日式焼き肉「和牛屋」に行ってきた

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息子と二人で、焼き肉でも行くかぁと話になりました。ちょっと飲みながら話したいこともありましたし。

で、焼き肉といえばいつもいくのはJFX(ジャパンフードエクスプレス)、我々が住んでいるコンドの地上階にありますし、ここは美味しいし便利。

でも今日は、違うところへ行こうと。ま、何件か好きな店があるのですが、肉を中心に食べるとなれば我が家は日式焼き肉が一番美味しいと思うので、ひさしぶりにシェブロンアイランドにある「和牛屋」に行ってきました。

ここの店も良いなぁ。大したもんだと感心します。ここも日式焼き肉ですし、名前の通り和牛をメインに扱っていますから、どうしてもJFXと重なるんですね。まぁ、競合店といえば競合店になるんですが、カラーが違うんですね。どちらも優劣付け難く、客から見ればこういう状態は非常に嬉しい。

私が感じる「和牛屋」ですが、価格的にはJFXより若干安いと思います。また刺身類とか一品料理のレベルが高い。じゃぁ、JFXより良いじゃんってなりそうですがそうでもないんですね。JFXには店、スタッフに華がある。サービスはゴールドコースト最高だと思うし、焼き肉を食べに行くというよりその店に行きたい、あのスタッフの顔を見たい、そんなことを感じさせる店。

本命の焼き肉ですが、どちらが美味しいか?

ここは難しいところで、私はJFXの方が好きです。でも大きな差はない。

では何が違うかということ、これなんですね。ガスですが鉄板ではないものの鉄板で焼いたような焼き加減になる。でもJFXはガスですが網焼きなんですわ。この差ってやっぱり味として出ますね。肉そのものは「和牛屋」の方が良いかもしれない。でも焼いて食べた時の満足感は私はJFXの方が上だと思う。

この焼き方って結構大事で、肉そのものはたいしことがないあちこちにある韓国系の焼肉屋ですが、多くは炭火の網焼きなんですね。だからそれなりに食べられる。じゃぁ、この和牛屋もJFXも炭火の網焼きにしたら、そう、間違いなくもっと美味しくなると思います。

私はJFXの店長以下、スタッフが凄いと思っていつも感心していますが、この和牛屋もかなり良いと思います。オーナーはまだ30代だそうですが、牛肉の輸出関係をしている人らしい。その友人がフロアを任されていますが、彼も女性スタッフもサービスは日本流でかなりしっかりしていて私に言わせればやっぱり100点だと言っても良いと思います。

雑談をしたのですが、聞いてみるとやっぱり炭火の網焼きはコストが結構掛かるらしいですね。換気にかかる規制もありますし、店そのものをかなりいじらないとなりませんし。で、売価を抑えるとなるとガスで、そしてこの鉄板のようになるんでしょう。各テーブルに換気用のダクトがありませんが、それだけ煙が出ない。つまり焼き肉の美味しさはもうひと息ってことになるんだろうと思います。

でもこの和牛屋は狙いどころがやっぱりプロだと思うところが随所にあるし、食べ物に妥協しない(焼き方は別にして)姿勢を感じることが出来る店だから凄いと思います。

しかし、この店の構えには普通の人はびっくりすると思います。私も初めて行った時には嘘だろ?って思いましたもの。表通りは弁当屋というかファーストフード店みたいになっていて、気楽にいろいろ買えるようになっていますが、焼肉屋の店そのものはその横の小さな小さな路地を抜けていかなくてはなりません。その路地も、日本で言うならビルとビルの隙間って感じでしょうか。途中配電盤が突き出ていて、まさかこの先に店があるなんて誰も思わないと思います。私はこういう店は62年の人生の中で初めてです。昔の新橋や自宅があった目黒の小便横丁の屋台の方がまだちゃんとしていると感じるくらい。(笑)

これが店に入る路地というか隙間。(笑)

玄関は嘘だろ?の世界ですが、店の裏は結構広くなっていてそちらに看板もあるんですが、そちらは駐車場側で、そちら側から入る客はいない。このお店ってどちらが玄関なんですか?と聞いた所、その細い隙間を通って入る方が玄関だそうです。(笑)

そしてこの店の雰囲気が面白いですよね。天井は植物でいっぱい。店の中の作りも、店の外で食べているような雰囲気が作られています。こういう店作りを考えるところも私としては関心するばかりで、ロケーション、客層、店の作り、内装、価格などなどちゃんと考えられているのね。それも私みたいなジジーからすると常識はずれだけれど、それが良い雰囲気を出している。店の作りの悪さをうまく利用していて、新宿のゴールデン街か?みたいな感じがしないでもなくて、ワクワクしてくる店。(笑)

でも肉はかなり良い物を出しています。

上カルビ。

上ハラミ。

中落ちカルビ。

豚トロ。

後先逆になりましたが、そこそこの刺し身もある。これで25ドル。

私が関心したのはこれです。海老真丈と揚げ出汁豆腐。出汁がちゃんとしていて、なんちゃって和食の味じゃないのね。

豆腐サラダも美味しかったですが、使う素材をよく見ると、和食でも韓国式でもないんですね。微妙に違う。聞いてみたところ、和牛屋のシェフはやっぱり30代だそうですが中華から始めた人らしく、アメリカでも仕事をしていた人。なるほどなぁと思いました。ドレッシングもかなり美味しい。JFXも間違いなく美味しいですが、こういうところに違いを感じます。直球勝負みたいな。

最後の締めは冷麺でしたが、これは盛岡冷麺という冷麺らしいです。これも美味しかったし、JFXにはこういうちゃんとした締めの料理がなくて、ラーメンならありますみたいな点では負けていると思いました。

日式焼き肉のニ店舗、JFXとこの和牛屋ですが、良い意味で競い合っていると思います。どちらが良いとか悪いとかじゃなくて、コンセプトが違うんですね。私が二店とも大したもんだと感心するのはこのコンセプトにブレがないというか、狙っているもの、方針がしっかりしているという点。どちらも若い人たちが中心になってやっていますが、こういう店を見ていると私としては非常に嬉しくなります。まだ30代かぁ・・・なんてフト思ってしまいますが、私達もオーストラリアに来た時は同じ世代だったのを思い出すと、ニ世代違う彼らですが、また新たな日系人の歴史を作ってもらいたいと思うし、一生懸命応援したいと思います。

あ、そうそう、お酒ですが、面白いシステムがありました。焼酎をボトルで頼もうとしたのですが、メニューにわけのわからないことが書いているんですよ。フェイスブックでイイネを押してチェックインすれば30%引きなんですと。

30%オフって大きいですから、スマホでアクセスしてイイネを押してチェックイン。その画面をお店のスタッフに見せれば割引してくれます。

これも宣伝方法としては良いですよね。私みたいにいちいちブログに書く人もいるけれど、普通はそんなことはしない(笑)。でもフェイスブックでチェックインすると、この店に来ているというのが繋がっている大勢に伝わる。

でもね、面白いと思ったのが、5分ぐらいして息子のスマホに友人からラインが入って、「オヤジさんと一緒?僕にはお誘いがなかったみたいだけど?」ですとさ。みんなにバレちゃいますねぇ。

JFXは今現在2店舗あって、新しいネクサス(というコンド)にある店はちょっと高級志向。でも今日行った和牛屋はまだ一店舗。当然多店舗展開も考えているようで、高級路線、そして安めの食べ放題もやる店とか松竹梅でこのゴールドコーストを攻めるのは面白いと思いました。私達が入った時にはまだ時間が早くて空いていましたが、帰る頃にはオージーだけの客が半分程度になっていましたし、焼き肉って中国人も良く食べるし、ゴールドコースト市場だけでも結構面白いことが出来るんじゃないですかね。

それって我々も楽しみで、客が来た時とか記念日、あるいは家族ご飯、あるいは若い連中を連れて食べに行くとかいろいろありますもんね。それを一件でカバーするとおかしな店になるはずで、コンセプトがそれぞれはっきりした店で他店舗展開って面白いと思います。

ま、そんなこんなで今日も満足でした。

でもねぇ、毎度のことですが、支払い時に感じるゴールドコーストの物価高。二人で焼酎のボトルを入れましたが、200ドル弱。う~~~む・・・。国のGDPも個人所得もガンガン伸びているのに我が家だけ取り残された感じがします。orz

 
 
 

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