自宅売却関連:決済が完了しました

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予定通り、本日決済が完了したとの連絡が弁護士事務所から来ました。

やっと終わった~~~~~~~~。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

苦節7年、やっと我が家のお荷物から開放されました。

我々はだらしがなくて、どんどん伸びるオーストラリア経済に置いて行かれ、物価の上昇にやられ、これから先は生きて行くことは出来ても夢がないと思ったのが2007年。何のキッカケだか忘れましたが、マレーシアに行けば所得税はゼロになるし物価も安いし、生活拠点を変えるだけで我が家の将来が見えてくると思いました。

そしてマレーシアを調べあげ、すぐにMM2Hのビザを取ったのです。ビザが取れたのは2008年の暮れ。

ところが自宅を売らないと身動きが取れない。自宅は放っておけばよいとか、誰かに貸したら?なんて我が家を知らない人たちは気軽に言いましたが、我が家はゴールドコーストらしい家でウォーターフロントでプール、サウナ、スポーツジム、風呂は4つ、バスルームは8つ、フルキッチンが2つもあるようなクソ大きな家。これの維持費だけでも年間200万円は掛かるような家。賃貸に出せるような家でもなく、そして古くなってきていますからあちこち修理しなければならないようなところが常に出てくるような厄介者。

それでも良かったんですよ、子どもたちもまだ一緒に住んでいる頃は。ところが子どもたちは大学へ、そして就職してゴールドコーストを離れて行ってからは我々夫婦だけでそんな家に住んでいてもしょうがないんですね。管理人みたいなものです。

ところが時代はリーマンショック。豪ドルは3ヶ月で対円ではほぼ半額にまで落ち込み、なおかつ不動産は恐ろしいことになりました。売りたくても価格がつかないような状態。もしあの時点で叩き売っても、日本円で換算すると一瞬にして4分1ぐらいに下落したのと同じです。これではもう二度と日本へは帰れないと腹をくくるしかありませんでした。またマレーシアに行くにしても、そんな時にわざわざ売ってなんの意味があるのかと思ったんです。

それでも叩き売れ、オポチュニティーコストがどうじゃこうじゃと言う人もいましたが、私が一生これから頑張っても稼げないであろう額を家の売却損として受け入れることは出来ませんでした。

時期を待とう・・・と思いました。

ところがですね、不動産市場はどんどん悪くなるばかりでどうにもなりませんでした。またいつか下落も止まり横ばいになってきて豪ドルも元に戻ってホッとしたものの、我が家のようなローンを借りて買うような家では無い場合はやっぱりなかなか値がつかないんですね。

まだか、まだか、と思っているうちに7年経ってしまいました。

でも大金持ちになった中国人がシドニーやメルボルンで爆買いを始めたという情報が入ってきたのは去年ぐらいだったでしょうか。でもゴールドコーストは蚊帳の外。早くこっちに来てくれよ~~、なんていつも思っていました。

でもジワジワとゴールドコーストの不動産も売れているという話が入るようになってきました。ここで売らないとゴールドコーストに縛り続けられると思った時に、隣の家のオーナーから連絡が入りました。家を増築するのでその承諾書が欲しいと。オーナーと会って話をしている中で、彼らは近年その隣の家を買ったのだけれど実は我が家を欲しかったと言うんですよ。でも売りには出ていなかったと。

彼らは不動産屋ではないものの、安く不動産を買ってはそれにお金をかけて綺麗にして転売するプロなんですね。そしてもし価格が合えば我が家も欲しいと。

やった~~なんて思いつつ、昔から付き合いの深い不動産業界に長い友人に連絡を取りました。そして彼が動き出したのですが、まず彼は私の自宅の地域を専門にしている同業者と一緒に動こうと思ったんですね。ところがその業者が我が家を見て、なんと彼自身が欲しいと言い出した。

そして話はトントン拍子で今に至ったわけです。

我が家みたいに築25年でろくに手入れもしていなくてお化け屋敷みたいな家を誰が買うのか、なんて思っていましたが、そういう家だからこそ彼らは欲しいんですね。安く叩いて買って改築し、そこに住みながらそれを転売する。こうやって資産を増やすのは多くの人達がやっていること。

では私達もちゃんと手を掛けて綺麗にすれば高く売れるじゃないかとなりますが、こればかりは素人にはどうにもならないんですね。そもそもどのくらい手を掛けたら良いのかもわからないわけです。

過去にこんなことがありました。ウォーターフロントですから庭は川に面していて桟橋があるわけですよ。これが木製で駄目になってきたので、適当な桟橋に替えようと思ったんです。でもお金を掛けたくありませんから、70万円ぐらいの安い桟橋にしようと、それを友人に相談しました。すると友人は「こういう家に住んで、その程度の桟橋にするオーナーはいない」ですと。つまりですね、300~400万の桟橋をつけろってことなんですね。

言われてみればそうだろうとは思いますが、あちこち手を付けだしたら簡単に数千万の補修費が掛かってしまいます。ですから結局は放置して、「現状」で売るしか無いと判断したわけです。

ちなみに一番最初に買いたいと言い出した隣の家のオーナーですが、我が家を買って改築改装するとしたら1.5ミリオンは掛けると言っていました。1億3千万円です。改装にですよ。びっくりなんてもんじゃありません。隣のオーナーは電気工事の職人さんですが、銀行から借金し、ビルダー仲間と一緒にそうやって古い家を綺麗にしては転売するという仕事をするんですね。自宅ならいくら利益が出ても無税ですから、自分の本業の合間に自宅を綺麗にして売るということをする。

結局、私達みたいな外国人、あるいは大都市から移ってきた人たちが、飽きて帰る頃に叩いて買うんですね。そしてお金をかけて現代風の豪華な家にして、また外国人や大都市の人に売りつける。こういう構図がゴールドコーストにはある。

ま、不動産や建築関係に明るい人ならそれで資産を増やせるのでしょうが、我々みたいなド素人、そして一日でも早く売りたいと思っているようなのはカモにはなれても儲けを出す側に立つのは不可能。

ま、しょうがないと思いました。結局は私が最低限欲しいと思った額よりも低い価格でしか売れませんでしたし、今まで待ったかいがあったのかというと疑問です。かつて友人が我が家に遊びに来る度に、今は売るチャンスだから売れ売れとしつこく言っていたのを思い出します。リーマンショックの前でしたが、あの時点での価格からすると今回の売価は4割にも満たない価格です。

アホですよねぇ。でもま、買値を下回ることがなかったことだけはラッキーで、今まで幸せに過ごせたことを良かったと思うし、そう思うしか無いと思っています。そして我々一家を暖かく包み子どもたちを見守ってくれた我が家、今回、ちょっとゴタゴタがあったけれど自宅売却のきっかけを作ってくれた隣の家、そして売却に際しいろいろと面倒を見てくれた不動産業者である友人、そして我々が絶対に損はしないように法律的助言を含めいろいろやってくれた弁護士、そして買主。皆にお礼を言いたいと思っています。

これでやっと我が家は再出発することが出来ます。

思い出がいっぱい詰まった我が家。本当にありがとう。そしてさようなら。

毎日見て過ごしたベッドルームからのこの眺めも一生忘れまいと思います。

さてさて、マレーシアに行ったら仕切り直しして頑張らないと。人生最後の仕上げ。

どうなりますか・・・・

 
 
 

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