お尻に火が着いた我が家・・・

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自宅が売れてまとまったお金が入ってきたのは良いのですが、それの運用はマレーシアに渡ってからゆっくり考えようと思っていました。だからそれまではとりあえず定期にでもしておこうかと。

今日、利率を聞いてひっくり返りそうになりました。なんと年率1.83%ですと。(@_@;)

世の中は本当に金余りになっているんですね。

話を詰めれば1.83%からは多少は上がりそうですが、それにしても低すぎます。私が今まで経験した高い利率は10%でした。24年前ね。あの当時はゴールドコーストの物価は安いし、生活は楽でした。多くの日本人が「使い切れないよ」なんてニコニコしていた時代。当時、日本では養老保険とか転換社債で7%ぐらいに回っていた時代。

当時はゴールドコーストに来たばかりの人たちばかりで、皆んな頭に血が登っているんですね(どこでも同じですが 笑)。ウォーターフロントだ~~すげ~~~、自宅にプール?すげ~~、ってなもんで無理して買っちゃうのね。中には「家の前にボートが無いとなんだか絵にならないね」なんて乗ったこともないモーターボートやクルーザーを買っちゃう人もいた。

でも段々と慣れてきて落ち着いてくるとヤバいのがわかってくるわけですよ。金利はどんどん低くなるし、夢に見たマイクルーザーも結局、一月に一度しか乗らないなんてのが普通で手放したり。そしてですね、いい加減なのは当時の銀行の日本人担当が「税金は払わないで良いですよ」なんてことを言っていたんですね。多くの人はそれを信じていたけれど、そんなわけがないじゃないですか。皆んな永住権を取って住んでるわけですから。

結局、資金はどんどん減って、金利も下がって、大変だ~~なんてことになっていろいろ仕事を始めたり。そもそも永住権を取った人の多くは「事業家ビザ」なんですね。つまりオーストラリアで事業を興すという約束で渡ってきたし、永住権申請時に興す仕事の青写真だって出すからOKがでるわけですよ。

ところがそんなのは建前で何もやらなくても良い時代で、ハナから何もせずに遊んで暮らそうと思った人は少なくないはず。金利は10%で税金が無いなら、そして物価は安くこれならどうにかなると思いますから。またオーストラリアの歴史なんか知らないから、この国がインフレが当たり前の国だってのもわからないのね。

結構多くの人たちが苦労したと思います。また子連れで来ている人たちが殆どで、段々と子供の問題も出てくるわけですよ。家庭内暴力が始まった家庭もあったし、こんなところには書けないような様々な事件も起きたり。

皆んな四苦八苦しながら生きていましたが、また後から後から多くの人たちが入ってくるんですね。

こういう人たちと知り合って話をしていると面白いのね。夢いっぱいで目がキラキラしてて、大きな夢を語るわけですよ。

俺達もああだったよな・・なんて思いながら話を合わせるわけですが、中には早期退職で多めに退職金をもらった人もいて、自営なんかしたこともないのに夢がいっぱいのビジネスプランを語るのね。ま、頑張ってくださいね~としか言いようがなくて、その手のビジネスはすでに多くの人が手がけて結局ダメでカスしか残っていない市場ですよ、なんてことも言えないのね。

中には、こりゃやっぱりうまくないと思うほど舞い上がっている人もいて、「もう少し考えたほうが良いんじゃないですか?」なんて思わず言っちゃったことがあるんですが、その人はすごい剣幕で怒り出しましたっけ。私の夢を壊すんですか?私は絶対に大丈夫ですと。でもあの人も消えていくのは早かった。今頃どこでどうしているんだろうか。

私は電話関係の仕事と中古車の輸入販売を始めていて、日本人の顧客も結構いましたから世間話もするわけですよ。中にはとんでもない詐欺に引っかかった人もいて、「オーストラリアの企業に投資すれば永住権が取れます」って話を聞いて、それにホイホイ乗ったんですね。で、あるオーストラリアの会社に投資をするつもりで5千万円を「その紹介者に」送ったんですと。紹介者って弁護士じゃないですよ。旅行会社のガイドです。

意気揚々としてその人はオーストラリアに来て、その会社に行った所、「あんた誰?投資?金?知らないよ」と言われて騙されたのがわかった。さてどうしましょうって電話で私に聞くわけですよ。なものどうにもなりませんから、とりあえず弁護士に相談したらどうですか?と弁護士を紹介したのですが、後でその後の話を聞いたら、訴訟も起こしてないっていうんですよ。わけのわからん人で、たまたま飛行場に行ったらそのガイドがいたので「金を返してくれ」って言ったのだけれど返してくれないってまた私に愚痴を言うわけです。

まぁ騙す奴も騙すやつで、ガイドの仕事をしながら金持に擦り寄ってあの手この手で仲良くなって個人的に付き合うようにするわけですよ。で、ガイドの仕事が無いときにはカジノのVIPルームにいつもいるのね。もちろんカモを探すためです。で、何気なく近づいて友だちになって、ある日、良い投資案件があるとか、買得の家があるとか、相手を見ながらいろいろあの手この手の話を持ちだすんですね。脳天気な金持は「良い人と知り合えた」なんて思ってるわけ。

ま、こういう例は極端ですが、「家を買うなら良い家を紹介しますよ」なんてのは良くある話で、悪いやつが多かったというより、わけのわからん頭に血が上って有頂天になっている金持が当時はいくらでもいたんですね。

こんな話をしだすとキリがないんですが、20年以上居ますと、まぁ、いろいろなことが起きるし、ゴールドコーストで当時から生き残っている人ってどのくらいいるのか考えても、私の知り合いでは本当に数えるぐらいしかいません。逃げるようにして日本に帰ったり、いつの間にか消えてしまったり、金持だったのが破産して一人寂しく死んでいった人もいるし、一家離散した家もある。そういう意味では、我が家はラッキーだったと思います。

一体何の話でしたっけ? ^^;

あ、そうそう。我が家はどうにか生き長らえてきましたし、相場があったからどうにかなったわけですが、この私の相場の手法ってデイトレですから半端じゃなく疲れるんですよ。朝の9時から次の日の夜明けの5時までモニターに付きっきりだったり。だからある程度稼ぐとそれを運用して・・ってなるわけですが。リスクを考えるとやっぱり債券で、どうにかずーっと7%を維持することは出来ました。

7%って良いような気がしますが、全然駄目なんですよ。まずここから税金を払いますよね。半分近く取られる。それで手取りは4%だとしましょう。もしそれを生活費として使ってしまうとどうなるか?そりゃ凄いインフレに簡単にやられちゃうってことなんですね。つまり、インフレが3%だとしたら7%で回しても1%分しか使えないってことです。

いわゆるインフレも凄いですが、子どもたちが大きくなってくると大変なんてもんじゃないのね。子供が小学校の頃なんて学費も年間3000ドルぐらいだったのが高校生になったら2万ドルでっせ。二人で4万ドル。これって経費で落とせませんから(笑)、4万ドルの学費って税込みで7万ドルぐらい稼がないと駄目ってことなんですね。学費だけでそれですから、あれじゃこれじゃとまぁ掛かること掛かること。

子どもたちが大学に行っているときはもう死にそうでしたよ(笑)。長男はメルボルン、次男はシドニーで、大都市の物価ってゴールドコーストより高いですから生活費が大変なのね。前にちょっと書きましたが、これからの時代はオーストラリアに子連れで移住するとなると、そしてもし子供を私立に入れるとすれば、税込みで最低でも20万ドルは稼がないとどうにもならないってことなんですよ。それもインフレ分を考慮せずにです。もしその収入が金融資産から生まれるとして全部使ってしまったらインフレに殺される。

だからオーストラリアで遊んで子育てをしようと思ってもかなり難しい時代に入ったんですね。ただ、オーストラリアへはお母さんと子供だけで、ご主人はそれこそマレーシアにでも住んで「所得税を無税にする方法」を考えるとか。

先日、このブログで知り合ったのですが、相場で資産を作り家族でオーストラリアに移住してきたシドニー在住の友人に「これからオーストラリアに渡って、金利だけで生活し、子供二人を私立に通わせるにはいくらぐらいの資産が必要か?」って聞いてみたんですよ。彼は現役の子育て真っ最中だからその辺はよくわかるわけですが、「2億?絶対無理。最低でも5億は必要」との答え。ま、そりゃそうですよね。債券でも3%にしか回りませんから、1500万稼いでも税金でごっそり持っていかれるし、その残りで慎ましく生きてインフレにも備えないとならないわけで、裕福な生活は5億あっても不可能なのは小学生の算数でも答えはすぐ出る。

オーストラリアってそういう国になっちゃったんですね。でも給料も良いからちゃんと仕事があってしっかり稼いで、また子どもたちはほとんど無料の公立に入れればどうにかなるのね(永住権がないと高い)。大都市には公立でもかなり良い学校はいろいろありますから。でもゴールドコーストはどうなんでしょう。悪いところばかりではないですが、大都市の良いと言われる公立校とは全く違うと「私は」思っていますし、わざわざブリスベンの良い公立校へ子供を通わせるためにブリスベンに引っ越しする家族もいたくらい。

公立が駄目だっていうんじゃないですよ。ただ自由奔放な生き方をする子どもたちが多くいますから、環境に流されやすい子供だと結構難しいことがあるんじゃないですかね。

ま、そんなこんなで金融資産の投資で生きるのが大変なオーストラリアですが、今じゃ債券でも3%ぐらい。定期預金だと2%以下。これでどうやって生活します?ここから税金も払うんですよ。そして金利が低ければインフレも低いなんてうまい具合にはなっていないわけです。まして世の中の進歩ってのがあって、長い間には生活もそれに合わせてレベルアップして金も掛かるようになるわけです。昔は家族一人一人電話を持つなんて考えられなかったのが今では当たり前でしょ?そういう感じで社会全体の生活水準がジワジワと上がるわけですよ。

ま、日本に長い人はそれでも日本に比べれば良いって言うかもしれませんが、豪ドルがこんなになるなんて私は全く想像もしませんでした。

ダボ家としてはマレーシアに経済難民として逃げるっていうのはこういうことなんです。でもどこに住んでも持っているのが豪ドルだったら、他国へ行っても利回りが良くなる訳じゃない。

ですから今日は長男と、「しっかりして稼がないととんでもないことになるぞ」と話をしていました。

デイトレは疲れるだの、目がもう駄目になっているだの、そういうことを言っている暇もありません。

頑張らなくては・・・・orz

そうそう、もう一つ重荷が増えました。KLに住む両親ですが、もうすぐ90。オヤジは現役でやっぱり資産運用でどうにか生きてきましたが、とうとうもうだめだと音を上げました。お前に任せたいと。

これって今更任せられても困りますよねぇ。お前には相続させないなんて意地悪を言われていて(昔からそういう親子関係)、死んだら財産は孫達へ直行という話しだったのが、今になってもうダメだなんて言われても・・・。

ということだそうですから是非頑張ってくださいと息子に我らが夫婦の将来もひっくるめてお願いしちゃいたいくらいなんですが、これから息子と私と二人で、どうにか6人分の食い扶持を稼いで、なおかつインフレにも負けないように維持しないとなりません。息子には我々夫婦とオジーチャンオバーチャンとそしてオバちゃん(私の姉)、年寄り全員合わせて5人が死ぬまでちゃんと暮らせるように頑張ってくれよと頼んでいるのですが、「任せとき~」と軽い返事。あいつはあいつで資産構築しないとならないのに・・・orz

借金だらけでなおかつ何年分もの手形を発行してしまって、それでいて売上はほとんどなくて途方に暮れている従業員6人の中小企業のオヤジになった気分・・・・

さ~~て、マレーシアで不死鳥のごとく羽ばたけるか?

ハァ・・・・・・・・・・

な~~んて弱気でいるかというと実はそうでもなくて、どうにか死ぬまでには資産倍増計画を成功させるつもり。

こんな程度で終わってたまるかってんだ、じぐそー

 
 
 

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