我々が信じるアメリカって一体何なのか

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前の日記で、世界がどう動こうか一人ひとりの将来は自分が作るのであって、マクロ経済は意味が無いと書きました。

そりゃそうで、自分が世界を変えられるわけもないし、自分のことは自分で考えるしか無い。でも本当にそれだけだと人間はバカになるとも私は思うわけで、民主主義を大事なものとするのであるならば、社会の参加者として、一票の投票権を持つものとして知るべきことは知る、考えるべきことは考えるべきだと思うわけです。政治や国防に関しても同じ。

私は日本はアメリカに自虐史観を埋め込まれたと思っていて、自分の中からそれを消して、あるいは横に置いといて、一体、世界は、日本はなんだったのか、歴史の中に埋もれた、あるいは消された事実はなんだったのか、それを知りたいという願望が強くあります。その作業は自分の人生において結構長くやっておりまして、基本的には「嘘で固められた日本現代史」なるものを世界が信じていると考えています。GHQが狙ったとおりに日本国民も変化した。

これではまずいと常日頃思っていまして、史実と日本人の価値観の変遷を自分なりに勉強していますが、それが進めば進むほど、自分の中にある自虐史観の強さ、自分がやられてきた洗脳の凄さを感じます。

アメリカって我々の世代ですと憧れの的であり、アメリカ的生活をしたいと考えてきた人は多いと思います。私が10代でアメリカを見た時に日本との格差は「屈辱的」だとさえ感じました。あれが私の心に火をつけた最初のキッカケかも。(笑)

アメリカがあらゆる点において上で日本は下という意識を私は持ち続けてきました。伝統とか古い歴史に関しては別ですが、現代を生きる現代の価値観として私はアメリカが上だと思っていました。

でもいつの頃からは「真珠湾攻撃の真実」や「ハルノートの意味」その辺から何かおかしなことがあると気になり始めて、調べれば調べるほどアメリカのやっていることのボロが見え出した。ベトナム戦争もそうで「トンキン湾事件捏造」も背景にあるものは真珠湾と全く同じだし、美化されたアメリカのイメージが間違いであるのは結構わかってきたんです。

そんな時に起きたのが湾岸戦争であり、ニューヨークの911同時多発テロ。昔のことは自分の目で確かめることは出来ませんが、それらは実際に起きていますから逐一自分で確かめられるわけですが、その報道の中でもアメリカ寄り、アメリカは正義であるという前提に私は疑問を持ちました。そしてそれに続くイラク侵攻。これによって私の中で「アメリカは偽善の塊であるという確信」を持つようになりました。今のシリア爆撃に関しても全く同じ。アメリカには国際法を守るなんて意識は全く無いのが良くわかります。日本人が忘れているアメリカの原爆投下や爆撃による大量虐殺も同じで、でも「これが正義だ」というプロパガンダはヒジョ~~~に上手い。

その感覚を持ちながら歴史を改めてみてみると出てくる出てくる。我々が習った歴史、本に書いてあることの嘘が次々に見えてきたような気がするんです。

これは戦争にかぎらず、アメリカが日本にしてきたこと。ペリーの黒船からそして日清・日露戦争の影にあったアメリカ、そして満州事変からあの戦争に続く中でのアメリカの暗躍。そしてその後のGHQによるウォーギルトインフォメーションプログラムで日本の抹殺は完成した。その後、日本は完全なアメリカの忠犬ポチとなり何でも言うことを聞くようになった。アメリカが押し付けてきたプラザ合意、日米構造協議、年次改革要望書も同じ。そしてTPPも同じ。

そういうものを知れば知るほど、反米意識とまではいかないものの、反発を感じるようになりました。というか従順な日本に対する苛立ちもあります。安保法案、集団的自衛権にしてもそうで、今の日本には必要であるとは思うものの、アメリカに従属しているという図式が変わらないのは大問題だと思っています。

でもそんなふうな私でも自分の中に「アメリカ従属意識」が残っているんですね。自虐史観も完全に消すことは不可能なのに気がつくんです。

ま、そんなことを常日頃考えているのですが、この年が代わるという大事な時に、面白い対談があったので紹介します。私の好きな西部邁氏と伊藤貫氏の対談です。

アメリカに疑問を感じていない人にはピンと来ないかもしれませんが、「なんかアメリカっておかしくないか?」と疑問を感じている人にはなるほどと思える箇所が多くあるんじゃないでしょうか。

この伊藤貫氏ってワシントン在住でアメリカウォッチャーとしては私は一目置いていまして、彼の考え方は非常に面白いと思います。

上の動画に興味を持った方はこれも面白いと思うはず。伊藤貫氏は「アメリカ文明は欠陥品」だと言い切ります。

後先逆ですが、こちらも面白い。

 
 
 

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