スキャルかトレンドを取るか?【相場】【備忘録】

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私としてはスキャルしか出来ないし、スキャルが一番だと思っているのですが、日本のトレーダーの多くは「トレンドを取る」ことに注目している人が多いと感じます。「損小利大」という言葉は随所に出てくるし、それはその通りですがそれは「トレンドを取る」のとイコールだとは私は思わないんですよ。でも多くの人はイコールだと考えている様子。利確は慌てずに伸ばせって常識のように言われますよね。

利確は慌てずに伸ばせってのは、それが出来るのならそれが良いに決まっていますが、私はそれは理想論でしか無いと思うんですよ。トレンドが長く続けば利確は伸ばせますが、トレンドが来るかどうか、それが続くかどうかは誰にもわからない。つまり利を伸ばそうと思っているうちに元の黙阿弥になる、それどころか逆に動くこともあるわけで、「トレンドを取れ。利を伸ばせ」っていうのは「カモに勝たせない為」に業界側の人間が言っているようにさえ聞こえるんですよ。

ま、そんなことを日頃考えているんですが、私はもうすぐ63才になりますし、身体の衰えがはっきりわかるんです。スキャルパーに取って一番困るのが「目の衰え」で、気力は十分、頭が冴えていたとしても(そんなこともないけれどね 笑)、目の衰えだけは致命的なんですね。モニターを見続けることが出来ないんですから。

この目の衰えが私の場合はっきりしていて、最初は良いのですが、段々とぼやけて見えなくなるんですよ。モニターは30インチを使っていますが、そのうち100インチぐらい無いと駄目になるんじゃないかなんて、冗談じゃなくて本当に心配しています。

また、スキャルパーって良い歳かっくらって短距離レースに出るようなもんで、ジジーがやることじゃないんじゃね?みたいな思いも強いんですね。ですから、もし寝たきりになったらどうするかみたいな前提を考えて(笑)、違う手法をいろいろ研究しているんですが・・・。

いつも書いている通り、私が調べるのは欧米のトレーダーからの情報ばかりで、その理由は「論理的だから」という理由。また欧米人って情報交換が活発で、日本人みたいに「他人のことは知りたい。でも自分のことは言わない」とか「出し惜しみ」が比較的少ないんですね。ま、そういうことでいろいろな手法を研究することはやめていません。

中には面白そうな手法もあって、そういうのを販売している会社が海外にはいろいろあるわけですが、フト気が付くと、スキャルじゃない手法だと思って見ていますが、これってやっぱりスキャルと同じじゃない?って思うようになりました。

今はアメリカシカゴのCME SP500 e-miniの戦略をいろいろ調べているんですが、数ピップス(ティック)を取る手法じゃなくても、考え方は一緒だと思うようになりました。

例えばですね、SP500 e-miniってこういう動きをするわけですよ。このヨコ線1マスは1ポイント幅です。でも1ポイントは4ティック(ピップス)あります。

このような動きですとスキャルでも8~12ティック(2-3ポイント)は抜ける動きが多いですよね。またちょっとやり方を変えると、20~30ティック(5-8ポイント)ぐらいは抜く方法も考えられる。

ところがですね、私が見ている手法はこういう動きの中でなんと4ティック(1ポイント)を狙うとか、最大でも16ティック(4ポイント)とかなんですよ。でも出撃場所は私みたいにオシレータを使って押し目、戻りを狙う方法ではないのね。なぜか欧米のトレーダーはオシレータを使う人が少ないのね。これは自動売買に使うには難しいから(パターンで見るべきだから)と思っています。そしてトレンド終了判定を待たずに最大16ティック(4ポイント)狙いでトレーリングストップを使って撤退してしまうとか。つまり多くのトレードは勝てても4ティック~8ティックのトレードが主なんです。これって上の図のチャートで言えば、1マス2マスを取る手法だということ。

これって私のスキャルより狙う値幅が小さいんですよ。

これもスキャルと呼んで良いと思うんですが、結構この手の手法が多いと感じます。

不思議だと思いません?

だからなんなんだよ?と言われると困るのですが、私としては正直な所びっくりしています。

ただ、基本的には欧米人ってさすが論理的で裁量より「システム売買重視」で「自動売買」を狙う人が多いのね。自動運転で利益が増えればこんな嬉しいことはなくて、それこそ世の中に数ある為替の通貨ペア、先物、また時間軸を変えれば無限と言って良いほどの市場があるわけで、自動運転システムを20個ぐらい動かしたらどうなるのか、なんて夢想しちゃったり。(笑)

でもま、世の中そんなうまい具合にできてはいないわけで、でも自動運転に拘る人は「絶対に」その夢を持ち続けているはずで(笑)、そういう人たちの手法を見ると、今回書いたように「小掬い」が多いということ。トレンドを取って~~~、損小利大で~~~という手法じゃないのね。

間違いがないのは、「たとえ大きなトレンドが来ても、自分はその中で確実に4-8ティック抜ければ良いのだ」という考えが基本にあるってこと。

私は手法がどうのこうのじゃなくて、こういう「本来あるべき考え方」を再確認できたことが良かったと思いました。

私も半端じゃない欲深いジジーですから、スキャルだ~~なんて言いつつ、常にもう少し値幅を抜く方法がないかずーーーっと考え続けています。またそれが出来ないかぎり、目が悪くてチャートを見れなくなったらスキャルパーとしては終わりなわけで、値幅を取る、つまり全く違う手法で「忙しくない売買」「チャートを見続けなくても良い売買」を考えないと私の将来はないってこと。

でも「その考え方は間違えている」と今回教えられたような気がするんです。スキャルじゃないにしろ、上のE-miniみたいな多目に抜くチャンスがある動きだとしても、きっちり4-8ティックを抜くべきなんだろうと。結局、彼らは統計からその答えを出しているはずで、その根拠がはっきり説明、証明されているわけでないですが、そういう手法が多いと思いました。

多くの手法は「自動売買」を前提に考えていますし、それを1分足ではなくて5分足、あるいは1時間足で見るとか、時間軸が変われば狙う値幅も変わるわけで、自動売買ソフトに任せないにしても、シグナルが出た時にはそれを知る方法はいくらでもありますから(MT4でもそれは可能で、EAが出したシグナルをメールで受け取る方法は過去記事に書きました)、例えば、1時間足で動かしてシグナルが出ればそれをスマホで受けることも可能で、それが来たらチャートを見てみるなんて方法も年寄りにはよいかと思ったり。

でも実はこれも違っていて、時間軸が変われば狙う値幅も大きくなるわけじゃなくて、「ある時間軸で、ある値幅を狙う」から勝てるという考え方が基本にあるんですよね。

当たり前だろ、なんて言われそうですが、私のチャートを見てみればわかるように、時間軸が変わったらパラメータを変える、先物ならこれ、FXならこれというように変えることもなく、日足だろうが週足だろうが使える一般的なチャートを見る私には、その時間軸、狙う値幅も固定した手法というのは意外に感じるわけです。ま、それはトレードする対象によってクセがあるからそれに最適化させた手法を用いるべきということなんですね。

ま、そんなことを今、考えているのを日記にとどめておこうと思いました。

でもそういう手法が多いというのも私の勘違いでしか無くて、やっぱりスキャルパーだからスキャルみたいな手法ばかりに目がいくのかもしれませんね。

とはいうものの、これが私の選んだ、あるいは合っている世界なのだと思って、大きく違った手法を考えることはやめようと思っています。私に残された時間は無いに等しいんですから(笑)。研究して理解して練習して磨き上げて・・なんていう時間はありません。

またそのような自動売買の手法でも、それに任せること無く、シグナルが出た時だけチャートを見るのもジジーには良いと思いますし、その線はしっかり考えていこうと思っています。

また面白いのは多くはオシレータを使った手法ではないですから、シグナルが出るのが遅いんですよ。そしてチャートを見ていると「なんでここで出撃サインが出ないんだ?」なんてところが随所にあります。あるいは「アホか?」みたいな場所でシグナルが出たり。

だからそのシステムは駄目というのではなくて、こういうシステムと自分の手法との合体が面白いと思っています。つまり、自分のやり方で早く出撃したりしますよね。そしてその後、こういうシステムが出撃サインを出してくれば、これほど心強い味方はないんですね。またそのシステムが出撃システムを出した時には、自分としては絶対にそのサインと逆方向には出撃しないとか、そういうフィルターにも使える。

ま、その考え方は私の今のチャートにもあって、全部のインジケータが同じ方向性を示さないと出撃しないなんてことは全くないのですが、出撃した後に、次々と出撃サインを出してくるのは「精神衛生上」非常に助かるんですね。またここで撤退しなくても大丈夫かもしれない場面が多いわけですから。逆に出撃した後に他のインジケータが出撃サインを出してこない場合は、早逃げする準備をしつつ見守るとか。

世の中には様々な手法がありますが、それで売買するということではなくて、それを「補助として使う」と割り切れば、面白いものはいくらでもあると思っています。

トレンドを取るのを主とした手法があれば嬉しいのですが、まだ面白そうなのは見つけていません。もしそれでそれなりに有効なものがあれば、それが出す方向に乗ってスキャルをすれば安心して出撃できますし、そのトレンドを取る手法よりか利益を増やし、かつリスクを減らせると考えています。

これは私のチャートでも同じで、Magic TrendとかDoda_Donchian(一目の基準線も可)そのものをシグナルとして使う手もありますが、それが示す「ロング維持」ならその中でスキャルのロングを連発すれば良いという考え方があります。このことは「これで勝てなきゃやめてしまえシリーズ」で書いた通り。

ちなみに今現在かなり掘り下げて考えている新手法はMagic Trendをトレーリングストップとして使う手法。まだその手法そのものをここに書く段階ではありませんが、年齢的に細かいスキャルからの脱却は常に考えています。私が今50代ならまだまだスキャルで頑張るのですが、50代はしっかり遊んじゃいましたからね~~。今更悔やんでも遅いですが。(笑)

最近、マレーシア関連のブログを読んでいると落ち込むこともあるんですよ。同年代のジジババが老後を楽しんでいたり、主婦が食べ歩きじゃ旅行じゃと楽しんでいたり。そんなところに私は引っ越して、独房みたいなところに閉じこもって稼がないとならないなんて・・・。ま、息子を鍛えないとならないのが私の最優先事項ですが、マレーシアで一人っきりで放置されるであろうヨメさんも可哀想だななんて思ったり。

でもま、これも運命なんでしょうね。唯一の救いは自分が選んだ道であるってことぐらいですかね(笑)。しかしヨメさんには我慢してもらうしか無いのが気になります。社交的でもないヨメさんで、(人前に出たくない)病気もあって(このブログの読者のおかげでかなり改善されましたが)引きこもりのお地蔵様そのもの。テレビが唯一の友達だなんてそんな老後じゃ亭主としては申し訳ないし。

そういう意味からもスキャルからの脱却は一つの目標でもあるわけです。あるいは息子に早く一人前になってもらって全部譲って、彼からもらうお小遣いで生活すること。(笑)

KLにいる歳おいた両親ですが、オヤジがとうとう「もうダメだ」「お前がやってくれ(収入確保のこと)」と去年、救難信号を出していたんですが、年末年始にKLに行きましたらまた考え方を変えたようで、「俺はまだ自分で頑張る」んだそうです。来年は90歳ですよ。30分前に話し合って決めたことがわからなくなるほど年老いているのに。あれが自分の将来の姿かと想像するとゾッとします。

なんだか具合が悪そうで月曜日には入院する予定だとのこと。お袋はお袋で寂しい、不安だ、2,3日だけでもいいから私に来てくれないかと昨日は延々電話で泣きつかれましたし、なかなか人生って思うように行きませんねぇ。

ご褒美人生なんて一体どこにあるのかと思いますわ。でもご褒美を謳歌する人たちも問題がない人なんていないはずで、ご褒美人生ってある一瞬の出来事でしかないのかもしれないなんて思ったり。そしてそれがわかるからこそその一瞬の盛り上がりに賭けるんじゃないかと。

 
 
 

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