日本でどう扱われるのかが全くわかりませんが、中国が面白いことになっている様子。
真偽の程はわかりませんし、裏とりもできませんが、こういう情報が入ってきました。
「パナマ文書」(巴拿馬密件)に関して一切の報道を禁止している中国だが、じわり庶民のしるところとなっている。
海外メディアとの接点は、新式のソフトが普及しており、海外で報じられているパナマ文書の全容が口コミで知れ渡ったようである。パナマの法律事務所のデータをハッキングして南ドイツ新聞にもたらされた秘密ファイルは1100万件もあるが、じつに30%が中国人なのである。
ところがICIJ(国際ジャーナリスト連盟)に中国のメディアが一社も加盟していないため「解読」が遅れている。偽名を含む中国人の名前はアルファベットで綴られているため、これを漢字名を当てて人物を特定する作業が遅れている。
しかも偽名が多いので、特定がさらに難しい。それでも一部が判明した。
複数の華字紙が伝えているが、曽慶紅(元国家副主席)の名前が挙がってきた上、現職の政治局常務委員では張高麗、劉徳江がほぼ特定されてきたようである。まず序列七位、張高麗の女婿、李聖溌が英領バージン諸島に三つのペーパーカンパニーを登録しており、これらはZENONN CAPITAL MANAGEMENT、SINO RELIANCE NETWORKS CORP、そしてGLORY TOP INVESTMENT社である。
劉徳江は息子=劉楽飛の妻子がやはり英領バージン諸島にULTRA TIME INVESTMENTで、妻の賈麗青は、前の公安部長、賈春旺の娘である。
曽慶紅の弟である曽慶准はサモアに会社を登録している。
前政治局常務委員の賈慶林は外孫の李紫丹が海外オフショアに企業登録。
失脚した薄煕来の妻、谷開来がフランス人建築家パット・アンリ・デビルルを通じてフランスに豪華別荘を購入していた事実は以前から判明していた。胡耀邦の三男、胡徳華はやはり英領バージン諸島にFORTALENT INTERNATIONAL HOLDING社を登録していた。
毛沢東の外孫の女婿、陳東升も同島にKEEN BEST INERNATIONAL社を。習近平は実姉の夫君、登家貴がやはり英領バージン諸島に会社登録をしていたが、2012年11月、習が総書記に就任した時期に、登録を抹消した。
パナマの法律事務所「モサック・フォンサカ」一社だけでも、中国のVIP家族16300人の口座を受け持ち、オフォショアへの会社登録を行った。
これらオフショア企業への送金額は、1200億米ドルに達していると、中国人民銀行も把握しているという。中国共産党は、国内への波及を恐れ、言論統制を行い、「巴拿馬密件」(パナマ文書)と検索を掛けても一切の情報が無いが、今後の問題は海外華人、華僑が里帰りしたり、私的な電話やメールなどでほぼ全容が国内では知られていると見ている。
つまりパナマ文書の影響は、これからじわり中国共産党の中枢を揺らすことになる。
中国ってそもそも勝手に大金を海外に出せないようになっているのに、不思議ですよねぇ。これらの資金の元は「日本を含む外国勢」が海外でリベートとして渡したのがほとんどなんでしょうかね。そして中国内の賄賂は海外で受け渡しされていたのかも。
どちらにしても今回の事件が面白いのは「タックスヘイブンの銀行」から情報が盗まれたのではなくて、「タックスヘイブンの利用サービス」をする企業のデータだということ。いわゆるコンサルタント業務をしていた企業なんでしょう。だから大元の「クライアント」の名前が出ちゃうんですね。タックスヘイブンに登録してある企業そのものを調べたとしても(調べられるようにはなっていない)わからないことが出てきちゃう。
でも不思議なのはアメリカ絡みの名前が出てこないこと。中国人が30%だなんてこれじゃ誰が見ても「中国を狙った」としか思えませんよね。となれば言われているようにCIAの関与が疑われるわけで・・・。あるいは習近平の反対派?海外の反体制派?江沢民派も習近平に好きなようにやられて黙っているはずがないですもんね。
このパナマ文書の内容、またICIJ(国際ジャーナリスト連盟)が調べた名前が出ている人物や企業の関連も我々が調べることが出来るようになっているのは前に書いた通り。
日本人、日本企業の名前が出ていますが、彼らの人脈、関連もわかってしまう。お暇な方はどうぞ。(笑)