中国の軍艦がとうとう尖閣の接続水域に入ってきた

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中国はやりますねぇ。各国が何を言おうと、G7で何を決めようと、そして国際法廷でどんな結果が出ようと、それを無視すると公言する。

そしてやりたいことを実行する。

尖閣では今までは「公船」が出入りしていたけれど、今回はとうとう軍艦を出してきた。ただ日本の領海内ではなくて「接続水域」。これは歴史上初めての暴挙。

しかも今回がややこしいのはその中国の軍艦の前にロシアの軍艦も入ってきたとのこと。ただ、中ロが足並みを揃えてこれをやったのか、あるいはロシアの動きを見て中国もそれに乗ったのか、その辺はわからない様子。

この動きに官邸は素早く対応したようで、今までとはそのスピードがかなり違うとのこと。そして中国大使を呼んで、かなり強く抗議をしたらしい。当然、自衛隊には「厳戒態勢」を指示し、官邸危機管理センターには「中国海軍艦艇の動向に関する情報連絡室」を立ち上げた。

そして中国軍艦は夜明けを待たずに海域外に出て行ったと。この夜明け前に出て行ったというのは、中国は太陽のもとで「自国の主権を守る」と写真や映像に撮り世界にアピールできないわけで、中国も日本の動きの速さ、やる気、そしてアメリカ軍も動いたらしく、それにビビった可能性があるとのこと。やることは恐ろしいことをやっても逃げ足は早かったと。

ま、そもそも彼らの目的は「日米がどう動くか」のチェックのために入ってきたわけで、すぐさま何かしようとしているのではないのは当たり前。でもその反応が弱ければ、こりゃ大丈夫だとまた入ってくる。それを繰り返す。そしていつか居座る。ついには実効支配しているのは我々だとつなげるんでしょう。彼らのパターンはいつも同じ。

官邸ウォッチャーは官邸の動きが早かったと驚いているようですが、もっと驚いたことがある。

沖縄の翁長知事は知らん顔。なんの声明もだしていない。

尖閣って自分のお膝元で、真っ先に翁長知事が文句をつけても良さそうなもんですけど・・。

この関連ニュースに面白いものがあった。

尖閣接続水域侵入 中国軍艦が突き付けた「中国領海法の強制順守」「自衛官を見殺しにする国内法」:イザ!
このニュースの最後の文章に目が止まった。

野党に言っておく。安全保障関連法施行で「自衛官が死ぬ」と演技する趣味の時間を、「自衛官を見殺しにする」現行の憲法・法律の改正に当ててはどうか。

流石、産経新聞。(笑)

しかしこれは笑い事じゃなくて、攻撃用のレーザー照射をされても日本は何も出来ない。もし領海、領土に他国の軍隊が入ってきてもそれを排除できない。それどころか実際に攻撃されても「憲法上は何も出来ない」。でも自衛隊は「手を広げて」彼らの前に立つ。

第9条第2項後段において

「国の交戦権は、これを認めない」

とある。何をされても黙って受け入れるというのが憲法が定める所。でも「解釈」で自衛隊は認め、「自衛権はある」と野党も言う。これをご都合主義と言うんじゃなかろうか。

そして、その解釈の違いで揉める。「俺の解釈は良いけれど、お前のは憲法違反だと」。

私としてはもういい加減、はっきりさせたほうが良いと思うんですよ。9条をそのまま残せというのが国民の意思ならそれも良くて、その代わり、自衛隊は解体し、武器は一切持たない。憲法の前文にあるように、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」を守りぬくのも良いと思う。

沖縄の翁長知事が何も言わないというのは、中国が平和を愛し、公正、信義があると信じているからか?

戦争反対と日本政府に叫ぶ連中はなぜ実際に侵略を行う中国には何も言わない?

アメリカにはすぐ出て行けというのに、中国は構わない?

これが平和主義だなんて・・・・・

でもそれが平和なのだと国民が信じ、それを望むならそれも良いと思う。でもこのままあやふやな憲法と現実との乖離はどうにかしたほうが良いんじゃない?

こういうのって今、大騒ぎになっている舛添さんの問題も根っ子は同じ。

誰も「政治資金規正法」を変えるべきだとは一言も言わない。舛添氏の「人間性」という定規で測れないものに文句を言うばかり。それでいて、オバマ氏のような「口だけ男」の素晴らしい演説に酔いしれる。そのくせ、似たような鳩ポッポをバカにする。まさに「アメリカコンプレックス」丸出し。

自分の国に危険が迫っているのに、国を守ろうというとそれは「右翼のいうこと」と断定される。こういうことをいう人達は、自分の家に鍵も掛けないのだろうか。

日本はもう終わっていると私が思うのは、こういうところにもある。日本は「ファンタジー国家」だと私は思う。あるいは世の中のゴタゴタを全部親のせいにする「子供国家」か。

 

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