都知事選:いろいろ見えてきましたね~

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選挙運動も後半戦に入ってくるとそれぞれの候補の特徴が鮮明になってきましたね。そして凡そ結果予想も出てきた。

私の印象としては、鳥越氏は喋れば喋るほどボロが出ると思っていまして、討論会に出てこない(二度のキャンセル)のもさることながら、街頭演説の回数も極端に少ないのはボロ隠しの戦略があって、知名度とイメージだけで戦おうとしているように見えてきます。

都政に関係のない国政の話題が多く、また医者も首を傾げる「がん検診100%」とか、「都立の保育園を作る」みたいな市町村の助成、許認可を無視した発言、極めつけは大島に行って「この島の消費税は5%にしたいと思います」なんて越権も甚だしく、実現可能か全くわからない「希望」で票をあつめようとしていることには批判が集中。また文春の女性問題に関しても、今までは「本人が釈明するべきだ」と息巻いていたのが、自分のことになると「弁護士に聞いてくれ」と舛添さんと全く同じで、ジャーナリストとしての資質まで問題視される体たらく。

彼が平和主義者で「人が死ぬことは許されない。もし尖閣に中国が侵略してきたらくれちまえば良い」と発言したのは私としては信じられないし、石原慎太郎氏が「売国奴」と言ったことを聞かれると、「まあ石原さんの言葉ですからね。何が出てきても驚きません。私は売国ではありませんし、日本人ですから。日本人としてのプライドを持っていますから。そんなことを言われても別に驚くことはない。」という要点の説明も反論もしない。信念があるのならそれを言うべきで、話をそらすのはお話しにならず。

増田氏は印象が薄いのだけれど、私から見るとまともな選挙戦をこまめにやっているように見えます。

小池氏は「都連との対決」(ドンとの対決)を鮮明に出してきましたね。なんと、都議会議員で自殺したのが「ドンのせいである」と、それを指摘した猪瀬氏に続き、自殺した議員の奥さんまでが選挙演説に出てきて、「闇との戦い」にエールを送る。

【都知事選】自殺した都議の妻、小池氏応援で都議会のドン批判「夫を死に追いやった」 (スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

街頭演説時の写真を見ても違いがよく見えます。こういう状況はマスコミのものより、一般市民のものや演説中の動画を見るほうがわかりやすい。写真や動画を見てすぐわかることは、鳥越氏、増田氏の場合は年寄りが圧倒的に多いということ。いわゆるネットを見ない世代。動員で動く世代と言っても良いのかもですね。これはシールズの時にも同じものが見えていて、マスコミは絶対に映さないけれど、彼らの回りにいるのは年寄りばかりなのは現場の写真、動画でわかる。

動員が掛かっていないのでしょう。こういう状態もある鳥越氏。

バックに組織の動員がない小池氏に集まる聴衆。

増田氏は組織の動員が見える様。

こんな状態で、増田氏を推す自民党都連の会長、伸晃氏もバカな発言をしてしまった。よっぽど感情的になっているのだろうけれど、小池氏を「自民党議員ではない」みたいな言い方を始めてしまった。そもそも小池氏批判をするなら「除名」してからいうべきだし、この後半戦で結果が見えてきて焦っているのは間違いがないしろ、小池氏との対立を鮮明にしてしまうって政治家らしくない。子供っぽさを感じます。これが小池氏の追い風になるのがわかっていないんでしょうか。

そもそも小池氏が推薦願を出した時、またその後に顔を合わせる機会があった時に、(安倍氏も)伸晃氏も目も合わさず挨拶もしなかった。これって墓穴を掘ったのと同じで、「孤軍奮闘して闇と戦う小池」のイメージを強調したのと同じで、小池氏はそこをうまく利用して使っている。伸晃氏は「小池氏の応援」をしているのと同じ。彼の知名度は抜群だけれど、評判はイマイチで余計な一言が問題を起こすのはそういうことなんだろうと思います。政治家としての器の大きさでは小泉進次郎氏と違うのがあちこちで見える。

都議の中には結果を読んで、「誰に着くかの立場」を考える議員も出てきているようで、小池氏と距離を置いたままにするのか、それとも擦り寄るようになるのか、この辺に私は興味があります。

官邸は候補者が決まる前に「(小池、増田)どちらでも良いから早く決めろ」と都連に言っていたという話はアチコチでリークされているし、その辺の事情を自民党の都議達は詳しく知っているはずで、これからの動きに注目で、ドンと伸晃氏が強くつながっている様子が浮き彫りになってくるし、その人達が増田氏を推したということはどういうことなのか都民も考えるわけで、その辺の読みが伸晃氏に無いはずはないのに、今の動きに不可解なものを感じます。

でもま、そもそも知事選挙って選挙としては政策で戦うわけでもなく、実際にやることはほぼ決まっていて、「外国人の地方参政権をどうするか」みたいな争点があるわけでもなく、抽象的な夢を語るばかりで、その辺は見ていても面白く無いと感じます。そもそも「住みやすい東京」とか「安全な東京」みたいな話は全ての立候補者は同じ思いがあるわけで、「今、どういう問題点があって、それをどう解決するつもりか」みたいな話が表面に出てこないってのはただの「美人コンテスト」と変わりがないと思ったり。

今回は小池氏の作戦勝ちってことじゃないですかね。彼女が都連に対して何ができるか。それと表立って話題には出てこない、でも誰でもが懸念している東京オリンピックの裏のドンである「森元首相」。彼女は森氏を排除できるのかどうか。猪瀬氏の5000万円の話も、彼が森氏を引きずり降ろそうとしたのがキッカケと言われている。

さてさて、大筋は見えてきたものの、まだ誰に投票するか決めていない有権者も多いとのこと。どういう結果になりますか。

 
 
 

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