ロシアが米英の基地(シリア)を爆撃した!!

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嘘でしょ~~~。こんなことが起きていたのか・・・。

ひょんなことでこのニュースを見つけました。でも大マスコミは一切これを報じていない。時事評論家もこれには触れない。でもこれはウォールストリートジャーナルに出たニュースで、詳細を見るとロシア軍機が米英基地を爆撃したのは間違いがないと思う。

ロシア軍戦闘機、シリアの米英軍基地を爆撃か、米WSJ報道 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

このニュースは時間とともに消える可能性があるので、内容を転記します。

【7月22日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は22日、ロシア軍機が先月、シリアにある米軍と英軍の精鋭部隊が使用する基地と、米中央情報局(CIA)の関連施設を爆撃したと伝えた。

 WSJが米当局高官の話として伝えたところによると、これまで報じられていなかった6月16日と7月12日の空爆は、ロシアが米国に対しシリア領空内でより緊密に協力するよう圧力をかけるために実施したものだったという。

 20人規模の英軍特殊部隊は6月16日の爆撃の前日、ヨルダンとの国境沿いのアトタンフ(At-Tanf)から約16キロにあるこの駐屯地を退去していた。米当局高官と反体制派勢力の司令官らによると、爆撃にはクラスター爆弾が使用された。米国がロシアからの圧力を拒否した結果、同じ基地に2回目の空爆が行われたという。

 またその約3週間後の7月12日、ロシア軍機は、アトタンフの西約80キロにある、CIAが支援する戦闘員らの家族が利用する反体制派の拠点を爆撃した。

 米軍や情報機関の高官らによると、一連の攻撃により米国防総省とCIA内ではロシアとの協力に反対する声が強まった。だが軍事的緊張のさらなる高まりを避けたい米ホワイトハウス(White House)と米国務省が妥協を求めたという。(c)AFP

要はですね、米英もロシアも対ISISで戦っていますが、米英がバックアップしている現地の勢力は、ロシア=シリア側からいうと敵じゃないですか。だからロシアは彼らもISISを攻撃するように攻撃する。これに米英は抗議していたわけですが、ロシアは強気で出たんですね。その件を米英ロで話しあっている最中に「シリア領空内でより緊密に協力するよう(ロシアが米英に)圧力をかけるために実施した」ってこと。そして米英がロシアに歩み寄りを見せずにウズウズしていたときに、ロシアは二回目の爆撃をした。

ロシアは「ISISの基地だと思った」ととぼけていますが、空から見ても米英の基地なのはすぐわかる形だとのこと。そしてこの基地は米英の「特殊部隊」が訓練していた場所で、爆撃があった前の日に、英国軍20名が撤退し、その直後に爆撃。ロシアはそこがどういう場所で何が行われているかなんてのはわかっているわけですね。で、二回目の爆撃はCIAが絡んでる勢力を標的とした。

こんなことがあれば大騒ぎになるはずですが、やっぱりあの腰の引けたオバマ氏(と米国務省)はペンタゴンとCIAに妥協してくれ、我慢してくれと頭を下げたってことなんでしょう。

この辺の詳しい話はウォールストリートジャーナルに出ています。

Russia Bombed Base in Syria Used by U.S. – WSJ

こんなことがキッカケで恐ろしいことがまさか起きるとは思いませんが、ロシアが爆撃に使ったのはクラスター爆弾。やる気まんまんじゃないですか。小さな爆弾を落として脅かしたってのと違う。

オバマ氏はこの話を大きくしたくないから強気の「ペンタゴンとCIAに妥協を求めた」わけで、その立場を察した日本のメディアは「箝口令」を敷いたんじゃないですかね。ヤフーニュース、MSNニュースには一切それに関しては何も無いし。でもネットの中ではニュースとして出ていたのが上のニュース。

そして当然、ウォールストリートジャーナルには出ている。事の詳細がわかる。

私がこのニュースを知ったのは、いつも見ているとネット番組の「虎ノ門ニュース」なんです。昨日の分でしたが、ゲストは「武田邦彦・半井小絵」でいつものように、武田氏が説明のために用意してあったプレゼンの資料に書いてあったし、話題を羅列してあるボードにもそれが貼ってあったから。

こんな重大なニュースを武田氏はサラッと流しただけ。司会の居島一平も何が起きたのか、どうなっちゃうのかとか一切コメントもしない。

だからおかしいなぁ・・・と思ってヤフーやMSNで調べたのですが、一切出てこない。なんだ?と思ってネットを検索したら上のニュースがヒットした。

これって小さな事件なんですかね。

でもオバマ氏は揉み消したいのだろうし、こんなことが日本で大きな話題になったらプーチン氏と仲良くしようとしている安倍氏批判は間違いなく大きくなる。

プーチンはやるなぁ・・・と思うけれど、オバマ氏は完全に舐められていますね。

そもそもあれは2013年でしたっけ?シリアを制裁するために爆撃すると世界に公言したオバマ氏は、その言葉が脅しとして通用しないのがわかった時点で腰が引けて何もせず。結局、ロシアに中に入ってもらった。

私はこれが全ての始まりの様な気がするんですよ。アメリカがシリアを爆撃すれば良かったのかとかそういう話じゃなくて、とにかくこの時に世界はオバマ氏って何を考えているんだろうって思ったはずなんですね。あの頃のニュースや解説を聞いていると皆が不思議がっていたのを思い出します。

オバマ氏は腰が引けていて、どうも武力は使わない大統領だと世界が見るようになって、ロシアはクリミアを取り、中国は南シナ海に出てきた。オバマ氏はロシアにも制裁を始めたけれど、掛け声だけで大した中身はないし、制裁に加わってくれとオバマ氏が安倍氏に電話をした時に、安倍氏は「考えさせてくれ」と答えたのは有名な話。アメリカの大統領の要請に対し、こういう言い方をした日本の首相は過去にいなかったらしいし、イラク戦争の時に「賛同してくれ」とイギリスのブレア首相から電話をもらった小泉首相は二つ返事で「OK」を出したと、時の官房長官だった福田さんがあとでばらしちゃった。あの時は何も調査さえせずに受け入れたと。完全なアメポチ。

中国の南シナ海に関してもそうじゃないですか。オバマ氏は何もせずに、口で文句を言うだけで中国は全く埋め立てもやめなかった。そして埋め立ても完了した頃になって、「自由航行作戦」とやらで、人工島の海域を「通過しただけ」。

オバマ氏は平和主義者で「話し合いで解決を付けたい人」なのはわかるけれど、何一つ解決しなかった。そして、シリアにはロシアが入り込んで、今ではシリアを認めざるを得なくなってしまい、シリアに対抗する勢力に注力している米英に対して、脅しの爆撃までされた。それも二度。ここでオバマ氏は怒り狂うこともなく、ペンタゴンとCIAに妥協しろと・・。

これで大喜びしているのがロシアと中国でしょう。何をしても大丈夫だと「更に」確信したはず。そしてこれは南シナ海にも影響するはず。今回の南シナ海における中国の立場を否定したあのオランダ・ハーグ裁判所の判断も無視できる自信を中国が持ったんじゃないですかね。もしかするアメリカは絶対に動かないと考えてフィリピンに対しても強気で出てくるようになるかもしれない。

こういう安全保障に関して大きな動きが起きた時こそ日本のメディアはそれを報じるべきなのに「隠そう」とする。

私は前から「何も出来ない、決められないオバマ氏」とこのブログでは酷評していますが、でもこれはオバマ氏がどうのいうより、アメリカがもうそういう方向に動いているってことですよね。既定路線と言って良いのかもしれない。その流れは滅茶苦茶な事を言う様に聞こえるトランプ氏も同じで、同じ路線に乗って話をしている。

要は、もうアメリカは世界のことには口出しをしないのは確実だってことじゃないですかね。

これに慌てているのが日本の防衛関係のプロたちで、その動画は前に出しましたが、中国が公表している彼らのA2D2戦略、そしてそれに対応したアメリカが決めた作戦では、もし東シナ海に有事があった時、アメリカの空母は第二列島線まで下がるのはもう決定している。つまり東シナ海で何か起きた時には「日本が頑張れ」ってことで、アメリカは援助はしますってことでしかない。

だから安保があっても「もし尖閣で衝突が起きたらアメリカが助けてくれるかどうか」なんて議論はもう古くて、基本ははっきり決まっているんですね。日本が主役だということ。そしてアメリカは遠くから援助するだけ。これは軍事評論家の予想、想像じゃなくて、アメリカが発表している戦略。

でも日本では「安保があれば・・・」というところから抜け出ることは出来ていないし、アメリカが本当に世界の警察をやめた時に何が起きるのか、日本国民は全く考えていないってことじゃないですかね。

このニュースはウォールストリートジャーナルの日本語版には出ていない。

一体世界で何が起きているのか・・・・・。恐ろしい・・・・・。

実は私が今、気になっているのはトルコなんですよ。クーデータ未遂、失敗ということになっていますが、あれが陰謀だとは思わないけれど、あれをエルドアン大統領は大いに利用して、国内をエルドアン派で固めて、政敵を一掃しちゃったじゃないですか。あれって戦後日本の公職追放令とレッドパージを思い出すのですが、ではそのトルコは何をしようとしているかというと、ロシアの戦闘機を撃墜してロシアと喧嘩しているのかと思ったらさにあらず。ロシアとどんどん近づいていて、将来的にはNATOからの脱退もあり得ると思うんですよ。

私がおかしいなぁ・・と思ったのはトルコが「死刑を復活させる」という話が出た時でした。トルコはEUに入りたいはずで、でもEUでは「死刑禁止」がEU加盟の条件になっている。つまり「死刑を復活させる」ってことはEU、NATOとは距離を置くよ、という宣言だと私は判断しました。そしてその後、ロシアとトルコがどんどん繋がるのが見えてきて、あのクーデータですよ。で、それを使って政敵は綺麗に排除してエルドアン政権を強化した。出来過ぎじゃないですかね。

ロシアは間違いなく勢力を伸ばしていて、どうもイスラエルもロシアに近づきだしたなんて話もチラホラ出ている様子。

オバマ氏はイランの核を認めたようなもんだし、それにサウジアラビアは怒り狂っているし、そしてサウジも核装備は考えるはずで、そんな時に北朝鮮は「核ミサイルを持っています。ちゃんと使えます」と世界にアピールしている。あの北朝鮮のミサイル実験はそういう背景があるはずなんですね。うまくいけば、前から繋がりがあるイランだけじゃなくてサウジとも手をつなぐことが出来ると。

そんなことはわかりきっているオバマ氏は何をするのか?でももう任期も終わるし、何も出来ない。私はこの大統領選にはいる、空白期間が怖いような気がするんですよ。何かするなら絶好のチャンスですから。

そして次期大統領は?トランプ氏だとすれば、アメリカが内向きになるのは間違いがなくて、ロシアも中国も万々歳。

ヒラリーが勝つだろうと思うものの、あのメール問題はやっぱり半端じゃない大きな問題なようで、もしロシアが「こういうメールを持ってる」なんて公開しただけでヒラリーの政治生命は終わる。そしてトランプ氏が、ロシアにハッキングしてくれなんてバカなことを言っている有様。でもこれって、「ロシアは証拠を持ってるよ」というヒラリーに対する暗の脅しじゃないかと思ったり。

中国にしてもトランプ氏が良いとなれば、中国マネーが昔からごっそりヒラリーに流れているのは噂どころのレベルではないし、誰か一人スケープゴートを見つけて「ヒラリーへの贈賄」で騒げば、やっぱりヒラリーは潰れる。

だからトランプ氏が次期大統領になる可能性ってなくはないはずで、あれだけはっきりと「世界は勝手にやれ」と公言している大統領なのだから、ロシアも中国も、今の動きに拍車をかけて、新しい世界地図を作ろうとするんじゃないですかね。その時に、もし中国が台湾に手出しをしても誰も助けることも出来ない。

イギリスはイギリスで、もしスコットランドが独立するとややこしいことになって、グレイトブリテンは消滅するし、イギリスが持っている核ミサイルは全て潜水艦搭載で、それの設備工場全てはスコットランドにあるとのこと。核の維持費は高く、放棄しようと話も出ているわけで、スコットランドが独立するとなれば、当然イギリスとしては核を放棄することになるんでしょう。スコットランドも維持できない。これは良いとか悪いとか言っているのではなくて、ロシアとしては嬉しい動きで、トルコもNATOから出る方向に動けば、トルコに配備されているロシアを向いた核ミサイルも撤去される。

そしてEUはイギリスに続いて離脱論が湧き上がっているし崩壊の危機がある。そんな時にメルケル首相は「難民政策を維持する」と発言。火に油を注いでる。

こんな激動の世界で、日本はどうするのか・・・・・。関係ないね、で済むんですかね。

 
 
 

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