このブログの読者の方はこの各ホテルがやっている顧客囲い込み作戦の一つである「プレビレッジシステム」に関して何度か書いたのは御存知の通り。レストランで食事をすると二人なら50%引きとか、無料宿泊券、割引宿泊券などいろいろついてくる。
私はこの優待のなかの「レストランでの割引」に一番興味があります。どの程度の割引があるかですが、こんな感じ。
○ 一人で行くと 25%オフ
○ 二人で行くと 50%オフ
○ 三人で行くと 33%オフ
○ 四人で行くと 25%オフ
○ 五人以上は 20%オフ
その他の優待はこんな感じ。
○ 1泊の料金(会員価格)で2泊 X 2
○ 会員価格の25%オフでの宿泊券 X 2
○ 会員価格の10%オフ (常時)
○ 朝食無料券 二人分 X 2
○ 50ドル分のバウチャー(ホテルの支払いに使える)
○ 100ドル分の食事券
ただし、これらの特典を得るには「会員」になる必要があって、当然有料です。年会費2万円程度が一般的。
ただし、この内容は「各々のホテルグループによって違う」。そして気をつけないとならないのは、この割引が使えないホテル、レストラン、あるいはレストラン内の特別なメニューがあるということ。たとえばマリオットのプログラムではブキビンタンのマリオットはこれに参加していないとか。海鮮レストランのアワビと伊勢海老は割引がないとか。
そしてこの割引は食べ物だけで、飲み物には適用されないのが普通。
こういうプログラムは世界中のホテルで行われていて、年会費制です。大体2万円前後ってところでしょうか。日本のヒルトンホテルでは年会費が7万円とか。
高い!って思うかもしれませんが、50%引きの威力ってどのくらい凄いか考えてみてください。また我々みたいなロングステイヤーは頻繁にホテルのレストランで食事なんかしないとしても、ビジネスマンは世界中を回り、なおかつビジネスランチもすれば接待もあるわけで、このプログラムの恩恵って凄いことになるんですね。
さて、今回はマレーシアのケースについて書きます。日本在住、オーストラリア在住の方々は是非このブログの過去ログを検索してみてください。またネット検索でもそこそこわかるはず。
さてマレーシアにあるホテルでこのプログラムを持っているのはどこか。私が知っている範囲内ですが
○ ヒルトンホテルグループ(Hilton Premium club)
○ シャングリラグループ (Prestige Platinum)
○ スターウッドグループ (Starwood Privilege) (2013年に中止)
○ YTLグループ (YTL Platinum Plus)
○ マリオットグループ (Club Marriott) (ブキビンタンのマリオットは参加していない)
わかるところはリンクを張ってありますのでそこから飛んで見てください。
またシャングリラとスターウッドに関しては各々のプログラムを購入する必要はなくて、MaybankのCard 2 Premierというビザとアメックスの2枚がセットになっているものを手に入れれば、このプログラムは無料でついてきます。だから私はこのカードが欲しいと前から騒いでいたわけで(笑)、なおかつこのカードは1リンギ使うと航空会社のマイルが1マイル手に入るという世界的にも大盤振る舞いの凄いクレジットカードです。このことに関しては何度か書いていますので過去ログを検索してみてください。
どちらにしてもこれらのことは今まで書いてきたことのまとめでしかないのですが、今、なぜまた書いているかというと、大ニュースがあるから。
な、な、なんと、このプログラムはやっていないとずーーっと思い続けていたし、マレーシアに長年在住している人でも聞いたことが無いと言われていた「マンダリンオリエンタル」がこのプログラムをやっているのがわかりました。これは読者の方に教えていただきました。本当に有難うございます。
早速電話をして確かめました所、マンダリンオリエンタルにはElite Clubというのが存在し、レストランでも上記のような割引があるのがわかりました。ただし年会費は888リンギ。
この連絡先を今ここに書きたいのですが、読者の方がわざわざメールでそのクラブの存在を教えてくれたこと、またその方はホテルはこれを大っぴらにしたくないと望んでいると考えていらっしゃるようで、その方のお考えを尊重するためにもここに電話番号などを書くことはしません。
しかし、このプログラムはホテルが内緒でやっているわけではなく、しかし大きく広告を載せて多くの会員を集めようともしていない。一般的には「会員の紹介」で広げたり、(どこから調べたのかわかりませんが)テレフォンマーケティングで入会を薦められたり。
またこの会員になりますと、「新規会員を紹介するとXXXを差し上げます」ということになっていますので、彼らとしては「広げたい」でも「大っぴらにはできない」事情があるってことなんですね。ま、当たり前だと思います。
マンダリンオリエンタルのElite clubですが、その担当に電話をしたところ(その電話番号はネットで見つけた)「入会資格」みたいなものは一切なくて、誰でも加入できますという返事。そしてメールで説明書、申込書を送ってもらいました。
それを読んで、さーていつ入ろうかなと思っていた所、別の女性から電話が掛かってきまして、今、チャイニーズニューイヤーのプロモーションをやっているからすぐこの電話で入会してくれとのこと。なんだかごちゃごちゃとプロモーションの内容を言っていましたが、ジジーのボケ頭では覚えきれず。(笑)
電話でクレジットカードの番号を教えた所、「明日の3時過ぎ以降にホテルのコンシェルジェのところにくればカードをお渡しできる」とのことでした。
その彼女にも確認をしました。本当にレストランで二人なら50%引きになるのね?って。(笑)
つまり私はもう会員になったわけですが、もしこれを読んでいる方が自分も入りたいということになった場合、申込書に紹介者の名前と会員番号を書く欄がありますので、そこに私の名前と会員番号を書いてくれれば、私にいろいろベネフィットがあります。(笑)
でもそれはなしということで・・・。(笑)
もしどこに連絡したら良いのかわからない場合は、恐れ入りますがメールを下さい。きっとホテルのコンシェルジェに電話すればすぐ担当に繋いでくれるんじゃないかと思いますが。「Elite Clubに入りたいのだけれど」と言えば大丈夫じゃないでしょうか。
私はこの手のカードを今まで10年以上使ってきましたが、本当に行きたいレストランがない場合は入らないほうがやっぱり良いんですね。でも好きなレストランがあった場合は\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/となります。ゴールドコーストではインターコンチネンタル系のPriority Privilegeを主に使っていましたが、我が家の近くのリゾートホテル内にある「和食レストラン」が50%引きで本当に嬉しかったです。
ホテルのレストランは確かに高い。でも半額となれば、街のレストランよりは安いし内容は・・・・・。
でもKLの場合はどのホテルのプログラムにするかを決めるのはかなり難しいと思っています。私は主に和食レストランで大きな割引が欲しいのですが、気に入った和食レストランが今のところ無いんです。
また注意しないとならないのは、値引きがあるレストランは「ホテルの経営」である必要があります。でもホテルの中には経営が別の「テナント」が入っていますよね。当然そういうところでは割引はありません。
そういう意味で使える和食店としては、ヒルトンのイケテル、シャングリラのジパング、マンダリンの和さびビストロぐらいしか思い当たりません。これらの店がどういう和食店なのか・・・。これって結構シビアに考えないと駄目で、50%引きでも行きたくない店ってあるんですよね。
ただヒルトンは中華のチャイナもあるし、当然他のレストラン、ランチバッフェの類にも使えるし良いかと思っています。そしてマンダリンオリエンタルですが、あの地下の和食店は無視するにしても(笑)、中華のライポーヒーンにしてもその他のレストランにしても良いところがあるんですよね。そのどの店でも50%引き・・・。ウッシッシなんてもんじゃありません。(笑)
それと考えているのがYTLです。スターヒルギャラリーの下にあるレストラン街で使える。あそこにある潮州料理も良いし、シーフードの店とかいろいろあるじゃないですか。もし私がブキビンタン近辺に住んでいたた間違いなくYTLのプログラムに入ると思います。というか他のYTL関係のホテルでも使えますから、YTLが好きな人は良いんじゃないですかね。
ブキビンタンにあるマリオットもリッツカールトンもYTLの持ち物ですし、またあちこちに高級リゾートを持っていますし(パンコールラウ、ガヤリゾート、タンジュンジャヤリゾートとか)で割引もあるし。
この(ブキビンタンの)マリオットもリッツもYTLの持ち物だってところが重要で、だから彼らは独自のプレビレッジプログラムは持っていない、というか、マリオットホテルのプレビレッジは存在するのにブキビンタンのマリオットは参加していないんですね。
それと注意点がもう一つ、このプログラムはかなり頻繁に変更があります。また使えるホテルが使えなくなったり、あるレストランだけは除外するとか、YTLでもそうですが、「アワビとフカヒレ、伊勢海老は除外」とか、その辺の注意も必要だと思います。
割引に関しては、このプログラムを使うとそのホテルグループしか使えませんが、前にも書いたとおりCIMBのブリファードのクレジットカードも結構使えると思います。これで20%オフになるレストランって結構あちこちに点在していて、良いと思います。人数が5人以上になりますと、上に書いた有料プログラムの会員になっても20%が限度ですから。
つまり私が考えるのは
○ MaybankのCard 2 Premierという二枚組のクレジットカード
○ CIMBプリファードのクレジットカード
○ 2箇所程度のホテルのプレビレッジプログラムに加入
これだけでかなりの良質なレストランで20~50%の割引になるってことですね。
また私はレストランでの割引に関してだけ書きましたが、クレジットカードの特典もいろいろあるし、プレビレッジプログラムも無料宿泊券とかいろいろありますから、有料会員でも決して無駄にならないと思います。
でもちゃんと考えないと、会費だけ払って結局使わなかったねなんてことも頻繁に起きるのがこの手の会員サービスなんですね。こんな割引をしたらホテルも困るだろうと思うこともありますが、実は採算があっているというのは現実だと思います。結局、航空会社のマイレージプログラムもそうですが、優待をすることによって人が集まり、結局それで潤うということが起きている。
つまり、こりゃ良いと思った人は単なるカモかもしれない。(笑)