客家料理の楽しみ方が最近やっとわかってきたような気がする

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マレーシアには客家料理の店が結構ありますが、正直な所、なんかイマイチ合わないなぁという感じを持っていました。中華という大きな括りで見ると、客家料理って我々日本人に馴染みが多い「素材」を使うわけでもなく、乾物や保存食を使う料理が多く、また味付けも馴染みがなく、結構脂っこいし、中国大陸の一つの郷土料理でしかないと言う感じを持っていました。

ところが最近、客家料理の「食べ方」ってのがあると気が付きました。

カーブにもあるこの客家料理の専門店は面白いと思う。料理が美味しいというかカルチャーショックを受けるようなものがいろいろ。

メニューを見ても馴染みがないものばかりで、「知らないものを食べる面白さ」はあるものの、そこに大きな感激があるかと言えばそうではないし、また食べたいかというとこれまたそうでもないと思っていたんです。

でもこの客家料理も食べ方によっては面白いなぁと最近思う。

そう思うようになったのはこの料理。客家料理の代表みたいなHerbal Tea Riceですが、健康そのもので多くの野菜がある。またスープ(Herbal Tea)が必ず付きますが、私達が想像し期待するのとは違った味で、なんだかなぁと思っていたのですが、その感覚って欧米人が日本の味噌汁を飲んだ時に感じるものと一緒かもしれない。でもやっぱり無いと困るものみたいな。

どうしても中華に行くと、色々頼んで皆で分けて食べることになりますが、このHerbal Tea Riceもそうで、我が家では食べたい人だけが食べていたんです。注文しないことも多かった。で、他の料理は味付けが濃いから「白いご飯」がないと食べられないし、酒飲みの我が家としては客家料理って難しい食べ物だなぁと思っていたわけ。

ところがですね、ある日、このHerbal Tea Riceが「日本で言う白いご飯」かもしれないと思い、そういう食べ方をしてみたんですよ。これが「主食」であとは「副菜」みたいな食べ方。

これが大当たりで、なんて客家料理って美味しくて健康的なんだ、と思うようになってきた。(笑)

またこのような客家料理専門店では客家料理が主ですが、そうじゃない店はそれぞれが食べたいものをあれじゃこれじゃと頼んでしまうのね。でもそれらは客家料理じゃないから味の系統も違うのね。だからなんだか食べ合わせが悪いような気がするわけですよ。それが我々が客家料理って・・・って思っていた理由かもしれない。

日本的に言えば、それこそ寿司じゃ天ぷらじゃハンバーグじゃステーキじゃ海鮮鍋じゃとあれもこれも並べてしまうのと同じで、調和ってのがないのね。

ところが客家料理なら客家料理だけで色々頼むと、この「調和」が見えてきた。そしてそれを食べる時に、野菜いっぱいの一品料理に見えるHerbal Tea Riceと一緒に食べると、こりゃ良いわ~~ということになってきた。

つまり、あのHerbal Tea Riceは一品料理じゃなくて、みんなに分けてそれをご飯として食べる料理として考えるってことね。

そうすると味付けの濃い、あるいは脂っこい他の料理も、あのあっさりした、しかし野菜たっぷりなご飯とスープと一緒に食べると、他の一品料理が生きてくる感じがするんですよ。だからこのHerbal Tea Riceは「絶対に」なくてはならないもの、みたいな。

あああ、客家料理ってこうやって食べるものなんだ、みたいなのが我が家の中で出来てきました。でも客家人がそうやって食べるのかどうかはわからず。(笑)

他の客家料理の一品料理って、結構、発酵系が多いものの、味付けや素材からは「健康的」には見えないものの、これ以上健康的なものはあるか?みたいなこのHerbal Tea Riceと一緒に食べると全体がガラッと変わった印象です。

今じゃ、たまに客家に行くか~?なんて前には考えられないようになりまして、ランチでも行くようになりました。

ランチでは色々頼むことってまずないわけで、でもあの野菜たっぷりのHerbal Tea Riceは必ず頼んで、その他、2品位をオカズにして食べるのが美味しい~~。Herbal Tea Riceを主に食べるわけですから、これを2つ頼んだり。(笑)

きっとこのHerbal Tea Riceだけじゃなくて、基本的に頼んだ方が良いモノ、あるいはHerbal Tea Riceに代わるものってあるんだろうし、今後はそれを見つけてみたいです。

ここでは食べたことがありませんが、またここのメニューにあるのかどうかも知りませんが、我が家の大好物の「麻婆豆腐」でも考え方が変わってきたのは前に書いたとおりで、麻婆豆腐には我が家はそれなりのこだわりがあって、本式の四川風だと違和感があるもののでも花椒が効いていないようなのは麻婆豆腐じゃないし、我が家で作る場合にはかなり辛く、絶対に「豆鼓」を使うのもお約束。

でもそういう麻婆豆腐が一番かというとそうじゃなくて、やっぱり「他の料理との調和」が大事なんですよね。

家で作る時にはそれこそ麻婆豆腐丼みたいにするのが大半で、他にメインになる料理をあれやこれや作りませんから、麻婆豆腐そのものに凝りますが、もし、他にもメインが色々あるとした場合、やっぱり調和がなければ美味しいものじゃないってことじゃないかと。

あえて言えば、麻婆豆腐の味は他の料理によって変わるべきなのが正解で、自分の好きな味ばかりを追求しても意味が無いと思いました。

でもかなり辛い花椒も効いた四川風の麻婆豆腐があって、他の料理も全て四川風バリバリってことになると、意外に食べられないもんなんですよね。四川料理も本式だとかなり違和感がある味付け。油も凄いし、辛さもはんぱじゃないですから。

ま、どちらにしましても、この客家料理で「調和が大事なんだ」ってことをあらためて感じた。

こんな発見もあるもんなんですねぇ。(笑)

 
 
 

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