海外から(日本とか)のEMSの税関チェックってどうなっているんでしょうねぇ 【備忘録】

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私が通販オタクなのは昔から変わっておらず、今では日本は元より他国でも「信じられないほど安く売る業者」がいますし、それを我々の居住国まで直接送ってくれないところでも「転送業者」を使えば簡単に手に入る。また「郵送料」が高くネックになるわけですが、キャンペーンをやっていてそれが安くなったり、常に「EMSの割引」をやっている業者もあって、利用しない手は無いと思っています。

かつては私も日本には頻繁に帰る時期がありましたが、その理由付けの一つに「買い出し」がありました。ネット通販なんて無い時代でしたから「近所のスーパー」とか「アメ横」に良くいきましたし、帰りの荷物はごっそり。(美味しい)醤油を何リットルも持って帰ってきたり。25年ぐらい前の話ですが。(笑)

海外にある「日本食材店」も進化していて、「絶対にないと困る基本的なもの」は問題なくなりましたが、やっぱりちょっと拘ったものや良いものまで揃えているわけもなく、でも通販を使うとありとあらゆる売り手がごっそりいますからEMSの運賃を負担しても割に合う時代に入ったのは嬉しいと思います。

私が何よりも嬉しいと思ったのは、通販を利用すると今までのような「スーパーやアメ横より【良くて】【安い】商品」がいくらでもあるってこと。

でもマレーシアにそれが着いてから、きっちり調べられて課税されると「結構高いものになる」と感じています。

マレーシアに居を移してからすでに20回以上日本、イギリス、アメリカ、中国からいろいろ取り寄せていますが、課税されたのは一度だけ。内容物は大体似たようなものなのですが、税関がどういう基準で課税する、しない、を決めているのか全くわからず。ただ課税されているときには「細々とした内容物全て」に課税されまして、かなり「厳しい」と感じています。

課税される場合はどういう連絡が来るのか

課税される場合には「課税する」という通知が【郵便で】来ます。

これはトラッキングで調べてもわからないわけで、ただし、いつもはすんなりそれぞれのチェックポイントを通過しているのに「税関で止まっている」ケースがこれに該当するんでしょう。「おかしいなぁ・・・・」と思っていると郵便受けにその通知が入っていました。ああ、その時には電話も掛かってきました。

税関検査と納税方法

その時に選べる手段は

◯ 荷物が取り置きされている税関まで出向いて納税する。

◯ 納税代行業者に頼む事ができて、荷物は後に配達されその時に納税額を支払う。(電話、郵便でそれを頼む)

検疫が必要なもの、輸入許可が必要なものがある場合

私が通知をもらったときにはKLIA近くの税関まで行きました。これが遠いなんてもんじゃなくて、そしてその時には重量で15キロを超えていて、商品点数で80点近く、種類で20種類ぐらい。中には「検疫」を通さないとならないものもあって、その該当商品を持って「別のビル」まで車で移動し、また「検疫の種類」によって違う部署にも行かなくてはなりませんでした。そして検疫後、「彼らの決定が書かれた文書」と該当商品を持ってまた税関に戻ります。面倒~~~~~~。

納税を代行業者に頼むことも出来て、それは「通知書」にそれが選べるようになっていて、それを返送するようになっています。また電話も掛かってきて、そこでも「どうするか」聞かれたような気がします。ただそのときは一体何がどうなっているのかわかりませんでしたので生半可な返事をししてしまいました。つまり断ったってことなんですが、後にやっぱりやってもらおうと「電話の主」に電話を掛けましたがトラッキングナンバーだけではわからないと言われた。通知が来ていれば「扱い番号」が書かれていますが、それが手元にないと何も出来ず。

自分で納税することを選んだ場合、荷物が止まっている税関に行くわけですが、そこで「説明だけで終わる(非課税)」ものもあれば「放棄しなければならないもの」もあったりで、面倒なんてもんじゃありませんでした。

「放棄しなければならないもの」とは「輸入禁止品目」であり、「輸入許可が必要なのにそれがない」場合。

そしてまた税関に戻り、彼らが全ての商品をリストアップし、課税額を決めて、それを納税。あの時には税関と検疫だけで3時間ぐらい掛かりましたっけ。

その時の税関も検疫も「きっちり仕事をしている」感じで、なぁなぁで通しちゃうなんて感じは全く無くて、「結構真面目にやるんだ?」なんて感心したぐらい。

彼らはどうやって「課税対象を見つける」のか

おかしいなぁと思ったのは

「彼らは荷物を検査してから、【納税してください】という通知を出す」んじゃないってこと。

【納税の必要があるかもしれない】というのを「荷物を開けずに決めている」のね。また荷物に添付されている「インボイスも見ていない」のがわかりました。

検査、納税の手順

税関に行くとまず「自分の荷物を窓口で受け取り」次に「検査台」にそれを持っていくのですが、税関吏たちは「一切、荷物に手を付けず」に「これを私の前で開けて見せてください」と言います。その時に彼らも「初めて」中身を知ることになるんですね。だからそもそも課税対象商品かどうかはわかっていないわけです。

これは他の「受け取りに来た人たち」を見ても同様で、「荷物を先に検査してから通知を出しているのでは【ない】」のはハッキリしています。でもそういうことがないという意味ではないはず。

個人輸入に関しては「免税額」もあって、それをオーバーしなければ納税の必要もないわけですが、「調べられたらとことん調べられて納税しないとならない」という印象を持ちました。

また課税額の算出ですが、彼らはインボイスを重視していないと感じました。彼らは独自の「基準値」を持っているようで、それを元に計算しますから、「モノによっては」高いと感じることもありました。

まとめ

通販を利用すると良いもの、珍しいものを安く簡単に買えるのは「自国内」でも「海外から」でも同様で、今の時代はそれを積極的に利用すると「よりよい生活」が「安く」出来るのは間違いがないと思っています。

でもマレーシアで納税しないとならない場合、かなり面倒ですし「税率もそれなりに高い」感じを受けています。当然、それは「品目によって違う」わけですが、GSTも含めて(掛からないものもある)「高いなぁ」と私は感じます。

またさすがマレーシアは発展途上国で「課税品目」「税率」「輸入禁止品目」「輸入許可が必要なもの」などのリストが完備されていないと感じます。ネットで調べてもよくわからない。ただし「一般的な貿易」に関しての記述はあるものの、それも「詳細はプロに任せる」みたいなところがあって(どの国も同じだけど)、「個人使用の場合」に関してはほとんど全くと言ってよいほど記述がありません。

実は「輸入許可が必要なもの」のリストの中に「スマートフォーン」が入っているんですよ。でも海外からスマホを持ち込む人はいくらでもいますし、税関で取り上げられたなんて話は聞いたこともない。でも「通信機器」はモデムもそうですが、どの国もかなりうるさいんですよね。自国の基準を超える出力があるもの、わけわからん機能が着いているものを「公共通信ネットワーク」に接続されたら何が起きるかわからないわけですし。

先進国の多くではこれがきっちり定義されていて、「商業用の輸入の場合」「個人使用の場合」はカテゴリーが別けられていて取扱も別なのが普通ですが、マレーシアの場合はそれがわからない。例えば「医薬品」なんて勝手に輸入されたら大変なことになりますが「個人使用」ならそれなりの枠が認められますよね。私はそれの記述も見た覚えがないのですが、税官吏に聞くと「三ヶ月分はOK」と答えていました。でも麻薬成分なり成長ホルモンが入っていて「輸入禁止」の医薬品も多数あるはず。

個人輸入をする場合一番困るのがこれで、そりゃ麻薬や拳銃を持ち込めないのはわかりますが、どの国もこれに関しては細かい決めがあるはずなのにそれがマレーシアの場合はわからない。

「わからない場合には聞け」ということでもあるんでしょう。

ただし、このような「郵送品」でも「飛行場での荷物」に関しても「ほとんど調べない」のがこの国ですので、やっぱり「余計なことは聞かない」「とりあえず入れてみて駄目だったら諦める」方法を取るしか無いような気がします。

本来これはやるべきことではないとは思いますが、たっぷり時間があって税関で税関吏といろいろと無駄話もしていたのですが、「何も調べないことが多いけれど、それってOKってことなんですかね?」と聞いてみたんですよ。本来なら「ダメなものはダメ」と答えるじゃないですか。でも彼らは「ニコっ」と笑うだけ。

突き詰めて聞いた所、法律上では「すべての荷物を検査する」ことになっているんですね。これは飛行場の手荷物も同じ。

つまりですね、「何もなく通過した場合」は「何も問題がなかった」というのが「彼らの立場」なんですね(荷姿を目視検査して通す?)。でもニコッと笑ったのは「大丈夫」って意味ではなくて「私には関係ない」という意味だったのでしょう。全ての荷物を検査することになってはいても現実はそうじゃないわけで、それを現場の税関吏に聞いてもしょうが無いこと。

私たちは「税関吏」がちゃんと仕事をするはずだと信じていますが、基本は「自己責任」なのはここでも同じだと思いました。

でもそれじゃ密輸も出来ちゃうわけですが、それは「輸入者の問題」であって一人ひとりの税関吏の問題じゃないってことなんでしょう。この辺もマレーシアだなぁと思いました。国家としてどうあるべきか、なんてのは現場では考えられていないと感じます。

マレーシアって自動車の免許でも他の諸々でも「ウラがある」のが見える国ですよね。これは「既得権益」って言うべきじゃないのでしょうが、それで「小遣い稼ぎ」を公務員が(堂々と)やっている。警察官への賄賂も同じで、それが「習慣化」しているのは間違いがない。だから「良い」ってこともないわけですが、私は自分が石部金吉になる必要は無いと思っていて、自分の持つ常識の範囲で善悪を判断し決めれば良いと思っています。そして「調べられても問題がないと信じるもの」を郵送、あるいは持ち込むしか無いってことだと思っています。

でも税関や検疫で働く人たちは本当にクリーンで真面目で、きっちり仕事をしているのは「マレーシアらしくない」と感じました(笑)。そしてあれで「マレーシアの検疫、税関に問題はない」ってことになっているんでしょう。「臭いものにはフタをする」ってことなのかもしれませんが。そしてそういう場所で働く人たちの殆どがマレー系で、パッと見た目、生まれも育ちも良さそうで教育レベルも高そうな感じがしました。検疫にいた担当官は「学者風」だったし。

余談ですが、私が税関に行ったのは夕方で、そこから検疫じゃなんじゃやりましたので、税関に戻る時にはもうとっくに終業時間を過ぎてしまっていました(40分ぐらい過ぎていたかな)。税関は閉まっちゃったのか、封を開けて検査台に出したままの私の荷物はどうなるのか気になっていたのですが、税関に戻ると、客(?)はだれもいないのに税関の人たちも会計の人たちも普通に残っていたんですよ。それが気になりましたので、会計窓口の女性に「まさか、私が戻ってくるのを皆で待っていたの?」と小さい声で聞いた所、答えは「Yes」。これにはびっくりしまして、税関の職員たち(7,8人いた)に私は平謝りをしたのですが、皆さん、ニコニコしていたのが忘れられません。

おまけに帰りには結構重い私の荷物を駐車場まで運ぶのを手伝って、手を振って私を送ってくれたあの姿にも感動。

マレーシアの(私にとっての)点数がかなり高くなった一瞬でした。税金も高かったけれど。(笑)

検疫や税関の現場に関しては日本やオーストラリアの方がよっぽどいい加減だと感じました。いや、それぞれの担当者に任されているってことなんでしょう。でもマレーシアの場合は調べる時には「かなり真面目に」「マニュアル通りにきっちりやる」というべきか。

 
 
 

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