「加計学園問題」は時系列で見れば簡単にわかる

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

また加計学園問題で騒いでいますね。

愛媛県の職員らが、今治市が国家戦略特区に提案する2か月前に当時の首相秘書官と面談したことをうかがわせる文書が残されていた可能性があることがわかり、愛媛県は事実関係を調査している。

一方、この文書には当時の首相秘書官が「本件は総理案件」と発言したと記録されているとの一部報道について、この当時の秘書官は愛媛県側と会ったことはないとのコメントを発表した。

「総理案件」と聞けば誰でも「やっぱり・・・」って思いますよね。秘書官は会ったことさえないと言っていますが。

でももしこれが事実だとして、一体何が問題なのか考えてみます。

まず、国家戦略特区のトップは総理だという点。これは今まで規制緩和をしようとしても全く動かないから、総理直轄で話をどんどん進めようというのが国家戦略特区ですから、全ての案件は「総理案件」と言っても間違いがないはず。ただ総理案件という言い方はやっぱりおかしくて、でも「総理が積極的に推めようとしている」というのは間違いがない。

今治市のその文書が出てきたと各社報道していますが、時系列でそれを書いているところは私はまだ見つけていません。

ではその秘書官との会談でそれを言われたとするのはいつだったのか。それは2015年4月13日。この日を時系列で見るとどういう日なのか。私の考えとしては「加計学園」を官邸が推そうとしたとはどうしても思えないんですよ。でもその前からやる気を出している「愛媛県、今治市の後押しはしようとした」のは間違いがないと思います。規制緩和を推進するのに手を挙げてくれた愛媛県、今治市を後押しするのは当然のことですから。ですから、愛媛県、今治市がやるきをだしているという報告は受けていたんじゃないですかね。でもどこの誰が獣医学部をやるのかまでは常識的に考えても官邸や総理が考えるべき事案じゃないでしょう。それを知ろうとも思わないのが普通じゃないですか?(でも加計学園だとは知らなかったというのは私も信じられませんが)

官邸、あるいは安倍さんが「愛媛県、今治市を後押しした」ことと「加計学園を後押しした」ことがごちゃ混ぜになっているし、あえてそうして「加計学園」を前面に出そうとする報道、野党の動きに我々は翻弄され続けている(進行中)のだと思います。

そもそも獣医学部開設に関してどう動いていたのかを時系列で見る必要があるはず。これをまとめたサイトがありましたので、参照させてもらいます(参照元)。

1975年(昭和50年) 【今治市】大学誘致を目指す「学園都市構想」を決定
1983年(昭和58年) 【今治市】建設予定地を土地造成
1983年(昭和58年)〜 【今治市】高等教育施設を誘致する目的で、合併振興基金として40億円を積み立て
2006年(平成18年)頃 【今治市】獣医学部の誘致を始める
2007年度(平成19年度) 【今治市/愛媛県】政府に対し、構造改革特区を活用した獣医学部新設を提案(設置予定母体:加計学園)するが、不可となる(自民党政権・福田康夫内閣)
2008年度(平成20年度) 【今治市/愛媛県】政府に対し、構造改革特区を活用した獣医学部新設を提案(設置予定母体:加計学園)するが、不可となる(自民党政権・麻生内閣)
2009年度(平成21年度) 【今治市/愛媛県】政府に対し、構造改革特区を活用した獣医学部新設を提案(設置予定母体:加計学園)し、「実現に向け検討」となる(民主党政権・鳩山内閣)
2010年1月(平成22年) 【民主党】民主党 加藤敏幸代議士(愛媛)が、獣医師の定員増と獣医師の偏在問題について質問(民主党政権下)
2011年6月(平成23年) 【民主党】民主党 江田五月法相(岡山)など愛媛・岡山選出議員で獣医関係の特区勉強会を開催(民主党政権下)
2012年12月(平成24年) 【安倍内閣】第2次安倍内閣発足
2015年6月4日(平成27年) 【今治市】国家戦略特別区として獣医学部新設を提案、ワーキンググループでヒアリング「国際水準の獣医学教育特区」
2015年6月30日(平成27年) 【地方創生相・石破】獣医学部新設を認める為の4条件である石破4条件を閣議決定(日本獣医師政治連盟は平成24年12月27日、石破の「自民党鳥取県第一選挙区支部」に100万円を献金)
2016年1月(平成28年) 【今治市】国家戦略特区制度の特区認定を受ける
2016年3月(平成28年) 【京都産業大学】獣医学部新設を提案
2016年4月(平成28年) 【民進党】「地方創生に関する特別委員会」で民進党 高井崇志代議士(岡山)が、国家戦略特区による今治市への加計学園獣医学部開設を「要望」
2016年10月(平成28年) 【京都府&京都産業大学】「新たな獣医学部・大学院研究科の設置のための抑制解除」を求めてワーキンググループでヒアリング。
2016年11月(平成28年) 【日本獣医師会】国家戦略特区諮問会議が開催され、獣医師会からの要望により「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。」ことが決定。これにより、【京都産業大学】獣医学部新設を断念(大阪に獣医学部があるため)
2016年12月頃(平成28年) 【日本獣医師会】獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう求める
2017年1月4日(平成29年) 「獣医学部の空白地帯、1校に限り」と修正された改正告示が官報に公布・施行され、一般公募されるが、応募してきたのは加計学園のみ
2017年1月20日(平成29年) 【文科省】特区事業者に加計学園を認定
2017年3月(平成29年) 【今治市議会】用地(16.8ヘクタール)を加計学園に無償譲渡する議案、校舎建設費192億円の半額である96億円の債務負担行為をする議案を賛成多数で可決
2017年3月(平成29年) 【加計学園】「岡山理科大今治キャンパス」として文部科学省に獣医学部の設置を申請
2018年4月(平成30年) 【加計学園】「岡山理科大今治キャンパス」開校予定

この流れを見て、安倍さんがどこでどう関与したと考えられます?私はどう考えても安倍さんが「加計学園で決めろ」と動いたようには思えません。

それどころか、獣医学部の新設を難しくする「石破4条件」ですが、これは石破氏が日本獣医師政治連盟から献金をもらい、彼らの意向に沿った条件を設定したように思えます。

それが法律に触れるかどうかは別にして、獣医師会がいかに反発していたのかがわかります。

そして加計学園問題の言い出しっぺで執拗に追求してきた玉木議員。彼の親も弟も獣医師で、彼も獣医師会から100万円の献金をもらっている。そして獣医師会の会合に呼ばれ、こんな挨拶をしている。

民主党獣医師問題議員連盟事務局長
玉木雄一郎衆議院議員

皆さま、こんにちは。
ただいま紹介いただきました衆議院議員の玉木雄一郎です.

私も毎年お招きをいただいており感謝を申し上げますが,父も獣医師,弟も獣医師、私だけできが悪かったので政治家になったということでして,今日はお招きをいただき,仲間の一人に加えていただきまして本当にうれしく存じます.

もう長く話しませんけれども,先ほど,与党の先生方からも話がありました。私は今一番心配しているのは,この特区の話でありまして,特区の問題は四国の、実は問題でもありまして,私は香川県の出身でありますので,この特区問題については従来より心配をしておりましたが,斉藤先生もライオンの乳を飲むがごとくとおっしゃったので,大丈夫かなと思いますが,このような教育の分野,あるいは医療の分野は、そもそも特区として、地域の例外を作り、進めるべき話ではないと思います。

もし,おかしな方向に向かいそうになった際は,しっかりと止めることもわれわれの責任と思っておりますので,十分な監視もしていきたいと思っております。

このことから、怪しいことをしたのは石破氏であり、玉木議員だとするのが順当じゃないんですかね。でもそういう疑惑は一切報道されない。誰も追求しない。おかしいじゃないですか。メディアは一体何を見ているのか?

そして京都産業大学が手をおろしたのも、それは獣医師会のプッシュで「獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とする」ような変更がなされたから、近隣の大阪府に獣医学部がある京都産業大学は手を下げた。つまり、「なぜ京都産業大学も候補として取りあげ無いのか」という主張は全くの的外れであるのがわかる。

こんなことはメディアも野党も知っているのに、知らないふりをするってどういうこと?

最初からやる気だった加計学園は11年前から今治市と一緒に政府にも働きかけていたわけで、そして国会でも元愛媛県知事が「加計学園有りきです」と答弁したのは全くそのとおりで、安倍さんに取って「加計学園有りき」じゃなかったのは時系列を見てもはっきりするんじゃないですかね。でもマスコミはその元愛媛県知事の発言は報道しない。そもそも加計学園に頭を下げて、獣医学部をやってくれないかと話を持っていったのは民主党議員。

私はどうこの問題を見ても、「既得利権を守る側」と「規制緩和をしようとする官邸」の図式にしか見えないんですよ。

そして利権を守ろうとする方は、石破氏や玉木氏に献金までして動いていた。そして規制緩和する方は「総理の意向」ということで改革の実行を急いだ。

それだけの話しじゃないんですかね。

それでもまだわからないとするなら、今一度時系列を見て考えてください。

いかにメディアが「安倍打倒」に野党と共に一生懸命なのか、それが浮き彫りになってきませんか?

そして安倍が怪しい・・・という印象操作を間違いなくしているということもはっきりわかるはず。

私は安倍支持ですが、安倍さんを守りたいということ以上に、なんでもかんでも使える手は使って安倍おろしを画策するメディアに腹が立つわけです。野党はそれが仕事なんだからしょうがないにしても、なぜメディアはそれほどまでして安倍打倒に走るのか?

答えは簡単。「改憲阻止」それだけでしょう。

前川氏はまたちょっと別で、彼の思想信条はかなり左に寄っていて、随分前から安倍批判をしていたのは彼のツイッターらしきものからはっきりわかる。そして彼が言った「面従腹背」という座右の銘の意味もわかるはず。なおかつ彼は「売春の温床である出会い喫茶に通っていたこと」を官邸に暴かれたと信じているようで、「安倍憎し」の思いが募っていることは簡単に想像できます。また人事権を官邸が握っていることも面白くないわけで、彼にしてみれば自作自演のストーリーを作りあちこちの新聞や週刊誌に持ち込んでいたのは関係筋は知っていたと言われているし、それをメディアは安倍おろしの援軍として利用した。目標も同じなんですから。

安倍さんも安倍さんで、しらない、関係ないというあの手の答弁はするべきじゃないんですね。森友問題も炎上したのは安倍さんの不用意な発言が元でしょう。

加計学園問題に関しては、「加計学園というか愛媛県今治市【ありき】でしたよ。昔から積極的にやろうとしていたのは彼らだけなんですから」と言い切ってしまえば随分変わったはず。そしてなぜ一校だけなのか、なぜ京都産業大学ではないのか?という問いには「獣医師会からの強い要望があり、その様に決まった」とはっきりいえばよかったのに、「知らない」「関係ない」なんてのは「俺は無実だ」と言い張っているのと同じで、それで納得するメディアも野党も国民もいないはず。

メディアや野党が騒ぐのは安倍さん本人が餌を撒いているからとしか思えませんわ。不用意な昭恵夫人も同様。

またメディアも野党も安倍さんはモリカケ両方共関係がないのはわかっていても、騒げば支持率が下がるからやっているだけでしょう。

おどらされているのは我々国民のみなんでしょうね。「笛を吹けばすぐ踊る」ってか?

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。