【トレード】いつトレードするべきか、そこが問題

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またトレードの話ですが、興味のない方はごめんなさいね~。読み飛ばしてください。m(_ _)m

先日、息子と息子のトレード反省会を延々やったと書きましたが、実はあの時は本来トレードするべき時じゃないという考え方があります。今更古いチャートで申し訳ありませんが、息子が悩まされたのはこういう場所です。

大きな動きを見るために私が使っているチャートで1500ティック足です。ただこのパラメータはトレード対象によって変えるべきものですから、一定でなんにでも使えるわけじゃありません。

EUD/USDの先物6Eの1500ティックチャート。赤丸が息子が何度か出撃してトータルマイナスになった場所。

私のトレンドの見方は、一目改と呼んでいる一目均衡表の雲、HMA、Donchian channelの基準線を使うのですが、それらがまるで別々の方向をこの場所では示しています。一目改では「下降トレンド」で、HMAでは「上昇トレンド」で、Donchianではラインを跨いでフラフラしている場所で、ラインの傾きを見てもトレンドは見えません。そもそもこういうところでは「その気になったら駄目」なんですね。

でもメインで売買するために使うためのチャートではどうにかなりそうな動きであるのは間違いがない。

ただし、上昇トレンドと読んでいるわけですから、この動きの中で「上げ波動」だけに出撃します。でもそこそこ取れるのは3つの波動しかないんですね。他の2つは波に乗っても多分マイナスが出るくらい。そういう場所で、息子は波動のピークで逃げずに、まだ上昇波は続くと決め打ちをして、小さな小さな押し目(平均足を使っているこのチャートにはそこは表示されない)で買い乗せをしてしまった。でも値は伸びずに陰転して撤退。買い乗せして読みが外れて撤退ですから、その前に稼いだプラス分も吐き出してしまうわけですが、「上昇トレンドが来る」と信じ込んでいますから、同じ失敗を数回繰り返して、結果はマイナスだったわけです。

ま、この辺は言い訳はいくらでも考えられますし、またこうやって後から見ればどんなことでも言えるんですね。

ただ間違いがないのは、「波動は見やすいけれど、そこそこ抜ける波動ではない」のも確かなのね。波動が十分大きくないと、それこそ最初と終わりの波動以外は2-3ティック決め打ちでも勝つのは難しい波動。そして途中でHMAが値の上に行っていますから、ここはショートを狙っても良いような場所で(逆張り)、上昇波動だからと喜んでロングを続ける場所でもない。

つまり、これって見ての通りヨコヨコと言ってもいい動きで、やっぱり出撃したくない場所なのは間違いがなく、それがまさに1500ティックのチャートで「方向性が出ていない」ところらしい動きと言えます。だからこういうことになるであろうことは十分予想できるんですね。

こういう反省会をちゃんとやらないと、また同じことを繰り返すのね。で、それをきっちりやると、息子も「なんでここで撤退せずに買い増ししたんだろう・・」なんて理解する。でも人間って同じことをまた繰り返すのね。それだけ「欲望」って恐ろしいものだと自覚をするのは非常に大事で、こういう反省会をいつもやるようにしていると「自分が欲望に囚われた瞬間も自覚できるようになる」のね。

そして、諦めないことも大事。

負けてやる気を喪失してモニターから離れたら、予想通り「上げトレンドは来た」。皮肉なもんです。

ここも大事なところで、トレードって一発勝負じゃないし「テンションを上げたら駄目」なんですね。ましてや負けたとなれば一気にテンションは下がってやる気が無くなる。こういう心の動きもコントロールしないとそれが結果に繋がっちゃうんですよ。ましてやロットが大きくなると「別人のよう」になるのが普通でミスが増える。いかに「平常心」を保ち、アドレナリンの分泌を抑えるかって本当に大事。

昔プロのトレーダーに聞いた話ですが、職場に仲間がいるじゃないですか。そしてそれぞれが大きなポジションを持っている。では誰が勝っているか負けているか「顔、態度を見てもわからない」んだそうです。その点、我々素人ってすぐにわかるのね。顔、話し方だけで勝っているのか負けているのかすぐにわかるでしょ。この違いって間違いなく結果に出るのね。

そういう心の動きは「自然なんだからしょうがない」なんて野放しにすると、負けた後なんか落ち込んでやる気が一気に萎むでしょ。

実はですねぇ、ダボ流で一番難しいのは「待つ」ことなんですよ。チャンスがいつ来るかわからないのに、何時間もひたすらそれを待てるか?って話。ボーッとしているとチャンスに気が付かないし、気を張り詰めて待つことは不可能と言っても良いのね。それこそゴルゴ13が狙撃銃を構えたまま、何時間も待てるか?ってのと同じ。(笑)

だからアドレナリンって天敵みたいなもので、これの分泌でテンションが上ったり下がったりして、それでも無理やりモニターの前に座り続けると「間違いなく病気になる」のね。だから「平常心」を保ち、ゆったりとしていないとならないわけですが、これがまた難しい。

でも心身ともに疲れて、ちょっと席を離れると「何かが始まる」。マーフィーの法則の「車を洗車すると雨が降る」みたいなもので、待っているとチャンスは来ない、気を緩めるとチャンスは来るみたいな。だからこそ「普通のつまらない動きでも、小さくても良いから利益を出すのを基本に計画を練って」、チャンスとは「出るか出ないかわからないボーナス」のことであると理解したほうがうまくいく。

過去チャートの大きく動くところを見て、「そうか、こういう時にこうすれば勝てるのか」なんて思っても無駄 (笑)。そういうチャンスに自分が出動可能かどうかは「運次第」でそういう場所には出くわすことはなくても構わないという前提で計画を練るわけです。

自分が油断している時にチャンスが来るのが世の中の常。相場には「相場道」というのがあって、昔から多くの格言が残されていますが、そういうところを軽視するとうまくない。ある意味、チャート分析なんか簡単で、難しいのは「自己コントロール」でそれこそが「勝ち負けを決める大きな要素」だと私は思うぐらいです。だから裁量トレードを排除してルールに則ったシステムトレードを重視する人が多いのね。でも初心者は心のままに売買するから勝てない。チャート分析に一生懸命になるのと同じぐらい自己分析に力を入れるのも良いはず。(かつて相場師だった時期のある私の父は「相場は簡単。自己コントロールができれば・・」と言っていたのは何度か書いた通り)

息子がやる気を無くして席を立った直後に来た波動。

大きな流れを見る1500ティックチャートでは赤丸印のすぐ後に動き出したのが見える。この初動を捕まえられなくてもトレンドが出来て大きく動き出すと、第三波、第五波狙いで十分なんですね。また大きく上げれば大きく下げる波動も来ますから、どうにでもなる。

赤丸のすぐ後の動きです。

やっぱりこれを待たないと駄目だってのがよく分かる一連の動きだと思います。

でもその動きって「いつくるかわからない」のね。ここが問題。

でも「今はその時ではない」というのが見えていたら、無理をしないでそれなりのことをやれば良いんですね。つまり、「自分のベースになる最小ロット」で「小さな利幅で決め打ち」で良いわけですよ。端から端まで取ってやろうとか、トレンドは続くはずだから(と勝手な期待で)買い乗せしようなんて考えるほうがおかしな場所だというのはわかるはず。そして勝負をするなら「トレンド発生の確認」が絶対に必要なのもおわかりになるはず。でもそれなら勝てるというわけでもない。

トレンド発生は利益を乗せる大きなチャンスですが、それを期待しては駄目で、ダボ流は「自分のベースになる最小ロット」で「小さな利幅で決め打ち」でもそれを繰り返して一日20Ticks抜ければ、自分が大きく育つためにはそれで十分であることを理解しないと駄目なんですよ。それが理解できていれば「欲が出てこない」はずなのね。

今回の話は、なぜ勝てないのか、負けるのかってそれは「欲望と不安」をコントロールできないからだというのがわかる良い例だと思うんですよ。だからここを読んでいる息子がこれに気がついたら怒るのを覚悟で、書いています(笑)。本当に良い例だと思うんですよ。

でもたまたま遭遇したトレンドで大きく利益を出しちゃうと、「二匹目のドジョウ」を取りたくなるし、それだけ勝てるのは「俺の腕だ」なんて思うようになるのね。だから負けるってのもわかりますでしょ?

トレンドができれば大きく利が稼げますが、それは「おまけ」「ボーナス」であって、日頃、小さくてもコツコツと一生懸命稼ぐ自分に対する「神様からのプレゼント」だと思えれば余計なことをしようと思わなくなるのね。(笑)

大きく抜きたいのは100人トレーダーがいれば99人が同じことを思うはずですが、ここで「私は小幅で十分」という100人の中のたった一人になることが重要だと思うんですよ。そしてそれはアリとキリギリスの話と同じで、大きく狙う人は負ける時も多く、でも小幅でも丁寧に取っていれば「チリも積もって山となる」のね。そして小さくても勝つことを覚えると、ロットを大きくしても怖くないんですよ。ここがなんと言っても大事なポイント。

でも世の中では逆のことを教えるでしょ。利が乗ったらすぐに利確しないで追いかけろとか。これで儲かるなら誰も苦労しませんよ。そしてリスク・リワードレシオに拘れと。だから利確幅は大きくして損切り幅は小さくする。そして「どちらかのその値に達するまで待つ」という馬鹿なこともやりだすのね。こういう一見「理にかなっていそうな理屈」を信じちゃうと勝てないと思います。でもリスクリワードレシオって大事で、でもそれは「一日のトータルで考えること」と私は認識しています。私の手法は「勝率に拘る手法」で「勝率が35%でも大きなトレンドを取れば勝てる」なんていうタートルズの考え方には私は反対です。負けが多い手法やドローダウンが大きな手法でどうやってロットを大きく出来るんです?不可能でしょ。おしっこチビリますよ(笑)。そして数年に一度は必ず来る「想定外の動き」で大負けして退場せねばならなくなるのが普通。でもダボ流は「想定外の動きはボーナスと同じ」という考え方なのは読者はご存知のはず。値が一方通行で動いて大きなトレンドが出来るのが普通ですから、とんでもない利益が出るのね。911、311、イギリスの国民投票、トランプ氏の大統領選もそうで、是非、あの時のチャートを見てみてください。真っ青になって慌てていたのはポジションをホールドするのが普通の中長期投資家のみのはず。

我々雑魚には雑魚のやり方があるわけで、雑魚のくせして大手機関投資家と同じことをやろうとしたり、著名な経済評論家の話を聞いて、「そうか、これからは円高なのか」なんて納得するのはいかに馬鹿げているか考えてみてください。雑魚には「雑魚にしかできない方法」という強力な武器があるのをお忘れなきよう。

大きく利益を伸ばしたいと思えば思うほど、「勝ちから遠のく」と考えるべきで、どうやって大きく抜くべきか考え続ける人には将来はないと断言できると思います。

コツコツやっていれば良いことも必ずあるんですよ。先程の続きを見てみましょう。とんでもない大きなトレンドが来た。

すごい動きですよね。これの一部である上昇波動をメインチャートで見てみましょう。

上昇トレンドがはっきりしていますから上昇波だけ取るようにするわけですが、これで勝てない人、負ける人っているんですかね。

この動きだけでも最小ロットの1ロットで7~800ドルの利益は出るんですね。この先物のマージン(証拠金)は安いところでは500ドルだということをお忘れなきよう。資金はそれの数倍用意するのは当然にしても、どうやってロットを増やすようにするかは簡単に計算できるはず。ここで大事なのは「大きくなるのに追加投資は一切しない、必要もない」ってことです。

そして重要なのはたまたまこういう大きなトレンドに遭遇することがあっても、基本は「20ティック抜ければそれで十分」ってことなんですよ。きっとこういう動きだと50-60ティックは抜けますが、その味をしめてこういう場所を一生懸命探すようになったら駄目なんですね。探そうが待とうが、そんなこちらの都合でトレンドは来てくれません。

小さい動きの時はそれなりに焦らずに小さな動きを取ること。何もしないで待てるなら待つのも良いでしょうが、私は小幅取りでも参加することは大事だと思うんです。そして2ティック3ティックでも「勝てた私は凄い」と自分を褒めちぎること。「大きく抜く必要なんかないのだ」と自分に言い聞かせること。「このままで十分大きくなれるのだ」と自分の計画(獲らぬ狸の皮算用と呼ぶ 笑)に自信を持つこと。

そうやってキリギリスの言うことには耳を傾けずに、アリの様に真面目にやっていると、ある日ある時、ボーナスが出る。

そんな感じで進めるのが良いんじゃないかと。

実際の所、為替でもドイツのBundでも「動く時間帯」ってのがあるのね。そして「指標の発表時には大きく動く」ことが多いですから、指標の発表時間、あるいは重要人物の談話がある時には臨戦態勢で待つわけですよ。でも動く時にはほんの数秒で大きく動くものの、その動きに乗ろうなんてのはする必要もなくて(それ専門の手法のトレーダーもいる)、ちょっと動きが落ち着くのを待ってからでも十分大きく動きますから、急激な動きはあえて無視して、その後にノコノコ出ていって参加しても勝機は十分ある。

そしてそんな時でもトータルで20ティックも抜ければ十分だということをお忘れなきよう。(でも当然、チャンスがある時には頑張るのは当たり前 笑)

Ninjatraderには「指標の発表スケジュール」を出すインジケータもあります。「TSEcoNews」というインジケータ。

あと何時間何分で、何が発表されて、その重要度はどのくらいだとか、そういうのがわかります。またその発表時間の「指定時間前」にアラートを鳴らすことも可能。

またこういうサイトを見て、指標発表時間、その内容、見通し、そして値動きにどの程度のインパクトがある発表なのかのチェックは【絶対に】しないとなりません。

Investing.comのEconomic calendarです。ここをクリック

なるほど・・・じゃなくて、ではどういう発表があると値がどう動くのか、どう対処するべきなのか、そんなことを論じているサイトもありますので、そういうところを探して研究してみてください。また過去データも見て、大きく動いたとき、動かないときってのを自分で確かめてください。またこれには「予想値」が出ていますが、発表された「実際の値」が違うと、市場は大きく反応するのもわかりますよね。

欲を出さずとも勝てる。欲を出すと負けるということをお忘れなきよう・・・。

チリも積もれば山となる方式が実は大きくなるための一番の近道だということもお忘れなきよう・・・。

(この日記を書いたのは6月14日早朝で、ブログにアップした時点とは違う内容があるかもしれませんが、そこはお許しを・・・)

 
 
 

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