大きな台風も地震も来ない、原発もないマレーシアって良いと思う

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マレーシアに住むメリット・デメリットっていろいろあると思いますが、日本の災害を見るとマレーシアの良いところが浮き彫りになると思います。

大きな台風も無いし、地震もないし、原発の怖さもないし、日頃の不満なんて単なる贅沢、我儘を言っているだけのような気さえします。

日本人って歴史的に農耕民族ですし、移動しながら人生を送るという考え方がないわけですが、半端じゃない大きな都市型災害が必ず来ると言われる中で生活し、子供を育て、資産も構築し、会社も商売も大きくしようと頑張るのってなんだか不思議な感じがします。すくなくとも「万が一の時の生き延びる方法」の準備が必要だと思うけれど、そういう余裕もないのが普通なんでしょう。

でもそれもまた農耕民族の考え方かもしれず、その土地に縛られて生きる限り天変地異は受け入れるしかないと考えちゃうんですかね。でも原発の怖さって全く別のはずで、お金や仕事のためには受け入れるしか無いってのもなんだかなぁと思いますわ。福島原発事故で家も仕事も(家族も)失った人たちって何を今思っているのか非常に興味があります。

原発が安全なら東京湾にでも作れってのは私は正論だと思っていて、怖いこと、嫌なことは他人に押し付けて、自分は伸びていく都会ってのも変ですよねぇ。

日本は「民はその土地から逃げることはできない」のを前提として政治が行われていると思うし、こんなんで良いんですかね。災害も大事故も全て全国民の問題だとしたらまた違う方向性が出てくるんじゃないのかなぁ。でもそれが出来ないのは政治家の力不足でもあるし、政治家を選ぶ国民も利己的であるという証拠なのかもね。でも共産党や立憲民主党みたいに理想論で国が動くわけもなく、解決方法って簡単ではないけれど諦めてしまうのも問題ありじゃないかと。

我が家みたいに「流浪の民」としての生き方を選択するのもありだとは思うけれど、流浪し続けることは不可能で、いつか「帰る場所」が必要なのは間違いがない。

さてそこはどこなのか。そこでどう生きるのか。

永住権もない、社会保障もない、「何かあったら国外に追い出される状態」で、そこを帰る場所だなんて思えないし、「好きなだけ住んでいてくださいね~~」なんて甘い誘いにその気になるほどアホにはなりたくない。

さて、我が家の「帰る場所」ってどこなんだろうか・・・。

男児立志出郷関 
学若無成不復還 
埋骨何期墳墓地 
人間到処有青山

男児志を立てて郷関を出づ
学もし成る無くんば死すとも還らず
骨を埋むる豈に惟だに墳墓の地のみならんや
人間到る処に青山有り

(詩吟はここをクリック)

なるようにしかならないってのは真理だとは思うけれど、準備もない、選択肢もない生き方だけはしたくないなぁ。

あるオーストラリア人の言葉を思い出します。

The Best Thing About Being Away is Coming Home.(海外に出て一番素晴らしい出来事は・・・「帰郷」である)

私はいつか故郷である日本に帰って住みたいと思うのだけれど、その時、どんな気持ちで帰ることになるのか楽しみです。

出来ることなら、私が幼い頃に家に帰ってくると優しい顔で母が迎えてくれたときのように「ただいま~~、とうとう帰ってきたよ」ってのが良いなぁ。なんだかその時の感激を得るために海外に住んでいるような気さえします。

これからの日本は私が理想とする日本とは随分違う国になりそうだけれど、我が故郷、母なる大地は日本のみ。

ヨメさんにこんな話をすると全くなんの反応もないのと同じで、「将来?どうにかなるわよ」といういつもの返事。(笑)

ったくよ~~って思うけれど、もしヨメさんが私みたいに心配症だったら我が家はうまくいかないんだろうなぁ。

いつかヨメさんに「将来?なんの用意も準備もしていないけれど、どうにかなるだろうよ」って言ってみようか。(笑)

 
 
 

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