「ドローン」の進化が凄い

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民生用のドローンなるものが世の中に出てきてどのくらい経ちますかね。

この手のおもちゃは大好きですし、「写真・映像」が撮れるので私も飛びつきました。それまでは「ヘリコプターに乗るしか無い」写真・映像が誰にでも撮れるようになったんですから。

ドローンで撮れる写真や映像の世界。これはマレーシアはペナンの映像。

でもとりあえず、小さな小さなおもちゃを手に入れ、次にもう少し大きめのをとチャレンジしてきたのですが、私みたいな鈍くさいオヤジには操作がかなり難しかったんです。そしてプロペラが裸の状態で高速で回っていて、ちょっとでもそれに触れたら危険極まりないんですね。私も簡単に指を切ってしまいましたし、もしそこそこ大きな高性能のドローンを手に入れても、それを操縦する勇気がありませんでした。

木や壁にぶつかったとか、海に落ちた、操縦不能でどこか飛んでいってしまったなんてことは当たり前に起きていた時期でもありましたが、もしあのドローンが人間と衝突したら、あるいは操縦不能になって上空から落ちて来たらとか想像すると怖いなんてもんじゃないんですね。時速80キロ近く出るレース用のドローンも面白いと思ったのですが、それこそ危険なんてものじゃなくて、自然がいっぱいのゴールドコーストでも「どこで飛ばせば良いんだ?」と結構悩んでいました。

ぶつけて壊したとか、海に落ちて見つからないとか、そんなのはどうでも良いことですが、他人様を傷つけたら取り返しがつかないといつも考えていました。当たりどころが悪ければ死ぬんじゃないですかね。プロペラが当たっただけで大怪我するのは間違いがないし。

でもそれを解決することは自分にはできないと思っていましたし、そのうち技術も発展してまともなものも出るだろうし、マレーシアに行ってから考えようと思い、とりあえずドローン遊びからは撤退。

あれから何年経ったかわかりませんが、情報収集だけは続けていて、その進化には目を見張る物があります。またドローンというおもちゃでしかなかったものが、軍事転用できるような性能になって実際に攻撃で使われた事例も出てきましたし、手のひらに乗るような大きさのカメラ付きの偵察ドローンがすでに軍事利用されるようになったのも驚き。そうこうしているうちに、アマゾンがドローンで宅配する実験を始めたり、シドニーでは本屋が実際にドローンによる配達を始めたり。そして今では農業用ドローンもすごいスピードで利用が広まっている。もう遊び、おもちゃの域から飛び出した。警察が警戒や捜査に使ったり、災害救助の分野でも導入が始まった。

でも私がずーっと考えていた「安全性」に関しては全然駄目で、私が(遊びで)使うにしても危なくて駄目だと思っていたんですよ。

ところが安全性も重視するドローンが次々と出てきて、危ないプロペラにはガードが付いたり、なんとセンサーをいくつも積んで、飛ぶルートを3Dで計算し「障害物を避ける機能」も付いたものが出てきた。

ちなみに、電池が残り少ない、電波が届かないとかそういう場合には「自動で元の場所に戻ってくる」機能がついているのが一般的。飛ぶ高さやルートは自分で操作するのが基本ですが、地図上でルートを指定して、撮影する対象物(建築物など)に対してどう動くかの命令も入力しておけばその通りに勝手に飛ぶ。

今では中位クラスのドローンではそれが当たり前になってきましたが、でもまだまだ安全性には問題ありだと私は思っていて「ぶつからないはずなのにぶつかった」なんてことは普通に起きていました。

ところが~~~~。

MITみたいな天才が集まる大学の研究室でもドローンの研究開発は進んでいて、とんでもないのも市販されるようになった。

例えばこれ。なんと姿勢、ルート制御のための小型カメラが12個も搭載されている。そしてメインのカメラがある。Skydio R1という一般向けのドローン。

今までは絶対に無理だったことができるようになってきた。

この動画を見てください。「自動で森の中を飛び、障害物を避けながら被写体を追いかけ続ける」なんてことができるようになった。

これって今までのドローンでは絶対にできなかったこと。これは様々な機能の中の「フォローミー」という機能でしかないのですが、動く被写体を「前から」「後ろから」「被写体を中心に回りながら」追いかける設定が可能。高さと距離も設定する。

木々が多い森のなかでもこれができるわけですから、普通のオープンスペースでは問題なく障害物をさける。

飛ぶ高さ、距離、どう追いかけるかの設定をした後は全て全自動。操作はスマホ。

このドローンはこんなところで利用が可能。

プロのテニスプレイヤーが自分の撃ち方、動きのチェックに使ったり。

マラソンなどのレースに使ったり。

様々なガジェットをテストする信頼できるサイトでも細かいリポートが出ている。これを見るとどんなドローンなのかよくわかる。

これなら私が撮りたい映像は問題なく撮れそう。

これ良いなぁ。

でも買うことはないだろうなぁ。

というか、ドローンを持って撮影に行くなんて自由が今はありません。

でもいつか、こんなドローンを持って旅行に行ける日が来るのを楽しみにしています。

しかし私にしてみるとこんな危険なものをよく政府や自治体、警察が許すと思うのですが、それだけドローンの将来を皆が見ているってことなんでしょうね。安全確保のための様々な規制があるのは当然で、それは国によって違いますが、まだまだ事故は多い。日本はやっぱり厳しくて許可が必要なところばかりだし、道路を横断しちゃ駄目だとか、橋の下も駄目、自分の家の庭でも隣家から30メートル離して飛ばせとかいろいろある。国土が狭いからしょうがないと思うけれど、海外の規制は厳しいにしても日本ほどじゃないのが面白いと思います。でも何か事故が起きた時の責任は重大で、ごめんなさいじゃ済まないのね。

人口集中地区は規制があるのはどこの国も同じだけれど、東京の場合はほとんどが規制対象で、ここでドローンを飛ばすには申請を出して許可を取らないとならない。ってことは遊びでちょっと飛ばそう、撮影しようなんてことは不可能なのね。

この赤いところは規制地域。

さてクアラルンプールは?

スバンが規制地域ですが、これはスバン空港があるからですね。

でもなぁ、こういう規制って厳しくなることはあっても緩むことはないんでしょうね。それが当たり前だと思うし、一度でも飛ばしてみるととんでもなく危険なおもちゃだってのがすぐわかる。

 
 
 

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