【投資】「債券市場」が面白くなってきましたね~~

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債券投資をしている人は、FRBのパウエル議長のバカタレが~~~~なんて思っていたはず。利上げしましたから。で、トランプ氏も怒っていましたね。

でも米中貿易戦争の先行き、イギリスのEU脱退など不透明さがあって株式はかなり落ちた。と共に金利は頭打ちだろうという思惑から債券を買う動きが出てきた。

そして1月31日のニュース。

年内の米追加利上げの展望は風前のともしびか、20年の利下げ観測浮上

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による2019年最初の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見を受けて、年内の追加利上げを巡る市場の展望は風前のともしびの様相を呈し、2020年の利下げの可能性が高まった

かねて3月の政策引き締めの可能性は低いと見込まれていたが、30日のFOMC声明のトーンは、15年以降9回の利上げを経て今年も金利引き上げが続くとの見通しに疑問を投げ掛けた。

FOMC声明では世界経済見通しに対するリスクとタイト化した金融状況に重点が置かれた上、パウエル議長の発言も受け、米株式相場は上昇。米国債市場では2年債と5年債の利回りが1月半ば以来の低水準を付けた。比較的短期の債券を中心に値上がりしたため、利回り曲線はスティープ化し、5年債と30年債の利回りスプレッドは約57ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、昨年2月以来最大となった。

コロンビア・スレッドニードルのシニア金利ストラテジスト、エド・アルハッサイニー氏は、国内の経済成長や貿易、世界経済などの分野での「今年の前向きな結果を市場は極めて積極的に割り引いて考えている」とした上で、政策金利とバランスシートに関して当局が30日に打ち出したトーンは意義深いと指摘。FOMC声明の「文言や当局者のシグナルは全て、昨年12月の利上げがこのサイクルで最後の動きだった可能性が非常に高いことを示している」と分析した。

市場関係者の意表を突いたのは、当局の進めるバランスシート縮小が従来の予想よりも完了に近づいていることを示唆したシグナルだ。「バランスシート正常化の完了に向けて詳細を調整する用意がある」との声明の文言は、市場の動揺を招いた縮小プログラムの転換を確認するものとトレーダーは受け止めた。

ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、オメイア・シャリフ氏は「自分は金融政策の痛手から回復しつつある」と記すとともに、「19年の利上げのハードルは1回だけであっても、とても高いだろう」との見方を示した。

債券市場にどっと買いが入りましたね。

正直なところ、助かった・・・って感じ。

実は我が家の去年の12月末の時点での資産状況はかなりうまくなくて、持っている債券は軒並み下がっていて2018年のパフォーマンスは最悪でした。そして本年に入って債券はまた下がった。(T_T)

ぎょえ~~なんてもんじゃなかったです。

たとえば「HSBC Holdings PLC」の債券(米ドル建てでクーポンは6.5%)があるんですが、2018年はこんな下がり方だったんです。

クーポンが6.5%ですが債券自体が8%も下がったらヒヤヒヤなんてもんじゃありませんでした。これじゃ売るに売れませんから。

ま、債券ですから「償還日」まで持っていれば(倒産しない限り)100%の元本は返ってくるものの、値下がりした【長期】の債券は売るに売れないんですね。債券投資のプロでも何でもない私としては償還まで待つとか値が100に近づかない限りどうにもならず、毎年のクーポンだけ受け取って見ているだけになる。

でもその後、債券は値上がりしましたが、パウエル氏がまた利上げを匂わせただけで債券は値が崩れるから安心は出来ませんでした。

でも今日のニュースで、当分、利上げの心配どころか「2020年の利下げの可能性が高まった」とのこと。ま、当然といえば当然で、この不透明な世界の動きを考えればそれもアリかと。そういう意味では日本みたいに「消費税増税+緊縮財政」をゴリ押しするなんてバカ丸出しだと思います。アメリカはやっぱり動きが軽い。

去年の11月の末にいくつか債券を買ったのですが(全て米ドル建て)、12月末の時点での全体のパフォーマンスは3%以上下がって本当にどうしよ・・・なんてメソメソしていました。でもその辺が底で反発、値上がりし、大きなプラスが出たものがあります。でもここでは売らずにHoldで毎年のクーポンをもらうだけです。

「credit suisse group AG」の債券でクーポンは7.125%(米ドル建て)。

12月の末は「買うのが早すぎた・・」と泣いていたのですが、ま、結果オーライ。本当に助かりました。

債券投資も難しいと思います。安く買える場所を待って何ヶ月、何年もキャッシュを寝かしたらそこからはほとんど利が出ません。債券って株式と動きが逆になることが多いですから、「株式と債券」をシーソーの様に考えて行ったり来たりするのが良いのでしょうが、私は株式投資はしませんので「常時債券を買う」ことしかできません。定期にしても大した利回りではないので、やっぱり気が焦って早く買ってしまうんですね。そして今回のこの「credit suisse group AG」の債券みたいに買値より値上がりしたところでどうしようもない。ここで売って値上がり益を確定してしまうと、またキャッシュが増えるだけでそのキャッシュからは微々たる利益しかでない。かと言って株式も買わないわけで、私にとっては債券って「リスクがある定期預金」でしかない。

これって非常にうまくなくて、どうにかしないとならないというのはこのブログに何年も同じことを書き続けていますが、I have no idea です。

かつて豪ドルと心中するつもりでいた頃は、普通に7,8%(豪ドル建て)では回っていたので悩むこともありませんでしたが、豪ドルも低金利時代に突入して、この数年は本当に困っていました。3%の利回りを確保するんだって難しかったんですから。定期収入がない私としては収入が半分以下になったのと同じで、だからマレーシアに慌てて移り住んだというのが実情です。

このままだと世界はかなり厳しい状況になると読んでいるのはいつも書いているとおりで、となれば「金利は下がる方向」だと思いますし、当然、株式は危ない。為替としては「円高」になるだろうと思っていますが、私は円建ての資産も収入もゼロですから、日本円の動きに一喜一憂することもなく、今は米ドル頼み。(笑)

もし世界が私の予想通りに動いたとしても、(リーマン・ブラザーズみたいな)まさかの倒産があるかもしれないし、スタグフレーションなんか来ようものなら資産はどんどん目減りするわけで、こういう長期投資って本当に難しいし、ギャンブルに限りなく近いと思います。

だから私は超短期売買を中心に考えるわけです。長期投資の方がはるかに額は大きい(短期売買は回転で稼ぐから大きな資本は必要ない)ですが、それって「砂上の楼閣」だと思うんです。ある日ある時、茫然自失するようなことが起きるかもしれない。

でももしインフレ率が500%みたいな時代が来ても(笑)、日本が巨大地震にやられて首都圏が壊滅するようなことが起きても、あるいは米中が戦争を起こして我が家族は流民のような世界を放浪する生活になっても、先物市場やFXが世界からなくなるとは思えず、どうにかまたゼロからでも立ち上がろうと思います。でもそれをやるには超短期売買しかない。

長期投資って本当に難しいと思います。

調子がいいなぁなんて思っていても、10年に一度ぐらいの頻度で必ず何かが起きる。これは社会にそれが起きるというより、自分だけに起きることもあるんですね。たとえば世界が好景気に沸いて皆が儲けて嬉しそうにしている時に、「日経225でもDJI(ダウ)でも大きくショート(空売り)していれば、【私は大損】」ということが起きるわけです。

で、大体、そういう10年に一度の(自分にとっての)災難で表舞台から消えていくなんてことが普通に起きているのがこの世の常だと思うのです。

ここを原点として考えて、「生き延びるには何が必要か」というのを常に自分に問いかける必要があると思っていて、「順調な時に順調なのは当たり前のこと」でしかなくて、「その10年に一度の災難からどう逃げるか。運悪くそれにハマったらどう再起するのか」、これが何よりも大事なことで「災難から逃げよう」と思っても災難が襲いかかる時の足の速さって半端じゃないんですね。逃げても逃げられずにいつか捕まる。

私は人生ってそんなもんだろうと思うわけで、やっぱり生き延びるには「超短期売買(スキャル)」のノウハウが必要だと思うわけです。で、10年に一度の災難との遭遇も無ければ・・・・・・\(^o^)/となる・・・(はず)。(笑)

 
 
 

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