世界経済の行方。日本はどこへ行くのか 【討論動画】

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

皆さんは世界、日本を見てどう思っているんでしょうか。

私はいつも書いている通り、暗い将来しか見えません。特に日本が駄目だと思っていて、それはまさにリーダーの力量の問題、変革が出来るリーダーが出てこれない政治の世界のシステム。そして、縦割りで自分のセクションのことしか考えていない官僚システム。企業は自分の利益拡大にまっしぐらなのはしょうがないにしても、この状態で日本が良くなるわけがない。

じゃぁどうすれば良いのかという議論がなされても、それは「負け犬の遠吠え」に似ていて、日本は変わらない。

国民はというと、国の将来を考える余裕なんかなくて、年寄りは逃げ切りを考え、若者は目先の生活を考えることで精一杯。私には日本という大きな船が沈没しかかっているように見えるんです。

でも船の乗員は世界的にも優秀な乗員ばかりで、生まれ変わるのに必要な資産は十分にある。ところがそれらは有効利用されることなく、近代的な超大型船なのに幽霊船の様に大海を彷徨うだけで行き先を誰も知らない、誰も決めない、決められない。

2019年の日本で、私は「山本太郎氏が躍進した」のは注目するべき点だと思っていて、彼らの主張で日本が良くなるとは全く思わないけれど、「彼に望みを託したいと思う国民が多い」のは私には理解できる。つまり、そこまで日本は悪い状態にあるということだと思ってます。

まずは現状把握が大事ですが、これさえもちゃんと出来ていないのは政治経済界の要人、リーダーの発言を聞いてもわかるし、いや、言葉を替えれば「日本はもうダメだ」と確信を持っているのか、あるいは「諦め」みたいなものがあるのを強く感じます。だから「とにかく自分は生き延びよう」としか考えないのは当たり前で、それは国民も同じ。

私はいつも書いている通り「安倍支持派」ですが、でも安倍さんがやったことは「転げ落ちる日本を、更に後ろから押した」のと同じだと思っています。じゃぁなんで安倍支持なのか?ってことになりますが、安倍さん以外だったら「もっと酷いことになるはず。誰にも改革は出来ない」という考え方です。ですから、出来ることなら「安倍4選」が良いと思っていますが、それで日本が良くなるとは全く思っていなくて、「日本の延命としての意味はあるだろう」という程度。(左派)野党?論外だと思ってます。彼らも生き残るのに必死で、私には日本の将来を真剣に考えているようには「全く」見えません。

日本という国家は別にして、自分はどうあるべきかですが、私は「自分で自分の生きる場所を探し、そこで生き延びるしかない」という考え方なのは若い頃から同じです。つまり多くの企業や国民が考えていることと同じだし、「日本と共に沈むわけには行かない」と考えています。

私達家族は1991年に日本を脱出しましたので、日本のバブル崩壊の恐ろしさ、その後の長いデフレを全く経験していません。これは本当にラッキーで、あのまま日本で中小企業のオヤジを続けていたら「100%間違いなく会社は閉鎖、(少ない)資産も全て吐き出していただろう」と思ってます。

でもそれって母国を見捨てたのと同じで、またそうしたくてもそれが出来る国民も少ないわけで、私はこんな生き方をせずとも安心して生きられる日本であって欲しいというのが本音です。自分の子供達や子孫、親族や友人も未来永劫、「根無し草のような放浪人生を送るのが良いとは思えない」ですから。そんな生き方をするのは私の代で終わりにしたいと思うくらい。

なんだか世界を好きなように放浪しながら生きるのが良いみたいな風潮がありますが(遊びは別)、そんなのは人生のある時期は良いにしても生涯続けられるわけもなく、私は冗談だろ?と思うくらいです。ま、私の場合は「難民」みたいなものですからそう思うのかもしれませんが・・。

いつもの「桜ちゃんねる」の討論動画を紹介しますが、今回はいつもの「似たような人たちが出席している(笑)」のに関わらず、話がまとまらないのがまさに今の日本、2020年を表している感じがしました。それだけ今の日本はややこしい状態にあるのかもしれない。

パネリスト:
安藤裕(衆議院議員)
島倉原(経済評論家・株式会社クレディセゾン主任研究員)
田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
藤和彦(経済産業研究所 上席研究員)
三橋貴明(経世論研究所所長)
宮崎正弘(作家・評論家)
武者陵司(武者リサーチ代表・ドイツ証券グループアドバイザー)
司会:水島総

これは3部に別れていますが、耳が痛いと感じた箇所が第三部の終わりの方にありました。

今の老人は若者に比べれば恵まれている。これは間違いがないと思います。もちろん近年、「貧困老人」だとか「孤独死」とかが問題となっているものの、今の若者から見れば、それは「老人の一部」ではなくて、「将来、多くの老人がそうなるであろう」ことが見えているんですよね。だからこんな状態で結婚しろだの子供を作れだのって「冗談でしょ」ってことになるのも当たり前。

で、その恵まれている老人ですが、「彼らに富を分配した、その上の世代がいた」「上の世代にしっかり面倒を見てもらった」ってところが軽視されているんじゃないかってこと。「俺は頑張って、自分で稼いだんだ」なんて偉そうに言っても、「誰に稼がせてもらったの?」という視点が今の時代には抜けている。

そして現代、「若者たちに富を分け与えよう」「面倒を見てやろう」と考える老人はいないに等しい。企業体質もそういうふうになってしまった。そして「今季の利益は過去最高。<( ̄^ ̄)>」なんていう状態。そしてそれは「不透明な将来に対する準備」として正当化されている。

かつては「企業が良くなること」が「自分たちの生活の向上」になると誰しもが信じていたけれど、今はそれはない。だから当然、会社のために頑張ろうなんて考え方は希薄になってきて、「会社のために頑張る」という人たちの比率は日本では3割ぐらいしかないとのこと。でもアメリカでは6割もいると。なんで?

かつては「年功序列」「終身雇用」で守られていたけれど、それは「現代には合わない」と企業は欧米の考え方を導入した。でも欧米では「日本のやり方を真似よう」という動きもあり、それは年功序列や終身雇用とはならなかったものの、「社員を守り、共に反映する」というところだけは取り入れたんでしょう。だから「インセンティブを与える」という企業は多い。

随分昔の話ですが、「出張はビジネス席を使うのが当たり前だったのが、企業の利益が社員の利益に直結するようになってから、【ビジネス席に乗るのはやめよう】という動きが社員から出た」なんてことも聞いてびっくりしたもんです。

でも日本では正規雇用もままならず、使い捨てをするようになった。でも企業は過去に例がないほど儲けている。そして格差と貧困はどんどん広がっている。

こんな状態で、平気で消費税を上げる日本。なんなんですかねぇ。

消費税って「罰金」に似ていると思う。あるいは「ヤクザに払うショバ代」みたいなもので、「利益から税金を払う」という考え方からは程遠い。そしてその消費税(の一部を)を国債の返済に充当するってなんなの?って思いますよねぇ。一番簡単なとり方で、一番簡単な使い方をしている。

日本の借金は巨大だ(解決策はある)。子孫にそれを残すな。社会保障の充実のためにも増税が必要だと、財務省は「次なる増税」をすでに考えているとのこと。

「ここで安全、安心して商売をするために、【ショバ代を値上する】というヤクザの言うことを【それもしょうがないな】と考えてしまう」のと同じじゃないですか。そしてヤクザはヤクザで好きなように無駄金を勝手に使ってる状態。

「こんなヤクザの横暴に屈するな」と声を上げたのが【山本太郎氏】だと私は思うんですよ。多くの賛同者が出てくるのは当たり前だと思いますわ。

2020年、どうなりますかね~~~~~~~~。

私達老人は、「もう先が短いから・・」というのを基本に好き放題やったり、逃げ切りを考えたりする傾向があると思いますが、もし医学の大進歩でこれからあと70年生きるとしたらどうするべきか、なんて発想も重要だと思ったり。

私達老人が、次の世代に一体何を残せるのか?ここが重要だと思っています。そしてそれを考え、形にするのが老人の責務じゃないかと。

せめて「教育ぐらいは・・」と考えるのは昔からの常だけれど、今はそれも難しい時代になってるんじゃない?

これからの「親」は「親のやるべきこともできない」時代に入ったと私は見ています。だったら「親になることを放棄する」という考え方が台頭してきても全く不思議じゃない。

日本は前途多難だと思いますわ。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。