「アベノマスク」と安倍さんをバカにしていると大変なことになるのにな~~~

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国が決めたことを発表するのは「安倍さん」。

だから国民は「安倍さんが決めた」と思う。

でも政治の世界は「リーダーの思う通りには動かず」に、「派閥の力の論理」で動いていることには気が付かない。

ま、しょうがないって言えばしょうがないし、「力のあるものが勝つ世界」だから文句は言えない。

でもね、誰が本当に力を持っているかと言うと「有権者」なわけですよ。だから基本的には「有権者に選ばれた人が力を持つ」。

でもその有権者は、個人個人の考えを元に投票しているかとそうじゃなくて、「組織の考え方を元に動く」。

俺?私?そんなことはないよって言うかもしれないけれど、公明党を見てみればわかるじゃないですか。そして野党もそう。バックに付いている労働組合とかそれの意向にそって動くし、それをしないと選挙で協力してもらえない。自民党議員の多くは「地元に後援会」があり、県会議員を含めてちゃんと組織が作られていて、その組織の意向によって動く。そしてその組織はもっと上の組織、派閥にコントロールを受ける。

でもそういうのとは全く別に、「個人の力で国会議員になる人達」もいる。これこそ国民が選んだ人たちで、「今回の選挙はXXXXに投票してくれ」と頼まれたわけじゃない。

私はそういう議員こそが力を持つのが政治の世界であるべきだと思うんですよ。

でもそうなっていない。それどころか、彼らは「若手」と言われ、党内では全く力を持たない。そして何かを決めるときには、当然「党則」に縛られてしまう。これじゃ、国民が何のためにその議員を選んだのかわからないじゃないですか。国民が何を望んで何を叫んでもそれは政治の世界には届かない。でも政治家を選び、国会に送ればどうにかなると思うけれど、それは「党内、国会で【意見を言うチャンスを与えられる】レベル」で終わる。

長老とか派閥とか、そしてそれはバックが付いていて、その力は絶大。そういう「組織VS組織」が自民党の中で戦っていて、あるいは談合をして総理を決める。当然、総理は「話し合いで決まったこと」以外のことは出来ない。

でも小泉さんもそうだったし、安倍さんも「やりたいことをやる」こともある。その理由は「選挙に強い」から。つまり国民のバックアップがあってこそ、リーダーはやりたいことが出来る。でも「派閥間調整」をちゃんとやらないと、必ず「足を引っ張られたり」「潰されたり」。

バカみたいな大臣が選ばれることは毎度のことで、「なんで安倍さんはあんなのを選んだのだ?任命責任がある」と誰しもが思うけれど、そういうアホでもクズでもちゃんと派閥を見渡して、順番に役職につけないと「派閥の協力を得られない」。ただそれだけのことなんですね。

まず、政治の世界はそういうふうになっているのを前提として、「今、何が起きているのか」を見ないと何もわからないわけですよ。

リーマンショック後に各国はV字回復したのに、「影響はさほどない」と言われていた日本の回復が遅れた。なんで?麻生内閣がアホだった?次の民主党政権はもっとアホだった?

私達国民はそういう見方をしてしまいがちだけれど、麻生さんも次の鳩ポッポも「世界が混乱している時にどういう経済対策をするべきか」がわかると思います?

わかるわけがないから、担当大臣に任せる。じゃ、担当大臣はその道のプロ?違いますよね。

じゃぁ誰が大筋を決めるかと言えば、常に裏方で頑張っている「官僚」でしょう。そして彼らは「省庁の基本路線を踏襲する」。あるいは「有識者会議」が影響力を持つ。

こういう仕組みがあるから政治が動くわけで、政治家にプロはいないと言っても良いはず。だからこういう仕組みで良いと誰しもが思う。でしょ?

そしてリーマンショック後は日本は回復できずに、なおかつとんでもない円高に見舞われて疲弊した。

誰のせい?

ここを国民はしっかり見ないと駄目で、「目立つ人」つまり「総理大臣に文句を言う」けれど、実は総理大臣ってのは「ほとんど何も決められない」のもわかるはず。

ここで出てきたのが安倍さんじゃないですか。「あんたたちのやり方は駄目だ」と「官僚や有識者会議」に「ノーを突きつけた」んじゃない?

でも「はい、仰るとおり」なんて官僚、省庁、有識者が言うわけがない。

ここで見えない戦いが始まるんじゃない?そしてその戦いには、官僚や省庁、経済界にしても後ろにバックを持った政治家、派閥が参加する。なおかつ野党も出てくる。

リーダーが決めれば良いじゃん、なんて簡単にはいかない世界で、それに勝った者が、国の方向を決められる。

私があの当時、一番気になったのは「日銀総裁」です。誰が日銀総裁になって、どんな舵取りをするのかで国の大筋が決まってしまう。

私は黒田さんじゃ駄目だろう、前の白川さんと同じ。つまり「財務省の意向で動く人」だと思っていました。だから日本が浮かび上がるのは不可能だと。

ところが彼は安倍さんの意向で動いた。財務省が絶対にやりたくない、白川さんも絶対にやらなかったことをやった。金融緩和。黒田バズーカ。

ま、これが本当に良かったのかどうかは別にして、安倍さんの三本の矢の最初の矢は放たれた。

これが効いて、円高は円安に転じ、日本経済も回復したんじゃないですか?

こういうのを見ていると、私は、国っていうのは「綱渡りをしているのと同じだ」と思ったもんです。もし安倍さんじゃなかったら、黒田さんじゃなかったら、そして今まで通りに財務省が牛耳っていたら日本はどうなったのか。怖い世界だなと思ったもんです。

で、その後も、財務省vs安倍という図式はずーっと変わらないんですね。財務省は「増税は善」「財政出動は悪」「プライマリーバランスの黒字化」は絶対のお約束で、それを崩そうとしない。方針とか信念じゃなくて「宗教」だと私は思うくらい。

消費税にしてもそうで、国民は「安倍さんは2回も消費税増税したじゃないか」と思うし、決めたのは安倍さんだと思う。

でも政界ウォッチをしていると、「消費税増税に誰が一番反対したのか」といえば、「それは安倍さんだった」のがわかるのね。

私はアホで、麻生さんが副総裁で、財務大臣ってことは、「安倍さんが麻生さんに財務省を抑え込むのを任せた」と思っていたんですよ。でもそれはとんでもない誤解で、麻生さんは財務省の守護神なのね。消費税増税ももちろん賛成派で、消費税増税反対の声が上がると、「お前、何を言ってるんだ。これは世界に公約したことだぞ」とか「世界からの信任を失う」、金融緩和にしても「国債が暴落して大変なことになる」と言っていたじゃないですか。

外から見ると「安倍総理と麻生副総理は、互いに助け合って・・・」のように見えるけれど、実態は「麻生さんは安倍さんのお目付け役」だったんですね。なんでそんな人を副総理に、財務大臣にって思うけれど、だから、あの世界には「派閥間の取引」があるわけですよ~~。また財務省とも同じで、「今回はそれを飲むけれど、こうしてくれ」とか、それを無視して「俺は総理だから」なんて好きなことをしたら、全てを敵に回すことになるわけで、総理を続けることは不可能。

でも私は2014年(だっけ?)の解散は見ものだったと思うのです。消費税増税の是非を問うと、増税を先延ばししたい安倍さんが解散したんですね。

このときの野党の反応は「根拠なき解散だ」と大騒ぎ。国民の多くも、私の尊敬していた知人も怒って「安倍は【増税は先送りにしますといえばいいだけだ】【解散するのはおかしい】」と文句を言っていました。

でも私は「安倍さん、良く決断した」と思ったんですよ。なぜなら、安倍さんは党内では四面楚歌と言って良いくらい、増税派に囲まれていたのね。これで増税先延ばしをすると、彼らがそっぽを向いて協力を得られなくなる。当然、財務省からのプレッシャーも大きい。そもそも増税は決まっていたことなんですから。

でも安倍さんは解散して、選挙に勝った。

これで党内の風向きがガラッと変わった。でもそれは国民には見えない。安倍さんが一人芝居をしただけに見える。そしてアホな野党も同じ様に騒ぐ。

でも消費税増税を先延ばしにするってことは、奈良の大仏の向きを変えるのと同じ様な大仕事で、増税派は「増税しないと日本は沈没する」ぐらいに思っているわけだから(麻生さんも同じ)、安倍さんは解散するしか無いと私は思ったわけです。

こういう丁丁発止が常に行われていて、私達はちゃんと見ないと「その上辺しか見えない」のね。

そして今、安倍vs財務省の戦争が激化している。

ここに我々は注目して、なんとしてでも安倍さんに勝ってもらわないと、「コロナウィルスにより影響を緩和できない」ことになる。とにかく財務省連合軍は「お金を出さない」ことに固執しているんですから。

なぜそれがわかる?

それは宏池会の岸田さん、宏池会と連帯しようとしている麻生派、そして二階派という、大きな派閥が財務省側に着いた発言をしているじゃないですか。ちょっとした記者会見とか、囲い込みで彼らが何を言うのか聞けばそれはすぐに分かるわけですよ。そしてそれをきっちり捉えて「解説」してくれる「政治ジャーナリスト」もいるんですから。

特に、今言われているのは「消費税の減税」ですよね。5%に戻せ、0にしろという声が自民党の中からも上がっている。そして安倍さんは消費税増税の時に言ったじゃないですか。「リーマンショック級のことが起きたら増税しない」と。でも増税したわけですが、今、リーマンショック級、あるいはそれ以上のことが起きているとなれば、「減税は当たり前」という論理が出てくるのね。

ここも重要で、「消費税減税をしたくない人たち」、つまり岸田さん、麻生さん、二階さんの財務省連合軍は「今はリーマンショック級」という言い方はしない。それを言えば、次に「じゃぁ減税でしょ」と話が進んでしまうから。そのへんもきっちり見ていれば、彼らが何を考えているのがわかるってこと。

でもここで頼もしいと思ったのが、安藤さん、青山さんが中心になる100人を超える若手自民党議員。彼らが立ち上がったのね。「消費税減税をしろ」「現金給付をしろ」「大型の財政支出をしろ」と。

これには拍手~~~~~どころじゃないと思いましたよ。(その声明の内容はこれ)

彼らの顔ぶれを見ると、安倍さんに近い人達なのがわかる。ここも重要なポイント。

つまり自民党の重鎮である「岸田、麻生、二階」にしてみれば、「消し去りたい」と思うぐらいの人たち、内容。

で、出てきたのがなぜか「安倍さんの2枚のマスク」であり、「安倍さんがいないところで岸田、麻生が合意した一兆円の援助」、「そして30万円の支給」。

この30万円の支給が曲者で、なんとこれは「岸田さんが安倍さんのところに行って、進言して決まった」と報道されている。え?嘘だろ?と思うわけですが、30万円支給の内容を見れば、ケチくさい内容で、「多くの国民には恩恵のない」のがはっきりしている。でも「30万円の支給」というキャッチフレーズはそれなりに効き目がある。

こういう適当なことをして、大型の財政出動を止めようとしているのが、岸田、麻生、二階の重鎮たちであり、財務省連合軍。

私は「2枚のマスク」もそれをあえて安倍さんに発表させて「恥をかかせる作戦」だったとしか思えないのです。こんな「2枚のマスク」を「どうです?良いでしょ?」というほど安倍さんがバカだと思います?

でも安倍さんはやった。

この辺が私には良くわからないところだし、自民党内から「お肉券」「お魚券」なんて話が出ること自体、安倍さん、官邸が主導権を取って話を進めていない、党内のコントロールも出来ていないことの証明だと思うのです。

そしてそれは、去年から「安倍さんがおかしい兆候」って私は感じていたわけで、皆さんは全く気にしていないかもしれないけれどあの「アイヌ新法」の成立って、日本民族の歴史を書き換えるほどの重大なことで、こういうことを絶対に看過しないのが安倍さんの真骨頂なのに、すんなり通した。それを推進したのは菅官房長官だし、あの頃から、何かおかしなことが起きていると思っていたんですよ。

そして去年の消費税増税にしても、バカみたいな小手先の対策を許して、安倍さんが率先して決めているようにはまるで見えなかった。というか、私は間違いなく安倍さんは増税延期をすると思っていたのに、簡単に肩透かしを食らった感じで、安倍さんが延期のために動いた形跡さえも見れなかった。

そして今に至る。

財務省、財務省連合軍が実権を握ると何が起きるか。そしてもうすでにそうなっている様に見えるわけで、岸田さんがちょろちょろ存在感を見せだしたのもそれが理由で、このままだと日本は本当に大変なことになる。

でもリーダーの安倍さんの様子がおかしいのが気になるし、私はもしかしたら健康上の問題が再燃しているんじゃないかと思うくらいです。

本来は、ここで安倍さんは経産省の力も借りて、そして今回名乗りを上げた自民党の若手100人以上の議員たちとタッグを組んで、コロナクライシスを乗り切らないとならないし、日本をまた「デフレの長いトンネルに入れてはならない」と思うわけです。

「アベノマスク」と安倍さんを嘲笑するのもわかりますが、今、是非とも、安倍さん、経産省、100人を超える若手議員たちに力を与えて欲しい。声援を送ってほしい。

今が正念場なのは、コロナだけじゃなくて、「日本の未来を左右する大事な局面」だと私は思うのです。

ダボは結局、安倍支持だからそう思うのだろう、って?

そうかもしれません。でも私には「日本を良くしてくれるであろう政治家」それも「そういう立場にいる政治家」は安倍さんしかいないんです。

安倍さんが嫌いなら、いないほうが良いと思うならそれもいいです。でもそれなら、せめて今回声を上げた若手議員たちが動けるような声援を送ってほしい。

是非、彼らの提言を聞いてみてください。これだけ「国民の方を向いている自民党議員もいる」ってことを知ってほしい。(その声明の内容はこれ)

実は、変な噂もある。

私が安倍支持、自民党支持だったのが、それが大きく変化しているのは何度かブログにも書いたことがあります。そしてその動きは世間でも大きくなっている。

そしてですね、この若手議員たちも「もう古臭い自民党」には辟易しているらしい。

もしかすると、彼らがスピンアウトする可能性すらあると永田町に詳しいジャーナリストが言う。

派閥、長老、省庁、官僚、経済界、団体、企業、そういうのが固まって団結して、そして「利権集団」として動いてきた日本の政治に、誰かが終止符を打たないとならないんじゃないですかね。

その動きはあるけれど、どこまで育つか。

この動きがどう盛り上がるかで、日本の将来が決まるのだろうと思う。

安倍さんを引きずり下ろすのも大いに結構。でも是非とも「日本の将来を心底憂う、愛国者」にバトンを渡して欲しい。

もしすんなり次期総理は岸田さん、なんてなるような日本には未来はないと思う。

 

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