金銭感覚。リンギ、円、米ドル、豪ドル?どれで考える?

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

皆さん、物品やサービスの価格の「高い安い」という感覚ですが、どの通貨で考えていますか?

我が家はこの辺がメチャクチャで、私は基本的に「円」で考えることが多いです。こればかりは理屈を超えていて、もう30年以上前の日本の「金銭感覚」しか無い私ですが、そのままオーストラリア時代、そして今のマレーシアとそれを引きずっています。

ところが面白いのはヨメさんと息子で、彼らはなぜか「豪ドル」で考えるんですよ。価格が例えば100リンギだとして、それは豪ドルでいえば大体32ドルぐらい。その豪ドルで考えて「その価格が100リンギって、高い!安い!」とか判断するわけです。

やっぱり人って面白くて、自分の中の金銭感覚が強く形成された時代、場所からなかなか変われないもんだと思っています。

先日、ある買い物代行を頼んだのですが、その手数料が20リンギでした。そしてその20リンギが高いか安いかで息子とズレがありました。

私はその手数料は600円と考えて、【高い】と思ったのですが、息子は今回は【米ドルで考えて5ドル以下だから安い!】と。私も5ドル以下なら安いと感じます。(実際には4ドル70セント。

細かい話で恐縮なんですが、息子に「なぜ今回は米ドルで計算するんだ?」と聞いたところ、【俺達の資産のほとんどは米ドルだから、米ドルで考えるのが当たり前でしょ?】との返事。

実際にはこういう手数料って、実際に買った商品との比率が重要で、1000リンギの買い物をして手数料が20リンギなら良いにしても、50リンギの買い物だったら20リンギの手数料は商品価格の40%でとんでもなく高いと考えるのが普通。でもま、今回は「手数料そのもの」で息子との考え方に違いがありました。(もっと細かい話をすれば、買い物代行ではなくて自分で買いに行ったら20リンギどころの出費では収まらないから代行手数料の20リンギはかなり安い)

とりあえず、今、ここで私が書きたいことは【考える通貨によって、かなり印象が変わる】ということであって、代行手数料の20リンギが高い安いという話ではありません。

息子は逆に、「なんで持っていない円でオヤジは計算するの?」と私に聞くわけです。

その答えは、「私が円の金銭感覚が主だから」ではなくて、【今、大きく円安になっているから】と答えました。

息子は「どういう意味?」と理解できない様子。

要はですね、今は米ドルが高いから、米ドルで考えると「安く感じる」し、安くなった円で考えれば「高く感じる」わけですよね。だから「円で考えるべき」だと思うわけです。でもそれを息子は理解できない。

そこで説明したのですが、「高いという感覚を維持して生きることの重要性」です。

「気持ちとしては【高い】から抑止が働く」けれど、実際には高くはない、買っても大丈夫というのが大事だと思うわけです。

その差が積もり積もって「お金が貯まる」し、「逆に考えたら恐ろしいことになるぞ」と言ったところ、「なるほど~~~~~」と息子が納得、ガッテン、ガッテンをしていました。(笑)

もし円安じゃなくて円高だとした場合、「円で計算すると【安い】と感じてしまう」ことになる。でも実際の支払いは安くはないわけですから、無駄遣いがドンドン増えてしまうことが【私には】起きるのね。「悩まずに買ってしまえ」という悪魔のささやきが聴こえてくるわけです。(笑)

皆さん、1米ドルが80円台の頃(1995年)を覚えています?あの頃は1ドル50円台になると言われていましたが、私は「この世の春が来た」と本当に思ったもんです。当時はまだ「円を中心に持っていた」から、調子に乗ってオーストラリアでバカみたいに散財をしたのを思い出します。

例えばですね、どうしても欲しい物が1万リンギットだとしましょう。それを今の米ドルで考えると2330ドルで「あれ?結構安いんじゃない?買おうか?」なんて考えてしまう。ところが円で考えると「なんでこれが30万なんだよ。たっけ~~。諦めよう」と思うわけです。これは私の場合ですが。(笑)

人それぞれ金銭感覚は違いますし、他通貨ではなんだかピンとこない人も多いと思います。でもマレーシアに住んでいるとすれば、リンギットでの金銭感覚は持っているはずで、リンギット建てでの高い安いとは別に、それを日本円なり、米ドルなり、豪ドルに換算したほうがピンと来る人は多いハズ。

で、その時には、【高いと感じる通貨で考える】のが良いと思うわけです。

日本円を主に持っているのなら、「いつもはリンギットで考えるけれど、(円安だから)あえて円建で考えてみる」とか。我が家の場合はこの逆で、ドル高ですから「ドルに換算して考えると安いと思ってしまうから、ドルで考えないほうが良い」ということになる。

こういう事を考える私って変ですかね?^^;

でもこういう風に「高く感じる通貨で考える」と【無駄遣いがぐっと減る】と思っています。(笑)

もう一つの方法ですが、オーストラリア時代は「1ドル100円」という考え方をしていました。計算が簡単ですから。実際には「1ドル75~85円程度」のことが多かったわけで(今は95円)、1ドルを100円で計算すると「かなり高いと思う」のね。これを【抑止】に利用していました。

リンギットに関しては、私は長らく「1リンギットは30円」と考えていましたから「高く感じていた」わけで、それが抑止に繋がった。でも今じゃ本当に30円になってしまったわけで、簡単に頭の中で計算する場合、もう少し高く計算したほうが良いかな、なんて思ってます。

私みたいに物欲が強い場合、あの手この手を考えて【自分を騙し、欲望を抑える】ことをしないと大変なことになります。(笑)

それと一般的には「高い安いを考える時」には、自分の資産、収入を考慮して考えることが多いと思いますが、私はある程度の資産、収入が出来てからは、自分がいくら持っているか、いくら稼いでいるかは重視しない癖をつけました。これを考えてしまうと「高いものでも平気で買ってしまう」「いらないものでも買ってしまう」ことが私には起きるから。物欲が強い自分を騙すのはこれしかないと思っています。

かつてはカードの支払いが毎月の収入より多いなんてこともあって、私の中に潜んでいる「買えばいいじゃん」という悪魔をどうにか押さえつけないと大変なことになる駄目人間なのは間違いがない。

ああああ、もう一つ、調子に乗りやすい自分を騙す方法があります。それは「経済的な大変化が目前に迫っている」という前提でいつも考えること。(爆笑)

おかしなやつだと思うでしょうが、私にしてみるとリーマンショックのインパクトが半端じゃなく大きくて、あの恐怖が常に私の中にあるし、あの時に私の「どうにかなる」という楽観的な性格はガラッと変わりました。今ではそれがあるからどうにか頑張れるのかなと思ったり。ヨメさんや息子と私とは金銭的な考え方で大きなズレがあるのですが、それはきっと彼らは「あの恐怖」を知らないからだろうと思ったり。

長い人生の中では「もうどうにもならない」と思うことが数度は起きる。私みたいにどんぶり勘定でいい加減な性格だと、そういう時には徹底的に叩きのめされるのを理解したのがあのリーマンショックでした。だからあれ以来ですかね、ケチに徹するしか無いと思ったのは。

ところが~~~

ヨメさんの口癖はいつでも、なんでも「だいじょうぶよ。どうにかなるわよ」です。(笑)

長男はお金に対する執着が全くないし、困ったもんだ。シドニーの次男坊は私と似てる。(笑)

でも思うんですよ。ヨメさんや長男みたいな生き方が本当は幸せなのかもしれないって。ま、ヨメさんは私の命の恩人だし、息子達は私に生きる希望と喜びを与えてくれたし、私は常に裏方でチマチマやっていれば良いかな、と。(^_^)v

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。