日本のメディアも学者も馬鹿にしていた「バーナンキ氏がノーベル経済賞」を受賞

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ノーベル賞に興味がある方は多いのだろうか。

私は結構、興味があります。世界に何が必要で、誰がそれを解決したのか、どれほど凄い進化、進展がもたされたのかが見えてくるから。

でもノーベル平和賞だけはろくでもないと思っています。あの口だけオバマが「核なき世界」を演説で喋っただけで受賞。広島に来たオバマを日本国民が拍手喝采したのと同じで、オバマが実際に何をしたのかはどうでも良いことなのね。これは過去に平和賞を受賞した人たちも似たりよったりのことが起きてる。

今回は日本人の受賞はありませんでしたが、私としては物理と化学で日本も行けるんじゃないかと思っていたので残念。

ノーベル賞って、実際に受賞が決まる【前】が一番面白いと思っていて、誰が受賞するかの予想が出ますよね。その内容を見ると「世界の最前線が見えてくる」のね。そして私達一般が知らないところで大発見、大進歩が起きていたのがわかる。

今回の受賞でへ~~と思ったのが経済学賞受賞のバーナンキ氏で、「金融危機における銀行の役割」が受賞理由。経済学賞でも「研究」「理論」が重視されるわけですが、バーナンキ氏の場合は自分が渦中に居て彼の理論を実践し、経済を助けたという点において今までとの違いを感じました。

でもバーナンキ氏の理論や彼がFRB議長の頃にやったことには、当然、「批判」もあるわけで、本当に正しかったのかは私にはわからないし、「どういう視点から見るか」で大きく評価は変わるんじゃないですかね。

ただ、このブログの古い読者はご存知だと思うけれど、かつて白川さんが日銀総裁の頃から「絶対に彼は間違ている。金融緩和をすべき」とブログに書き続けましたよね。このままでは大変なことになると。でも「そんなことをしたらハイパーインフレになるから駄目だ」と、当時の財務省が必ず言っていたことと同じ内容のコメントをこのブログにもいくつかもらいました。

そしてその後、安倍さん+黒田コンビで金融緩和。日本の失業率も減り経済も動き出した時にはホッとしましたっけ。でもいまだに安倍さんのやり方は間違えていたという識者は多い。私は財務省のお抱え識者だとしか思っていませんが。

かつてプリンストン大学に留学していた高橋洋一教授は、バーナンキ氏の下で学んだしバーナンキ氏の考え方に非常に近い人。

彼の「バーナンキ氏のノーベル経済学賞の解説」が面白い。日本がどれほど世界の潮流とズレているのか。

この話の中で重要だと思ったのが「日銀の独立性」です。

日本のメディアも左派も「日銀の独立性を重視せよ」と政権に突っかかったりしますが、これってとんでもない間違いで、二人三脚で動くべきじゃないんですかね。あえて言えば、日銀は政権の望む方向で動くのが当たり前で、関係ないことをしたら【民主主義の意味がない】じゃないですか。

これは政権による「官僚支配」も同じで、選挙に選ばれた政治家は「公約を達成しなければならない義務がある」わけで、官僚が「そんなの俺は知らないね」なんて好き勝手なことをしたらどうします?でも政権が官僚をコントロールしようとするとメディアも左派も大騒ぎする。

忖度だ!と批判する。

でも私は官僚が政治家の方を向いて忖度するのが「官僚の仕事」だと思うわけです。当然、イエスマンで良いという意味ではないけれど、指示系統ははっきりしているんじゃないですかね。自動車の運転手がハンドルを切った方向とは違う方向に自動車が動いてどうすんの?

官僚が正しいとするなら、「官僚を選ぶ選挙が必要となる」んじゃないですかね。そうじゃなければ、誰が官僚をチェックし、コントロールするのか。

日銀の独立性も同じで、選挙で選ばれたわけでもない日銀、財務省が彼らの理屈で動いたら政治家はいらない。

ま、メディアも左派も「与党の政治家は必要ない。言うことを聞く必要もない」と言いたいだけの話で、「俺たちが政権を取ったら俺たちの考え通りに動いてもらう」ということなんでしょう。そうじゃなければ政権を取る意味もないし、国民を交えた議論も全く関係ないことになる。

日銀の独立性は「方向性を日銀が決めるということではなくて、【どう具体的に動くか】に関しては日銀に任されている」という意味でしか無いのは当たり前のこと。

なんでメディアや左派は頓珍漢なことを主張するのかは、「現政権を打倒したい」だけのことで、そういうことを考えもせずに「テレビでそう言っていた。新聞にそう書いてある」。だから正しいと思う国民って・・・・。

国民が騙されているんじゃなくて、そういう国民がメディアや政治家を選んでいるわけで、メディアも政治家も「国民のレベル以上になることは【ありえない】ってこと」なんでしょうね。

昨今の世界の大混乱を見ていても、それらに全く興味のない人たちが大勢いる。でもそれこそが「日本が平和である」ということであって、「なにか具体的に問題が起きてから、どうするか考えれば良いじゃないか」という考え方が日本中を覆っているように私は感じています。

その代表が「岸田」という総理大臣。ただ単に自民党内の都合で総理になっただけの人。

過去を思い出してもここまで無能だと思った総理大臣はいない。福田元総理と良い勝負。

日本にとっての大問題は、「日本を取り巻く環境」ではなくて、日本には明確なビジョンを掲げて日本を引っ張っていくリーダーがいないということだと思っています。そしてそれは国民が「そういうリーダーはいらない」と思っているからそうなる。何もしない岸田政権の支持率が高いのはそれの証拠。(最近、下がってきていますが)

下手に総理大臣がやる気を出すと徹底的に叩かれる。死んでもまだ叩かれる。それが日本。

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