リーマンショック以来のクライシスが来て「債券・株式の同時崩壊」? さてそれにどう備える?

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皆さん、最近の世界情勢、様々な読みをチェックしています?

私はこれから世界的な「不景気に入る」と見ていますが、世の中を見ていると「これから良くなる」「とんでもないことが起きる」と二手に分かれているように感じます。株式は堅調ですが、これも「長続きはしない」という見方も多い。

こういう二極に別れた見方って、過去にはあまり経験がないような気がします。普通は「景気は悪く(良く)なるにしてもその【程度】に関して見方は変わる」みたいなことが多かった印象。

私としては当然、景気は良くなって金融クライシスなんか起きないほうが嬉しいわけですが、そういう願望は完全に消し去って世の中を見ないと駄目なのはわかりきっていて、でも自分の心の中を見つめてみると「良くなって欲しい」という思いが渦を巻いているのがわかる。

だから「良いニュースばかり集めるようになる」のね。

でもやっぱり「おかしなことが起きている」のはあちこちに見えるわけで、まさか・・とも思うんですよ。

特に最近、良くチェックするようになったユーチューブの「レバナス1本リーマン」さんの動画を見ると、【悪い話ばかり】で恐ろしくなります。でもこの主は【データを元に説明している】から説得力がハンパじゃないのね。

それと、見ていて決して損はない「Nobu塾」。

だから決して無視できないし、自分で彼が見ているデータを見て検証するのは時間的にも労力的にも絶対に出来ないので、結構重視しています。

でも「そうなるであろう」と考えるのではなくて、常に「最悪なことも想定しておく」のが重要で、だからといって「地球滅亡」までは考えないものの(笑)、彼の言うレベルのことを【起きると想定しておく】必要はあると思っています。

このブログの多くの読者は投資やトレードの初心者ではありませんが、それでも「良いことを考えてしまう」のはコメントを見ていても時々感じることで、【良いことと悪いこと】の両方を想定して、【その中に常に収まるようにする】のが重要だと思います。

これって実業でも同じで、最良、最悪どちらに偏ってもうまくいかないのが常識で、広い幅を持って想定し、対策を常に考えるのが良いと思っています。

特に若い方には注意が必要だと思っていて、中には「当たって砕けろ。全力疾走しろ」と教える企業や上司がいるんですね。体育会的にはそれは正しいのかもしれないけれど、それって「前線で戦う兵士に言う言葉」であって、管理職やトップが「当たって砕けろ」なんて考えるわけがないのね。それどころか、「もうこの会社は危なそうだ」と思っても、【全員に突撃命令を出す】のが当たり前で、それを真に受ける人は少ないにしても、それに釣られてしまうことは結構あるはず。

でも私たちは今、経営者でありトップなわけで、【常に冷静に想定すべきものは想定し、対策を練らないとならない】はず。

な~~~んて、クレディ・スイスで人生初の大損をした私が偉そうに言える立場ではないのですが、その失敗の原因はやっぱり「想定の甘さ」と「欲望と恐怖(不安)」のコントロールが出来なかったからだというのが良くわかるわけで、それだけに「臆することもなく」「取り返してやろうと思うこと無く」淡々とやるべきことをやるしかないと思っています。

で、これから経済がクラッシュする可能性も考えて、そうなったらどうするか、また「その予兆がもっとはっきり見えた時」にどう動くかを考えないとならないと思っています。

私はと言うと

○ キャッシュポジションを増やす

○ 投資全体のポートフォリオを考えて、投資先を増やす

○ 債券投資が主ですが、その中のポートフォリオも考え直して、債券全体のリスクを減らす。

※ 積極的、攻撃的な作戦は取らない。

この3つの作業に入っています。

これは私の中でのB資金をどう動かすかという考え方で、ひたすらコマネズミの様に働いて「お金を稼ぐA資金」の方は、今まで以上にハッパを掛けて頑張って稼ぐ。そして、これこそがリスクコントロールになるという考え方です。

短期トレーダーに取っては【波乱こそが大チャンス】なわけで、これを逃す手はないと思います

ただ長期トレード、長期投資(債券投資を含む)に関しては全く逆で、私には全く先が見えません。

ただし、いわゆるデイトレーダーの様に市場にへばりついて細かい売買を繰り返すのは、もう心身的に難しくなるばかりですので、「数分」ではなくて「数日間」という長めの短期トレードを増やしています。でも手法としてはスキャルも長期投資も私の場合は考え方が同じなので、新たに勉強することはしていません。ただ今まで以上に「待つこと」が重要になるので、そこには留意しています。

私が気がかりなことはいくつかあって、その一つに【米ドルの大きな下げ】があります。巷では「崩壊する」なんて言い方までされていますね。

我が家の資産の90%以上は米ドル建てですから、米ドルが下落した場合の痛手は半端ではありません。

でも違う通貨にある程度は乗り換えようという考えもありません。というか、どんな通貨が良いのかさっぱりわからないから。(息子たちは豪ドルを持とうと言いましたが、私は大反対しました。豪ドルは世界不況に対する耐性がないと私は見ていますから)

日本円に関しては【円高になる場面】は近づいていると思います(大きなリスクオフとなれば円高)。これは「米ドル安」という意味ではなくて、あくまで【円高】であって、それは【日本の金利の上昇】であり、【日銀が方針を徐々に変えてくるはず】だと思うから。そしてそれは日銀、財務省、そして岸田政権も足並みは揃っていると思います。

でもそれは一時的なもので、私はもっと長い目で見ると【日本売りが始まる】と考えています。私にはどう考えても「日本が坂道を転げ落ちている姿しか見えない」から。つまり、長い目で見ると「円安は進む」と見ています。

またウクライナ戦争の行方、中国の動きも世界に大きな影響を与えるはずで、この読みは「不可能」というべきだと思っていて、それらを想定した上での「自分の大きな戦略の変更も不可能」。

当然、インフレも関係してきますから、「キャッシュポジションを大きくして見守る」ことも難しい。でも私は、この場面ではあえてキャッシュポジションを大きくして様子を見たいと思っています。

ま、はっきり言えば「どうなるかもわからない」「どう対処するべきかもわからない」という状態。(笑)

でも「米ドルが高いところ」、あるいは「米ドルの下げが見えてきたところ」ではそれなり量の「米ドル売り、円買い」のヘッジを先物で入れようと思っています。でもこれで全てをヘッジ出来るわけもなくて、【何もしないよりは良いだろう】レベルの考え方でしかありません。これはヘッジ玉ですから、市場が上に行こうが下に行こうがそのヘッジ玉分の損も利益もでない。

基本は「様子見」でしかないと思っていて、積極的な戦略は取りません。というか私はわからない。

積極的にやるべきことと言えば、【短期間で出す利益を大きく増やす】ぐらいでしょうか。でもこれも突然ロットを大きくしたり、出撃回数を増やそうとすれば、それすなわち【欲望に負ける】ことが起きるはずで、「今まで以上に頑張ってみよう」レベルで止めておくのが得策だと考えています。

全体的にはキャッシュポジションを増やしていますし、債券で狙う利回りも下げて見ていますし、そしてクレディ・スイスでの大損失がありましたので、我が家はこれから「収入が激減する」のは間違いありません。それでなおかつ「ドル安」なんてことになると目も当てられない訳ですが、【冬の時代が来る】とそれを受け入れて、それなりの作戦で行こうと思っています。

皆さんはもう準備完了ですか?

私は「生き延びること」だけを重視していこうと今は考えています。

こんな心境。(笑)

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