やっぱりHSBCはダメだと思うなぁ + マレーシアにそもそも問題があると思うし

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先日HSBCから電話が掛かってきたんですよ。

「投資に興味がありますか?」と。

(まずは詐欺電話ではないのを確かめてから)彼らがどんな投資案件を持っているのか興味があったので、その女性の説明を聞いていたのですが、なんだかわけのわからない商品を勧めるのね。

電話でベラベラ話されてもジジーの頭では良く理解ができないし、「利回りは?」と聞いたら「3.6%」程度のことをいうので、私としては全くお話にならず。

「実は私は債券投資に興味があるんですよ。米ドル建てで何かオススメはありますか?」と聞いたところ、いくつかあると言いながらそれをまた口頭でベラベラ説明するのね。

アホか?と思いましたよ。そういうのって電話で説明されてもわからんでしょうよ。そして興味をもたせようと思っているのだろうけれど、まずは「私の要望」を聞くべきなのにそれもせずにベラベラ喋り続ける。そして私にしてみたら利回りが低すぎ。そもそも米ドルなら出し入れが簡単で普通預金みたいなMMFに入れておくだけで4%以上で回るのに。

彼女の説明を私は遮って、「私はリスクテイカーだから、一般の債券ではなくて劣後債でも良いから利回りの良いものを教えて欲しい」と言いましたところ、また口頭で説明しようとするのね。

こりゃダメだと思って、「とにかく、まずはオススメの債券リストを送って欲しい」とお願いしました。

そして、本日、メールが来たのですが・・。

Vodafone Group Ltdのボンドが一つ。BBBでクーポンは4.125% p.a.ですと。そしてファクトシートが添付されている。

そしてもう一つは2年もののファンドで「CSOP Hang Seng TECH Index ETF (3033 HK)」。

これが曲者で、仕組債の一種なのね。香港ドルの動きがトリガーになっていで、ある値を超えたら10%、超えない場合は2%確保できると。でも元本保証で2年間。

私はてっきり、オススメの債券が20-30件ぐらい並んだリストが来るのかと思っていたらこれだけ。

こんな客へのアプローチ方法で営業になるんですかね。これで客が取れたら凄いと思う。きっと彼女の部署で客に売りさばくものを決めて、電話攻勢をかけろ~~と上から指示が出ているんだろうけれど、HSBCっていつもこんな営業をやっているんですかね。

電話をかけてきた女性も、指示を出している上司も「私達は頑張っています」というフリだけして仕事をしているつもりなんでしょう。

「リレーショナルマネージャーから連絡をさせます」とメールに書いてあったけれど、本当に連絡が来るのかどうか楽しみに待ってみましょうか。私はきっと連絡はないと思う。勘でしかありませんが。そもそも私のリレーショナルマネージャーって今は誰なのかも知らないし、話したこともなければ、今までメール一本もらったこともない。マネージャーが変更になっても「挨拶」もなければ、「変わりました」という知らせも来ない。

私はマレーシアリンギットは必要最低限しか持っていないし、でもマレーシアでも米ドルは持っていますが、こういうHSBCみたいな銀行を通して運用する気はゼロ。危なくてしゃーない。

なんだか話をしていても「ピントがズレてる」感じが満載なんですよ。そもそもマニュアルを読んでいるだけなんでしょう。

でも何度か前に書いていますが、お隣シンガポールのHSBCのリレーショナルマネージャーは切れ者。こちらが聞きたいと思うことを先回りして話してくるし、私の要望もピピッと理解してくれるのね。そういえばマレーシアHSBCのリレーショナルマネージャーって今まで何度変わったかなぁ。4人、5人?

私はそもそもHSBCシンガポールに口座を持っていて、その後HSBCマレーシアを紹介されたのだけれど、シンガポールのリレーショナルマネージャーってもう14年近くですが、変わっていないんですよ。これって凄いことだと思う。でも彼女は出世しているようで、私への連絡はアシスタントからくることが多いけれど、取引上の問題は全くなし。

だから何か行動を起こすとしたら、私はHSBCシンガポールでやろうと思っているわけです。今は、彼女に勧められた「金のファンド」を持っているだけですが。

思い出すとその金のファンドを勧められたときも、そしてそろそろ手放したらどうですかと言ってきたタイミングも素晴らしかった。やっぱりこちらから何を言わなくてもいろいろとアドバイスをしてくれて、そしてそれの積み重ねで信頼も強まってくるのね。

マレーシアに住んでいるからと言って、マレーシアの銀行と付き合う必要は全く無いと思います。金融の世界に国境はない。

人間にとって「住みやすい国」があるのと同じ様に、お金にも「住みやすい国」があるのね。そしてそれが同じ国である必要は全く無い。これは通貨も同じで、日本に住んでいるから日本円。マレーシアに住んでいるからマレーシアリンギットという考え方も全く意味がない。

私とHSBCシンガポールの付き合いって10年以上になりますが、私は一度も行ったことがないんですよ。口座を作るときもメールで、必要書類を郵便で送付しただけ。当然、リレーショナルマネージャーとも会ったこともない。電話で話したこともない。メールでのやりとりがほぼ全てですが、なんの問題もなし。

とりあえず私にとってのHSBCマレーシアは「MM2H用の定期預金+アルファ」「普通口座」そして「クレジットカード」だけのお付き合い。でもま、今まで大きな問題らしい問題も起きていないということは素晴らしいことなのかもね。

彼らのサジェスチョンに乗って投資?

絶対しない。したくない。

細かいことを知りたくて連絡をしても「銀行内の聞く人によって答えが違う」なんてこともありました。どうなってんの?とリレーショナルマネージャーに聞いたらゴニョゴニョ言い出してごまかすし、私はそれで怯むこと無く突き詰めたら「私にはわかりません」ですと。これってアルバイトみたいな答えで、もうそれ以上聞かなかった。

入金でトラブったこともありましたが、支店じゃできないなんて嘘みたいなことを言われ、電話でリレーショナルマネージャーに相談しても埒が明かないんですよ。しょうがないのでリレーショナルマネージャーがいる店に行ってすったもんだしたものの、やっぱりダメ。こんな馬鹿なことがあるかとごちゃごちゃやっていたら、上司の女性が出てきたのね。

「どうしましたか?」というのでまた最初からああじゃこうじゃと説明。その後、彼女はモニターで私の口座やデータを見ていて、ものの2分ぐらいかな。システム上のデータにおかしなところがあるのを見つけた。で、その部分を書き換えたら問題なく入金ができた。

リレーショナルマネージャーなんて首を傾げるばかりでなんの役にも立たず。あれから6年近く経ちましたが、その時から私からリレーショナルマネージャーに連絡を取ることは一切やめました。そしてその後、何人か変わって、あちらからも連絡がないし本当にわけのわからない銀行。

ま、私が上客じゃないからそういうことになるんでしょうが。(^_^)v

しかしマレーシア政府そのものも問題があると私は思っていて、あのMM2Hが新しくなるという話。あんな大きな変更を突然発表して、速攻で実施なんて驚いたもんじゃありません。私達、現行のMM2Hホルダーはどうなるのかがわかるまでに時間がかかりましたし、場合によっては「マレーシアから出る」とか、何らかの対処をしないとならないかもしれないじゃないですか。ということは、進行中のマレーシア国内での計画も当然、「保留」とするしかない。

でもMM2Hに関しては「現行のMM2Hホルダーには大きな影響がない」ということになってホッとしましたが、そうしたら突然、「税制が変わる」と言い出した。

マレーシアの税制では「外国での所得はマレーシアで課税されない」ことになっていますが(いろいろあるにしても)、【その所得をマレーシアに持ち込んだら課税する】と言い出した。あれって何月でしたっけ。10月だったような記憶があるのですが、その変更が有効になるのは来年の1月1日から、なんてこれまたとんでもない話でしたよね。

これもまたいい加減で、例えば私が海外からマレーシアに送金したとして、それが収入なのか、資産の一部を送ったのか、どう区別を付けるんですかね。

ABC株式会社から、私が100万円の報酬を受けて、それがABC社から直接マレーシアに振り込まれれば「これは所得ですか?」と聞かれることはあるにしても、外国にある私のX口座に100万円振り込んでもらい、私は前々からY口座に持っている100万円をマレーシアに送ったらどうなるのかとか。ま、ザル法だとは思いましたが、「課税する」と言うんですから心中穏やかじゃありませんでした。

結局、海外から送金をしなければ良いわけですから、年末に数年分の生活費をまとめてマレーシアに送りました。

で、もしそれが足りなくなれば、あえてわざと海外にある定期を崩すとか、満期時に送金すれば「自分の資産である」という証拠は簡単に出せるので、問題はなかろうと思っています。

結局、あの話はどうなったのか、私には全くわかりませんし、「課税対象でなかったものを課税する」なんて国中が大騒ぎになる大変化なのに、私には何も聞こえてきません。って、私が知らないだけなんでしょうが。

ま、マレーシアそのものがそういう国だというのは「カントリーリスクがある」としか言いようがないのね。

私がマレーシアには「生活に必要なお金しか持ってきていない」のと、「マレーシアリンギットを必要最低限」しか持たないのも、マレーシアリンギットに問題があるからなのは過去にも何度か書いています。

マレーシアリンギットって「世界に通用する通貨ではない」のね。

こういう言い方って語弊があるけれど、例えば私達は円でも米ドルでもポンドでも自由に持てるし、その通貨で海外送金もできる。当たり前ですよね。

ところがマレーシアリンギットはかつての「アジア通貨危機」の時に「政府が二度とハイエナにやられないように」と保護を始めたのね。つまり、海外との「便利で自由な為替交換を禁止した」わけです。だから私達はリンギットをそのまま日本に送って、日本で定期にする(日本では外貨預金)もできない。なおかつ、FXでの売買も不可能なのね。そして「先物もオプションもない」わけです。

だから海外のハイエナたちの餌食になることはないけれど、「箱入り娘」になってしまってマレーシア以外では自由に売買ができないようになっている。

マレーシアリンギットはマレーシアという国の中だけで通用する、非常にローカル色が強い通貨。

これって非常に不便で、為替の動きを見ながら、FXでちょっと買っておこうか(売っておこうか)ってこともできないし、マレーシアリンギットで投資をしている人たちは当然、「ヘッジ」も考えるはずですが、【先物でリンギットを売っておく】こともできなければ、一般的にプロたちは先物と合わせてオプションも売買してヘッジをするし、利益の最大化、損失の最小化を計画するわけですが、それも不可能。

要は、リンギットって他国の通貨のように「国際通貨ではない」ってこと。

私は米ドルを主体に持ち、運用していますから、いつもMYR/USDの動きを見ていますが、このチャートを見るたびにため息が出ます。FX、あるいは先物があれば・・・と。もしFXや先物があれば、その売買で利益をだすというより「ヘッジ」が可能になるのね。もしそれが出来れば、私もマレーシア・リンギットを増やしてマレーシア国内で投資もできるのに・・。

とりあえず現時点では、対米ドルでは直近の安値も下に抜けそうで、「かなりのリンギット安」。というか「米ドルが高い」わけですが、これからどうなりますか。マレーシア経済は大丈夫なんだろうか。問題が噴出している中国との付き合いも深く、気になっています。

ま、プロたちはいろいろあの手この手を銀行とやるんでしょうが、そのへんが簡単にできるようだと「またハイエナに食われる」ことも起きるかもしれませんし、【一人娘を何重にも鍵をかけた部屋に閉じ込めている】のと同じ様な状態。

ま、そんなこともあって、最初から私には「マレーシアリンギットを持つつもりはなかった」わけです。これからもありません。

ビザがころころ変更になったり、肝心要の税制が「突如、変わる」なんてのは「我が国に投資をすると危ないですよ」と自らが世界に言っているのと同じだと思うくらい。

それでいて、マレーシアは「アジアの金融ハブ」になって、香港、シンガポールに追いつけ、追い越せと頑張ってる。でも今までのようなやり方では、非常に神経質な海外の投資家はマレーシアに入ってこないと思いますわ。そもそもFXも先物もオプションもないってのは多くの外資系企業も困っているんじゃないですかね。

ましてや、進出する場合は当然「税制」もきっちり調べまくって、それを前提として計画を練るのが普通なのに、【突然ですが、来年から課税しま~~~す】なんてのが通用するわけがないじゃないですか。「優遇しますから」と言われてその気になって来てみたら、「ちょっとした隙に背中を刺される」のと同じことでしょう。

でもま、マレーシアは非常に若い国ですし、そのうちとんでもなくよくなって世界から注目を集めるようになるのかもね~~。

 

 

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