皆さん、ご自分がお住まいの場所の「標高」をご存知ですか?その地域の地形とか。
最近、中国、韓国で「水害が多発」しているようですし、過去において私は被害に合ったことがないのですが(ゴールドコーストで家の前の運河が増水し床上浸水一歩手前まで行ったことはある)、親族が東京のゼロメートル地帯に住んでおりまして、昔は「洪水になるのが当たり前」だったことから、マレーシアでもちょっと気になっております。マレーシアでも水害にあった地域はありますし。
さて、クアラルンプールはどうなっているのか。
久しぶりに調べてみましたが、Google mapでは簡単にわからないようになっているんですね。前はきっちり見えたはずなんですが・・。
レイヤーを選びますと「等高線」は出るのですが、区切りを細かくしたり、太くはっきり表示することができないので、「山間部はわかる」けれど、「都市部」は全くわからない。
せめてポインターの場所の標高がわかればよいのですが、Google mapでは出ないみたい。でもGoogle Earthだとポインターの位置と標高は出るので、それでそれぞれの場所、地域の標高がわかる。だからポインターをグルグル動かして、標高の変化とか、水路、川、湖、そしてダムの位置をいろいろ見てみました。
マレーシアに上陸する前に「どこに住むか」を調べた時に、一応、標高とか等高線を調べたことがあります。一軒家に住むことは無いにしろ、コンドでも「危ない地域」には住みたくないと思いましたし。
今回、あらためて見てみますと、自分が借りているコンドは決して高台ではありませんが、小高いところに建っているのは間違いがないし、眼下に広がる景色では標高が低いところを高速が走り、住宅も広がっていますので、とりあえず「自分の場所は大丈夫」だと思いました。
ただ、KLにはダムがありますし、それが決壊するなんてことは無いにしろ、もしも決壊したら「水はどう流れるのか」を調べてみるのは良いことだと思いました。
で、大丈夫そう。
あえてどことは書きませんが、どのコンドを借りるか調べていた時に、有力候補がありまして、そのコンドの標高が低いのが気になりました。で、その周りを見ると「コンドの場所が一番低い」ことに気が付きました。その地形を想像するに、「かつては池、沼」だった可能性がある。あるいは、あちこちにある「錫の鉱山跡」かもしれない(多くは池になっている)。
なおかつそのコンドの駐車場は地下にあるのね。地下3,4階まで駐車場ということは、もし「水が出た場合」は完全に水没すると思ったし、近所の水がそこをめがけて流れ込むであろうと思った。つまり「自動車が水に浸かる」どころか、「完全に水没」すると思ったし、地下3階、4階はまさに地下鉄みたいな深さであろうことから「命の危険性もある」かもしれない。
そのコンドはそこそこ人気のあるコンドで日本人も多いと聞いていましたので、ちょっと気になっています。ロケーションは非常に便利な場所にありまして、まさか標高のこと、水が出た場合のことなんて誰も気にしていないんだろうなと思いました。もしかしたら「ちょっと強い雨」でも周りから水が入り込むんじゃないかと。
当然、そういう場所は「排水に気を使っている」だろうとは思いますが、その周辺で一番低い場所にあるコンドで、地下4階もあれば相当低い場所になるわけで、当然、それは近くの川よりも「標高は低い」ことになる。それで排水が完璧にできるのかどうか。その辺のことは私にはわからない。
でもま、私としてはそのコンドは「候補から外す」ことにしました。ロケーションは抜群なんですが。
まずは「近くに流れる川」の場所と標高を調べるのが良いかと。
暇に任せてあちこちを調べてみますと、やっぱりいわゆる「高級住宅街」、つまり大きな一軒家が並んでいるようなところは標高も高く、それは「見晴らしが良い」ということだけではなくて、「歴史的に安全が確認されている場所」なんだろうと思ったり。逆に「繁華街」とか「古い一般住宅が多いところ」は標高が低いところが多いと感じました。
また「山」と言っても良いような場所がありまして、例えばモントキアラの西の端あたりはかなり標高も高く、AirB&Bで泊まったところ、「涼しい」のは間違いがないと思いましたし、部屋から見える山並み、ジャングルが「箱根にいるような錯覚」があり、良いと思ったこともあります。でもそういう場所でも車で行けばモントキアラの中心地から数分で、歩いたら遠いものの、車があれば問題がない場所で、空気も良くて高速道路からの音も聞こえないし、今でもあの地域は住むのに良いかもしれないと気になっています。
また「クラン川」の流れを追ってその周辺を見てみますと、西へ行くほど標高が低く、海に向かっている。そしてそこそこ広い地域が「クラン川とほぼ同じ標高」なことから(田畑も多い)、クアラルンプールが水害にやられるとしたら、どの地域なのかは見当がつく。
ただし、世界中同じですが、「山を切り開いて開発した場所」は【谷を埋めた】ところもあるわけで、そういうところは「地すべりが起きやすい」のは日本のニュースを見てもわかること。ただし、マレーシアでは地震らしい地震もありませんから、大丈夫なのかと思ったり。
どちらにしろ、住む場所の「標高」なり、地域の「地形」を調べてみるのは良いんじゃないでしょうか。また「万が一」の時に「逃げる方向」「逃げる場所」を確認しておくのも良いかもしれない。