石破総理に決まってから、「日増しにボロが出ている」様ですね。
彼も言っていたことを簡単に変えて来たし、「解散」に関しては「議論を尽くしてから」なんて言っていたのに突然「すぐに解散する」と言い出した。
そりゃ「支持率は低い」し、どんどんボロが出るわけで「今のうちに解散しないとヤバい」と彼の周辺も思ったんでしょうね。議論を尽くすどころか、自分がまだ総理になっていないのに「すぐに解散する」と言い出した。解散は総理大臣の専権事項なのに、総理大臣になっていないものがそれを言うのは「厳密に言うと憲法違反」という専門家までいる。
法律的にどうこうは関係ないにしても、「コロコロ変わる」のは余計、信用を失うんじゃないですかね。
でもま、彼は「政権の中枢にいたことはない」し、「自民党の中の端っこにいて、理想論ばかり並べて批判してきた人」だから、政権運営のノウハウがそもそもないと言う専門家は多いし、そんな石破さんだからこそ日本のメディアや左派は石破さんを歓迎するんだと思う。
私が驚いたのは、石破さんってこういう人たちと組んで本を出版していたこと。これは知りませんでした。でも個々に名前が並んでいる人たちはどういう人で何を主張してきたのかは知っている。
そして多くの専門家が言うのは「増税、緊縮財政」の方向に動くであろうということ。財務省から見たら「最高の布陣」だとも言う。
ま、世の中にはそれが日本のためになると信じる人もいるのだから、そして石破さんが選ばれたのだからそういう方向に行くのが当たり前なんだろうとは思うけれど、私としては「世界の中の日本」を考えた場合、やっぱりうまくないと思うんですよ。
世界は「不景気を乗り越えるため」に金利を下げ金融緩和をする動きを見せていて、様々な指標から「アメリカも危ない」と言われている中で、日本が「増税し、金利を上げ、財政支出もしない」状態でどうなるのかが心配。
こんな危うい世界経済だからこそ、日本は減税はできないにしても「増税はしない」「必要なところにお金を惜しまず使う」ことが重要だと思っていて、やっぱりそういう基本路線を表明していた高市氏じゃないと乗り切れないかもしれない。
また高市氏が強行しようとしている「日本の主張」に関しても、そういう時だからこそ進められることかもしれない。
まず私が気になるのは世界の全体的な動き。特にアメリカ。
どうも「石破じゃ駄目だ」という考えが広がっている様子なのは、私は良いと思っていて、「自民党が大きく割れる動き」もあるのだそう。
それがすぐに行われる「衆院選」でも見れるはずとのことで、今、「石破に投票した議員」「高市に投票した議員」のリストも出回っている。これは我々もＸ（旧ツイッター）で見ることが出来る。
つまり「石破に投票した議員を落とせ」という動きがあるということでもあって、選挙日までに事務所に「どちらに投票したの？」「日本をどうするつもり？」「本当に石破で良いと思ってるの？」と多くの選挙民が動き出すだろうし、高市氏が政権の重職に付かなかったのは「自由に動ける」という意味でもあって、「高市支持の議員は高市氏とのツーショットのポスターを使う」、そうじゃなければ「一人のポスター」あるいは「石破とツーショット」をつかうことになれば、世の中がどう動くかも見えるような気がしてきます。
「自民党が負ける」のは問題があるにしても「石破は負けた」と言える結果を出すことは重要で、「高市政権」を作るのは、これから世界に起きるかもしれない波乱に対処するにも必要なことかもしれない。
そもそも「岸田じゃ選挙に勝てない」ということで「岸田は降りた」わけで、でも今回の総裁選では岸田の影響力は大きく、「岸田政権を継承する」なんてバカなことを言い出した石破で良いわけがない。自民党の株が下がっているのは「パーティー券の裏金問題」だけだと思っているのか。
ああ、この辺も問題になっていて、あの裏金問題は検察も動き、そこから「自民党としての処分も決まった」わけで、それなのに石破氏はまたぶり返して「追加の処分」を考えている。それは「国民はまだ納得していない」という判断があるからなんだろうけれど、つまり「公認するかどうか」ということなんでしょうが、これって「一度罰が決まってそれが執行された」のに「再度、裁判にかける」ようなもんで、あってはならないことだと思う。たとえそれを国民が望んでもやってはならないはず。
そこに出てきたのが「安倍さんの死後、【安倍は国賊だ】」と批判し、国葬にも反対していた総務大臣に抜擢された村上誠一郎氏。
彼はその言葉が問題視され、自民党の役職停止1年の処分を受けたわけだけれど、ことごとく安倍批判を続けてきた人でそういう意味でも石破氏とは繋がるものがある。
最近、彼は記者にそのことを聞かれたのね。
そこでなんと答えたかというと、「それはもう過去のことで、自分は処分を受けた身であるから、もうそのことは言わないでくれ」みたいな答え方をした。
つまり、「処分も受けたし、もう終わったこと」だと主張した。
でも「パーティ券裏金問題」に名前が出た議員は「今、改めて処遇を考える」というのが石破政権。
この矛盾に誰も気が付かないと思っているんですかね。
なおかつ、彼のおまけの一言が気に入らない。「私は正論を言ってきただけ」だと。つまり「安倍は国賊だというのは正論だという意味」にしか取れない。当然、アベノミクスも駄目、集団的自衛権も駄目という論者。
その他、韓国のレーダー照射事件の時に弱腰だった防衛大臣が、今は外務大臣の岩屋毅だし、なんだかゾッとするような人たちが閣僚の中に見え隠れする。でもま、そもそも「派閥の維持もできなかった石破氏が選ぶ内閣」だから、どれほどの人が集まったのかは想像ができるわけだけど、私には「日本は強く良い国になるイメージは皆無」で、まさにそれが「新政権なのにご祝儀相場もない、支持率も低い」ところに現れていて、「これから良くなることもない」と断言できると思うんですよ。
だって「今まで言ってきたことを引っ込めるしかない内閣」ということは「何をするかわからない内閣」でもあって、今更「良い話」が出てきたところで、それは「新たに考えたこと」であり、「誰かから（財務省、経産省？）の入れ知恵」でしかないのははっきりしているわけだから。
そして彼は「今まで言ってきたことを引っ込めた」ということは、彼を選んだ人たちを裏切った行為でもあると思う。
私の好きな長谷川幸洋氏は腹を立てるどころか、笑ってしまっているのが私には良く理解できる。
さてさて、決して少なくない高市氏を推す保守層がこれからどう動くか。
そこが見どころ。当然、私も微力ながら援護射撃をしたいと思う。
また、アメリカでハリス大統領となった時の動きに飲み込まれないようにするにも、私は「高市政権」であることが重要に思う。
それとも彼女は「角がありすぎる」のか、「まだ若い世間知らず」なのか。そこのところは私にはわからず。