皆さん、昨日の「アメリカの雇用統計」の発表を見ました?
って、誰も気にしていないか?(笑)
私はアメリカは傾きつつあると思っているのですが、昨日の雇用統計の数字は真逆。非常に良い数字が出ました。
ということで、アメリカのマーケットの金利は上がり、大きな円安。そして株式市場の値上がり。
私は為替の動きを注視していますが、その動きは異常なほど大きかった。
S&P500も堅調。
私は株式は一切持っていませんが、「米ドルの下落」は気にしていますから、この動きは大歓迎で、そしてこの動きは誰が何を言おうと「現実」であり「真実」。
ところがですね、この動きが「アメリカの実態」を反映しているかと言うとそれは別で、「マーケットの動きは参加者の思惑で決まる」だけなのね。つまりマーケット参加者は「アメリカはまだまだ大丈夫。ソフト・ランディングする。景気も問題なし」と考えているということ。
さて、それで本当に大丈夫なのか。
ここが問題。
かつての日本のバブルの絶頂も同じで、「危ない、買うべきではない」と考えてる人が大半なら、「バブルの高値はつかない」わけで、それは株価がどん底をつけたときも同じで、「景気は良くなる」と多くの人が考えていたらどん底をつけるほど下がることもない。
要は「値動きは参加者の心理状態を表したものでしかない」と私は思っていて、でも知りたいのは「それでよいのかどうか」ってこと。
私は何度もこのブログに書いているように、「予想はしない」というスタンスを貫いていて、今、上がっている株や米ドルを売るべきとは全く考えないどころか、「上昇中なら【買いスタンス】をつらぬくべき」だと思っています。
ただし、これまたどんな理由があろうと、「下がりだしたらその理由がわからなくても【売りスタンス】にきりかえるべき」だとも思っています。
私には未来のことは一切わからない。信頼できる事実は「過去と現在だけ」です。
そして「アメリカの状態」を様々な指標から見ると、今回の「雇用統計」って???なのね。
この雇用統計の数値は信じない。でも他の指標の数値は信じるというのもおかしなものですが、こういう数値は「鉛筆なめなめ作る」こともあるのも確かだし、政権からの圧力もないとは言えない。そして「後に数値が修正されることも多い」わけで、今回の雇用統計の数値は「大統領選を控えた民主党」にとっては非常に都合が良い数字。
でも私には真実はわからない。
ただ、他の様々な統計から、「アメリカは危ない」「何か起こるかもしれない」という【想定】を外すことはできない。
要は「雨が降るかもしれない」から傘を持って出かけて、「雨が降り出したら傘をさそう」と思うだけのこと。
正直なところ、この円安の動きは嬉しかったです。
でも「その傾向は続かない」という【想定】はきっちりしています。
(最近、レバナス一本リーマンさんは「副業のすすめ」をやっていますが、そこは無視してください)