マレーシアの移民政策は賢い & マレーシアリンギが【対円でとんでもなく高くなっている】」のに気が付かなかった

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今の世界はどうなっているかですが、感じ方は人それぞれだろうと思いますが、私には「世界はカオスに突入した」ように見えています。

世界中で広まった「左派リベラル」の勢力は段々と弱まり、保守勢力が大きくなり、ヨーロッパではそれが顕著で、良いことだと思っていますが、それは「行き過ぎた人道主義」、つまり「移民問題」の影響が大きくなったからでしょう。私が見ている中では「スウェーデン」が恐ろしいことになっていて、私達が昔から持っていたスウェーデンのイメージとはまるで違う国の有り様になっている様子。

本当に「左派リベラルの理想主義者」ってとんでもないと思うのは昔からで、そりゃ「世界の困っている人たちを助けよう」というのは非常に良く理解できますが、両手を挙げて受け入れたらどうなるかなんて小学生でもわかることをやってきた。

それに「安い労働力」を使いたい経済界が乗ってどんどん他国民を受け入れた。

これも理解はできるけれど、これまた「安く使える労働者と自国民が競争するようになる」のも簡単な道理で、国はどんどん疲弊していく。

困っている人達を助ける方法はいろいろあるはずで、でも価値観も理想も常識も違う他人を「自分の家に招き入れて一緒に生活しよう」とする人って多くはないはずなのに、「国家単位」でそれをやってしまった。

「そろそろお帰りください」なんてことは出来ないわけで、どうするんでしょうね。

でもそういう国々が経済的に潤っているかと言うとそうでもなくて、ますますややこしいことが頻発する。

そういう意味でこのブログで何度も書いていますが、マレーシアは非常に賢い移民政策を持っていて、「自国の利益になる人しか迎え入れない」し、「永住権、市民権」のように【いつまでも居座ることができる権利】は(ほぼ)与えない政策。

当然、国民と同じような「社会保障」も与えない。

そして必要な人材はどんどん来てもらって、必要がなくなれば帰ってもらう。

私はこれほど合理的な政策はないと思うし、「出稼ぎ外国人」もそれで恩恵があれば良いはず。

でも「左派リベラルの人道主義者、理想主義者」は【自国に招き入れて、自国民と同じような環境を与えるべきだ】と主張する。そしてその方向で世界は動いた。

そして誰でも簡単に想像できる世界になってしまった。

それが顕著なのは理想主義者集団である民主党が政権を取っていたアメリカで、「平等な権利を与える」のならまだしも一歩進んで「収入なども同じであるべき」とした。これって異常で、この考え方が発展して「ある人種、低所得層の犯罪率が高いのは差別されているから」だとして、「犯罪者を取り締まらない、すぐ釈放する」「950ドル(?)以下の万引きは罪に問わない」とか【逆差別】が広がっていった。でもそういうアメリカを支持する国民が約半数存在する不思議な国、アメリカ。

それがはっきり見える世界なのに、日本は周回遅れでその方向で動いている。どうなるんですかね。日本全国では大きな問題にはまだなっていないにしろ、都市や市町村単位ではかなり大きな問題となっているところもでてきて、それは経済問題だけじゃなくて生活一般でも同じ。

そんな状況下でも「外国人に参政権を与えろ」という政党や政治家もいる日本。

最近の報道で私が驚いたのはある市町村の教育現場ですが、ある学校のクラス30人の内、10人が外国人で、その外国人のほどんどが日本語が話せず読み書きもできない。だからそのクラスの担当教員は3人いて、二人はその外国人の面倒を見て、一人が日本人の教育をしていると。

その市町村が「どうしても外国人に来てもらわないと成り立たない」のであれば、その市町村で解決すれば良いことだと思うのだけれど、多くの「経費」は日本国民の税金でまかなわれている。

この状態は今後もっと広がるはずで、大丈夫なんですかね。

でもま、大きな時間軸で考えれば、縄文時代に朝鮮半島や中国から多くの渡来人が押し寄せて弥生時代に変わっていったように、ヨーロッパでは今現在の形態でも「大昔からの土着の人ではない」国がほとんど。中国でさえ4000千年の歴史と言うけれど、「多民族による支配」が入れ替わり起きたし、アメリカはもちろんのこと中南米は他国から流入した異民族に乗っ取られて消滅した国家、文化もある。

母国から遠く離れた国なのに「英語、スペイン語、ポルトガル語」がその国の公用語であることに疑問を感じる人はいないのと同じ様に、いつか将来的には日本も中国語が公用語になる時代が来るだろうと私は思っていて、それが「自然の流れ」なのかもしれない。

そんな風に考えると、世界そのものがまだまだ「発展の初期段階」でしか無いような気がしてきます。

そんな中で「自国のあり様」に固執してそれが続く国にしようというマレーシアの考え方は、保守的な考え方をする私としては非常に良い政策に見えます。そして差別主義と言っても良いような「マレー系優遇政策」があるマレーシアですが、私はそれも致し方ないと思っています。

経済的には「門戸開放」で、「移民政策」は厳しく門を閉じる国って他にどこがあるんだろうか。私には思い浮かばない。

私達が今、マレーシアに住んでいるのもマレーシアのそういう基本政策があるからで、「最後の住処」という点では問題があるにしろ、マレーシアが望む「来てもらいたい人たち」の枠に自分が入っている限り、恩恵は多々あると思っています。でも「金の切れ目は縁の切れ目」なのははっきりしていて、それを選ぶのは国家の自由だし、私はそれはそれで良いと思っています。

私達が生活する国を選べるのと同様に、国も「どういう外国人に来てもらいたいか選べる」のは当然の権利だし、国家安全保障上でも重要な考え方だと思う。

日本からの「老後を楽しむマレーシア」というのは、日本の没落と共に様子が変わってしまったけれど、今後は「現地採用」「自営業」「留学」が伸びていくんでしょうね。

特に現地採用ですが、「日本より収入が良い & 生活環境が良い」時代も直ぐ目の前かもしれない。

マレーシアに海外から入ってくる場合、やっぱり気になるのは「為替動向」で、今のマレーシアリンギットの「高さ」は収入が日本円のロングステイヤーに取っては厳しさは増すばかりでしょう。

リンギットが高いと言うより、円が安すぎるということですが・・。

私はなぜかこの数ヶ月、マレーシアリンギットVS日本円の動きを全く見ておらず、先程、久しぶりに値動きを見て驚きました。1リンギ、35円というレベルになったんですね。

これでは収入が日本円の場合、マレーシアのインフレを考えるとかなり厳しいんじゃないだろうか。

JPY/MYR 週足

チャートの中に「日足」とあるのは間違い。申し訳ない。

対米ドルのリンギットの動き。

MYR/USD 週足

我が家は「米ドル中心」での生活で、今の状況は、リンギットが私は高いとも安いとも思わないところですし、最近は米ドルをリンギットに替えることも全くしていないので、為替の変動に関しては無頓着でした。

ただ、米ドルを考えた場合、とりあえずのトランプ勝利で、ドル高なのだろうとは思うものの、この後の動きとしては「ドルは高値を維持するのは難しいだろう」とは思っています。ま、それもトランプが実際に何をするのか、世界の動きに大きく影響を受けるわけで、「いろいろと想定は可能」にしても、「予想を元に行動を移すことはしない」状態。

ま、我が家は根っからの商人ですから、どんな変化があっても「毎日の糧を稼いでいれば良い」という基本で行きます。

でもそうするようにしたのは最近のことで、今までは「どの通貨を持つか」「どんな投資をするか」を常に考えてきたし、「持つ通貨を変える」なんて今、思えば恐ろしいことも何度かやってきましたが、もうそういう時代は終わったと思っているし、もうそれを考えて実行する「能力と実行力がない」のは間違いがない。

だから「基本に戻る」という意味で、多くの人が給料や年金をもらうのと同じ様に、我が家も「日々の稼ぎに精を出す」ように変わってきました。それも簡単ではありませんし、「資産はない」「今持っているのはオモチャのお金」だと思うようにして、「後ろは絶壁」だと思えば結構やる気が出てきます。

ただ「分散投資」という考え方は我が家は希薄で、基本は「選択と集中」です。ただし、「選択した投資の中での分散」はリスクヘッジとして考えますが、基本は「選択と集中」で、分散投資というのは「安定した収入がある人たちの考え方でしかない」と割り切っています。つまり【(一般的な)分散投資という考え方で、投資で生きるのは不可能」だと考えているということ。

結局、巷で言う分散投資は「リスクを分散する」という本来の意味ではなくて、「何に投資するべきかわからないから分散する」という考え方でしか無いと思っていて、我が家ではそれを「投資とは呼ばない」のです。

ま、我が家は「車輪を回し続けるネズミ」みたいなもんで、一生走り続けるつもり。

その代わり、若い頃からやりたいことは躊躇せずやる。「老後に・・」なんてことは考えない生き方。

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