テレビ番組で「マネーの虎」という【一般人起業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員が出資の可否を決定する】のがありましたよね。
私はあの番組は結構好きで良く見ていました。でも「参考になる」というよりは【自意識過剰で親分肌でそこそこ成功した出演者が言いたいことを言う面白さがあった】から。エンターテイメントとして良いと思っていただけ。
みのもんたの「愛の貧乏脱出大作戦」も面白かった。「駄目な人たち」が結構出てくるのだけれど、その駄目さって「間違いなく自分の中にもある」のがわかるから、良い刺激になりました。
あの「マネーの虎」って馬鹿にできなくて、それを模倣した番組が【世界中に広まった】のね。50カ国ぐらいで始まったのだけれど、アメリカの「Shark Tank」は日本のマネーの虎とはちょっと違ってシリアスな感じが良かったし、「起業」とか「成功」、「投資」の感覚が国によって違うのもわかったし、日本人が海外で起業する場合、絶対に見るべきだと思いましたっけ。
で、時代も変わり、ネットで「令和の虎」も始まって、これも面白いけれど「エンターテイメント枠を超えていない」と思って余り見ることはありませんでした。
そして世の中には「XXXの虎」の派生版がいろいろ出てきた様子。でも私はそれらは見ていない。(参照Wiki:令和の虎)
そして今、「時代の寵児」と言って良い「堀江貴文、溝口勇児、三崎優太」を中心に【Real Value】というのが始まった。
『REAL VALUE CLUB』とは、FOUNDERである堀江貴文、溝口勇児、三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけ…
そのアナウンスを聞いた時には、また新しいマネーの虎みたいなのが始まるのだろうと思っただけだったし、そもそもその3人は確かに時代の寵児ではあるけれど、あまり好きではない人たち。ま、最近はホリエモンに関しては見方が変わってきたのだけれど、溝口勇児、三崎優太に関してはう~~むという感じしかしない。そもそも一緒に仕事をしたいとは思えない人たち。
でもそれは、「私が古い」からそう思うだけのことかもしれなくて、【時代に乗るのが全て】と言って良い事業の世界で彼らはうまく時代を利用して乗って、そして「実績」を作ったわけで、【ノウハウを持っている】のは間違いがないのね。でも「資質」という意味で、私はなんだかなぁ・・と思うところがある。
だからあまり興味がなかったんですよ。
ところがその新たなマネーの虎みたいな【Real Value】をユーチューブで見たんですよ。
そうしたら、こりゃ良いかもしれないと思ったのね。というのは「堀江貴文、溝口勇児、三崎優太」の3人が言いたいことを言うのは当然として、その他、かなりの数の時代の寵児達が登場しているという点。その数は数十人規模でありとあらゆる分野での成功者たちが集まっている。
これって「自意識過剰の経営者が言いたいことを言う」のとちょっと違っていて、本当にこういう【輪】に入れたら学ぶことはかなり多いと思ったんですよ。「事業に成功した成金の自慢話を聞く」のとは違うものがそこにはあると思いました。
私が若い頃、こんな組織があったら「絶対に入りたかった」と思った。
「独立、起業」を考えている若い人たちには、これ、かなり良いんじゃないかなぁ。
ユーチューブでやっていたのは「マネーの虎的なショー」だけれど、これはきっと【Real Value】の【一部】でしかないはずで、このショーだけで判断するべきではなくて、【Real Value】の全体として見るべきで、私には無視できないものを感じます。
また実際にありとあらゆる分野で「時代の寵児達」が横に繋がって一緒に大きくなるような動きは間違いなくあるわけで、そして「そうすべき時代」だとも思うんですよ。まさに【Real Value】そのものがそうで、動画を見ただけだと「なんだ?これ、馬鹿らしい」と思うレベルですが、なんともいえないポテンシャルを感じています。
今、格闘技の世界で【Breaking Down】が伸びていますが、あの中で無名の人たちが成り上がっていくのを見るとこういうのをバカにしてはならないと思う。
私のような世代は「自分だけ、身内、数人の友人知人」が集まって事業を始めるのが普通で、適当なアドバイザーがいたにしても「非常に閉鎖的であった」と思うのね。
でも時代は大きく変わっていて、「プロたちとの共同作業の時代」で、その横の繋がりなくしては大きくなれないのは間違いがないと思うんですよ。
これは「投資してもらう」という点でもそうだし、M&Aをしたり、されたり、人材を引き抜いたり引き抜かれたり、そういう「活性」がある中で仕事をしないと伸びない時代だと私は思うのね。
「家業を継ぐ」ケースもあると思うのだけれど、旧態依然として伝統を守るのも良いけれど、「時代に乗る」というか、【時代を利用する】発想が重要じゃないかと思うわけです。
私はサラリーマンの経験もほとんどなくて、何十年も「野良犬」みたいな小規模経営者でしかなかったけれど、やっぱり何よりも重要なのは「人との出会い」なのは間違いがなくて、それで「全てが決まる」と言っても過言じゃないと思う。
自分が独立する、起業するという場合だけではなくて、「時代の寵児達の輪」に足を突っ込むのは良いんじゃないですかね。彼らと一緒に仕事をする、あるいは「彼らのもとで仕事を学ぶ」のもアリだと思う。それはサラリーマンでも同じで、【上司を選べない環境】もある中で、「外部の集まりで学ぶ」ことを考えるのは無駄じゃないと思う。
結局ですね、あのホリエモンでさえもそうで、自分が何から何までゼロから始めたわけじゃなくて、ある人たちのグループ、横のつながりの中から自分の立ち位置、やるべきこと、やりたいことを見つけていったはず。
たとえば、光通信という会社をご存知だろうか。
この会社はいわゆる「光ファイバー、通信」の会社じゃなくて【携帯電話販売の代理店として始まった会社】なわけだけれど、創業者の「重田康光氏」は半端じゃないやり手で、「時代の寵児」とはこの人と言われれたような人。(参照Wiki:重田康光)
1996年、史上最年少の31歳で株式を店頭公開し、1999年、当時史上最年少の34歳で東京証券取引所第一部に上場を成し遂げ、光通信は一躍注目された。1999年には、米国経済誌『フォーブス』に250億ドル(約2兆6000億円)の個人資産を持つ世界第5位の富豪として紹介された。
彼の成功って「常識を逸脱していた」わけで、でもそれは「俺達にも出来る」という夢を若者たちに与えた。これが大きくて、ホリエモン然り、多くの若者が彼を目指したし、また彼も莫大な資金を「若者たちへの投資」に使ったのね。
私はこれが「日本のベンチャーの幕開け」ぐらいに思っていて、IT関連の起業家で彼のことを知らない人はいないはず。そしてなんらかの恩恵を受けていた起業家も多いのかもしれない。
やっぱりそういう「前を走っていく人」って重要で、私みたいに若い時に起業しても【誰の後を追っていくか】が非常に重要で、ゼロから自分で作り上げていけるのは一握りの天才にしか出来ないと思うんですよ。やっぱり「先駆者」というか【目指す人、企業】があるから頑張れるんじゃないですかね。
でも私の時代って、昭和のど真ん中でしたし、ネットもなければ「交友範囲」って非常に狭いわけで、その中で「この人みたいになりたい」という出会いって無いに等しかったのね。だから「孤軍奮闘」という言葉が合っていて、「こんなことを始めたけれど大丈夫なんだろうか」みたいな不安は常にあったし、どうにかしてあの手この手を使って「凄い人たち」「参考になる人達」に近づこうとしていました。
それは幅広い中で私は探していて、それこそ「居酒屋で隣り合って話をして意気投合した」なんてのも無視しないどころか、「天が与えてくれた出会い」だと思って付き合いを始めたり、取引会社や競合他社でも「この人は凄い」と思ったら、その人の後を追いかけるような仕事をしていました。
藤田田(ふじた でん)という実業家をご存知だろうか。
古い人は皆、知っていると思うけれど、日本マクドナルドの創業者で銀座の三越にマクドナルドの1号店を開店させて一気に有名になり、当時「銀座のユダヤ人」と言われ、半端じゃない有名人だったのね。
「ユダヤ商法」なるものも注目された時代で、私もそれを学びたいと本当に真剣でした。そして藤田田氏に会いに行ったこともあったんですよ。当然、会うことは出来ませんでしたが、どうにか彼の近くで「仕事を学びたい」と思ったのね。
上に紹介した「光通信の重田康光氏」も同じで、彼も幅広く事業を広めようとしていたし、彼のもとに多くのやる気満々の若者が馳せ参じた。
こういう時代の寵児の人たちの下で働き、学び、経験して「独立した人」ってかなり多いんじゃないですかね。
それは「楽天」もそうだし、ホリエモンの「ライブドア」もそうだし、そして中古車販売で問題を起こしたけれど大きく伸びていた「ビッグモーター」もそうで、その中で仕事を覚えて独立して「今、大きく育った起業家」は多い。
当然、大手のコンサルタント会社、銀行・投資会社に入って鍛えられた人たちが起業して成功している例は枚挙にいとまがない。
やっぱりどれほどの才能やアイデアがあろうが、「実際の仕事、ノウハウ」、そして「人材」「横のつながり」が重要で、それなくして「自分でゼロから始める」のは山登りの装備もせずに「冬山に登る」のと同じだと思うし、それは私が経験してきたこと。(笑)
でも私には「悔いはない」んですよ。というか、もう20代で「自分には経営者の素質がない」ことに気がついていたし、「二番手」「女房役」としては力を発揮できるだろうとは思ったものの、「トップの資質はない」のを強く自覚したのね。でも「サラリーマンになる」という選択肢はなかった。
だから独立起業したと言っても、一時期は「ある有名メーカーの輸出部門を合弁で立ち上げたり」して動いていましたが、やっぱり「成功」には程遠い仕事人生でした。(笑)
そしてそもそも自分は「小さな商人の出」であるし、そんな小商人の生き方が嫌いじゃなかった。これって言いわけじゃなくて「分」というのが誰にでもあると思うのね。「生きる場」というか「性に合っている」というか、あるいは「人間の大きさ」というのは誰しもそういうのがあると思っていて、「伸びることは可能」かもしれないけれど【背伸びをしても幸せにはならない】という風にある時、気がついたんですよ。
誰しも起業すれば、大きくなりたい、しっかり儲けたいと思うはずだけれど、私はあるとき、「それは自分が進む道じゃない」と思うようになりました。20代後半、30歳前後だったと思うけれど、会社を大きくして「上場して」なんて夢はあったけれど、社長室に座る自分、運転手付きの車に乗る自分って全く想像できなかったし、それより「現場」に出て、「お客に有難うございましたと頭を下げ、お客に有難うと言われる生き方」のほうが私は幸せだと気がついたわけです。
だから日本を出てゴールドコーストに移ってからすぐに2つの仕事を始めたけれど、全力投球はしなかったし大きくしようという考えもなかった。もちろん様子もわからないオーストラリアで全力投球なんかしたら危なくてしょうがないし、またすでに3歳、1歳の子供もいて、「いかに良い家庭を作るか」の方がお金儲けよりはるかに重要だったわけです。
そんな感じで、ある意味「夢を捨てた」ようでもありますが、「良い家庭を持つ」夢のほうが私には大きかった。どれほど利益が出ても「仕事漬けの毎日」なんて生き方は絶対にしたくなかった。
ですから今でも続く「トレーダー」の仕事も同じで、「大きくなること」を重視しなかったのね。
実際に私は自己制御が難しいと思っていたし、やっぱり「小心者」だから「大きな勝負が出来ない」のね。ゴールドコースト時代に金融資産の80%以上を株式投資に回していた時期もあるけれど、真夜中や土日に「何か起きたら大変なことになる」わけで、夜もしっかり眠れない、長期で遊びに行くなんてことも出来ずに「株価を常に気にする生活」で本当に気が狂いそうな時期もありました。
だから「デイトレ」を重視するようになったのはそういう理由もあるわけです。実際に911NYテロや311東日本大震災の暴落で破産した、一家離散、首をつったなんて人が出てくるのが相場の世界で、その点、デイトレは常時ポジションがあるわけじゃないから本当に楽だと思います。
でもそのデイトレでさえも、大きく稼ごうと思うと「年間数百億円以上のお金を動かす」のと同じことをしないとならないわけです。これって大げさでもなんでも無くて、FXでも100万ドル通貨で毎日20回トレードすれば「1日30億円の取引をしている」わけで、年間だと凄い金額になる。ましてや大きくなろうとすれば、年間数千億円となって、巷で有名な「稼いでるトレーダー」ってみんなそういうことをやっているということ(トレーダーAkiさんの全盛期は1兆2000億ぐらい)。「大きな金額を扱って、値動きのほんの小さな揺らぎで利益を出す」のがデイトレーダーやスキャルパーがやっていることなわけです。
で、私は無理をしても良くなるとは思えないから、「納得できるある時点で止めた」と言うべきか、「トレードは心身ともに負担が大きい」し、「(楽な)債券投資に重点を置いて、日頃の生活を充実させたい」と思う様になったわけです。
そもそもですね、トレードで大きく稼いでいるトレーダーが私の周りにはいなくて、今みたいに若いのに「何十億、何百億も稼ぐ」なんて聞いたこともなければ、「どうすればそうなるかの想像は可能」でも「ノウハウは無かった」のね。まさに「未知の領域」で私にはそれにトライする「度胸」がありませんでした。
そして「人間には【分】というものがある」と思うし、「背伸びをする生き方」が良いとは思っていなかったし、【私の腹は太く大きくない】自覚があったんですよ。はっきり書けば、「私という人間は小者でしかない」ことに気がついていたということ。
でも最近になって「若くして巨額のお金をトレードで稼いだ人たち」がやっていることも見えるようになってきて、それも「先駆者がいるからそれがわかる」わけで、自分ひとりでシコシコやっているとわからないのね。(ただこの分野は「秘密を教える」という詐欺まがいの話が多いので非常に危ない)
細かい話になりますが、大きな利益を得るには「ロットを大きくする」わけですが、その場合、やっぱり今まで通りの手法だとうまくなくて、「含み損の少ない手法」じゃないと含み損も大きくなって半端じゃない恐怖と戦わないとならないのね。だから「大きく儲けるにはロットを大きくする」と私は書き続けてきましたが、実はそう簡単にはいかないし、【新たなトレード手法の開発】も必要になるわけです。
それにそこそこの時間をここのところ割いてきたわけですが、やっとどうにかなりそうな手法が見えてきたところです。それも「実績を積んできた人たち」を研究して、初めて見えてきたこと。そして「それを知ることが出来る時代になった」のが凄いと思う。昔なら「門外不出」「一子相伝」みたいなノウハウが手に入る時代。
これは【実績を作った人から学ぶしか無い】と思うのね。ただの凡人が自分でそれを見つけるのは簡単ではないし、「試行錯誤をしてその域に達する」のは夢見ることは出来ても【現実としてはリスクが大きすぎる】と思うわけです。
私も人生の終わりに近づいてきて、そしてこれからの時代を生きる子供たちを考えた時に、「自分の枠から飛び出ること」にチャレンジするのも良いと思ったし、それがどういう結果になろうとも、それを子供たちに見せることも重要だと思うようになったのね。良い意味でも悪い意味でも「それを子供たちにやって見せる」ことが、上にも書いたように「後を追いかける対象が無かった私の反省点」で、「オヤジの背中を子供たちに見せよう」という気持ちが強くなってきたわけです。
でも決して「大きな事」を考えているわけではなくて、「今までの殻を打ち破る」という考え方でしかない。そしてもともと私が考えていた夢である「平民の逆襲(これの説明はここではしません)」を目指したい。
話が個人的な話になって申し訳ないですが、やっぱり「人との出会い」「人の背中を追い続ける」のが重要だと思うし、そういう「機会を逃さない」ことが【初めの一歩】だと思うわけです。
ホリエモンも大したもんですが、「ホリエモンを育てた環境」があると思うし、今、あちこちの分野で頑張っているベンチャーの星達も、「どこかでしっかり学んだ」はずだし、また「応援団が周りにもいる」はずで、【自分がそういう環境に入る】ことが何よりも重要かもしれない。
「松下政経塾」が有名ですが、同じ様に「光通信大学」「ライブドア大学」「楽天大学」という学びの場で学んだ人たちが伸びているんでしょう。コンサルタント会社や、金融の世界で言えば「ゴールドマン・サックス」で鍛えられて独立したような起業家も多い。
私は「学歴不要論者ではない」し、「ある一定の資質や知識、競争を勝ち抜いてきた実績は大事」だと思うのですが、でもそれよりも大事なのが「どんな企業、グループ、輪の中でどのように自分を鍛え育ってきたのか」であって、「やる気はあります」「良いアイデアを持っています」、そして「東大卒業です」というのは、実社会では大きな意味を持たないと思っています。「留学をした」「海外育ち」もそうで、我が家の息子達はその枠に入りますが、「半歩、先を行く」ことは可能でも、【それだけのこと】というのが現実で、大事なのは「その後、何をしたのか」だと思う。そもそも「日本育ち」が劣っているわけでもないし、「日本在住の日本人以外は皆、海外育ち、海外で教育を受けてる」じゃないですか。(笑)
逆に海外での【未知との出会い】が重要だとしても、「未知との出会いが良いものばかり」かどうかは、私は疑問に感じています。そして「日本的なものは足りない」様になるのが普通で、それで良いのかどうかも疑問。
そしてやっぱり「横のつながりが重要」あって、それを無視してはならないと思います。
今日、話題にした「堀江貴文、溝口勇児、三崎優太」が中心になる【Real Value】という「集まり」もまさに今の時代らしい【新たな勉強をする場】【仲間を作る場】【支援者を得る場】、そして【生涯の師匠と呼べるような人との出会いの場】かもしれない。
自分の持つ問題、悩みを簡単に解決できる人との出会いがあるかもしれない。
それとも【Real Value】も「令和の虎」みたいに、エンターテイメントの域を出られないのか。
これからちょっと【Real Value】の活動を追って見ていきたいと思っています。