1月20日は大統領就任式 そしてキング牧師の記念日 忘れらない暗殺されたケネディ家の人たちと音楽

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1月20日の大統領就任式ですが、その日は「キング牧師の記念日」で休日でしたよね。

皆さん、マーチン・ルーサー・キング牧師ってご存知ですかね。若い方は知らないかもしれない。

アメリカの公民権運動で有名なアメリカの黒人差別撤廃に人生を捧げたアフリカ系アメリカ人の牧師で彼の運動のお陰で「黒人解放運動」が花開いたと言っても良いんでしょう。かつての差別は半端じゃなくて、黒人には物を売らない商店や入ってはならない店や場所があったり、一応平等となっていたけれど、それは表向きで徹底的に差別された時代が長かった。

それに立ち上がったのがキング牧師で圧倒的な支持を得て公民権運動は大きく広がった。そしてノーベル平和賞も取った。

「I have a dream」という彼の有名な演説がある。(あえてこの動画を見る必要もないかも。でも下に紹介する動画は見ていただきたい)

でも彼はその後、1968年4月4日、39歳の若さで「暗殺された」のね。その衝撃は大きくて、後に「キング牧師の記念日」としてアメリカの休日となった。それが1月20日。

私がキング牧師を知ったのは高校生の頃で、それまでは全く知らなかったんですよ。

では何で知ったかと言うと、ある曲から。その曲はあの有名な「バート・バカラック」の「What The World Needs Now Is Love」なんだけれど、それのリミックスでメドレーになっている曲があったのね。曲じたいがまさにそうだけれど、「世界の平和」を願う歌で、その中でキング牧師の演説の一部が出てきたのね。まさに「ベトナム戦争」が激しかった時代。

でもそれだけじゃ私は興味を持たないわけで、その他、やっぱり暗殺されたジョン・F・ケネディや、弟の同じく暗殺された大統領にもなるだろうと言われていたロバート・ケネディが出てきたり、その二人の兄を共に暗殺という形でなくしたケネディ兄弟3番目のエドワード・ケネディが涙を流しながら演説で話すのもその曲に入っていた。

で、大人と小さな子どもの会話みたいなナレーションが入っていて、大人が「What is segregation(人種差別)?」「What is prejudice(偏見)?」「What is hatred(憎悪)?」とか子どもに聞くのね。すると子どもは「う~~ん、わからないけれど、それって病気なんだろうと思う」と答えるのね。

私はその音楽にとんでもなく驚いて好きになって何十回、何百回と聞いたと思う。多感な高校生時代でしたからかなりツボにハマりました。

当然、英語で内容を理解したいがためにかなり真剣に英語を勉強したなんてこともあった。

その音楽がこれ。全て英語で、内容を理解できないと良さがわからないかもしれませんが、中の出来事は誰でも知っていることでジョン・F・ケネディが暗殺された時の映像、ロバート・ケネディが暗殺された時の映像や銃弾が発射された音等も入っているし、三番目の弟が涙ながらに「平和を願いそれの実現に邁進した兄は糾弾に倒れた」と演説する震える声を聞いただけ、雰囲気だけでもかなり感動すると思う。

つまり、平和、差別撤廃に邁進した、そして暗殺された3人がメインになっている曲で、曲そのものはバート・バカラックの「What The World Needs Now Is Love」で「世界が今必要としているのは愛」という曲。

是非多くの人に聞いて欲しい。雰囲気だけでも味わって欲しいな~~。

---ここからは毎度のウンチク---
 

私はこの時代の「人種差別反対運動」とか「戦争反対」の動きはあってしかるべきだと思っていました。

ところがあれから60年?50年?

今のアメリカって、当時の基本的な価値観は消えていて、「差別」ならそれだけが注目されて、また「キリスト教のバックグラウンドも崩壊した」から【個人の権利や主張が重視される】ようになった。これが行き過ぎれば「利己的」になるのは当たり前で、でも「それがあるべき姿」だと左派リベラル、民主党は煽っているように見える。

だからニュースや様々な動画に出てくる多くのアメリカ人の主張って「馬鹿みたい」に思えるのね。特に日本でもよくある「警察24時」みたいなドキュメントに出てくる「捕まるアメリカ人」って「警察が止まれ」と言っても「なんでだよ、なんでだよ」と突っかかるのね。「俺はなにもしていない。お前に俺を止める権利はない」と大騒ぎするのが本当に多いし、一見まともに見える人でも「彼らの言い訳」って日本人的には考えられない理屈。つまり「自分の権利ばかりを主張する」のね。そこでは「警察官の義務、特権」とか「国民の義務」は完全に無視されていて【自分の権利、都合だけを主張する】のね。アメリカって恐ろしい国になったと思いましたっけ。でもそれって【中国人】にもその傾向って強くあって、なんでこんな世界になったのかと思う。

これって警察絡みじゃなくても、「こんなにアメリカ人って自己主張が異常だったっけ?」なんて私は思ったし、アメリカでBLM(Black lives matter)運動が広がった時にはウソだろって思った。暴動や破壊行為、略奪行為を起こせば当然それは警察の取締対象になると思うのだけれど、警察は取り締まらない。それどころか「彼らの暴動や略奪行為は正当だ」という意見を政治家(当然、民主党)がいうのにはとんでもない違和感を感じました。

なんなんだ?と思ったら、「彼らは抑圧されて自由も奪われ平等に扱われなかったから良いのだ」と。それって「法の上に情緒法がある韓国」みたいだと思いましたっけ。

そして「罪を犯しても、その原因は貧困であって、その貧困は差別が原因だからゆるされるべきだ」と。

挙句の果ては「950ドル以下の万引き窃盗は【軽犯罪】とする」と決める自治体も出てきて、それは「捕まえない」ことを意味していて白昼堂々と万引きする人達、それも集団万引きまで増えて、店の従業員もそれを見ているだけみたいにもなった。当然、それじゃ商売にならないから大手のスーパーはもちろん小さな商店も「閉業する」ようになったり。

おまけに「警察は差別の実行部隊」とも言われ、警察はいらないとはっきりいう議員(当然、民主党員)まで出てきて、「警察予算の削減」が各地で起きたり。

そして「平等であるべき」というのは良いにしても「働く時に不平等があるから、収入も平等にすべき」とどんどん広がった。これってクソミソ一緒で、「皆が同じ収入」って【それこそが差別である】というところまで人権擁護派は考えないのね。本当に馬鹿だと思う。

また不法移民も受け入れるべきだと主張する議員や地方の首長(当然、民主党員)もいて、「歓迎します」という自治体もあった。それを「聖域」という。これにブチ切れた南部の州(共和党)は、「じゃぁ、お前のところに不法移民を送ってやるわ」とバス等に乗せてニューヨークなどに送り出した。「歓迎する」と言っていたニューヨークは増える移民に対応できずに、ホテルを借り切って宿泊所にしたり、不法移民はお金がないから毎週かなりの金額を渡し、それでも間に合わないからニューヨーク市民に「自宅でも受け入れてください」なんて言い出し、最終的には「非常事態宣言」まで出した。

そしてあちこちで治安は悪化。凶悪犯罪も起きて、捕まえずに釈放したら(民主党管理下)、また凶悪犯罪を起こしたり、トランプが就任演説で(民主党がやっていた)キャッチアンドリリースはやらないと宣言。これって魚釣りじゃあるまいし、民主党ってネジが何個か抜けているんじゃないかと思う。

バカだと思いませんかね。マヌケというべきか。

こういうのがあちこちに蔓延して、白人は「白人に生まれてごめんなさい」と謝るような人まで出てきた。

そして性差別も駄目だから、「Mother,Father、She, He」みたいな性別がはっきりしている「言葉も駄目だ」と言い出したのがなんと前の下院議長のナンシーペロス。国会の中でもそういう言葉を使うなと。

宗教差別も駄目だからと、今ではアメリカで「Merry Christmas」は言わずに「Happy Holiday」というらしいじゃないですか。

バカみたいだと思いませんか?

そもそも「Holiday」の語源は「holy day」で「聖なる日」を意味する。だからちょっとその辺の知識があれば、「Holiday」も宗教差別だと言い出す人がいても良いと思うのだけれど、それは言わない。また「宣誓」する場面って多くあるわけだけれど、これも宗教とは切っても切れないわけで、でもそれに関しては何も言わない。

そもそも大統領の就任式の宣誓からまずやめようと言い出しても良さそうなものだけれど、それもない。

こういう安っぽさ、ウソの固まりが私は民主党だとずーっと思っていて、バカみたいなことを真面目な顔をしていうアメリカ人ってどうしちゃったのかと思っていたわけです。

西欧社会で「捕鯨反対」と大きなうねりになった時も、「その理屈」を聞いて「まるで幼稚園と同じレベル」と思いましたが、そういうのがあちこちに飛び火して、私にはそれが「新しい時代」には思えず、「人の精神性が後退、劣化している」とずーっと感じていたんですよ。

だから私は「トランプ推し」でもあるわけです。小学生がたまたま思いついたような理想論はもう十分。いい加減にしてくれというアメリカ人も多いと思う。

でもそもそもアメリカ人の根本にあったキリスト教というかプロテスタンティズムの価値観はすでに崩壊していて、哲学とか思想のバックグラウンドなんか皆無で、トランプの懐古主義的な「アメリカを取り戻そう」というのも【もうそれは跡形も無い】という考え方があるのね。だからこそ「個人の主張、権利が絶対のもの」みたいにアメリカはなってしまったわけで、民主党が作った「安っぽい仮面」を壊したら【そもそもそこにはもう顔がなかった】みたいなのがアメリカの真実かもしれないという哲学系思想系の学者がいる。

結局、私がこの数年、アメリカに感じていた違和感って民主党じゃ左派リベラルじゃは関係がなかったかもしれないのね。

これは日本も同じで、私はあの「日本、死ね」と言った主婦の言葉が大きく取り立たされたけれど、日本の文化伝統も消えつつあるのかなと思ったんですよ。

でもねぇ、「個人の権利、主張が一番重要」だというのは「バックグラウンドに貧困がある」と私は思っていて、【もう我慢できない。言いたいことはいう】【生きるためには何でもする】となるのも当たり前だと思うのね。

そもそも文化伝統、芸術も「豊かな社会だから花咲く」と思うし、「貧困を放置するのが諸悪の根源」なのは間違いがないと思うのね。だから私は競争が激化するだけの「グローバリズム」は強者が頂点に君臨するための方便で、あるべきは各国の個性や伝統文化、主張を認めたうえでの協調性を構築する「インターナショナリズム」だと10年以上前からずーっと言い続けてきた。

だからグローバリスト達がいう「個人尊重、自由と人権重視」というのはウソで、皆を等しく並べて同じ基準で統治するための「方便」だと思っていたし、実際に彼らは「異論を封殺する」じゃないですか。かつてアメリカでトランプのSNSアカウントを凍結したり、トランプ擁護派は削除対象になったし、それはワクチンも同じで、「言論統制」はユーチューブやフェイスブック、ツイッターでも行われた。これで「個人尊重だの、人権だの自由だの」と彼らはいうわけで、「バカいうな」と私は思い続けていました。まさに、あの北朝鮮と同じで、でも北朝鮮の正式名称は「北朝鮮民主主義人民共和国」というのと同じ。民主主義や人権、自由なんてのは「ただのお飾り」でしかなくて、本性は「こうすれば皆が幸せになります」と喧伝する「全体主義、共産主義、独裁主義」で、それがグローバリズムの本性だというのは間違いがないと今でも思っています。

そしてそれを推し進めるのが「ディープステート」と呼ばれる権力者達で、その言葉を出すと「ディープステート?影の政府?そんなのあるわけがないじゃないか」と陰謀論扱いされる。これもまた「子どもに、お化けなんかいないよ」というのと同じで、グローバリストの常套句だと思っています。ディープステートとは「選挙で選ばれたわけでもない権力者達が同じ考え方で物事を推し進める共同体」というべきで、例えば日本なら「財務省はディープステートで、マスコミも経団連も同じ仲間」という言い方も成り立つと思っています。彼らは世の中や政治さえもコントロールできる力があるんですから。あの「安倍一強」と言われた安倍さんとて財務省だけには手を出せなかったし、安倍さんの「三本の矢」も三番目の矢は打てないように封印されたのは国民にも見えたはず。でも世の中は「アベノミクスは失敗だった」と喧伝する。「三本目の矢は打たしてもらえなかったのだからアベノミクスは潰された」のと同じなのに。

ま、こんな話をするとキリがないですが(笑)、とにかく、「貧困は大問題」だと思っています。

問題を解決するのはきっと主義主張ではなくて「貧困をなくす」ことだけが重要なのかもしれない。「衣食住が足りていれば文句なんか無い」ですもんね。

私だって、自分ひとりが食えなかったら死んじゃえば良いなんて思うけれど、ヨメさんや子供たちが「お腹が空いた」と、そして死にそうになれば私だって「盗んででも食べ物を手に入れよう」と思いますもの。捕まろうがどうなろうが、目の前で子供たちが飢えて死んでいくのを見ているわけには行かない。

それと同じだと思うのね。そしてそれはBLMの暴動も同じかもしれない。「もういいかげんにしてくれ」という抑圧され続けた人たちの苦悩は残念ながら私には理解できないし、出来ないのが普通だと思う。

だからといって犯罪を正当化したり許すわけにはいかない。

アメリカじゃフェンタニルという麻薬が反乱していて、それで死亡する人達が多いというけれど、やっぱりその背景にあるのは「貧困」だと私は思う。ホームレスも同じで、放置すれば国が壊れていくのは当たり前だと思う。

フェンタニル中毒者が集まるフェアデルフィア・ケンジントン通り。ゾンビタウンと呼ばれるが全米に広がりつつあるという。

このフェンタニルがアメリカに入ってくるルートがメキシコとカナダで、原料は中国から送られているという。トランプが関税を課すとブチ切れているのはこの麻薬の流通を各国が管理していないからというのが大きな原因で、中国にしてみればかつての「アヘン、そしてアヘン戦争」で国をボロボロにされた過去の経験もあるわけで、私達日本人には考えられない「なんらかの思惑」があってもしょうがないのかもしれない。

私は民主党が推し進めてきた政策も基本方針も考え方も「絶対に間違えている」と思うし、だからトランプに是正してもらいたいとは思うのだけれど、もうアメリカは元には戻れないとするのなら「トランプ2.0」でかつてのアメリカを手本とした「アメリカ2.0」を作ってもらいたいし、それはアメリカだけじゃなくて「世界の運命」にも大きく関係があるから頑張ってほしい。

ま、本当にアメリカの問題の山積みって日本の比じゃなくて、たった4年でトランプがどこまで出来るのかが見もの。それどころか2年後には中間選挙があるわけで、その時に「何も出来なかったじゃないか」「やっぱり狂った大ぼら吹きだ」となれば、中間選挙で共和党が負けてトランプはレームダックとなってしまう。だから彼らはとんでもないスピードで物事を変えていくのだろうと思うし、変えるべきことは多すぎてハードルも高いし、本当にどうなるのか見もの。

日本もそのスピード感に合わせてトランプと手をつなげるのであれば、それなりの「良いこと」もあるのかもしれないけれど、昔からの日本臭さ満載の「議論が好きな石破政権」なんて相手にされないと思うなぁ。今の経済界も「日本企業は各国の進展スピードに追いつけない」とあちこちで言われていて、それは「決断と実行スピードの違い」であって、「この件は持ち帰って、日本国内で議論を深めたいと思います」なんてトランプに言ったら「その場で見限られて終わり」だと思う。

より深い議論が必要ならそれをトランプにわからせる必要があって、そういう点でも安倍さんは上手かったのだろうと思う。安倍さんとトランプのゴルフにしても「3時間一緒にいればいろいろ話せる」わけで、「遊んでるんじゃねーよ」なんて言う批判は難しい仕事や厳しいネゴをしたことがない人の考え方だと思うなぁ。

石破氏は5分の電話会談。通訳を入れての会話だし、挨拶も入れれば話はそれぞれ1分程度。それで石破氏は「非常にフレンドリーな感じがした。言葉を飾ったりつくろったりするのではなく、本音で話ができる方だ」と。このレベルって、一般企業でも「お前、クビ!」のレベルじゃないですかね。なおかつ「トランプ氏はもっと話したかったようだが、会合を中座して出てきてくれていた。首相が配慮し、早めに戻ってもらった」と小野寺政調会長。小野寺議員の気の弱さは昔からだけれど、奥ゆかしいのが政治家でも重要だと思っているのか。

三流のトップと二軍の落ちこぼれを集めた政権にしか私には見えない。そして立憲民主党との大連立さえ始まるかもしれない。これは保守層からみたら「裏切り者」どころじゃないと思う。

でもこういう石破氏を総理大臣にと長年待ち望んでいたのが日本国民。

マスコミの世論調査によると、内閣支持率・不支持率は、
41.4(-0.7)%・55.2(+2.8)%(JNN〈1月4、5日〉)
28.2(+1.4)%・40.3(-1.0)%(時事通信〈10~13日〉)
39(+1)%・40(+2)%(NHK〈11~13日〉)
28(−2)%・53(±0)%(毎日新聞〈18、19日〉)
40(+1)%・46(−2)%(読売新聞〈17~19日〉)
33(−6)%・51(+8)%(朝日新聞〈18、19日〉)

どこの調査でも不支持率の方が高いけれど、私はこの支持率でも「なんでこんなに高いんだ?」と思う。「好きなようにやってくれ」と言いたいけれど、日本を諦めきれない。

トランプには本当に頑張って欲しいですが、今日、思い出した懐かしの曲を久しぶりに聞いて、「私達が決してなくしてはならない希望」は持ち続けたいと思いました。

あ、そうそう。記録のためにトランプの就任演説の動画も出しておきましょう。

同時通訳付きの「全編、ノーカット」。

 

 

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