たまにこのブログで紹介する【週末海外ノマド「ダイスケ」】さんの動画ですが、重要な内容の動画ありましたのでまた紹介します。
どんな話かと言うと、
海外在住者「奥さんは日本人女性、旦那は外国人」ですが、日本で「マンションを買う」ことになり、7000万円以上のお金を海外から日本に旦那の名前で送金し、マンションを女性の名義にしたところ「贈与税の支払い義務」が生じたという話し。
これは国際結婚だけではなくて、「日本人同士」でも同じで、あるいは「買ったマンションを子供名義にした」ケースでも同じことが起こり得るということ。当然、離婚しまた結婚し「新妻」や「愛人」の名義で買っても同じこと。(笑)
また「単なる送金だけ」だとしても、「これは収入ではありませんかか?」と当局からお尋ねが来るのは普通ですし、海外から日本に住む「孫」に1000万円を振り込んでもそのままで問題なしということはありえないのは誰しもが簡単に想像できること。
ただ全てがそうなるわけでもなくて、送付側、受け取り側の住民票が日本にあるかとか、海外で10年以上居住しているか、つまり「日本の納税義務者か否か」、収入や資産はどうなっているのかなど様々なケースによって結果は変わってくる。
でも日本の税法上どうなるかを「事前に調べること」は重要ですし、簡単に考えると驚くようなことが起きるということですね。
私がこの動画を見て、新たに知ったことですが「錯誤登記」という考え方があるそうで、「登記名義人の記載に誤りがあり、真正な所有権者に登記を変更する」ことが可能らしい。
つまり上のケースですが、「マンションの名義を奥さんの名前で登記してしまったけれど、真の所有者は送金を行ったご主人である」と登記の変更手続きをする方法があるということ。それができれば「夫婦間贈与」は発生しない。
ただし、それが簡単にできるのかどうかは疑問で、それなりのハードルはあるんでしょう。ただ、「深く考えること無く名義を決めてしまった」ケースは多いハズで、その時に泣き寝入りするだけではない方法もあることを知るのは重要だと思いました。
どちらにしろ、【行動を起こす前に】プロによる助言を得るのが基本中の基本ですね。
ダボ家の様に「家族全員が日本の非居住者(10年以上)」の場合、そして日本には資産らしい資産もなければ収入もありませんから、贈与も相続も日本の税務署は一切感知しませんし、マレーシアもオーストラリアにも贈与税、相続税もありませんから、気楽に家族間の金銭の授受が出来ますが、ただし、日本に送金した場合は「誰かの名義になる」のは間違いがなく、そしてその後に「名義を変える」「違う名義で不動産などを買う」ようなことがあれば、私達は非居住者で納税義務者ではないものの、「日本国内の財産」ですから、日本の税法に従うことになる。
だからやっぱり「日本への送金」を簡単に考えるとうまくなくて、なおかつ、「それらが課税対象の収入と見られる」ことは良く起きることですので(非居住者は関係ない)、やっぱり関係諸国の税務、特に国際税務に関しては「ある程度の知識は必要」ですし、事前に「プロによる助言を得る」のもお約束。そして「税制は常に変わるもの」という認識も必要だと思っています。
この「海外からの送金」って、当局にしてみれば「隠し財産があるんじゃないか」「他国での所得を隠しているのではないか」という【性悪説】に基づいてアプローチしてくるので、注意が必要だと思っています。
マレーシアにおいては「海外での所得には課税しない」という国だったのに、「(原則は変わらないけれど)海外の所得をマレーシア国内に送金したら(持ち込んだら)課税する」と変わりましたし、その詳細はまだ私にはよくわからないのですが、「課税されるもの」として考えるようにはしています。
またオーストラリアでも、「海外にある自分の資産を時々オーストラリアに送金する(自分から自分)」のでも非常にうまくなくて、それの頻度を当局はちゃんとチェックしていて、ある日あるとき「海外に収入があるんじゃないですか?(課税対象となる)」と突然やってきます。我が家にも来ました。私の場合は「収入ではない証明」が簡単にできますので、事なきを得ましたが、ある日本からの転勤族が「定期的に自分のお金をオーストラリアに送金していた」ところ、同じ様に目をつけられまして、そのケースでは「収入ではない証明」が簡単にはいかなかったそうで(私は海外で収入があったと見ている。オーストラリアは税金が高いので分割して他国で受け取る方法は蔓延していた)、結局、裁判沙汰まで持って行くのはあきらめて、「半分を収入として認めて納税する」という手打ちの決着だったと聞いています。もしそのお金が本当に収入でなくて「自分の資産の移動」だったら真っ青ですよね。額がちょっと多いとすぐに所得税で半分は持っていかれちゃうんですから。
海外、それも「所得によっては無税」だったり、「贈与税も無い」ところに住んでいるケースは納税を簡単に考えてしまいがちですが、本当に危ないと思います。もう随分前になりますが、マレーシアはペナンに長く滞在していた日本人が日本に帰ってから「名義や贈与」を簡単に考えていたのでしょう。租税回避で摘発されて新聞にも名前が出たのを思い出します。また、MM2H時代の資産を「自分が日本に帰ってもそのままマレーシアに隠そう」と考える人は少なくないようだけれど、もうそういう時代ではないと思います。ただしマレーシアに資産を残したままというのが問題になることはなくて、日本の居住者となれば「海外資産の申告とそれから生まれる収入を日本で申告、納税」すればよいだけ。
また各国で非居住者の口座情報を交換するシステムCRS(外国の金融機関に保有する口座を利用した国際的な租税回避を防止するために、経済協力開発機構(OECD)が策定した、金融口座情報を自動交換する制度)は間違いなく機能していて、我が家のマレーシア国外にある資産に関して「マレーシアの税務署からお尋ねが来て、出頭して説明するするように」とあったのは驚きました。でもそれは「想定内」でしたし、そのお金はマレーシアでの所得の隠し財産ではなく以前から持っていたものである証明(銀行の過去の明細)を添付してメールで説明しただけでOKでした。そのお尋ねは私も息子にも来ましたし、のんびりしているようなマレーシアでもそんなですから、日本の場合はかなりしつこく追求されるだろうと想像しています。
とにかく「財産を隠す」とか「租税回避する」なんていう時代はとっくのとおに終わったと考えるべきだと思っています。と言いつつ、まだまだあの手この手は世界に残っているものの、一般の普通の人が手を出す領域ではないと思います。歳を取っている人たちは「昔は簡単だった」ことを知っているだけに注意が必要でしょう。
私は「過少申告なんて当たり前という時代」の商家に育ちましたが(笑)、逆に当局に目をつけられると恐ろしいことになるのも身近で見てきましたし、「租税回避は割に合わない」という基本的な考え方を持っています。「払えばよいのだろ?」じゃ済まないのね。遡って計算されますし、追徴課税も延滞税、利子税、そして加算される過少申告加算税や悪質の場合は重加算税(40%)も課されて、(時効前の)7年分の税金を払うとなったら「家や店舗を手放すしか無い」なんてことが簡単に起きるのね。なおかつ「社会的制裁も加わる」わけで、租税回避なんてするもんじゃないと思っています。
面白いと思ったのは、「多くの人は租税回避して得たお金をすでにもう使ってしまっているケースが多い」ということ。しっかり溜め込んでいるならまだしも、「突然、巨額の追徴課税されても払えない」ケースを見聞きしてきました。当然それは「倒産、破産」を意味する。あるいは自宅を売らなくてはならないとか。
恐ろしいのがアメリカで、あの有名なギャングのアルカポネを逮捕したのは「税務署」なんですよね。FBIには逮捕できなかった。そして「脱税(無申告)には時効がないらしく(要確認)」、脱税をしていたら10年でも20年でも遡って課税されるから、「The End」に簡単になるはず。
私は「節税」にはかなり真剣に考える性格で、やれることは全てやるという考え方でいます。
また節税も面白くて、「収入が増えてから節税を考えても遅い」のね。だから「収入が少ないうちから節税方法を考えて、それに沿った収入の得方とか仕事の仕方、会社の形態が重要」だと若い頃から考えていて、「お金もないのになんで節税ばかり考えるのか?」とバカにされたことが何度かありました。(笑)
でもどれほどバカにされても探求を惜しまなかったから今があると思っていて、「巷の常識」なんて一切、聞く必要がないという私の今の理念もそれがあったから。
それはトレードでも投資でも全く同じで、「多くの人が納得する方法、考え方」というのは【うまく行って、やっと皆と同じレベル】であって、その上を狙う場合は「異端者」「変わり者」「バカ」と言われるようじゃないと無理だと思っています。(笑)
そもそも「書籍」「セミナー」、今なら「ネットの情報」でどうにかなるなら、世界中の誰もが大金持ちになっていないとおかしいじゃないですか。多くの人ってそこのところの「真実」は見ずに、「自分はどうにかなるかもしれない」と思っているから面白いと思います。
今でも「変わり者」と言われることが多いですが、それは私にしてみると「褒め言葉」なのね。(^_^)v
人の行く 裏に道あり 花の山
これって本当に「真理」だと私は思っていて、例えば新たな仕事を始める時に友人知人に相談して「それって良いんじゃない?」なんて言われたら、私は【それをやらない】という選択をしてきました。逆に「ええ~、そんなの無理でしょ」と言われたら実行に移す。これ、本当の話。何の取り柄もない凡人が上を目指す場合、他人と同じことを考え、やっていたら絶対に無理なのは間違いないと思うんですよ。他人より優れた才能があるわけじゃないですから、どうしたって競争も少ない「ニッチな世界」で道を開くしかなかった。
そもそも30代も終わる頃、右も左もわからない、知り合いも一人もいない、あてもないオーストラリアに家族4人で渡ろうと思った時、そりゃ友人知人の全てから「無謀だ」と言われました。私には特殊技術もないし、私を受け入れてくれる企業も知人も一切なかったんですから。オーストラリアで始めた仕事も「地元の日本から派遣されていた日本人の公認会計士」から「無理じゃない?」と言われた仕事。当然、ビジネスを手放してトレード専業になろうと決めた時には「キチガイ扱い」されました。だからその後はブログには書いているようなことは、実社会では一切口に出さないし、私が現在、トレーダー、投資で生きているのを知っている友人知人は本当に数人だけ。当初は親にも言いませんでした。(笑)
今はもう70を過ぎるジジーですから、「退職して年金と+アルファで生きているのだろう」と誰しもが思うから何も言われませんが。(年金は受給していない)
面白いのはゴールドコースト時代でも長く深く付き合いのあった友人が、たまに「最近、株式投資の方はどう?」なんて聞いてくるのね。「株式投資なんてとっくのとおにやめて、やっていない」のに(笑)。どうも私がやっていることそのものが一般的には理解できないのもわかりましたから、そういう時には適当に答えるようにしています。そして昔はトレード仲間も10数人いて、掲示板での意見交換や日本での勉強会をやっていましたが、今は一切、付き合いもなければ連絡も取り合いません。皆が今、どうしているのかも全くわからず。一人だけある証券会社とくっついて分析やコメンテーターをやっているのを遠くから見ているだけ。それはこのブログでも同じで、多くの方々とやり取りをしてきましたが、今現在、私の仲間は私の息子達のみで、結局この世界って「戦場で戦う兵士みたいな運命共同体」でない限りは【横の深いつながりは維持できない】ものと思っています。ま、私から得るものはないということなんでしょうし、私も全てをオープンにしてさらけ出すのはやめることにしました。
25年住んだゴールドコーストからマレーシアに渡る決心をするのも実はかなりパワーが必要な決断だったし、ゴールドコーストの友人知人の全てから「ええ?マレーシア?なんでぇ?止めなよ~」と言われましたっけ。また私が過去に2度行った全金融資産の通貨を変更する(円=豪ドル=米ドル)なんてのも今思えば「ギャンブルそのもの」だと思うし、今は私でも良くそんな危ないことをやったと思いますもの。
でも単なる思いつきや夢に走ったら危ないのは当たり前ですが、私は「それに進んだ将来の自分をちゃんと頭の中ではっきり細部に至るまで、まるで現実の様に描くことが出来たなら大丈夫」じゃないかと思っていて、後はその「見えている自分」に向かって走るだけなのね。またその自分をはっきり見ることによって「そこに至るまでの道筋」も見えてくるのね。今の自分に足りないものもちゃんと見えるから、それをどうにかすればよいだけ、みたいな。
だからといって、何でもうまく行って成功することなんてことはありえないわけで、あとは「諦めない」ことだけ。
だから私はこの歌が好きだし、気弱になりそうな時にはこの歌を聞いて力をもらっています。
「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」