とうとうヨメさんも狂った。
私には調理の趣味があって、調理器具もあれもこれも欲しいのはいつものことなんですが、それをヨメさんに言うたびに「冗談じゃないわよ。いい加減にしてよ」と怒り出すのをなだめたり、おだてたり、いろいろな話をして「許可をもらう」なんてことをやってきました。
でも買ったものより「不許可」の方が多い。
そして、私も欲しいのだけれど、ヨメさんに言ったら絶対に核爆弾が落ちるだろうから、これが欲しいと言うのはやめようと決めた調理器具もあるのね。
これが欲しいんですよ~、とこのブログにも書いたことがある調理器具。
それは「サラマンダー」。
皆さん、サラマンダーってご存知ですか?
居酒屋を始め、焼き物が多い店では「必ず使っていると言ってよいほどの調理器具」なんですが、オーブンの一種。
でも「火が上から当たるタイプのオーブン」ね。要は「上からの熱源を使うグリル」というべきか。「焼き物」にはこれがばっちりなのは間違いがない。これは「庫内の温度を上げて火を入れるオーブン」とは似ているようで違うもの。
でもサラマンダーってやっぱり「プロ用の調理器具」で、私は「家庭用サラマンダー」って見たことがないのね。
でもかつて、サラマンダーとは呼ばないけれど、「上から火を当てるタイプの調理器具」は買ったことがあるんですよ。それって近年、世界中で大流行した「ノンフライヤー」「エアーフライヤー」みたいなもので、熱源が「蓋」に付いているのね。
大きなガラスの容器の「蓋に熱源がある」みたいな。
これって使い道がいろいろありそうで、でも我が家では使う機会がほとんどなくて、息子の友人にあげてしまった覚えがある。もう10年以上前の話ね。
そもそもサラマンダーってオーブンやトースターの仲間で、「熱源が上にある」だけのことで、オーブンとの違いは、「オーブンは庫内の温度を上げて調理する調理器具」だけれど、オーブンの熱源って上下にあるじゃないですか。そして「上の熱源だけ使う【ブリル】【ブロイラー】という使い方もある。
私もその機能はよく使うし、「冷凍ピザを焼いて焦げ目をつける」とか、魚や肉を焼くのにオーブンを使う場合、最後には「グリル機能を使って表面を焼く」のが普通。
だから本音を言えば、サラマンダーなんて無くても全然、困らないのね。ただ、細かいことを言えば、「全体的に火を入れるのではなくて、焼き目をしっかりつけるのが目的」だとしたら、それはサラマンダーにしかできない。つまり、「火入れはオーブンを使い、その後の最終的な焼きにサラマンダーを使う」とか。
ん?
ヨメさんはオーブンを使うことは少ないし、まさか「表面を焼くグリル機能を知らない」のかもしれない。
まさかと思うけれど、サラマンダーとはまさに「上からの熱源で焼く調理器具でしかない」のを知らないのか。
ただし、オーブンのグリル機能では微調整が出来ないのね。
それって「温度調節」のことじゃなくて、サラマンダーは「熱源と食材の距離を微調整できる」のが普通。
まさかヨメさんは「その熱源と具材の距離を微調整したいからサラマンダーが欲しい」と言ってるのかな?
まさか、そこまでの凝り性とは思えない。
さて、私はどうするべきか。
1 言い出しっぺはヨメさんだから、業務用だとしても家で使えそうなサラマンダーを買う
2 ヨメさんに「家にある大型と卓上のオーブンのどちらでも、グリル機能を使えばサラマンダーと同じ事ができる」だと言う
私としては「言い出しっぺがヨメさんで買う調理器具」なんてのは5年か10年に一度ぐらい珍しいことだし、サラマンダーは是非使ってみたい調理器具だから、余計なことは言わずに「良さげ」なのを買っても良いかもしれない。
でもねぇ、今、一番重宝していて私が使う機会が多い、「卓上型の高機能オーブン」の調子が悪いんですよ。これってBrevilleの製品なんだけれど、ゴールドコースト時代もこれを使っていて、マレーシアに来てからすぐに同じものを探して買ったもの。
だから新しく、これの一回り大きくて「もっと高機能のタイプ」が欲しいのね。それがあると「40度あたりでの保温」も可能で、ヨーグルト作り、納豆作りも簡単(いつもは低温調理器を使っている)。つまり「パン生地の発酵モード」があるんですが、買い替えるならそれを買いたい。
当然、オーブンだし、グリル機能も着いていて「肉や魚をこんがり焼く」ことも出来る。上のヒーターだけを使えばヨメさんが欲しがる「サラマンダー」と同じ。でも熱源と食材の距離を微調整はできない。
家庭で使えるようなサラマンダーもあった。こんな感じ。価格はRM780ぐらい。約27000円。でもこれなら「オーブンのグリル機能とほとんど同じと言っても良い」んじゃないかなぁ。
ちょっと業務用みたいで、熱源と素材の距離の調節機能が着いているとRM2600、約91000円に価格は跳ね上がる。そして大きくて重くて、49キロもある。
どちらも全然、欲しいとは思えず。
ヨメさんには「サラマンダーを買わなくても、家のオーブンのグリル機能で同じことが出来る」ことを説明して、そして愛用してきた卓上オーブンの調子が悪く、一部、壊れているのはヨメさんも知っているから、これを機会に、今のBrevilleのオーブンの上のタイプを買うなんてのが落とし所として良いような気がする。
でもその機種もマレーシア感覚だと非常に高価で、なかなか売っていないのね。取り寄せになるのかな。
ありゃりゃ、どこを探しても売ってない。(┰_┰)
「何も買うな」という天の声が聞こえるような気がする。(笑)
ヨメさんが焼きたいのはただの干物だし、フライパンを使おうが、調子が悪くても全く使えないわけでもない今のオーブンのグリル機能を使えば十分だと私も思う。
さてさて、言い出したら止まらない突進型のヨメさんがそれで納得するかどうか。
ヨメさんに「サラマンダーが無くてもオーブンで同じことは出来るぞ」と言ったんですよ。
すると、「サラマンダーならドアを開けたり閉めたりしないでも焼け具合を見れるし、熱源と素材との距離を微調整できるのよ」ですと。たしかに「食材全体の温度は大きく上げずに表面焼きに徹する」のは庫内が閉鎖されていないサラマンダーにしか出来ない。
いやいや、オーブンのグリル機能を使い、オーブンの窓は開けておけば良いじゃないか。だからやっぱりサラマンダーはなくても良い。
さて、ヨメさんに諦めさせるにはこの手しか無い。
これを買おうか?と見せたのがこの高級タイプ、プロ仕様のサラマンダーの写真。
そして「半端じゃなく大きくて重くて、値段は20万円以上するけど。これで良いね?」と言ったら、驚いた顔をしたヨメさん。
20万・・・・・、いらないわ。
ですとさ。作戦、大成功~~~~。\(^o^)/
ヨメさんがこの手の調理器具を欲しいなんていうのは、初めてのことだし、それを私が阻止したなんてのもダボ家の歴史上、初めての快挙。 (笑)
でも、この写真を見て、「うんうん、これこれ。20万?買ってよ」と言ったら私はどうしたら良かったのだろうか。
まさかこんな20万の調理器具を欲しいと言うわけがないと思うでしょ?
でもそんな「予想」は全く当たらないのがヨメさん。怖いっすよ~~~~~。(笑)