アメリカ株(S&P500)の動きの変化 私達が考えるべきこと

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先週末にはアメリカ株の動きに大きな変化がありましたね。

これをどう読むのかですが、ダボ流の見方を書いておきます。

ただ「読み方」はそれぞれの投資家・トレーダーが「どういう手法で売買するのか」によってまるで違うということ。

一般的には、このブログの読者も圧倒的に「長期投資」の方が多いと思われます。それは個別株にしろETFにしろ、「頻繁な売買はしない」という方々。またその中でも「買ったらいつまでも持ち続ける」方もいれば、要所要所で「利確、損切り、再出撃をする」方もいらっしゃる。そしてそういう方々とはまた違う、数日単位で売買する方もいれば、私みたいに1日のうちに何度も売買するデイトレーダーもいる。またデイトレーダーも数分~数十分で勝負するデイトレーダーもいれば、1分以内に勝負するスキャルパーもいれば、その中間みたいなトレーダー(これが私)もいる。

それぞれの売買手法が違う中で「読み方を統一することは不可能」なのね。

だから私もどう書くべきかをいつも悩むのですが、ま、「大雑把な一般的な読み方」を書くしか無いとは思うけれど、それは逆に「誰にも当てはまらない」かもしれなくて、何の意味があるのかとも思っています。

ですから今回は、【売買手法によって読み方が変わる】というところに重点をおいて書こうと思いました。

まず、先週末の動きがわかりやすい「1時間足」で説明します。

S&500 E-mini 先物 一時間足

このブログの画像は「画像をクリックすると大きく表示しますし、もう一度その画像をクリックするともっと大きく表示する」ようにしてあります。

前に私が書いたのは①のところで、「高値で動きが止まり、高値更新するように見える」と書きましたし、位置的には未曾有の高値ですので「一旦利確し様子見」も良い。でもここでの出撃はありえないと書きました。その背景には「多くの経済指標、専門家が【下落注意】を示唆している」し、「相場の神様のウォレーンバフェットがS&P500関連のETFを全て売却した」というニュースがあったことも無視できない。

でも「積極的に売る場所でもない」ということ。

そして②で高値を抜いて、【まだまだ上昇トレンド継続】と読めた次の日に異変が起きた③の「直近の安値更新」は【流れが変わった】と読める場所で、そしてその次の④で「下降トレンドに突入」と読める。短期売買の場合は③で撤退を考えるのがセオリーだと思います。

さて④になってしまってから「長期投資の場合はどう読むのか」ですが、この1時間足からですと「近視眼的な見方」になりますのでなんとも言えないと思います。

ということで「多くの人が重視する日足」を見てみます。

私の見方ですと「注意警報が出た」程度の動きで、「トレンドが変わったとはまだ読めない動き」です。ただし、上にも書いた経済指標や専門家の解説、「トランプの動き、世界情勢」を見ると「これから良くなるとは思えない」わけで、意地を張って持ち続けるのはリスクがあると思います。でもチャートだけ見ると「撤退サインはまだ出ていない」と読みます。

ではどうするべきか?そんなことは誰にもわからないことで、自分がどう考えるかの問題。

週明けの値動きが重要ですね。どうなるんだろうか。

さてここで、「デイトレーダーはどういう見方をするか」を書きます。

デイトレーダーは読んで字のごとく「その日のうちにトレードは完結」しますから、まず基本として見るチャートが違います。

当然、「大きな流れを把握する」のは基本ですから、日足、4時間足は必ず見るはず。私の場合は「大きな流れを見るには4時間足を重視」します。そしてそれと共に30分足や3分足、5分足を見るトレーダーは多いと思います。

3分足で、「その日の大きな流れ」を見ます。

S&500 E-mini 先物 3分足 表示されているX軸(横軸)は【日本時間】ですす。

こういう3分足、5分足を見ながらトレードするデイトレーダーは非常に多いと思います。超々短期売買のスキャルパーでも5分足を見ながらトレードするトレーダーも少なくない。

でもデイトレーダーなら「もっと短い足」である【1分足を見ながらトレードする】トレーダーは多いと思います。

それは私も似たようなものですが(私はFXの場合は「5秒足」を見てトレードします)、基本的に「売買対象によって合うチャートは違う」という非常に大事なことがあって、私はS&500 E-mini 先物であるなら「100ティック足」を重視します。

「ティック足」に馴染みがない方は多いと思いますが、これはX軸(横軸)は時間足ではないのね。また「ティック」という意味はいろいろあるので混乱しやすいですが、「一つの取引を1ティック」と呼ぶことがあります。

つまり「100ティック足」というのは「100回の取引でローソク足が1本作られる」ことを意味します。ここに「時間は関係ない」し「出来高も関係ない」のです。また世の中には「出来高足」というチャートも存在していて、これらの良さは「取り引きが活発な時にはローソク足が増える」けれど、「取引が閑散としているとローソク足は増えない」ことを意味します。

デイトレーダーは基本的に「取引が活発な時にトレードしたい」のが普通ですから、「ティック足や出来高足」の方が良いことが起きます。ただし、「取引が閑散としている時」はそれなりのトレード手法があって、これはこれで「狙える値幅は小さいけれど、勝ちやすい」ケースもあるので無視はしません。

多くの(欧米)デイトレーダーが重視する100ティック足。これは1日分ではなくて1時間ちょっとの範囲ですが、この中で「何度もトレードを繰り返す」わけです。また100ティック足ではなくて、1分足、あるいは30秒足を見るトレーダーもいて、それはその人の「売買手法、考え方によって違う」わけで、一般論としての正解はないと思います。だから100ティック足もそれに決めることはせずに、「市場の動き(時間によっても変わる)と自分の手法」によって臨機応変に変えるのは良いと思うし、「固定してしまうことによる弊害のほうが多い」と思います。

S&500 E-mini 先物 100ティック足

これは「日本時間の2月22日、02:10から03:20の「1時間10分間」の100ティック足チャートです。

実際に私が使うチャートは「様々なインジケータ」を掛けていますし、バックグラウンドに色付けをして「やってはいけないことがはっきりわかる」ようにしていますし、それはパッと見ではぐちゃぐちゃに見えるはずで、それぞれのインジケータが何を意味しているかわからない人には、見てもわからないし使いようがないので、あえてそれはブログには出しません。

で、上の1時間10分という時間は「全体の中の一部」でしかありませんが、私はこの例として出した1時間10分の間に5~7回の売買をします。ただそれは「S&500 E-mini」だからそうなのであって、もし「FX」だとすれば「見るチャートも狙う値幅も出撃回数も全く違う」ことになります。また私は自分がトレードするには「S&500 E-mini」ではなくて「Nasdaq100 E-mini」の方が「動きが見やすく」「狙える幅も大きく」「非常にやりやすい」と思っています。でも「Nasdaq100 E-mini」の場合は「ロットを大きくするのが簡単ではない」というデメリットも有る。でもそれは「トレーダーの個性、売買手法によって決まること」であって、万人に共通することはない。

上の画像の説明にありますが、「S&500 E-mini」のこのチャートの場合は1マス2.50ポイントで10ティック幅で固定しています。で、この1マス分を抜ければ1ロットで125ドルの利益となります。そこから始めて、慣れてきて安定して勝てるようになったら「ロット数を大きくする」わけです。10ロットだとすれば、1日5000ドル以上の「目標額」を設定できるわけで、そうやって「年間に億を狙うトレーダー」を目指すってことなのね。

細かい話になりますが、もしそれを狙うとするなら、「勝率が高く」「含み損が少ない」「ドローダウンも少ない」トレード手法を開発する必要があって、巷で初心者用に推奨される様な、あるいは一部の有名なデイトレーダーがユーチューブで配信しているような手法だと【半端じゃなく危険なトレードになる】可能性がある。

「勝てればどんな手法でも良い」という人は多いですが、それはその通りだと思いますが、「大きくなるにはどうするべきか」という考え方が私は重要だと考えています。【成長戦略はあるのか?】ということ。

これは株式投資だろうがFXだろうが、長期投資だろうがデイトレードだろうが「全く同じ真理」であると私は思っていて、「投資金額が小さい頃」はどんなリスクがある売買手法でも関係ありませんが、それで勝てたからと「ロット数を大きくする(投資金額を増やす)」と【必ず遠くない将来に大きな壁にぶち当たる】のね。それでも「我慢が重要だ」とその投資方法で先に進めば、「必ず破綻する時が来る」と私は断言しても間違いがないと思っています。

というか、その前に「精神が破綻する」ことが起きるはず。投資金額(ロット)が増えると、手は震えて汗でびっしょりになり、鼓動も早くなって声が上ずり、息は吸えても吐けなくなるのね。でもそれはどんな人でもいつか経験することでもあって、「その限界」が【腹の大きさ】なんだろうと思っています。でもデイトレはまだ良いんですよ。ポジションがある時間は短いし、気が乗らなければ何もしないでよいわけで、でも「長期投資」はそうはいかないのね。「常にポジションを持つ」わけですから、911NY多発テロみたいなことが起きると「心臓が止まる」思いをするはず。だからそれを考えると「夜が怖くて眠れない」「(取引所が閉まる)土日が怖い」「数日間遊びに行くのも出来ない」なんてことも起きて、どこに行くにもPC持参で「常に市場をチェックする」なんて生活になる。「ネットが繋がらない場所」なんて絶対に行けなくなる。

これはそれぞれの性格による物が多いはずですが、「ドキドキすることもない」様な人も実際にいて、でもそれが良いのかどうかは疑問。

私の場合は「小心者、肝っ玉も腹も小さい」ですから、「いかに恐怖に打ちのめされることがないようにするか」には気を使って来ました。

だからたとえ「投資金額が少ない」にしても、そして【利益が小さい】としても「勝率が高く」「含み損が少ない」「ドローダウンも少ない」手法を最初から目指すことが重要だと思っています。これはユーチューブを見てもすぐにわかるはずで、「何億も儲けた」なんてトレーダーは多く存在しますが、同時に「何億も損した」と頭を抱えている事が多いのもわかるはず。私にはそんなトレーダー生活は絶対に無理。想像しただけで目眩がしそうです。私が株式にしてもETFにしても「長期投資をしない」のはそれが理由です。遊び金で遊ぶならどうでも良いですが。

こればかりは「気がついたときには遅すぎる」のね。そもそもどんな手法でもそこそこ勝てるまでには時間が掛かるし、投資金額を徐々に増やすのにも時間がかかる。そして何年もしてから「眼の前にそびえる大きな壁に初めて気がつく」のが普通。

その時に「手法を変えよう」なんて思っても「しっかり自分に染み付いた手法、考え方を変えるのは簡単ではない」し、「振り出しに戻る」のと同じことが起きるのね。私はそれを何度も何度も繰り返したドジだからよくわかるんですよ。

私の場合は諦めるのが嫌いな性格ですから、試行錯誤を何度も繰り返し、「これなら行ける」というのを見つけるのに20年以上の歳月が掛かったんですよ。でも「最初からきっちり考えて理解して進むべき道に進む」ことをすれば「多分、2,3年で到達できるはず」なのね。「難しいこと」ではなくて「考え方が違うだけ」ですから。でもそれとて「人によって合う合わないがある」から何が正解かはわからない。ただ「新NISAでガチホだ~~」「暗号通貨もガチホだ~~」なんて単純思考だと【宝くじを買うのと同じこと】になると思う。でもそれが楽しみだと思う人も世の中には多いわけで、好きにすればよいだけのこと。

私達はギャンブルをしているのではないわけで、「例えゴミ、チリでも少しずつ積み上げていく」ことが重要だというのはどんな商売、仕事でも同じだと思っています。

また「S&500 E-mini」は「世界最大の先物」と言って良くて(国債の先物はちょっと横においておく)、世界中のデイトレーダーが「S&500 E-mini」に参戦しています。そして1回の取引でも100ロットまで増やす、あるいは20ロットで連発するなどの方法が取れるだけの「出来高、大きさがある先物」なので(Nasdaq e-miniではそれが出来ない)、とんでもない額を稼ぐトレーダーが出てくるわけです。ま、そういうトレーダーはネットに出てきて自慢したり注目されたいなんて考えない「プロ」なわけで、私達の目に触れることは非常に稀ですが、間違いなく存在するのは調べるとわかる。

そもそも自分はどこまでできるのかが一番の問題ですが、「S&500 E-mini」ではなくて「S&500 E-micro」なる小さな資金、目標から始められる先物も存在して(Nasdaqにもmicroがある)、「まずは一日10ドル稼ぐ」ことから全ては始まると考えてよいはず。あとは「同じことの繰り返しで、ロットを大きくする」のでしかないのね。

ギャンブル好き、一獲千金狙いが多いこの世界ですが、そういう人たちとは全く違う道を地道に歩むことのみが成功への道だと私は信じています。

人の行く 裏に道あり 花の山

ちなみに私は「成功した」なんて全く言えない状態で、山登りだとすれば「やっと富士山の二合目」ぐらいでしょうか。でも死ぬまでには三合目は超えたいと思うし、どうにかそこまで息子たちを連れて行くのが私の目標。

 

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