トランプもヴァンスも正しいと思うなぁ そして日本も彼らの標的となるはず

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ヴァンスアメリカ副大統領がミュンヘン安全保障会議に行って言いたいことを言ってきましたよね。

私は彼の言う通りだと思ったけれど、ヨーロッパでは大反発。(もちろんEUが一枚板ということではない)

そうかと思ったら先日のゼレンスキーとトランプの会合でも、お互い言いたいことを言って決裂。世界はもちろん日本でも「トランプは間違えている」と大合唱。

でもそういうトランプだからこそ、ヨーロッパ諸国も「ウクライナをヨーロッパ諸国で団結して守らなければならない」という方向に動いたわけで、それまでは「アメリカにおんぶに抱っこだった」のはウクライナも同じ。皆、「理想論を振り回して、ウクライナを助けろ」と大合唱するするけれど、その言葉の次に出てくる言葉は「アメリカさん、頑張ってね。よろしく」となる。

これっておかしいですよねぇ。

「俺達は被害者で弱者だ。強いアメリカが俺達を助けるのが道理で、それが世界の秩序と平和を守ることにつながる」と。

この考え方、論調が世界を支配してきましたが、これって私は大きな違和感を感じてきたし、子どもが冷たい親に文句を言う、日本の左派は政府に文句ばかり言うのと全く同じだと思っていました。自分ではどうにもできないから「お前が助けろ」と当たり前の様にいう。

これは第一次世界大戦も第二次世界大戦も同じだったから、それが「常識」と定着してしまったのだと思うけれど、アメリカだって世界一の飛び抜けた大国だった時代はもう終わっていて、それどころかアメリカがお尻に火が着いてしまっている状態で、「このままでは国家破綻が起きる」のは他の弱小国と何ら変わりがない。

「皆、それぞれが自立するべきだ」というのが、トランプでありヴァンスの基本方針だと私は思うし、それは当たり前だと思うんですよ。

日本でも「トランプ叩きが広がっている」のがわかりますが、日本こそ「他力本願の国」でアメリカの属国だと世界中の国や人々が思っているわけで、最近、自覚をして動き出そうとしているヨーロッパに比べると、日本ってこんな風に世界が大きく動いているのに「自立もせずに他力本願のまま」なのに気がついていないように思えます。

こういう「他力本願」ともう一つ世界の潮流として「狂ってる」と私が思っていたのは「皆が理想論に酔いしれている」ってこと。特に私は「アメリカの民主党が酷い」と思っていて、LGBTQにしてもポリティカルコネクトネスにしても地球温暖化にしても、EV(電気自動車)のゴリ押しも「理想論ばかり」だと感じていました。それは今、大流行のSDG’sもそうだし、ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮しない企業には投資をしないと機関投資家が言い出したり。

ま、言わんとすることはわかるんですよ。サステナビリティを大事にするのもわかる。

でも「それしか認めない」という異常さがあると思うわけです。

原発反対もそう。石油や石炭を掘るなというのもそう。それもわかるけれど、「プラスチック製品を排除するべき」とまで加速する。これは本当に異常だと私は思っていて、皆が考えるべきは「プラスチック製品の廃棄問題」のはずなのね。ところが「プラチック製品は全て駄目」とまで言い出す(あえて言わせてもらえば)「環境左翼」が力を持っている。

日本でも「プラスチック製品は石油から出来ている」のを知らなかった進次郎という大物二世議員がいますが、それこそ石油を使わなければ道路のアスファルトも出来ないし、ありとあらゆる製品に石油由来の製品が使われているのに、「使うな」というのは原始時代に戻れというようなもの。でもそういう生活が理想だと本気で信じている人たちも多いのね。

そう考える気持ちもよく分かるんですよ。「地球を大切に守っていこう」というのは世界中すべての人の共通認識だと思うから。

でも「あれも駄目、これも駄目」と決めつけ異論を排除するべきではなくて、命あるものは必ず死ぬのと同じ様に、いつか太陽でさえも消滅するのは科学の常識ですよね。

だから今持っているもの、知識、知恵や技術を総動員して【問題を解決する事が重要】なのであって、「あれも駄目、これも駄目」と時間を止めるようなことをしても何も解決しない。それは「憲法9条を守れ」というのも同じで、それで問題は解決しない。「核廃絶」も同じで、そんな世界的条約を結べたところで抜け駆けするやつは必ず出てくる。だから核廃絶を目標とするなら「核分裂(原子爆弾)と核融合(水素爆弾)」が働かない技術を構築するしか無いはず。

これは人種問題も同じ、貧困問題も同じで、強制的な何かを決めれば解決するような問題じゃないじゃないですか。

でも理想論をぶちまけて邁進してきたのがアメリカの民主党だと今でも思っています。そしてそれに呼応して動いた日本勢も非常に多い。メディアも同じ。

結局、大事なのは問題解決じゃなくて、それを諦めても理想論だけはいう世界になったように見えるのね。それが良く見えたのが近年のアメリカであり、ウクライナ戦争。そしてヴァンスはヨーロッパもそうだと演説した。

私としては「もう少し現実的なことを考えよう」という気運が生まれるべきだと思っていて、だからトランプ政権も私は応援したいと思う。

この動画で伊藤貫氏が話している内容は、まさに私が近年感じていた欧米諸国の「理想論ばかりいう左傾化した国家、勢力」の話だし、「本来、どっちの方向を向いて進むべきか」となれば、私はトランプやヴァンスが向いている方向が望ましいと思う。

でもこの動画を見ていた感じていたことは、そういう欧米よりも「日本のほうが病巣は深い」と思ったということ。

日本人が真面目な性格なのは昔からだと思うけれど、今では「理想論、建前だけを重視する社会」になってしまったと思うのね。

世界に出て戦う日本の企業戦士達は「現実」の中で戦っているわけだけれど、日本国内はといえば、政治家さえも理想論を言う人が増えたように感じる。そして国民はもともと理想論が大好きだし、「建前文化」に毒されている。昔から日本には「建前と本音」の二重構造があって、その中で行ったり来たりするのが日本人は上手かったはずだけれど、今では「建前」という理想論だけが重視されて日本が動いている様に感じています。

せめて欧米みたいに「議論ができる状態」が保持できていれば良いけれど、そもそも日本人は「議論が下手」「議論が嫌い」な民族。

これってもしかしたら天皇制が関係しているのかもしれないと思っていて、神様みたいな「最高位の絶対的権力を持つリーダー」がいてこそ日本はうまくやってこれたのかもね。でも今、そういうリーダーはいないわけで、総理大臣なんてのも「まとめ役」でしかなくて各々の政治家は自分のバックにある支援者を考えた「ポジショントークしかしない」様になったと思います。

日本のために自らの命も捧げる気概がある国士が政治の世界には非常に少ないように見える。でも日本には青山繁晴参院議員みたいにバックに組織もなく後援会さえ持たない議員がいて、自分が信じる道を進むけれどそんな議員は他にはいない。そして既得利権を持っている勢力は彼の存在を無視する。メディアも同じ。自民党も「うるさいヤツ」という扱いしかしない。でも彼が集める自民党員の数は一位で、選挙にも強いのに「邪魔者扱い」される。

私は彼の方針全てが良いとは思わないにしても、政治家が本来持つべき気概を彼は持っていると思う。

これが日本の一番の問題かもしれないと思ったり。世界も同じなのかな?

ノブリスオブリージュなんてのはただの昔の人の話でしか無いのか。

でもアメリカでは変化が起きた。トランプは政治家ではないというけれど、そもそも政治の世界が腐っているからトランプやヴァンス、イーロン・マスクが立ち上がったんじゃなかろうか。

日本ではあのような変革は絶対に起きない。権力者を嫌うのが日本的で「皆の合意を大切にする」から何をやっても適当なところで変革は止まる(日産も同じでゴーンが来たから変革が出来た)。そして皆がそれで良いと思っている。問題が山積みでも「合意の結果がこれだから」と我慢してしまう。なおかつ現代日本は「政府の借金が多い」という一点だけを問題視して財務省の旗振りの元で、「破綻して銀行管理になった企業」状態から抜け出ることもできない。

その代わり「外圧には非常に弱い」という特色がある国だから、私はあえて外国であるアメリカの大統領に期待しています。今までの日本の変化は常に外圧があってこそ進んできたわけで、明治維新もそうだし、これからも同じだと思う。

かつて日本は外圧に耐えられなくて「真珠湾攻撃」を決めたけれど、いつの日か日本がまた切羽詰まるまで追い込まれた時に何をするか。それを見てみたいです。そしてトランプは必ずや日本に対しても(日本が思う)無理難題を突きつけてくると思う。

石破さんは「日本のことは日本が決める」なんて言っているけれど、そんな力が日本にはないのは歴史が証明していて、「強者の言う事を聞く」けれども「日本が決めたこと」なのは間違いがなくて、そんなことで胸を張られても困る。

もちろん「戦う、正面からぶつかる」なんて選択肢は全く無いと思うのだけれど、大好きな「相手におもねる」「寄らば大樹の陰」を続けて行くのか。日本がもっと貧しくなっても「世界に貢献している」という満足感を持っていれば国民はそれで我慢を続けられるのかどうか。

日本、日本人が持つ潜在的な強さ、能力って今でも凄いと私は思っているのだけれど、それは「利用されるだけで終わっている」ような気がしてなりません。

日本人は「私達は生かして頂いている」という死生観、宗教観も強く「感謝をしなさい」と誰でもがいう。私もそれは正しいと思うのだけれど、その考え方は日本人から自立心を奪ったと考えています。そしてそれを決定づけたのが「第二次世界大戦における敗北」だと思う。日本は迷惑をかけた諸外国の「サーバント、奉仕者」であればよいと考えている様に見える。

そしておまけに「日本は同調圧力が強烈」であって、右派も左派も「皆が同じであること」を重視する。近代になっても「村社会」から抜け出せない。

コロナやワクチンに関しても同じで、今の世界では「それに異論を唱えた人たちが勢力を持ちつつある」のに、日本はそういう人たちを排除したままで「復活を許さない社会」でしょ。

残念です。本当に残念だと思います。

でも日本のメディアも専門家も「トランプ批判に忙しい」状態。

メディアに出てくる解説者、専門家の多くは「かつて民主党側」で、「トランプは勝てない」と言い続けてきたような人たちばかり。せめて「トランプ容認派」も出せば釣り合いが取れるのにそれさえもしない。

政治家もそうで、未だに中国にへつらうような動きが中心。アメリカは、これからの中国との冷戦時代を迎えるための準備をしているのに、アメリカの属国である日本がそれだとアメリカにどう扱われるのか。

いやいや、日本には日本の立場があってそれを重視すべきだという専門家も多いけれど、私はそれは「詭弁」だと思っていて、単に中国を敵に回すのが怖いだけ、中国とうまくやって儲けたいだけに見える。それでいてアメリカには「尖閣が侵略されたら助けてくれるんですよね」とアメリカに何度も何度もお伺いを立てる。

そういう日本に対してあのトランプやヴァンス、イーロン・マスクが何を言い出すかは、この数ヶ月のトランプ政権の動きを見れば想像も出来るんじゃないですかね。

ヴァンスが仕掛けたヨーロッパに対する強硬姿勢も、トランプとゼレンスキーの会談決裂も、ああいうことは「日本人は絶対にしない」のが見えているじゃないですか。「強く出てくる相手には歩み寄る」しか出来ない日本だというのは「世界が知っている」わけで、トランプにしてみれば「子どもを相手にしている」のと同じレベルじゃないんですかね。

高橋洋一教授が冗談で、日本はアメリカの52番目の州になったほうが良いと言ったのは、私には冗談には思えないのね。

日本はすでに「海外勢にとっては草刈り場」となったと思っていて、それは日本の中枢企業の株主構成を見ればすぐにわかる。私達が「あの会社は凄いね」なんて思う名だたる企業の株式構成を見てみたら良いと思う。そして株主の意見に従うような企業社会になって、利益は海外の投資家に持っていかれ、従業員は消耗品扱い。でもそれを「ビジネスのあるべ姿」だと新自由主義者達は言う。

それは日本企業が海外企業への投資額を見れば同じだ、日本の海外資産の額は世界一だというけれど、いつまでそれが続くとも思えないんですよ。昔から「日本は世界のATM」と言われて気前よくお金をばらまいてきたけれど、それは「国民が我慢した」からできたことかもしれなくて、今、日本では1兆2兆の歳出をするにも「原資がない」と大騒ぎ。

ところがすでにウクライナには2兆円以上のお金を出しているんじゃないんですかね。岸田前総理はそのことを国民に諮ったんですかね。

多くの国民が楽しみしていた「国民民主党が掲げる【手取りを増やす】という案」もかつて「三党合意した」のに簡単に切り捨てた。そしてそれを助けたのは維新で、彼らのいう「高校無償化」を与党は飲んだ。でもその内容を多くの国民は知っているのかと思う。またそれを推す理由を聞かれれば「突然、維新の共同代表になった前原氏」は【私は高校時代苦労して・・・】という。そんなのが高校無償化の理由になるのかどうか。またその金は「高校に通う本人、あるいは保護者」に渡るのではなくて、「学校に入る」と。それも2年後からどうなるのかわからない。

ガソリンの暫定税率を止める話が流れたのもおかしなもので、これは「減税ではない」じゃないですか。その名の通り、「暫定的に課していたものを止めるだけ」の話で、本来なら政府は国民に「それを続けてもよいですか」とお伺いを立てるべき筋合いのもの。

所得税の基礎控除を上げて、160万円までは無税としたのも冗談みたいな話で、それが有効なのは年収200万円までの人たち。全体の給与所得者の5%でしか無いという。

こういう見た目だけの辻褄合わせを「私達はやりました」と胸を張れるってどういう精神構造かと思う。

私には今の日本って本当に狂ってしまっているようにしか見えないんですよ。

でもそれを押し通せるのは「政府の負債が莫大だ」という問題があるから。それだけが問題。

でも日本政府の資産は無視して負債だけを騒ぐ。これって高校生レベルでも「バランスシートを重視する」ぐらいのことを知っているんじゃなかろうか。

そういう見方をすると、日本は主要国の中でもカナダに次ぐ「健全な国家」だと言われる。(要確認)

またそれを言うと、「その資産はすぐに現金化出来るものじゃない」と言い出す専門家も多い。でもそんなのは企業でも当たり前の話で、資産は資産であって、流動性がなければ資産ではないなんて論法は通用しない。

やっぱり「財務省はおかしい」し、ましてや彼らが主導権を持って国を操縦するべきではないと声を上げても無視される。

それでも高橋教授や亡くなった森永卓郎氏の功績もあって、そしてそれに呼応する政治家も増えて、国民の中にも「財務省っておかしくね?」という声が大きくなった。

そして起きたのが「財務省を解体せよ」というデモ。

ところがこれをメディアは無視した。また真偽の程はわからないけれど、それに賛同したユーチューバーは「付き合いのある企業からの案件が突如キャンセルされた」なんて報告も複数ある。

まさにこれがディープステートの強さで、世の中にはまだディープステート=影の政府を「そんなのがあるわけじゃないじゃないか」という評論家も多い。

そりゃ「影の政府」みたいなちゃんとした組織があるわけがないのは当たり前で、でも「選挙で選ばれたわけでもない人たちが国を動かす」ということは間違いなく起きているじゃないですか。そういう勢力をまとめて「ディープステート」と呼ぶわけで、それを否定する専門家は「なんらかの思惑、バックグラウンドがある」としか考えようがない。

財務省がそれの筆頭だし、コロナ、ワクチン関係では「厚労省」もそうで、今は多くの国民が反対している「エボラ出血熱の研究所を都心に作る」ことを強行している。

確かに「国民のいうことを聞きすぎる」のは決して良くなくて、だから「議会制民主主義」となるわけだけれど、これは国民を組織がうまくまとめて組織票を得れば良いだけのことで、それを本当に「国民の意志」とすべきかどうか。でもそういう民主主義に文句を国民が言わないのであれば、そのままで良いのでしょう。

でも組織を超えた「国民の声」を政府は無視するべきではなくて、その声が出たのが前の衆院選。それで与党は半数割れしてしたのに、今、維新を取り込んで予算通過を狙う。そして維新を納得させた高校無償化が国民の切なる願いとも思えない。それを評価している国民っているのかとさえ思う。

たとえ国民の大多数が出した答えが「日本政府の負債を増やす」ことになろうと、それを国民が望むならそれで良いと思う。そして大惨事になることも必要かもしれなくて、それで増税に拍車をかけるのではなくて、「無駄を減らすこと」に動くかもしれない。

まさにそれが起きているのがアメリカなわけで、病巣を切り落とすのは簡単ではないにしろ、それを放置するほうが大問題だと思うわけです。

参院選でどんな結果が出るんですかね。私は自公民も維新も「同罪」だと思っているんですがどうなりますか。

こんなことでゴチャゴチャしている日本に「トランプ、ヴァンス、イーロン・マスク」が作る「特大の津波がもうすぐ来る」んじゃないですかね。

でも私はその津波から逃げることを考えるべきじゃなくて、それをキッカケに「日本が変わる」事ができたら良いと思う。

でもま、それもまた馬鹿げた理想論でしかないんでしょうね。

日出る国、日本。まだまだやり直せる。頑張ってほしいなぁ~~。

---(追記)---

しかしまぁ、毎日の変化がすごいですね。追いつけない。

ウクライナ関連ですが、こんな状態になっている。

またトランプは議会演説をしたのですが、その内容は知っておくべきことだと思います。

この数日のウクライナ関連の変化に関して。

目が離せませんね~~。

 

 

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