しかしまぁ、アメリカの動き、イスラエル・イランの動きもややこしいですね~。戦争嫌いのトランプのはずなのに「バンカーバスター」なる大型爆弾をイランの核施設に落とすし。イランはイランで「ホルムズ海峡をどうするか」もわからない。
ただ考え方はいろいろで、「トランプは戦争を始めたわけではない」し、イランも「ホルムズ海峡の封鎖は不可能」という専門家も多い。
ま、将来を予想するのが仕事の人達は多くいるし、それぞれの立場でいろいろ言うのは良いにしろ、私達はどうすればよいのか。
私の場合は、それに関しては「将来を予想せずに【現在の流れに乗るだけ】」という考え方に変化はないものの、それなりに「想定」はしても「現実と市場がリンクしていない」様に感じます。チャートを見ると「大きく動いたのはトランプの爆撃時」ぐらいなもので、その後はまるで「何も起きていないような動き」ですよね。
今回、チャートは載せませんが、チャートだけを見ていたら「世界に何も起きていない」ように見える。
私は、これは「お金の行き場がない」からだろうと思うし、同時に、トランプに対する「市場が荒れるようなことをしたら先はないぞ」という【警告】にさえ思えてきます。市場の動きを無視して【自分の理想に走るばかりの政治家】がどうなるかはわかりきったこと。
あるいは、トランプは関税も含めて「何も出来ない。何も変わらない」と読んでいるようにさえ思えます。
ま、今後も市場は安定しているだろうと読むよりは、「波乱が起きても対処できる投資家のみが参加できる状態」と私は見ています。大手の機関投資家は当然「ヘッジ」や「損切り、乗り換え」のノウハウを持っているわけで、「戦争前夜」の様な緊張感を持って市場の動きを見ているんじゃないでしょうか。
実は先日、また長男と次男と3人でDiscordでつなぎ、「今後のダボ家のあり方」を相談していたのですが、やっぱり次男坊は私の考え方を理解できていないのがわかりました。
此処から先は、毎度の「長い話」になります。ご注意を。
ある意味、次男坊は常識的なのですが、「巷の常識に囚われすぎている」と感じました。
資産運用はどうしても「ポートフォリオを組む事が重要」なのはわかりきったことですが、次男は「安全な投資を組み込むべき」という。だから今現在、「債券投資を重視している」わけですが、「もう少しリスクを取った安全な投資を増やすべき」というのね。
それは何かというと、やっぱり「アメリカ株、アメリカインデックス、オルカンETFなど」なわけです。それも「長期保持すべき」だと。
これじゃ最近の日本の、特に若者たちが「新NISA」を使った投資戦略と全く同じ。
次男はそれを「安全な投資」だと考えているわけです。
長男は次男と違って私の考えを理解していて、「それこそリスクが大きな投資だ」と考えるわけです。
結局、「歴史を無視するかどうか」の違いかもしれない。
でも次男は「ちゃんと歴史は知っている」という。
では「日本のバブル崩壊後、元の値に戻るのに34年掛かった」ことや「アメリカのITバブルが弾けた時は17年掛かった」ことも知っていてそれを言うんだな?と聞くと「知っているよ」という。「どのくらい下落したか知っているのか?」と聞けば、そこまでは見ていない様子。「80%も下がったんだぞ」というと次男は何も答えない。ましてや「自分の投資額が半分以下の価値になっても平気でいられると思うか?」と聞いても黙る。「いつもとに戻るかわからない、利益も全く無い中で何年、何十年も生きる恐ろしさを想像できるか?」と聞いても黙る。
私達は「遊び金を投資しているのではない」のであって、「投資から生まれる利益で生活しているという事実」をどう考えるのかの違いでもあるのね。
ここは非常に重要なところで、本業があって「投資をする人」と、「投資で食う人」の大きな違いがあるってこと。
これってまさに「商店」も同じで、「これなら行ける」と始めた商売が駄目で、客も来ない、赤字が続く中で「それでも我慢して頑張るべき」というのと全く同じで、趣味でやるのか、それで食うのかの違いは大きい。
また彼は仕事上(公認会計士)、大手企業のクライアントも多く、中には生命保険のような「巨額の投資をするクライアント」もいるし、「彼らの考え方は理解している」のは間違いがないものの、彼らは「長期保持しか出来ない」「空売りはしない」そして「ヘッジの方法も損切り、乗り換えのノウハウ」もあれば、まさにバークシャーハサウェイを率いて来たウォーレン・バフェットが数十兆円という莫大な株式を「キャッシュに替えて保持している」という【投資のノウハウ】もある投資家と【我々の様なゴミの様な存在とは違う】ことがわかっていない。
大手の真似をしようとしても「私達には出来ない」ことがわからないのね。彼らの考え方を理解したところで、「毎日の業務で何をするのかのノウハウ」が私達には無いのがわからない様子。
私達には「彼らを真似することこそがリスクだ」という、一番大事なところがわかっていないのには本当にがっかりしました。所詮、私達には彼らがやっている「表面的なこと」しかわからないのですから。また「自主性もなく、誰かのマネをし続ける」なんてのは投資にあらず。
私達に大事なのは「柔軟性」で、「買って長期保持」どころか、「下げてきたら積極的にショートする」ことであって、つまりそれは「上がってきたから買う」のと全く同じことであって、それを「流れに乗る」という。
その考えかたに近いのは「ヘッジファンド」であって、私達が注目すべきは「大手の機関投資家ではなくてヘッジファンドだ」と言ったところ、次男は「ヘッジファンドはリスクが大きすぎる」と考えているのがわかった。では「相場が崩れて大きく下がっても持ち続けるほうがリスクが少ないのか?」と聞くとそれには答えない。
もっとハッキリ言えば、私達のやりかたは「将来を予想しない。今の流れに乗るだけ」で、それは「ヘッジファンドとも違う」のね。つまり、大手の機関投資家もヘッジファンドも【将来を読んで、その方向で投資する】のが基本で、あえて言えば「相場を作るのが彼ら」でもある。
ここが「我々ゴミ投資家」との大きな違いで、我々は「流れに乗るしか出来ない」のね。それこそが「リスクが最も低い方法」だというのが次男には理解できない。
ここで長男が口を挟んできた。「高くなったから売るとか、安いから買う」のも駄目で、「上がり続ける内は買いをキープ、下がり続ける間は売りをキープするべき」で、「安くなったから買うのではなくて、そこから上昇に流れが変わったら買う」ということなんだと次男に説明していた。これは「長男はわかっている」ということで私はそれをいう長男であるのが嬉しかった。
次男との話を進めていくと、「流れに乗る方法がわからない」ということなんだろうというのが見えてきた。彼にしてみると「流れを見る」より「将来を予想することの」のほうが【簡単】に考えている様子。これはとんでもない勘違いだし、お話にならないほどの「自信過剰の考え方」だと私は思うわけです。
いろいろ調査し考え、「将来を予想する」なんてのは世界中の「競馬、競輪好き」がやっていることで、それこそが「ギャンブル」だという考え方を私はしますし、「流れを見る」のは【将来の予想ではなくて現実を見る】ことを意味する。
私達には「将来を予想する能力は無い」し「ヘッジや損切り、乗り換えのノウハウも無い」わけで、でも「過去と現実」という【間違いのないこと】はわかるのだから、そこから「流れを見る」ことしか出来ない。
どちらにしろ、私が「リスクのない方法」と考えることが、次男にとっては「リスクのある方法」だと言うこと。まるで正反対。
どうもおかしいなぁと思いつつ、話を進める中で、「うまく行っていたはずの彼のデイトレ」が最近、全く駄目になっているのがわかった。
私の手法を次男にも教えるわけですが、実はまだ始めていないんですよ。それは彼はサラリーマンで「時間が取れない、時間帯が合わない」のと同時に、彼はもともと「自信過剰」なのは子供の頃からそうで、「他の人の言うことを聞かない」のね。というか、「納得できないことはしない」という性格。で、デイトレはデイトレで彼は彼なりに研究してうまくやっていたわけで、私は「時期を待っている状態」です。
で、彼のデイトレですが、「俺は天才かもしれない。勝てる」と言っていたのが「最近、負けが多くて、自粛している」とのこと。
そして彼のデイトレの手法ですが、私が勧める「トレンドフォローもやっていた」のだけれど、最近は「逆張りも多く、手法が安定していない」とのこと。そんな状態だからこそ、私が言う「流れに乗るしか無い」というのが理解できない、あるいはそれに疑問を持っていたということなんですね。つまり今の彼には「流れがまるで見えない」のでしょう。これじゃ「流れに乗る」なんて無理だと思うのも当たり前。
そもそもデイトレなんて、数分数十分のうちに「世の中のファンダメンタルズに変化はない」わけで、「数分後の将来を予想する」事ができない。でも相場は「売手と買手の力関係で動く」から、私の手法は「その変化を見て【強い方に乗る】」という方法を取る。そしてそれは「長期投資も同じ」で、相場が動くのはファンダメンタルズの変化で動くのではないのね。ファンダメンタルズから参加者がいろいろ考えて売買するから動くだけのこと。つまり「何よりも重要なのはファンダメンタルズの変化ではなくて、参加者の心理と力関係の変化を見ること」なのね。
たとえばこれはある銘柄のある日の15:00から17:30までの2時間半の動きですが、この間、世の中のファンダメンタルズには何の変化もないのに「値は動く」。なぜ?それは「市場参加者の心理と力関係の変化があるから」なわけで、それは「長期投資も全く同じ」なわけです。
つまりデイトレも長期投資も「基本は同じ」で、知るべきことは「相場の動きは、買手と売手という参加者の心理と力関係の変化でしか無い」というのが私の考え方。変化する理由そのものは関係ないんですよ。「その変化から市場参加者は何を考えてどう行動するかを見る」のが重要だということ。だから「自分はファンダメンタルズをどう読むべきか」を悩んでも意味がない。これは例えば「関ヶ原の大合戦」も同じで、「家康側、豊臣側のどちらに理があるのか」考えても無駄で「勝負の決着は力関係のみで決まる」じゃないですか。それは「相場の世界も同じ」なのね。「売手も買手も自分が正しいと信じている」。でも世の中のトレーダーの大半は「ファンダメンタルズばかり考える」のね。でもそれは「大手がそう」だから自分もそうあるべきだと考えてしまうんでしょう。デイトレで勝てなくなった次男は、その変化、つまり「流れが見えていない」ということになる。それを見る「ノウハウがない」ってことなのね。
でも私は「彼の手法が安定せずに損することが増えている」のを聞いて嬉しかったんです。「自信過剰で聞く耳を持たない次男坊」がやっと「自信が砕け散るような思い」を経験しているのがわかったから。というか、誰でも(私でも)「俺は天才かもしれない」なんて思うことは「必ず起きる」のね(笑)。有頂天になって「天下も取れるかもしれない」なんてことは、実は誰でも思う時期があるんですよ。
でも世の中、そんな簡単には行かない。
それをやっと「自信過剰の次男坊も気がついた」ということ。
私としては、そりゃ「デイトレのうまい次男坊」であって欲しいけれど、「俺は凄い!」なんて自信過剰のまま時が経って、私もいなくなった後に「そんな彼がダボ家の資産を動かす」ことに大きな不安を持っていました。長男は私の考えを理解しているけれど、強烈な個性を持つ次男には押されてしまうことも起きるだろうと思っていた。
でもやっぱり「次男も皆と同じ経験をしている」のがわかったわけで、「デイトレで勝てない。自粛している」と意気消沈している次男であるのを知って、私は本当に嬉しかったのね。ちゃんと「歩くべき道を歩んでいる」ということですから。
そんなことも次男が話してくれて良かったし、その後は、またなぜ「トレンドフォローしかやるべきではない」という話を延々としました。
世の中には様々な手法があるけれど、「ダボ家」としては【トレンドフォローしかしない】という決め事があります。
それに関しては、次男坊に「今は完全に理解できないのは当たり前」だけれど、【それは私の遺言だと思ってほしい】と何度も何度も伝えました。そしてそれを「孫たち」にも伝えて欲しいと。
段々と、次男坊も私のやり方を学び、進む「段取り」が出来つつあるのを感じました。本当に良かったです。
でもアメリカ株式やインデックスの「長期保持」に関しては、やっぱり世の中のプロパガンダの強さがあまりにも強烈で、それをいう人達が「彼の周りにも多い」のがわかりましたし、そういう中で「流れに乗るほうがリスクがない」という考え方と、【その判断方法】を次男に伝えて完全理解させるにはまだまだ時間が掛ると思いますが、「それ以外の方向性はダボ家にはない」とハッキリ伝えました。つまり「他の方法」をやりたいのであれば、ダボ家ではなくて「次男個人として好きにしろ」という意味で、私がいなくなった後でも次男の今の考え方があるのであれば、「ダボ家の資産には一切触らせない」ということも伝えました。
でもね、「流れに乗る」という基本がちゃんとできれば「アメリカ株、インデックス」もOKなのね。そこの部分の話は今回しませんでしたが。(^_^)v
有り余る時間があるわけでもなくて、私は焦っているのですが、焦っても駄目なものは駄目なのね。
でもとりあえず、次男も「一歩前進」しているのがわかっただけでも良かったと思います。
また話は飛びますが、シドニーで有名な監査法人に勤め34歳でマネージャーにもなって高給取りでもあるのに、「生活が厳しくてどうにもならない」と次男は嘆いていました。
彼は数字やプレゼンは得意で、「いかに自分は厳しい状況か」というのを世間一般との比較を数字とグラフで説明した。
やっぱりオーストラリアの物価は凄いことになっているけれど、シドニーは飛び抜けている様子。
彼は4人家族で赤ん坊が二人で、2BRのコンドに住んでいますが、「シドニーでは最安のクラス」であるのを不動産屋の賃貸別マップで表示して見せていた。「これ以上安いのはシドニーの都心にはない」と。
当然、シドニー中心からでて「1時間の通勤圏内」となれば話は変わってきますが、住む場所は「子どもの教育」の関係もあって「都心からはずれれば良いじゃないか」なんて簡単には言えないのね。また彼の会社の同僚や友人たちは「金持ち」「金持ちの子弟」が多く、彼と同い年の親友(35歳)は「4億円の新居を買った」とか、親が持つ不動産に住んでいたり、恵まれた人達ばかりというのもある。だから自分だけ「都落ち」みたいな生活をするのは「仕事上」「子どもの教育上」簡単ではないというのもあるんでしょう。そういう「プライド」が高いタイプじゃないのだけれど、自分が思う「キープしたい生活」があるという。
彼は様々なクレジットカードの「利点」をエクセル上に整理していて、どのクレジットカードを使うとどんなメリットが有るのか細かく計算して使い分けている。あるクレジットカードを使うと「いつも行く大手のスーパーの買物が28%オフになる」と「年間どのくらいの利益があったか」の月別のデータまで見せてくれた。
そして、「空のペットボトル」を持っていくと現金をくれる場所があって、家のペットボトルをそこに持っていって「いくらになった」というデータもエクセルにあった。
外食は恐ろしく高く、好きな寿司や焼き肉も食べに行けないと。だから焼き肉は韓国焼肉の安い食べ放題に行くと、そんな使った費用のデータもあった。
で、やっぱりお金がかかるのが「子ども関係」で、まだ赤ん坊だけれど、上の子を通わせている「プレスクール」でさえ月に35万円。それもどうにか「国の援助」を引き出して月18万円に抑えているけれど、幼稚園に上がったり、下の子もプレスクルールに行く来年以降は子どもの教育関係だけで月に35万は超えるだろうという試算。
で、結局、お金を使わないように、またポイントを利用して使ったり、あの手この手をやっても「一ヶ月に貯められるお金は28000円が限度」という結果。
なんでそんなことを延々、私に見せるかと言うと「だから援助して」というかと思ったらそうじゃなくて、「ダボ家の仕事をしたい。月に10万円でも良いからほしい」というのね。
彼の会社は「副業を認めない」とのことで、やれるとしたら実家の手伝いとか「投資」しかなくて、その投資も会社が監査法人であることから「制約は多い」らしい。
一般的には「共働き」が多いけれど、ヨメさんは専業主婦で「そうであってほしい」というのが次男の主義。
でもこのままでは将来真っ暗だと嘆く次男坊。
これが34歳で家族4人。年収1980万円のシドニーに住むサラリーマンの実態。
だからやっぱりオーストラリアは「共働きが多い」ってことなんでしょうね。二人で働けば、高給取りではなくて家庭年収は2千万は超えるし、そこそこ良い会社に勤めていれば二人で3000万を超える。
これがオーストラリアはシドニーの実情。凄いことになってますね~。
でも「泣きが入っている」のは良い状態だと私は思っていて、上にも書いたけれど「俺って凄いでしょ」なんて自信過剰な次男に何よりも重要なのは「苦労」と「現実を知る」ことだと思っています。
来年からは「ダボ家」として次男坊を救いに入ります。でもそれは「無償の援助」じゃなくて、「ダボ家としてやってほしいことをやってもらう」という事だし、次男に教えたい「デイトレの手法」も【私の言う方向性】でやってもらうということ。「ダボ家に就職してもらう」という感じでしょうか。
なんだかんだで「進捗は遅い」ですが、クリアするべきことをクリアして「地は固まってきている」感じを受けています。
これからが本番。
私も頑張らなくては。