「最良の環境」は「最悪の環境」に似ているのがわかった 人を育てるのも同じなんでしょうねぇ

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すいませんねぇ、またカイワレ大根やその他のスプラウト、豆苗などの栽培の話。

AIと相談しながら「最良の環境」をいかに作るか探してきましたが、その環境をどうにか作れるようになっても「うまく育たたない」のね。それどころか「手抜きをしていた頃」の方が良いこともある。

不思議ですねぇ。

でもここで「生命の本質」があるのを学びました。

昔から「可愛い子には旅をさせろ」とか「ライオンは子どもを崖から落として生きる厳しさを教える」なんて逸話がありますが、栽培もその通りで、「甘やかして育てても逆効果」なのがわかってきた。

思い起こせばマレーシアで育てた「紫蘇」ですが、育てることそのものは簡単でも「美味しくない」という現実と遭遇した。苗も葉も強く立派に育っていますが、まさに「促成栽培の野菜は見た目は良くても美味しくないし栄養価も低い」というのと同じ状態。

その時、いろいろ調べたのですが、プロは収穫期に近づくと「水やりや肥料を絞る」ことをするそう。そこで初めて紫蘇は生命の危険を感じて様々な成分(独特の香りの元である「ペリルアルデヒド」などの精油成分)を作り出すのだと。また水分も肥料も十分すぎて、「葉が大きく育ちすぎる」と成分も薄まるということなんでしょう。

この辺の「加減」が素人にはわからない。うまく行ったのは「偶然」と考えるのが正解で、プロは経験と科学的知見で「ちょうどよい塩梅」がわかるんでしょうね。当然、それは育てる種類や品種、農園の環境にも左右されるわけで、やっぱりプロは凄いと思う。その点、「野菜工場」は「環境は自由自在に作れる」わけでどういう野菜を作るかデザインしてそれに合わせて育てる。「効率重視」「見た目重視」「美味しさ重視」なんて違いがあるのは「モヤシ栽培工場」も同じ。

カイワレ大根も私としては「根を下へ下へ伸ばして欲しい」わけですが、湿度も高く水分に恵まれている状態だと、それこそ根は横にでも下手すりゃ上にでも伸ばしてしまう。それでいて「水分過多」の場合は「高温のマレーシア」では生育不良になったり溺れて死んで腐ったり。「ただ育てるのは簡単」にしても、見た目も良く美味しく育てるにはどうするべきかが私にはわからない。

もうこの辺で満足して諦めるべきかと、そんな事も考える今日このごろ。

私はかつて「自家製コンポストを作る」のと「釣り用の餌」として小型のミミズを2000匹ほど飼っていたことがありましたが、そのときにも「水分や餌を絞る」とミミズは生命の危機を感じ、また「種族が絶えないように」【生殖活動を活発化させる】のを学んだことがあります。

トマトの栽培でも、本来は塩分が多い土壌は栽培に適さないわけですが、あえて塩分濃度が高い土壌でトマトを栽培する方法があるとのこと。塩分が濃いと「浸透圧」の関係でトマトは水分を吸収するのが難しく、下手をすれば自分の水分を取られてしまう。そこでトマトは生き抜くために「自分が持つある成分の濃度を上げる」らしいのね。そうすると土壌の浸透圧に負けないようになる。この生きるか死ぬかの瀬戸際でトマトが「味も濃くて美味しくなる」のだそう。その成分こそが「糖(ショ糖、ブドウ糖など)」「アミノ酸(グルタミン酸、アスパラギン酸など)」といった、「旨み」や「甘み」の元となる成分。

ということで、私の栽培も「適度なストレスをわざと与える」方法に変更することにしました。しかし「適度とはどの程度かがわからない」。でもま、「水が欲しければ自分で探せ」と。しかし「手の届くところには水分があるようにする」とか。しかし「それは少量」で、「与えすぎることはない」ようにしないと高温下のマレーシアでは「蒸れたり」「溺れたり」が簡単に起きてまともに育たない。

こういうことって植物や動物だけじゃなくて、人間も同じなんだろうなと思ったり。

子どもを大事に大事に育てればそうするほど「バカに育つ」なんてのは昔から言われてきたことだし、これは「自分」に対しても同じで、自分を甘やかす生き方をつづけたらどうなるのかなんてよく分かること。

今の自分がまさにそれだと、カイワレ大根を育ていて気付かされた。(笑)

 

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