【AIバブルは巨大なネズミ講だった】という動画を「レバナス一本リーマンさん」が出しています。
私がAIの盛り上がりを見て思っていたことはまさにこれなのね。
マッチポンプというのが当たっていると思うけれど、ある企業がAI関連企業に大型投資をするという話だけで、「両者の株式が上がる」事が起きている。下手すりゃその「値上がり益」で投資金額が出ちゃうんじゃないかと思うくらい。ま、自社株を大量に持っていると仮定した場合ですが、そんな大きなお金がグルグル回っていて、どこでどう使われているのが良く見えない。でもなんだかAI業界は凄いことになっているという「印象」だけは皆が受ける。
何度も書いてきたことですが、AIの開発企業がどれほどの売上と利益をだしているのかという「事実」に注目するべきだと私は思うわけで、あるいは「将来の売上と利益がどうなるか」が重要で、何千億の投資があったとか、GPUや半導体を何千億購入したとか、とんでもなく巨大なデータセンターを巨額の資金を投入して作ったとか、私に言わせればそんなのはどうでも良いことで、「売上と利益はどうなっているのか」に注目したい。
まさに過去の「原爆開発競争」と同じで、アメリカのマンハッタン計画もどれほど巨大で多くの資金と人員が投入されたのか。
だから何なの?
と私は思うわけです。AIも同じ。
「原爆じゃなくて原発」ならわかるんですよ。発電して電力を売ることによって売上も利益も出る。でも原爆からは売上も利益も出ないじゃないですか。
さてAIはどうなってる?
ただし、株式投資で利益を出す場合、多くは「値上がり益に期待」しますが、本音を言えば「株価が上がる理由はどうでも良い」んじゃないですかね。いやいや「配当も大事」だというかもしれないけれど、それならまさに「売上と利益」に注目するべきで、「莫大な投資をしています」というそのことは「配当とは結びつかない」じゃないですか。
「株価が上がること」がまさに【評価】であって、株価が上がらないのは「評価されていない」ということになる。
でも原点に立ち戻ってみると「投資はそれで良いのか?」となるわけで、前の日記に紹介した「ウォーレン・バフェットはまさにそれを言っている」のね。
値上がりや値下がり、その動きで利益を狙う「投機」なら良いと思うんですよ。それは私のトレードも同じで、私の発想は「投資家のそれではない」のね。サーファーが波に乗るのと同じで、「波そのものの価値を考えることはない」わけです。
でももし本当に「投資をしたい」と考えるのであれば、やっぱり私は「ウォーレン・バフェットは天才」だと思うし、彼の話に耳を傾けるべきだと思う。
一番駄目なのは、自分はカジノに行っているのに「ギャンブルをしている自覚がないこと」じゃないですかね。
もしもある大企業が「ディズニーランドの20倍の規模の世界一のテーマパーク」を作ると【1兆円を超える規模の投資をした】とします。
貴方はその企業の株式を買いますか?というのと同じ。
私なら絶対に買わない。でもそういう話題性があれば「上げても下げても大きく動くだろう」とは読めるので「波乗りしてみようか」とは思う。
私はAIを開発するOpen AIの貸借対照表を見てみたいと思う。
今、Open AIがやっているのは、建設会社だとすれば「ドバドバと大量のコンクリートを流し込んで土台作りをしている」状態だと思うし、そこからは将来の売上も利益もまるで見えてこない。ただ良いことは「その莫大な資金は投資として受けるのであって、借入金ではない」という点。それのみが良い点だと私は思っています。
じゃ、なんでそんな会社にとんでもない莫大な投資をするのか?
私にはそのへんが全く理解できないんですよ。
でもそれも当たり前で私は「商人」でしかないから。
投資家が何を考えているのか、私には全くわからず。
アメリカのNASAは宇宙開発で莫大なお金を使った。アポロ計画もそう。
ではなぜ今、NASAはそれを続けない?なぜアポロ計画は終わった?
もしNASAに私達が投資できるとしたら投資する?
私は、それに世界が気がついた時、AIバブルは崩壊すると見ています。でも「バブルができること」「それがいつか崩壊すること」は私は【非常に良いこと】だと言えると思っていて、理由は簡単。【そこに利益を出すチャンスが2度もあるから】です。「上げでも下げでも利益は出せる」ということ。
でも「長期投資スタンス」「買ったら売らないスタンス」の場合は危ないと思うからいつもそれに関して書いているわけで、でもそれでも「逃げ場はわかる」「ヘッジもする」という投資家なら問題なし。
AIバブルが弾けて生き残るのはどんな産業、企業かというと、私は世界の最先端を走っている「中国のロボット産業」だろうと思う。それは「宇宙開発は金にならない」けれど「ロケット産業には実需がある」のと同じ事。
そして「ロボットバブル」が始まると思う。
でもだからといって、今の時点では皆「スタートアップ企業」と言われるレベルで、投資先を選ぶのは不可能。まさに電気自動車(EV)と同じで、数百社という数の企業が出てきて、どれが生き残るかなんてまるでわからない。でも「投資競争は始まる」のだろうと思う。
こういうことの繰り返しで、私は株式市場は「カジノ」に見えてくるんですよ。
そして歴史を見てみると、それは昔から同じだったんじゃないかと思う。
だから私は「超短期の投機しかしない」と決めた。そして長期投資は「利益確定の債券投資のみ」で、それもせいぜい長くて3~4年で、残存期間は「1~4年でバラす」ことにしています。それよりもっと遠い将来なんて、私には全く想像さえ出来ませんし。
でも私は、私とは真逆の投資の考え方をする「ウォーレン・バフェット」を否定はしない。それどころかやっぱり「相場の神様と言われるだけのことはある」と思っています。
ただ私には残念ながらウォーレン・バフェットほど性能の良い「脳みそ」を持っていないからやらない、できない。(笑)
真似するのは投資ではなくて、「当たる競馬の予想屋探しと同じ」にはなると思うから、真似もしない。
私には「自立したい」という基本的な考え方があるからで、でもギャンブルでも「当たり屋に乗る」という方法もあるし、それはそれで良いのかもね。