我が家は今、別居状態。
仲が悪くて別居してるわけではなくて、ヨメさんは新居。私は本宅。ヨメさんは「完全に新居に引越しして、本宅は用があるときだけ行くようにすれば?」と言うのだけれど、やっぱり私としては本宅の方が居心地が良いんです。
ただし、食事が・・・・。前にも書きましたが、中くらいのお鍋が一つあるだけ。電子レンジとオーブンは備え付けのがありますが、以前はまな板も包丁も無い、お皿も箸、ナイフフォークもないし、調味料もない。これは全て新居のほうへ持っていってあります。だから本宅では料理のしようもなく、まぁ、どうせ新居へ移るのだから良いかと思っていたものの、なんとなく今みたいに私は本宅が気に入っていますし、外食ばかりというのも飽きますので、しかたがなくパーティ用のプラスチック皿や割り箸、先日はまな板と包丁を買ってきてしまいました。そして若干の調味料。
何をやっているんだか・・・。
私は商人の出ですから、忙しいときにチャチャっと食事を作って立ったまま数分で食事を済ますなんてことに全く抵抗がありませんし、グアムで酷い食生活を経験していましたからそれこそ貧乏学生みたいに鍋で即席ラーメンを作ってそれだけを鍋から食べるなんてのも全く平気。
ヨメさんはそういうタイプじゃないのですが、前は私の食生活を気にして「食べに来たら?」なんて電話もくれて、美味しい食事にありついていました。久しぶりの鰻重やしゃぶしゃぶは美味しかった。
ところがーーーーーーーーーーーーー
最近、ヨメさんは電話もくれない。
ちゃんと食べてるの?なんて話も出ない。
いつもは用もないのに電話を掛けてきていたのですが、最近、平気で2,3日連絡がないこともあります。
用もないのに電話であーじゃこうじゃ言われるのは嫌いですが、最近は全く存在も忘れられているようで、本当に大事な用が無い限り電話もしてきません。私も別に用がなければ「どうしてる?」なんて電話もしませんが。
昨日は飲み会の前に久しぶりに新宅の方へ突然行ってみました。
なんだかなぁ。敵はひとりの生活を楽しんでいるように見えます。友達を呼んじゃ飲んだり食事に行ったり、気ままな生活をしている様子。
「腹減った~~~」と言ったところ、何も無いわよと言いつつ、冷凍してあったカレーを作ってくれました。ご飯も冷凍物をチン。
「私一人で食べるような物だから美味しくなくても文句を言わないでね。」という注釈付きでしたが、やっぱりヨメさんの料理は美味しい。
で、そのカレーなんですが、具が今まで私が一度も食べた事の無いものが入ってました。豚肉を使っているのですが、薄切りの豚肉で何か巻いてあります。
「これ何?」
と聞いたところ、薄切りの豚肉でなんと「ネギ」を巻いてあると言うんです。多分、余り物で作ったんでしょうが、これが結構美味しかった。ネギを豚肉で巻いてそれをカレーの具に・・・。ちょっと考えられませんでしたが美味しかった。
しかしヨメさんの言った「私一人で食べるような物だから美味しくなくても文句を言わないでね。」というのが気になりました。つまり、いつもは気を使って考えているって事ですよね。
気が半端でなく強いヨメさんですから、「貴方のために・・」なんてことは死んでも口にするような女じゃありませんが、いつもは気にかけていたんだ・・・・とヨメさんの気遣いに気がつきました。あるいは変なものを出すのは単に彼女のプライドが許さないだけなのか・・。(笑)
そういえばそのカレーですが、カレーはカレーの入れ物、ご飯はご飯の皿、スプーンはカレーをよそるためのスプーン、食べるためのスプーン、そして私は絶対に食べないのを知っているのに小瓶に入ったラッキョウと福神漬け。そしてキンキンに冷えた水を添えて、私がベランダの椅子に座って一服してくれるところへ持ってきてくれました。
やっぱりヨメさんっていいもんだ、なんて久しぶりに実感。
あの気の強さがなければ最高の女房なんだけどなぁ・・・・・・
しかし、この適度な距離感って良いですね。
単身赴任なんてわけのわからんシステムが日本にはありますが、意外に良いものかもしれないなんて思ったり。
この別居生活、いつまで続くのやら・・・・・・・
これが当たり前ってのも怖いものがあります。