釣りに行きました

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ヨメさんが釣りに行きたいというので、近所の釣り道具屋で最小限必要なものだけ、釣竿とリールのセットを2セット、針、重り、スイベル、ハリス用の釣り糸、そして餌(イソメみたいな)だけ買ってきました。全部で90ドルほど。道具としてはオモチャに毛の生えた程度ですが、この程度で十分でしょう。

帰ってきてから仕掛け作り。そうなるとすぐにでも行きたくなるんですね。餌も買ったしぃ。

で、長年ゴールドコーストで釣りをやってきた経験で、他の餌も用意。それは鶏肉。釣りに鶏肉ってまさかと思うかもしれませんが、これが黒鯛釣りには威力を発揮します。

雨が降りそうでしたが、降ったらすぐ帰ってこようということで出発。行き先は目と鼻の先。

潮も干潮から上げ始めで、時間としてもちょうど良い感じ。

行ってみると先客がいました。

挨拶をしつつ釣果を尋ねてみましたが黒鯛が数匹釣れているだけの様子。

そこで私は特餌(どんな魚でも食う)のイソメ(ゴカイの大きなヤツ)を付けて第一投。

これがラッキーですぐさま当たりがあって釣れました。まずはキス。

これって嬉しいのですが、気まずいんですね。皆がガンガン釣れている所で釣れるならまだしも、釣れないねぇ、みたいな雰囲気のところに来たばかりのヤツの第一投で釣れた日には、間違いなく全員のやる気がなくなります。

ということで、喜びは最小限にして、第二投。ここで釣れれば、ちょっくら威張れるのですがそう簡単には釣れず。でも小さな当たりがあったので結構釣れそうな予感がありました。

日も暮れて来たのと同時に段々と空模様がおかしくなってきてスコール。やっぱり降りました。

雨宿りができるようになっているので助かりました。ヨメさんはウォッカ。私はビールを飲みながら、そして急遽作ったオニギリや酒の肴で小宴会。

こういうときって皆が雨宿りをするので、お互い声を掛け合って、どこから来たの?とか釣りの話で盛り上がります。これはこれで楽しいひと時。

でも雨がやまなーーい。

一人二人帰っていきましたが、私としてはまだ帰りたくない。

小降りになったので私だけ釣りを再開しましたが、一人で飲み続けたヨメさんは出来上がってしまい、自分は座ったままで自分の竿は放置し、私に餌をつけろとか、あっちへ投げろ、そっちじゃないとか指示を出すばかり。

でもコンスタントに釣れました。

とは言うものの、放流サイズばかり。黒鯛も二匹釣れましたが、手のひらよりちょっと大きい程度で放流。オーストラリアはこういうところも五月蝿くて、放流しなければならないサイズが魚ごとに決まっています。で、結構警察(?)が見回っていて、もし放流サイズをキープしていたらかなり面倒なことになります。怒られて終わりってわけにはいかず、場合によっては警察署まで連れて行かれ、釣り道具は没収なんてこともある。

その他、エイも釣れましたが、結局、お持ち帰りはキスの4匹だけ。

一番大きなキスで25センチぐらいでしょうか。日本では巨大サイズになりますが、こちらではこれが普通。他の3匹は放流かどうかの微妙なサイズ。

塩焼きにしようかと思いましたが、ヨメさんの「味噌汁にしよう」の一言で味噌汁に決定。

美味しかったか?

う~~む。もうキスと黒鯛(釣れるのはそればっかり)はもう一生食べなくてもいいくらい食べたので美味しさは感じませんでした。

キスもこっちのキスじゃなくて、日本のシロギスならなぁ。天ぷらでも南蛮漬けにでもして食べたいのだけれど、こちらのキスは中途半端に大きいし、イマイチ好きになれません。

お持ち帰りサイズの黒鯛は釣れませんでしたが、それはそれで良かったような気がします。黒鯛ってちょっと匂うのね。バスほど臭くは無いけれど、鯛という名前が付いている割には美味しくない。だから私もヨメさんもまず食べません。そういう意味で、いらん殺生をせずに済んだかも。と大きな黒鯛が釣れなかった負け惜しみも言ってみる。(笑)

私はまだコチの方が好きです。こちらのコチは化け物みたいに大きなコチで、30センチは小型で、40オーバーが普通。大きいのは1メートルぐらい。

正直なところ、久しぶりだから釣りもいいなと思ったけれど、やっぱり釣れるのはいつもと同じキスと黒鯛ばかり。もういい加減してよ~と言いたいくらい。

やっぱり日本みたいに場所を変えれば色々釣れて、なおかつ季節によって釣れる魚も変るって本当に凄いことなんだというのがこちらで釣りをすると良くわかります。

もちろんボートがあれば話は違うのですが、日本みたいにあれもこれもという釣りはこちらでは出来ません。そして魚も日本みたいに美味しくない。

日本って何でも美味しいし本当に不思議な国だと思います。

ということで、私の釣り願望はもう十分満足したのですが、ろくすぽ釣りもせずに、途中から帰ろうよ、帰ろうよと五月蝿かったヨメさんは、明日も行こうと張り切ってます。

何を考えているんだか・・・・・

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