PCが壊れたというかHDDがいかれてしまいました。
近年、HDDにS.M.A.R.T.なる機能が付いているのは知っていましたが、でもそれがなんなのかは全く知りませんでした。で、この1,2週間、起動時にそのS.M.A.R.T.が3番目のHDDがおかしいぞとメッセージを出すようになっていたのです。で、起動途中に止まり、F1を押さなければ先に進まないという状態。でもF1を押せば普通にウィンドウズも起動する。
こりゃやばいと思いつつ、コマンドラインからchkdsk /rを掛けてもなんら変わらず。
こんな経験は初めてで、そのS.M.A.R.T.やらを調べたところ、これって名前の通りにスマート(利口)なやつなんですね~。HDDの状態をずーっとモニターしていて、おかしな動きがあるとそのうちお釈迦になるかもしれないぞ~と教えてくれる。だから余裕を持ってバックアップが出来る。
これって凄いことで、この30年近くカタカナしか表示できないころからPCを使っていてHDDがお釈迦になったのは5,6回あったでしょうか。それらはある日ある時、突然アクセスができなくなってしまうという壊れ方。当然データはパーでバックアップを取っていなければ気が狂うような壊れ方でした。
ところがこのS.M.A.R.T.ってやつはHDDが完璧にアクセス不能になる前に、危ないぞと教えてくれるんですね。偉いやつだ。ヨシヨシ。
で、そのエラーの内容というかS.M.A.R.T.がHDDの一体何を監視していて、それらの数値がどうなっているのかを見るソフトを入手。HD Tuneというフリーソフト。
どうも不良セクターが増えている様子。
でもこの不良セクターってのも本当に悪いやつばかりじゃなくて、場合によっては不良をやめて更正するというお利口さんもいるので、まずは不良と決め付けられたセクターが本当に不良なのかどうか調べようと思いました。
どうやるのか?
物理フォーマットを一度かませてやるとまた違うものが見えてくるんですね。
ところが~~~~~~~~~~~~~~~
知りませんでした。近年のウインドウズには物理フォーマットの出来るプログラムがないのね。論理フォーマットしかできない。
いつからこんなことになったんだ~~~?
調べてみると各社それぞれ物理フォーマットを出来るユーティリティソフトを出していて、PCをCDなりDVDから起動させてフォーマットをするという感じ。めんどくさいなぁと思いつつ起動ディスクじゃなんだ作ってやったのですが、PCは起動するのにユーティリティソフトは動かず。
ったくも~~。
バッファローが汎用物理フォーマットプログラムを出しているのを見つけ、それでどうにかフォーマットしました。
ところが~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これがきっかけで、HDDは完全お釈迦になってしまいました。あーーあ。
さてどうしましょう。
この3番目のHDDって同じHDDを二台つなげてRAID0(ストライプ)を組んでいるのですが、新しいのを入れるにしても全く同じHDDの方が良い。でも最近はかなり早いHDDも出てきているので今更旧型を買いたくない。
ということでまだ大丈夫なHDDを調べてみると、こいつもS.M.A.R.T.がエラーメッセージを出すまでには至っていないものの若干調子が悪そう。まぁ、この二台のHDDは同じときに買った同じ型番だから、ましてやRAID0でいつも一緒に動いているわけですからおかしくなるのも同じ時期の可能性もある。
ということで、二台とも取り替えることに決定。
早速買いに行ったのですが、欲しかったウェスタンデジタルの2Tは一台しか在庫がないとのことで、しょうがないのでシーゲイトの2Tを二台買ってきました。SATA3対応のRAMが64MBのもの。7200rpm。
でもなぁ、これをまた繋げてRAID0にするべきか・・・・。
そもそもHDDはデータディスクとしてしか使っておらず、CドライブはSSDを二台繋げてやっぱりRAID0を組んであります。残念ながらSATA3じゃないのでぶった曲げるほど早いってことはないけれど十分早い。そして画像処理する場合はCドライブにデータを載せて動かしている。
つまりHDDはRAID0を組む必要がないってことなんですね。ましてやRAID0は一台お釈迦になれば全てのデータはパーになるわけで、まぁ、常日頃バックアップは取っているものの、合計4Tのバックアップを取るシステムにはなっていません。
ということで、2台のHDDは普通にSATA2で繋げることに決定!
今のところはデータ量もそんなに大きくなく1T前後なので、片方を内部バックアップ専用として使えば今迄みたいにUSB接続の外付けHDDでチンタラ気の遠くなるような時間を掛けてバックアップしないですむ。で、もしデータ量が増えてきて2Tを超えるようになったらそのときはそのときで考えることにしました。
しかしまぁ、このS.M.A.R.T.ってのは余計なお世話って感じがしないでもありませんがやっぱりあったほうが良いですね。まだ壊れていないのにエラーメッセージが出ると精神衛生上良くないし、そして壊れていないのにHDDを交換するか悩むことになるし。でもま、地震がくるぞ~~みたいな予報と同じで、やっぱりこれはこれで良いのでしょう。
買ったばかりのHDDですが、HD Tuneというプログラムで今の状態を見てみました。
それぞれのHDDの動きには支障がありませんし、というかあったら困るわけですが、でも違いがあるのがわかりました。
そのテスト結果がこれ。
DドライブのHDD
EドライブのHDD
HDDは中に円盤状の記憶媒体があってそれがレコードのように回転しているわけですね。で、当然外周の方がスピードが速く内側になるにつれてスピードが遅くなる。したがってデータの転送スピードも変化するわけで、それをテストした結果がこの図。黄色のドットはシークタイム。
まぁ、転送速度としては今時のHDDらしく、150MB/sは出ているわけですが、上のHDDは下のに比べて安定していません。イカレテいるHDDってこのギザギザが半端じゃなく大きくなるわけで、上のHDDはそこまで悪くは無いけれど、足元がふら付いている感じ。
大丈夫かなぁ。
これってちゃんと動いているわけですし、不良セクターもないし、フラフラしているから交換してくれってのは駄目なんでしょうね。
ちょっと気になるなぁ・・・・・。