リンギットのチャート

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リンギットのチャートを見るのにお勧めがあるかという質問を頂戴しました。

実は私も何か良いのが無いか思っていますが、弄繰り回せるほど良いチャートは見つかっていません。というかチャートソフトにデータを取り込めばいいのですが、面倒で・・・。^^

では、どれを見ているかというとヤフーのチャートです。

ヤフーファイナンス ← クリック

この程度のチャートならどこにでもあるわけですが、どうして私がこれを見ているかというと、それなりにいろいろできるから。

って説明になっていませんね。^^

まずチャートの左上にsymbolを入れる場所がありますよね。そこに見たい通貨ペアを書き込めばすぐに表示してくれるのが便利。ってどこも同じですね。まぁ、使い慣れているってだけかな。

上の画像の赤矢印のところにsymbolをいれるわけです。

で、リンギットですが、二つの見方がありますよね。円でリンギットはいくらかというチャート。そしてリンギットで円はいくらかというチャート。意味わかりますよね?

1リンギットはいくら?というチャートが上のチャート。25円ちょいです。

それとよく両替の話ででてくるのが、1万円を両替すると何リンギットになるっていう見方。これは上とは逆の見方ですね。

そういうチャートも簡単に表示できます。

まず上のチャートのシンボルですが MYRJPY=X です。で、これのリンギットと円を逆にして JPYMYR=X とシンボルを入れるところに打ち込みます。すると出てくるのが次のチャート。

0.0397ですからこれを1万倍すれば、一万円で何リンギットになるのかわかります。

こんな感じで見たい通貨ペアを打ち込めば簡単に見れるってのが一つ。

そして表示範囲ですが、1日から5年、あるいはmaxまで表示できる。

それと簡単ではありますがチャート分析用のインジケータもある。上の例ではema50を表示させています。赤いラインがそれ。これがあるだけでどういう動きなのか見やすくなりますよね。

それと面白い機能があります。それは他のチャートを重ねて表示できる機能。

リンギットはかつては米ドルにペッグされていましたがバスケット制に変わりましたよね。でもどの通貨にどういう割合でというのは公表されていない。リンギットという通貨はしっかり管理、制限されている通貨なので交換やデリバティブ取引の自由度がありません。ではリンギットに変わるものはないのか?って話になるわけですが、このチャートを使うと重ねて表示できますので、リンギットの動きは何に近いかってのがわかります。

まず、米ドルを重ねてみましょう。上の方のメニューに COMPARE というのがあります。そこをクリックして重ねたいチャートのシンボルを入れるだけ。試しに最初のチャートに USDJPY=X を重ねてみます。

緑色のラインがありますが、それがドル円です。

表示期間を5年にしてみましたが、リンギットも米ドルも円に対する動きですからまぁ動く場所ってのは大体同じ。でも動く大きさがずいぶん違うのがわかります。

ではここにシンガポールドル/円を重ねてみましょう。シンボルはSGDJPY=Xです。

リンギットのラインの上にある薄い緑のラインがシンガポールドルです。これで見るとちょうどUSドルとシンガポールドルの中間にリンギットがあるように見えますね。では5年という期間はちょっと長いので1年にしてみます。

USドルの色とシンガポールドルの色が近いので見づらいと思いますが、リンギットにくっついて上下しているのがシンガポールドルです。

シンガポールドルが一番リンギットに近い動きをする、相関性があるとこのブログで何度も書いていますが、これがその理由です。

では次にシンガポールドルとリンギットのチャートを見てみます。シンボルはMYRSGD=Xです。

ずいぶん上下しているようですが、これはチャートの設定によってそう見えるだけですね。一番右の数値を見てください。動く範囲は非常にせまいのがわかります。

では表示期間をmaxにしてみましょう。1999年の1月から今までです。

マレーシアリンギットはシンガポールドルに対して、ダラダラと弱くなっているのがわかります。

さて将来どうなるのかわかりませんが、もしかしたらシンガポールドルを持っているほうが良いかもしれない。少なくとも過去においてはそういう結果。そしてシンガポールドルは自由世界の通貨と言っていいように制限がありませんから、普通の通貨のように交換も自由だしデリバティブも存在する。

以前から、私はマレーシアには必要最低限のお金しか持ち込まないつもりだと書いていますが、その理由がこれです。つまりシンガポールドルを持っていればそれで事足りると思うのです。またヘッジをするのであればFXがありますし、アジアの金融の中心であるシンガポールの方が投資をするにも自由度があると考えています。

レバタラを考えてもしょうがないのですが、私の信条としている大事なこととして「想定外がおきても生き残る」というのがあります。人生なんて計画通りに行くことなんか皆無で、大体おかしくなるのは想定外のことが起きるから。こんなはずじゃなかったってやつ。仕事も同じで、何十年に一度の想定外で会社って簡単につぶれるんですよね。

そういう意味で、私は異常かもしれませんが、リンギットが制限されている通貨だというのが気に入りません。交換はマレーシア国内に限られていますし(建前?)、FXもデリバティブも何も存在しない。国外に持ち出したらお金として全く通用しない通貨だってことなんですね。

もし何かが起きて逃げようと思っても、リンギットを持って国外に逃げてもどうにもならない。また今の時点で制限が加えられている通貨だということは、世界的に何かが起きたときには平気で制限の強化もするんじゃないかと思います。本来、自由経済主義の中では為替交換やデリバティブに制限を作らないってのが約束事だろうと思うのです。でもマレーシアリンギットは違う。

ま、考えすぎであろうことは自覚していますが、リンギットを持たないとどうにもならないわけじゃないし、それどころか他通貨で持っていたほうが自由度ははるかに高く、また利回りもリンギットは低すぎる(%そのものもそうだし、実質金利はマイナスだと思っています)ので、必要最低限のリンギットだけ持ち込むという計画に今のところ変更はありません。

ただいつも書いているように、もし本当に長期で、骨をうずめるような覚悟が出来たとするなら、今度はリンギットを持たないリスクが発生しますので、そのときにはまた考え直すつもりです。

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