宿泊その他-日本

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今回の日本一時帰国は遊び中心ではないので、泊まる場所もはっきり決めずに出発しました。ただ、福岡到着が夜の10時ごろですので、初日だけ予約。

次の日は朝からレンタカーを借りて移動ですので、まぁ泊まれればいいやという感じではありましたが、20時間を越える長旅でしたから熟睡できるようなところじゃないとうまくないというヨメさんの希望で、前にも泊まった事があるハイアットリージェンシーにしました。私としては安宿にしたかったのですが、調べたところやっぱり地方って安いんですね。東京とは随分違う料金なのでハイアットリージェンシーに決定。

部屋の写真は撮りませんでしたが、ツインでまぁまぁの広さ、落ち着けました。ハイアットで正解。

帰りの2泊ですが、ハイアットのフロントでネゴしてみました。FSPの話をしたり、じゃぁ楽天トラベルから予約したほうが安くなるんですね?とか揺さぶりを掛けたらなんとFSPでの価格から2割以上引いてくれたので予約を入れておきました。

次の日、レンタカーを借りましたが、日産のなんとかっていう車種。(笑)

そこそこ車内も広くて荷物は積めるし、小回りも利いて燃費も良い感じがしましたが、いわゆる町乗り主体の車種なのでしょう。高速で120キロだすとハンドルがフラフラして非常に運転しづらい車でした。これって凄く怖い。

佐賀ではヨメさんの母親の実家、農家に泊まりましたがその写真は無し。いわゆる農家で大きな家と別棟があってトラクターがあったり、中にはたまねぎが干してあったり。庭には栗の木、柿の木、その他季節季節に花が咲き実をつける草木があって、私みたいに新橋のど真ん中、置屋のまん前で夜にはオネーサンたちの客引きの声を子守唄にして育った者には別世界でした。私は好きだなぁ、ああいう農家の佇まい。

別府に行きましたが、着いたのが夕方の5時ごろ。インターネットには接続できないし、ネットカフェも見つからないし、しょうがないので駅中の案内所に行きました。まぁ、泊まれればいいぐらいに思っていましたが、案の定、食事つきは無理との事で、朝食付きの素泊まりってやつを紹介してもらい始めて経験しました。

どんな旅館か心配でしたがまぁ、見た目は合格。中に入ってみると古さが満ち満ちている旅館。(笑)

部屋は二間続きで広かったのですが、よくよく見ると壁はシミだらけ。窓ガラスには割れがあって大きなテープが張ってありました。

海向きの部屋でしたが、別府の海岸は災害防止のための護岸工事がされていて、全く風情がないと思いました。

完成すると、芝生を敷き詰めた堤防となる様子。こういうのは仕方がないんでしょうね。

部屋から見える町側ですがこんな感じ。

かつては高かった(?)というタワーがありますが、なんだか古びたというか薄汚いというかそういう町並み。遠くに見える山間には霧がかかっていますが、あちこちから湯煙が立っているのが見え、これは別府らしいと思いました。

でもねぇ、正直なところ、これが日本の代表的な温泉地、別府かぁ?と思いました。なんていうのでしょうか、数年前に伊勢志摩に行ったときにも感じましたが、地方は疲弊しているという感じそのもの。伊勢志摩は自然は綺麗でしたが、あちこちに営業もやめたホテルや旅館、あるいは会社の保養所みたいな建物が放置、散乱しているという感じ。

そもそもこういう旅館とか観光ホテルって構造不況業種なんでしょうね。昔、私が若い頃、旅館と言えば最低でも2万5千円はしましたが、それが今ではその半額以下が標準の料金の様子。でもそれってそれで採算があう料金ではなくて、もう建物も何十年も経ってとっくに償却が済んでいる、あるいはバブルの頃に増築改築して借金を抱え倒れたところをただ同然で買い取って営業をしているとか。つまり、新規に土地を取得し、建物を建てて採算が取れる業種じゃないんですね。これって悲しいことだと思います。安けりゃ良いってもんじゃない。

私たちが泊まったこの旅館も、聞いたところ築50年を過ぎているそうです。でも大幅に改築はしていないし、毎日のメンテも十分に出来ていない様子。その代わり、標準的な宿代は一泊二食付きで12500円程度。

ただ露天風呂は良い感じでした。

夜明けの露天風呂も良いと聞いて、次の朝、行ってみました。

夜明けを見ながら考えさせられましたが、デフレって本当に怖いと思います。何でも安ければ喜ぶってのも困りもので、それは回りまわって自分たちの収入も減り、文化も廃れ、新規投資が成り立たないってことでもあるんですよね。やっぱり世の中って適正価格ってあると思うし、それを異常に逸脱してしまうってうまくない。でもそうしなければ存続も不可能ってのが今の時代なのでしょうが、私はもう別府は終わりだなと正直思いました。そりゃ少数の勝ち組はいるにしても、地域が活性化することなしに繁栄はありえないでしょう。

大体、温泉ってジジババが好きだと言われますが、今のジジババはロックを聴き、ビートルズを口ずさみ育った年代。ましてやバブルの凄さをみんな経験していますから、昔ながらの温泉で喜ぶわけが無いですよね。かといって高級旅館にはいけない。だったら温泉には行かないという選択をするんじゃなかろうか。海外には安くて面白いところがいくらでもありますから。

困りましたねぇ。いつか日本の別府ここにあり!なんて復活してもらいたいものです。

そんな中で旅館の一つの生きる道を考えさせられたのがこの宿。「かんな和 別邸」という旅館に泊まりました。この旅館はどういうわけか楽天トラベルでは空きがないと出ていて、一休では空きがあり一休から取りました。まぁ、全室で10か11しか部屋がない6室しかないところですから、予約の取り方も考えているのでしょうか。

かんな和 別邸のHP  ←クリック

こじんまりした宿ですが、その代わり内容が濃いとでも言いましょうか。いやでも女将、スタッフの方々と客との距離が縮まりますね。

部屋はこんな感じ。茶室に使える作りでした。

掛け流しの内湯。

露天風呂までありました。別府は湯量が豊富で掛け流し(流しっぱなし)が普通なんだそうですね。

だらしの無い体型、姿勢のオヤジと、若作りのオバサン

木造であるというのはひとつのキーワードのような気がします。木造は50年経てば味も出て100年を越える頃には貫禄も出てくる。ところがコンクリートの建物は30年も放っておけば廃墟にしか見えないんですね。

今回の旅行でどこへ行っても感じたことは、働く人たちのレベルが昔より間違いなく上がっているということでした。それもマニュアルに書かれているような接客じゃなくて、ちゃんと心を感じる気持ちよさがあってすごく嬉しかったです。

建物や施設を改装、改築、更新するのは難しい時代、コストが掛からないのは人的資質の向上ってことなのでしょう。どんなに安いところ、薄汚いところでも、そこに働く人たちが一生懸命に客に奉仕しようとするホスピタリティを感じました。これってオーストラリアにもマレーシアにもまったく存在しないと言っていいくらいの日本人の凄さだと私は思うわけで、でもそれしか残っていないのかと思うと悔しいわけで、日本にはどうにか頑張って欲しいと心底願っています。

別府ではあちこち観光はしませんでした。私は隅から隅まで行きたい派なんですが、ヨメさんはそういうタイプじゃないのね。でも私が是非行ってみたいと言いつづけていた場所には付き合ってくれました。それは別府は鉄輪(かんなわ)にある「地獄蒸し工房」です。

観光というより、なんてことは無い、あの豊富な水蒸気を利用して蒸し料理を作るわけですが、それを観光客に体験させようという施設。要は食べることがらみなら絶対反対しないのが内のヨメさんってこと。(笑)

この蒸し釜で蒸します。

30分500円で釜を借りて蒸すのですが、材料はここでも売っていますし、近所でも売っています。

ところがーーーーーーーーーーー

それは絶対にやめて、どうにか良いものを手に入れて持っていくべき。我々は近所で買いましたが、納得できるものではありませんでした。でもこの施設で売っているものよりはまだまし。

大体蒸すだけですから、素材の良さは倍増し、素材の悪さも倍増するってことでしょう。

私たちが買った材料は、ズワイガニ、海老、ハマグリ、アサリ、ホタテ、サザエ、生卵、そんなものかな。そうそう、馬面ハギをおまけでもらいました。野菜は無し。

金ザルを三段重ねにして材料を載せ、蒸し釜の中に入れます。

それぞれ適した時間があるわけで、その都度、蓋を開けてはその材料だけ取り出すということを繰り返しました。30分あれば十分。

でも時間を見るのが難しく、ホタテ、ハマグリ、アサリは釜から出した後、硬くなってしまいました。8分でも長すぎた。鍋に入れて煮すぎたと同じ状態。その点、海老と渡り蟹はうまくできたのですが、まずかった~~~~~~。素材が悪すぎ。

渡り蟹なんて一口食べてあとは捨てました。これっていつの蟹だったのだろうか。一番楽しみにしていたのに・・・・

でも美味しかったのがサザエ。今回の旅行ではサザエとは相性が良かったのか、あちこちで美味しく食べることが出来ました。

その他、行ったところですが、観光地には興味がないヨメさんが突然騒ぎ出しました。

「わーー、アフリカンサファリがあるんだ!行こう!行こう!」

この騒ぎようたるや子供と一緒(笑)。サファリって要は動物園でしょ?私は全く興味がない世界。でもヨメさんは動物大好き人間。こういうときに、パスしようなんてことを言ったら多分1週間は口を利かなくなるでしょうね。ということでアフリカンサファリ。

自分の車で乗ったまま見るのって初めての経験で、それなりに面白かったです。電動で動く大きな柵があって、まるでジェラシックパークみたい。(笑)

彼らを車の中からジッとにらみ付け、心の中でオーメンの曲を歌ってみましたが何も起こらず。(笑)

バイソン、臭そう。風呂にいれてやりたいね~。毛が生え変わる時期だとの事。

やっぱりあのサイが道路をふさいでいると怖いものを感じました。

キリンが寄ってきました。可愛い~~。

トラって竹林が似合いますね。実際に竹が好きなんだろうか、不思議。

一番危険なのはこいつらかもしれないと思いました。らくだは後ろ足で蹴りますから、車をボコボコにされるかも。

サファリの後は、施設の中で動物と遊べる様になっています。

そういえば、ヨメさん、なんて言ったと思います?

「こういうところで仕事が出来る人たちって良いなぁ、うらやましい~~」ですと。

あの言い方って心のそこから出た言葉だと思うけれど、普通50過ぎのオバサンがいくら動物好きだとしてもこういうところで働きたいって思うのだろうか。

生後3ヶ月のライオンの赤ちゃんを抱いてご満悦のオバサン

猫の館みたいなのがあって、何十種類の猫がいましたが印象に残ったのはこれ。

スフィンクスという種類の猫だそう。

犬の中に入って遊んでいるときの幸せそうな顔を家でも見せて欲しいもんだ。

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