夫婦間抗争

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しかしまぁ、夫婦とは一体何なのか。助け合う二人なのか、一生終わることの無い戦いをする敵同士なのか、そんなことを考えてしまうことって結構あるんですよ。

夫婦って言えばやっぱり一番身近なのが両親で、長い間観察することが出来る唯一の夫婦。

彼らが若い頃はオヤジも威張っていて、そして尚且つ女遊びもするわ、家に金を入れないわ、なんて時期もあって、その都度、夫婦間の力関係が動くんですね。

ま、我が家はオヤジが天皇という家族だったのは間違いがなく、それが長い間続きましたっけ。その中の私はというと、息子というよりオマケみたいな、奴隷ではないけれど、ああ、飼い犬、ペットみたいな存在だったような気がします。心理的には嬉しい幼少時代じゃなかったです。でも反面、母が唯一の救いの神でした。

段々と歳を取るにしたがって、男って力が無くなっていくのね。それは社会的、金銭的なことも含めてそういうものみたいな感じがしています。と、同時に、夫婦間でも力関係が変わって行って、いつか女房には頭が上がらない旦那という関係が確立する。我が家はそういう感じでした。

それでも元来の我侭な父親の性格って変わらなくて、力が無いくせに言いたいことを言って全てを掌握しようとするのね。つまり、力のある女房を自分の手足として使おうとする。

そんなある日、母が反乱を起こしたんです。

母は、もう60も過ぎた女房を捕まえて、ああしろこうしろと好き勝手なことを言うなと。もしそれを続けるのなら別れようと言い出した。

それを言われたオヤジの弱さなんて、今までの強さは一体なんだったんだと思うくらいで、あっけなく降参。それ以降、オヤジは完全な母の下僕になった。何をするにもお母さん、お母さんと意見を求めるし、母に強く言われれば親父はいつもあっけなくそれに従うという感じ。夫婦というより母と我がまま息子の親子関係と言ったほうが合っているかもしれない。

だらしないよなぁ、とは思うものの、我がままオヤジより視野も広く優しい母が権力を握ったほうが子供としては嬉しいし、安心。

まぁ、そんな時代がこの何十年か続いていたわけです。

そして、昨日。

先日飲みに行った時に、いろんな昔話をする中で感情の高ぶった我が女房殿が余計な一言を言ったんです。男には女のわからないプライドみたいなのがあって、良い大人に向かって若いわね、なんて言い方は褒め言葉じゃなくて馬鹿にしたことになるのもわからないのね。で、まぁ、それに似たような発言があったので、ああいうことは絶対に男には言うべきじゃないと言ったんですよ。

普通でしょ?

そうしたら逆切れ。冗談じゃないと言い出した。もう50過ぎの女房にああしろこうしろ、あれは言うなとか言うなって凄い剣幕。

びっくりしたなぁ。もう50過ぎって、まだ50過ぎの若造じゃんか。(笑)

女同士の話ならいざ知らず、男が中に入ったときには、男の常識というのも忘れてもらったら困るのに、その注意をしただけで、私が悪者。

さて、私はどうしたと思います?

ここでひるむと上に書いた親父と同じになっちゃうんですね。

ですから、凄い剣幕で怒鳴られたら、それをもっと上回る強さで出ないと駄目ってこと。(笑)

凄いことになりました。

当たり前の旦那の忠告にあれだけの剣幕で逆切れって、やっぱりもう愛なんかなければ、私に対する尊敬も何もない、ただの下僕ぐらいにしか思っていないってことですね。

当然、今日になっても口もきかず。で、それに疲れると自分から普通に話し出す。でもこれにこちらが乗ると旨くないんですよ。わかった?反省した?私に細かい指示は出さないでよ、ってことがそのままになるんです。

結婚って、惚れられてするもんだというのは本当だと何度今まで確認したことか。

じぐそ~~~。これからの反撃、どうしようかな~~~~~~。 (笑)

敵は思ったことは口に出して、さっぱりする性格なのかもしれないけれど、彼女は私が蛇年のA型というのを忘れている。やられたことは一生忘れず、この思いは消えることなく蓄積していくのだ。

覚えてろよ~~~~。   щ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ

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