命がけの窓メンテナンス

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今住んでいるコンドミニアムでは結構頻繁に窓ガラスのメンテが行われます。

ガラスの面積が非常に広いので、ガラスが汚れているとせっかくの景観が台無しになるわけですが、このメンテを見るといつもドキッとします。

今回は窓を綺麗にするのとガラス周りにパテ(今はそう言わない?)を塗っていました。

こちらってゴンドラを使うことが無いようで(他のコンドでも見たことがない)、こうやって上からロープにぶら下がって降りてくるわけですが、良くもまぁ、こんな恐ろしいことが出来ると関心してしまいます。ロープも2本だけで、直径2センチも無いような細いロープ。

彼らも結構ひょうきんで、カメラを向けるとピースサインをしたり、以前は話をしたこともありました。

聞いたところ、やっぱり彼らは山男達で、この仕事が好きだし、怖くないし、訓練にもなると言っていました。

なんだか彼らの生き方を羨ましいと思ってしまいます。毎日好きなことをしながら生きていけるんですから。

オーストラリアって何にしてもそんな傾向があるようで、気に入らないとすぐ辞めちゃうのね。でもそうやって職を点々としながら生きていけるってのは本当に凄いところ。

面白いのは、オーストラリア人に日本では当たり前の「意に反した」転勤、単身赴任とか、そういう話をしても信用しないのね。ありえないと言う。ま、特にゴールドコースト辺りのオージーだからそうなのかもしれないけれど、日本で最近良く聞くようになった「社畜」なんて概念そのものが彼らには理解できないかも。

それでいてお金にはかなり敏感なのね。日本人以上だと思う。

次男坊の話を聞いていても思うのだけれど、資格と経験がものを言う世界なのに「早く仕事を覚えたい」と言わないのが不思議。「どうやったら稼げるのか」ばかり考えている様子。

これって鶏と卵とどっちが先かの議論に似ているわけで、正解はきっとないのだろうけれど日本人としては「自分を磨いて高みを目指す」というのを第一義にして欲しいなぁ。

なんだか世界中が新自由主義に向かっていて、薄っぺらいグローバル主義賛歌が横行し、どの国も経済が最優先。まずは勝てるものに勝たせて全体を引き揚げるなんて新自由主義の世界では起こりえないバカな理想論を持つことに全く疑問を持たない政治家や評論家ばかり。きっと彼らも競争にさらされて新自由主義を標榜しないと生きていけないほど世界は重症なのだとしか思えない。で、ババを引くのが一般国民であり弱者。

そんなことを考えながらオーストラリアを見ると、間違いなく歴史も浅い、文化も無い国だけれど、それぞれが幸せに生きるにはどうするべきかという広いコンセンサスが確立しているように感じます。

そんな夢みたいなことを言ってるから、オーストラリアはいつまで経っても政治も経済も三流なんだよ、なんて声が20年前には多かった。でもねぇ、今になると国民一人当たりのGDPなんてとっくの昔に日本を追い越しているし、一般の人たちの所得も生活レベルも昔に比べたら大違い。そして社会保障の厚さなんて異常なくらいで、それこそ一生遊んで暮らそうと思えばそれができてしまう国。

でもそれを国民が選ばないってことは、それぞれが自分の夢を捨てていないって証だろうと思うんですよ。

日本がこれからどういう国になるのかというのは、今の問題をどう解決するかばかりじゃなくて、本来どうあるべきかの国の設計から見直さないと三島由紀夫が生前言っていた国になるんじゃなかろうか。

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことはできない。このまま行ったら「日本はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」

三島由紀夫ってやっぱり凄いと思うのは、日本の将来の姿を的確に捉えていた点。でも彼は自分で日本の変化を作ることはせずに、日本人の魂に「種」をまいて去っていった。

さて、種を撒かれた私達はどうすればいいのか。(笑)

グローバルだの、国際人だのそんな存在もしないものに価値があると大事な点は隠してしまうバカな風潮はますます強まるし、TPPじゃ、雇用の自由化じゃと、2000年以上の年月を掛けて作り上げてきた日本の文化を否定し、せいぜい100年くらいの、そして成功した事例が乏しい単なる理論、それも格差を容認する西欧人の考え方をなんの抵抗も無く受け入れてしまう日本。これは右派も左派も関係なく、国全体がそちらの方向へ動いている。

でもそれってなんかおかしくない?と皆が心の中で思っているのも確かで、若者の草食化とか、違う価値観を求めて海外に出ようとする人たちも、実はそれの根源は人間性が失われていく世界からの逃避に思えるわけです。

これって青い鳥を探す旅にでるのと同じで、新しい環境や変化を楽しめる時期はそれで良いけれど、自分が求めていたものはこれじゃないと思うときがいつか来てしまうんじゃないかと思ってます。

きっとやるべきことは違うところにある。

この2,3日、天気が悪くてサンダーストームが来ていました。でも一日中じゃなくて毎日数時間ずつという変なパターン。

それも終わって良い天気。ゴールドコーストってやっぱりこうじゃないとぉ~。

コンドの南方向にあるサーファーズの向こうまで綺麗に見えました。

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