グアム料理を作ってみた

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私が若い頃グアムに長年入り浸っていたのはこのブログにも書いていますが、いつも現地の人の家にお世話になっていました。もちろん食べるものは彼らと一緒。

正直なところ、「お食事」なんて言える様なものはなく、またバラエティも本当に限られていて、もしかしたら「バーベキュー」と「ご飯」が基本と言って良いかもしれません。バーベキューも牛、豚、鶏、魚(非常に稀)を焼きますが、マレーシアでいうウェットキッチンみたいな、家のキッチンとは別に庭先に小さな掘っ立て小屋のような建物を持ち、そこにもう一つキッチンがあるというのが普通。ただ、そこに必ずあるのはバーベキューの設備で、燃やすものは木です。多分これが彼らの本来のキッチンだと思いますが、バーベキューが彼らの生活の基本。

で、様々な食材を焼くのですが、焼いてからさぁ食べましょうって感じじゃないんです。焼いておいたものを食べると言ったほうがわかりやすいと思いますが、食事のたびに焼くんじゃないんですね。大量に焼いて、それを各自が勝手に食べるという食事。皆で集まって、さぁ食べましょうじゃなくて、それぞれが勝手に食べます。だから焼いたものは冷めているし、また炊いたご飯も冷えて固まったものを食べる。

そんな食事の中で、私の大好物がありました。基本は焼いた鶏なのですが、それをほぐし、酢漬けの唐辛子、タマネギ、葱、そしてココナッツを刻んだものを併せた物。チキンキャラグインと言います(ビーフで作るとビーフキャラグイン)。

ただこれに絶対にないとならないソースがありまして、これも酢漬けの唐辛子、タマネギ、トマト、ピーマン、を刻み、醤油と酢で併せた物。フェラデニソースと言います。

これは食卓の万能ソースで、何にでもこれをかけて食べますが、ご飯にこれをかけて食べるだけでも美味しい。

そしてご飯ですが、彼らは薄く赤い色をつけることが多く(パーティでは必ずそうする)、アチョーテと呼ばれる粉を使う。これってインド料理で言うサフランみたいなものですが、ものはまるで違います。味とか香りもほとんどなく、「保ち」を良くする為のものであると思われます。南洋で一年中熱く、湿気が半端じゃないグアムではなんでも簡単にすぐに腐ってしまいますから。

ただ今回このアチョーテがないので、ご飯はちょっとだけココナッツオイルを入れてチキンスープストックで炊きました。

もちろん作ったのはヨメサンですが、彼女も結婚前に私にくっついてグアムに行き、3ヶ月ぐらい一緒に現地の人の家で暮らしましたので、彼らの料理はほとんど覚えてしまいました。

ついでですが、彼らの毎日の食事は非常に質素ですが、パーティだけは凄いです。何種類もの料理がごっそり並びますが、やっぱりパーティにもランクがあって、ハイレベルの場合、豚の丸焼きをやります。これを焼くのは若い連中の役目で、ビールを飲み飲み4-5時間かけて焼きますが、これも絶品。レチョンバブイと言います。バリでいうバビグリン。それとフルーツバットのスープ。つまり、コウモリ。こればかりは私は食べられませんでしたが、ヨメサンは味見したようです。臭いなんてもんじゃないのですが(スープも)、彼らはこのコウモリの頭が一番旨いと言って、ネズミの頭のようなものにかぶりつきます。

グアメニアンはパーティが大好きで、例えば誰かが怪我をしたと言えばパーティ、それが治ればまたパーティ、年寄りの誕生日なんか家族が集まりますのですぐに3,40人のパーティになります。これが常にどこかで開かれていると言う感じ。そして彼らのパーティの特徴ですが、基本的にどこの誰でも来て良いことになっています。もちろん赤の他人、通りすがりでもOK。

地域で大きなパーティをすることがありますが、島の全土から人が集まり、勝手に食べて飲んで騒いで楽しみます。もちろん無料。助け合い精神が半端じゃない人たち。

パーティでは真ん中にテーブルを長く並べて、そこに料理がずらーーっと並び、皆が順序良く並んで好きなものを皿にとるわけですが、一番最初にとるのがお客様、次に小さな子供、そして長老から年齢順。若者達は一番最後が普通でした。私達は最初の頃は常に一番最初にとらされていましたが、いつの頃からか、他の若者達と一緒に最後にとるようになりましたっけ。

グアムもどんどん発展して、今ではこういう風習もなくなっているかもしれません。でも私が通っていた40-30年前はどこでもこんな感じ。あの大きな島に信号機が一つしかなく、静かで綺麗な島でした。でも毎晩、B52が北ベトナム爆撃に轟音を立てて飛んでいくような時代でもあった。まだ日本兵の横井庄一氏が出てくる前に、友人達と横井氏が隠れていたタロフォフォというジャングルに入り込んで探検したり、一生忘れられない思い出がたくさんあります。

私の人生観を根本的に変えたグアム。その延長線上に今の私があるわけで、たまにグアム料理を作っては走馬灯のごとくいくらでも出てくる思い出を語り、そして人生のめぐり合いの不思議さを感じています。

グアム。私もヨメサンも世界で(日本以外で)一番好きな場所。

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