日本へ引き上げるタイミング

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私たち夫婦がマレーシア行きを決めたのは2008年。そしてすぐにMM2Hも取って、では行こうと思った時にはリーマンショックの後遺症で身動きできず。

それを未だに引きずってるって馬鹿みたいなんだけれど、事実だからしょうがない。

面白いのは、マレーシア行きを決めた頃に知り合った人たちの中で、すでにマレーシアに渡りそしてもう日本に帰ってしまった人もいること。かと思えば、同じ時期にマレーシアマレーシアと大騒ぎしていたのに、今では全くネットにも出てこなくて、あのマレーシア熱は何だったの?なんて言いたくなる人もいる。

まぁ、本当にいろいろなわけだけれど、今日、また日本に引き揚げるという人の話を聞いた。

うーーむ。なんだかなぁ。私達がグズグズしている間に世の中はどんどん回転して進んでいくのね。マレーシアは卒業して、また違う老後を日本で生きていくのだろうけれど、我が家は時間が止まってしまっているようで、置いてけぼりをくらったような、変な感じ。

でも私が知っている人でマレーシアをもう引き上げた人たちは、引き上げ方がうまい様に感じます。まぁ、実際に深く付き合ったわけじゃないから本音のところは全くわからないのだけれど、良い思い出がたくさんできて、友達も一杯いて、何が不満ってわけでもないのだけれど、この辺で一度けじめをつけようみたいな感じが伝わってきます。流石だと思いますわ。ロングステイのプロですね。(笑)

ゴールドコーストの昔からの友人のほとんどはもうすでに居ないのだけれど、駐在組は別にして、永住組はうまく引き上げた人って少ない感じがします。まぁ、永住だから基本的には日本に帰らないつもりで来て、仕事もしながら子供を育てそれでも帰らなければならないのと、退職者が遊びに来て飽きたから帰るのとは全く違うのは当たり前だけれど、私の知り合いのほとんどは、もうダメ・・・ってところまで我慢に我慢を重ねて結局、帰らざるを得なかったみたいなのが多いです。

ほとんどが経済的な理由だけれど、ポッと海外に来て仕事なり投資を初めてガンガン儲かる人ってほとんどいないわけで、立ち上げた仕事がうまくいかないなんてのは普通で、頭に血が上ってわけのわからん事業に手を出したり、また同じ日本人に騙されてウン千万も取られちゃったり。一生懸命商売をしていても、なかなか食うのが難しくて挫折という人も少なくなかった。

こういう帰り方って後味が悪いですよね。日本に返って出直すにしても資産はほとんど食いつぶしちゃって、歳も取っているのに大丈夫なのかと思ったり。そんな苦労するなら、社会保障が充実しているオーストラリアでどうにかこじんまり生きる手もあるんじゃないかと思うけれど、そうやって生きていた私の知人は最後は小さなアパートで孤独死しちゃったし(来た当時は凄い羽振りの有名人だった)。

ま、今のゴールドコーストって、そういう中で淘汰された人たちだけがこじんまり生きているって感じかなぁ。知り合いも本当に少ない。近年、永住で渡ってきた人たち、あるいは若くて頑張っている人たちと全く付き合いがないからわからないけれど、同じような道を歩んでいるんだろうか。

その点、ロングステイヤーって良いと思います。オーストラリアにも我々永住組と、定年退職組がいるのね。で、今この20数年を思い出してみると、定年退職組の方が人生を楽しんでいたのがはっきりわかる。下手に永住権なんかないから、社会保障も受けられないオーストラリアで一生住むつもりで来る人も少ないだろうし、その地で何千万も投資して事業を起こさないとならない(事業家用永住ビザの条件)こともないし(退職者ビザのウン千万は投資する必要なし)、嫌なことには近づかず、やりたいことだけをやっていればOK。で、飽きたら帰る。そしてまた遊びに来る。こういう生き方って最高だと思うし、その方が長続きするケースも少なくないのね。私も気がついたら定年退職の歳になっちゃったし、これからはそういう風にやりたいことだけをやって気ままに生きていきたい。

でも引き上げる時って多分来るはずで、もしかしたら帰りたい、引き上げたいって思わない内に帰るのが一番じゃないかと思ったり。慣れてくるといろいろ見えるようになるし、気になることも増えてきて、段々と嫌だ嫌だと思いつつ、もう我慢が出来なくて爆発するような帰り方って、それまでの良い思い出までも潰しかねない。

私達がマレーシアに行ったらどうなるんだろうか。嫌な思い出が出来る前に、帰りたくない~~~なんて思いながら帰るようにしよう、なんて思っています。(笑)

おいおい、その前に、まずマレーシアに行かなくちゃだろ?はい、その通り。すいません。

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