カイワレ蕎麦に関する備忘録

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カイワレの話題で、それもちょっと細かい話になって申し訳ありませんが、備忘録としてわかったことを書いておきます。

蕎麦のカイワレも作っていましたが(それも大1、小2のコンテナで)、どれも廃棄処分しました。芽が出てから一気に伸びてきた時には楽しみにしていたのですが、その後、ピタリと動きが止まり、どうもカビが生えてきた様子。(笑)

何度も同じことを書いていますが、カイワレの育ち始めの時期やモヤシは水がキーワードで、こまめに水を替えてやらないとなりません。でもそんな面倒なことをしてまでカイワレが欲しくありませんし、以前、カイワレ大根を作っていた頃はそんな面倒なことはありませんでした。一時期は小学生(だったかな?)の次男坊にも栽培方法を教えて、カイワレ大根、芽ネギ、そしてシソの葉、三つ葉の葉を友人がやっていた日本料理屋に卸していたくらいです。次男坊の小遣い稼ぎ(経費が大きく私は赤字 笑)ですが、全く何の問題も無く育てられました。

でも今回は大豆もやしに失敗し、続いて蕎麦のカイワレも失敗。原因は同じで、水の取り替えをちゃんとやらなかったから。でも一日一回はやっていたんですが、それでも足りなかったんですね。多分、気温、育てている場所(コンドの中の小さな倉庫みたいなところ)にも関係していると思いますが。

でもカイワレ大根なら大丈夫だろうと思っていたものの、カイワレもどうも育ちがイマイチなんですよ。発芽が揃わないし、勢いがない。そして簡単にいくらでも育つはずのラディッシュも元気が無い。でもま、この辺は種にも関係があると思っていまして、現在、日本からちゃんとしたもの(かな?)を取り寄せていますので、それでやってみればいろいろわかってくるはずです。

で、本題の蕎麦のカイワレですが、これは初めての経験なのですが、種に二種類あることを知りませんでした。前にもちょっと書きましたが、蕎麦って変な植物で、オーストラリアの健康食品店では「蕎麦はフルーツ」だというくらい。ま、それはそれとして、蕎麦にも殻がついているじゃないですか。でも、その殻がないものもあるんですね。当然、健康食品店で買いましたし、その蕎麦は食べるものだとすれば殻が無いのもわかる。でも小麦もそうですが、そして蕎麦も殻がついているものを食べる事があるんですね。ややこしい。

ネットで調べてみますと、蕎麦のカイワレと書いてあるだけで、どちらの種を使ったのかは書いていないんですよ。これはアメリカやオーストラリアでも同じで Buckwheat Sprout としか書いていない。だから私としては自分が買った蕎麦で普通にスプラウトが出来ると信じてこんでいたわけです。

おかしいなぁ、と思いつつ調べていましたが、その辺を説明している英語のサイトが見つかりました。殻付きの蕎麦は Unhulled Buckwheat と言い、殻がないのは Raw Buckwheat という。または Buckwheat Groats と呼ぶ。で、どちらをも使ってスプラウトを作る人がそれぞれいるからややこしくなる。

ただ殻がない蕎麦ではいわゆるカイワレじゃなくて、目が出たばかりのモヤシ状態で食べるのが普通のようです。これはこれでひとつの分野があるようで、大豆のモヤシにしてもアジア人が食べるモヤシじゃなくて、芽がちょっと出ただけのモヤシを食べるのも一つの流行なんですね。これはあらゆる種子でこれを作るみたいで、それはカイワレやモヤシと同じ。でも我々日本人は芽が出たばかりのものを食べるという習慣はないから、それに気が付きませんでした。ちなみに、種子が芽を出し始めた時には、すでに素晴らしい栄養があるとのこと。

さて、その一方で、いわゆるカイワレ大根のように蕎麦を育てる人もいる。あるいは長目に育てて大きくして食べる人もいる。カイワレはSproutと呼ばれていますが、長目に育てたり芝生のように育てるのはMicro Greenと呼ばれている。この日本的なカイワレ、モヤシの分類と、彼らのSprout、Micro Greenの分類と重なる部分はあるけれど、境界線は違うわけです。意味がわかりますかね?

で、我々のカイワレ、彼らのMicro Greenとして蕎麦を育てる場合には「殻付き」を使うのが普通だとわかりました。でも殻がないものをカイワレのように育てる人も中にはいましたが、ひょろひょろ伸びるだけだったり、発芽が揃わないのは彼らのブログを読んでいてもわかります。でも彼らは本来「殻付き」で育てるべきだと気がついていない人が多い。つまり、私がやったのと同じことをしている。(笑)

殻を取り去るということは、いわゆる脱穀をするわけですが、子実に傷がつくことがあるとのこと。だから葉の伸び方がおかしかったりする。まぁ、その辺は簡単に想像がつきますが、まともに育つほうがおかしいと言えばおかしいですね。

結論として、我々の言うカイワレに拘るのであれば「殻付き」を選び、健康食品としての芽が出たばかりのモヤシならば「殻無し」を選ぶ。実際にそういう風に芽が出たばかりの蕎麦を食べる為に育てている日本人のブログもありました。でも非常に珍しいタイプだと思います。

蕎麦にもいろいろ種類があるはずで詳しいことは私にはわかりませんが、二種類の蕎麦には見た目でこういう風な違いがある。

「殻付き」 Unhulled Buckwheat、Whole Buckwheat 「玄蕎麦(玄米と同じ意味)」

こういう風に育てる。

「殻なし」 Hulled Buckwheat、Raw Buckwheat、Buckwheat Groats

この状態で収穫し食べる。

殻付きの蕎麦、いわゆる玄蕎麦を探していますが、以外に売ってないですね。あったと思ったらOut of stock。日本を調べてみるとこれまた少ない。なんで?と思ったら、今日本の玄蕎麦は中国産が多いそうで、乾燥も十分じゃなかったり発芽率に問題があるという報告書がありました。

更に調べましたところ、な、な、なんと普通の蕎麦の80-100倍ルチンを含んでいるというあの韃靼蕎麦の種子を売っているのを発見。もちろん玄蕎麦で殻付き。スプラウト用として売っている。

買うしか無いですよねぇ。(笑)

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とりあえず、500グラムですが、こんなにあってもしょうがないのでゴールドコーストにお住まいの方ならお分けしますので、興味があって取りに来れる方は連絡をください。もちろん無料。

ところで韃靼蕎麦のスプラウトを調べ見ると、他にも売っているところがありましたが、「脱穀した状態」でと書いてありました。以前の私だったらそれが何を意味するのかよくわからなかったと思います。スプラウト用として売っているのだから問題無いと思いますよね。でも脱穀した蕎麦だと、芽が出るところまでは良いかもしれないけれど、その後は疑問。

また韃靼蕎麦のスプラウトを試したけれど、失敗続きでどうしてでしょう?なんてQandAもありました。この種子が脱穀してある、つまり裸の状態の種子であれば、普通のように一晩水につけたら多分死ぬかもしれない。脱穀してある場合は、15-30分でブヨブヨになりますし。

結局、蕎麦のスプラウトが難しいのはこういうところだと思います。ブヨブヨになった実はすぐに腐ってもおかしくないし、発芽率が極端に悪いなんてこともあるんでしょう。いやいや、簡単だという人は殻付き(玄蕎麦)を使っているのかもしれませんね。

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