オーストラリアのゴルフ事情

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読者の方から、私はゴルフはやらないのか、オーストラリアのゴルフ事情はどうかと聞かれました。

正直なところ、これに私が答えるとピンボケになると思っています。一時はゴルフにのめり込みましたが、やめてから10年以上経ちますし、ゴルフ自体そもそも良く知りません。

オーストラリアと言っても広うござんして地域によっていろいろ違うわけでしょうが、ゴールドコーストに関して言えば海と空と大地しかないようなところで、遊びも海遊びとゴルフしかないと言っても良いような場所。天気が良くて、というか日本に比べたら全く雨が振らないと言って良いくらいで「晴天なのが普通」という場所。また乾燥していますから夏でもちょっと汗ばむ程度。真冬でも日差しは強くゴルフは半袖半ズボンでOKですからゴルフには向いていると思います。ただ冬場は日が短いので1日2ラウンドするのは無理。(笑)

ラウンドするときには一気に回るのが普通で、ハーフで休憩したり食事を摂るようなことは聞いたこともありません。

ゴルフ場もウジャウジャありまして、中心地から車で30分圏内でも5,6箇所はあるんじゃないでしょうか。1時間となるとごっそり。世界大会が開かれるようなコースがいろいろありますから、ゴルフ好きにはたまらないはず。会員制のコースが多いわけですが、これはピンキリ。歴史のある有名所は何年待っても駄目とか、日本人は無理と言われているところもあります。また会員制が多いですが、ビジターだけでも回れるところ、会員がいないと駄目というところなど、いろいろ。会員権は日本とは違って年間いくらという方式が殆どのはず(詳しいことはわからず)。恐ろしく高いところはないはずですが、10年20年入っていますと支払合計が1000万円を超えるところもあるわけで、権利の売買で利益を出せるということもないはずで、私には安いという感じはしません。プレイフィーもいろいろでカートを使わなければ名門コースでも数百円とか。この辺の現在の詳しいことは知りません。

後は・・・・・・・・何を書けば良いんだ?

ゴルフって紳士淑女のスポーツという感じは全くなくて、アメリカに似ていると思います。まさか子供だけでラウンドすることはありませんが、高校生でも普通にプレイしていますし、一般庶民の遊び。多分ルールだマナーが厳格なコースもあるのでしょうが、私が回っていたところは世界大会が開かれるようなところでも気軽でした。またルールじゃマナーにうるさいのは日本人で、ゴルフをオーストラリアで始めた私としては、うるさい日本人と回るのは疲れます。こちらに長くいる人達はオーストラリア流なんですが、日本から来たばかりの人、観光客には「もっと楽しみましょうよ」と思ったことは何度もあります。ここはオーストラリアなのにオーストラリアで要求されていないマナー、ルールに拘る日本人って面白いですよね。

コースを回っていると飲み物や軽食を売るカートが回ってくるコースも有りまして、もちろんビールも売っていて、みんなで酔っ払ってギャーギャー騒ぎながらプレイするなんてことも結構やりました。みんな好き勝手にやっていますが、私は「こいつらどうしようもないな」なんて思うパーティと遭遇したことはありませんし、結構うるさい私達のグループが注意されたこともありません。ただ、後ろからボールが飛んでくることは何度も経験がありまして(友人の頭に当たり、大騒ぎになったこともありました)、それは全てイエローの人でした。何人かはわかりませんが、オーストラリア人にはそういうせっかちは多くないと思います。そもそもプレイ中に待つということも私はほとんど経験したことがなくて、前も後ろもがら空きなんてのが普通。まぁ、土日とかホリデー中にはプレイを避けていたからかもしれません。いや、コンペは日曜が普通でしからそういうこともないかな。並ぶことがあるのはスタートだけとか、そんな感じでした。でもスタートでさえガラガラなんてことが私の回るコースでは普通でした。

キャディがいるコースってあるんでしょうか。聞いたことがありません。みんな自分で手押しか、カート。

コースのコンディションとかレイアウトもそれぞれで、簡単なところ、難しいところも色々。有名なゴルフプレイヤーが設計したところも多いはず。私のホームグラウンドは家から10分程度のロイヤルパインという松下興産が作ったリゾートの中にある36ホールのコースでしたが、下手くそにも十分楽しめるコースで一番好きでした。ただブルーティから打つととんでもなく難しいらしい。でも私にはわからない世界。(笑)

ああ、世界大会が開かれた次の日にプレイしたことがあるんですが、芝生はここまでツルンツルンにするのかびっくりしたことがあります。ラフはラフで入れてしまったら出せないとか。コンディションの維持もいろいろで、安いところはそれなりとか、大雨が降ると湖になるようなところ、また雨がやめば即、乾いてしまうようなコースとかこれまたいろいろ。

どのコースが良いとか、コスパが良い、経営がどうじゃとゴルフ狂いしている友人はいろいろ言いますが、私にはわからず。

ゴールドコーストはゴルフに適している場所なんでしょう、日本からのゴルフ留学生が結構いました。プロの子供とか、どうしても子供をプロにしたい親にも結構会いましたが、それ専門というかゴルフ教育に力を入れている大学がありまして、そこにプロゴルファーを目指す日本人の子供がごっそり来ていました。今は知りません。

私のレベルはやっと100を切るぐらいで、80台は2度しかありません(笑)。ですからゴルフを語る資格もないと思うのですが、かなりのめり込んだ時期があります。週に2度はコースに出て、3度は練習場とか。でもいつも一緒にやっていた友人(実は父の従兄弟であるのが偶然わかりました)が急死したのが切っ掛けでゴルフは一切やめました。またゴルフってストレスが貯まるんですね。ストレス解消になるかと思ったら逆で、一打でも良いスコアを出したいですし、ちょっとうまくなればそれを維持したいですし、頭の中がゴルフ一色になるんですね。また周りもそういう人ばかりになりますし、会えばゴルフの話だけみたいな。これに異常さを感じることもあって、きっぱり止めることが出来たのだと思っています。

でもたまにはやれば良いじゃないかなんて言われるんですが、どんなスコアになるかは簡単に想像できるわけで、絶対やりたくありません。(笑)

その急死した友人と生前は会を作っていまして、毎月コンペをやっていました。このコンペは本当に楽しかった。ゴールドコーストなんていう場所柄、めちゃくちゃうまい日本人はいくらでもいるんですね。で、よくあるパターンですがどうしてもそういう人たちの声が常に優先されるし、民主主義は存在しない(笑)。うまい人は羨望の目で見られる。中には威張る人も出てくるわけですが、そういうのは一切認めない会だったんです。ハンディを決めるのもちゃんとしたルールがなくて、その急死した友人が一存で決めるというルール。当然、うまい人は優勝できないようにしちゃうわけです。 (笑)

プレイ後はどこかのレストランでどんちゃん騒ぎをやるのが恒例で、毎月違う場所での「美味しい」と評判の店を探して、それもかなり豪勢にやりましたので、いつのまにかゴルフはしないのにその打ち上げパーティだけに参加するというおかしなメンバーまで出てきました。かと言って会費、参加費が高いわけでもなく、資金繰りは私の担当で結構苦労しました。ゴルフ場が売り出す回数券みたいなものを探してまとめて買ったり、食事をする店には泣きついて安くしてもらったり。ですからゴルフの後の打ち上げというより、楽しく飲み食いする時の話題作りのためのゴルフみたいな感じ。噂を聞いた韓国人グループが入会させてくれと言ってきたりで、最盛期には30人を超えていたはず。でも異常なほどゴルフに真剣な人は集まりませんし、シングルプレイヤーでもこの会に出るのが楽しみだと言ってもらえましたし楽しい時期を過ごしました。

そういえば、韓国人って日本人と違うのはプレーを見ていてもわかるのね。韓国人とは知人も含めて結構プレイしましたが、スコアが100程度の女性でも狙い方が半端じゃ無いのね。池や川があっても全く動じないで常に最良の目標に向かって打つ人が多い。これは面白いと思いました。

結局、その会はその友人が急死し、私もゴルフをやめましたので、後は引き継いだ人がやっていたのですが、自然消滅した様子。

また最近、街で会う友人に聞きますと、殆どの人がゴルフをやっていないのにびっくりします。嫌になってやめたというより、みんな腰を悪くしたとか故障が原因。アンタ達、やり過ぎだっちゅーの。(笑)

でもあれほどゴルフ一筋だった人達がゴルフをやめたら何をするんでしょうね。それが不思議。

もし詳しくこちらのゴルフ事情を知りたい方がいらっしゃれば、私の友人でいまだに狂ってるのがいますからご紹介します。彼も喜んで力になってくれるはず。

以上!

 

 
    

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