スロークッカーで鶏肉の肉骨茶を作ってみた

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いろいろ試したいことがあって鶏の手羽と腿肉を買ってきました。それぞれ違うことをやろうと思っていたのでかなりの量。でも鶏肉は安いので、この量で1000円程度。

大好きな唐揚げ、酔鶏、その他やりたいことがいろいろあったのですが、フト、鶏で肉骨茶を作ってみたいと思いました。それも前回は「牛の頬肉」で作った洋風とでも言いましょうか、マレー半島を走る列車「オリエントエクスプレス」で提供されている肉骨茶風で作ってみたいと。

この量を一度に調理するってパーティー以外では私は経験がないと思うのだけれど、では半分半分にすると中途半端な気がして、この最、全部、肉骨茶にしてしまえ~~っとあいなりました。(笑)

今回使った「肉骨茶の素」ですが、開けてビックリ。今までのものとはかなり違います。

今までのは「袋に粉末が入っている」ようなものでしたが(マレーシアで有名なA1のものもそう)、今回のはその粉末とは別に、様々な「得体のしれないもの(笑)」が入っていました。それを同梱されている「袋」に入れて使うのですが、以前、私が是非使いたいと探した「デーツ」(ナツメヤシの実)や、名前は知りませんが肉骨茶独特の「黒い色」が出るハーブがはいっているのは凄いと思いました。

かなり本格的な「肉骨茶の素」だと思います。

これを同梱されている袋に入れる。小袋に入ったものはそのまま使う。二セット使いました。

まず洋風ではお約束のミレポア。ニンジン、玉ねぎ、セロリを適当に切りました。本来はこれを炒めて焦がすべきなのでしょうが、夜中でしたので手抜きでそのまま使うことに。

野菜をスロークッカーの底に敷き、その上に鶏肉を並べたのですが結構な量。多すぎ。

それに水を入れ、適当にガーリックの丸のまま、生姜スライス、そして乾燥シイタケをそのまま投入。

スロークッカーの設定はLOWにして時間は10時間。(笑)

昼前にはこんな感じで出来上がりました。

いやいや、出来上がりではありません。ハーブ類やニンニク、ショウガを取り出し、上に浮いたかなりの油を丁寧に取り除き、そして「中国醤油(ドロっとした方)」「オイスターソース」「クコの実」「ウズラの卵」などを入れて、1時間再び煮込みました。

出来上がったものですが、やっぱり前回と同じく、肉骨茶の味が全面に出ていて、ミレポアが入っているのかいないのかは良くわからない感じ。でも出汁と同じですから、旨味は乗っているはず。

さて、美味しいのかどうか?

美味しいことは美味しんですが・・・・・。ここが肉骨茶の難しさだと思います。食べたい!と思って食べても、「久しぶりの高級握り寿司」みたいな「感激」がないんですね。美味しいなぁと思うだけ。そして何度もお代わりしたいという気にはならないのね。でも肉骨茶は好きだし嫌いなわけはないのですが、なぜかイマイチ盛り上がらないのは毎度のこと。

そしてやっぱり鶏肉の長時間煮込みって難しいと思いました。手羽がかなり入っていますし「コラーゲンたっぷり」のはずなんですが、スープにはそんな感じはありませんし、鶏は骨さえも柔らかくなっていますが、肉は脂が抜けてスカスカになるんですね。これは圧力鍋で長時間調理しても同じ。韓国料理の「サムゲタン」を思い出しました。サムゲタンを絶賛する人は多いけれど、あのスープは良いにしても「煮込みすぎの鶏」の食感(味も脂も抜けきってパサパサ)って私はあまり好きではありません。牛肉を長時間煮込んだ時みたいな「とろけるような感じ」には鶏ってならないんですね。

スロークッカーでは違う感じに仕上がるかという期待があったのですが、残念な結果。鶏の場合は、煮込みすぎないように2時間以内で普通に仕上げるのが良さそう。

スープが調度良いような味付けにしましたので、肉は最近気に入って作っている「台湾風五味ソース」を付けて食べました。
○ コリアンダー
○ 中国醤油
○ 米酒
○ オイスターソース
○ お酢
○ 豆板醤
○ ホアジャオ(花椒)
そして
○ 水
を混ぜた万能ソース。

しかし、食べても食べても減りません。ブヨブヨになった鶏皮はかなり美味しいのだけれど、肉はまさに出汁ガラ。 (T_T)

どうしよ・・・・・・・

ヨメさんはウズラの卵だけをニコニコしながら食べている。 (笑)

もしかしたら、ダシガラみたいになった鶏は適当なところで諦めて、でも美味しいスープを作るための鶏だと思えば良いわけで、このスープを素材として何か簡単に作ってみようと思います。

ん?

このスープを「鍋の出汁」として、ここに新たに買ってきた鶏肉を入れて、調度良く火が入った頃に食べたらどう?

あるいはこのスープを使って、新たな鶏肉で「低温調理」する。

もちろん今入っている出汁ガラみたいな鶏肉は捨てることになりますが、量は多いもののコストは全部で1000円ぐらいでしたし、「出汁を取るための生贄」としたら「きっちり仕事はしている」わけだから、良いかもしれない。

しかしまた鶏肉を買って来たら、ヨメさんに殺されるかもしれない。

よーーーし、殺されてみようじゃないか~~~~。鶏肉を買ってきます。 (笑)

自分の凝り性にもいささか呆れることがありますが、しゃーない。

 

 
    

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