動物性脂質(飽和脂肪酸)が身体に悪いというのは間違い?

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私は健康オタクってほどでもないのですが、「世の中で良いと言われていること」に関してはかなり懐疑的な見方をしています。

それは医療従事者が間違えているというより、「噂が広まる」ように間違えて伝わったり、一点だけ大げさに扱ったり、それはある商品の誇大広告であったり、そういうものがゴチャ混ぜになって広まっているのを感じるから。特にネットの中は酷いことになっていると思っています。

今日は面白いニュースを発見しました。糖質制限食を薦めているドクター江部のブログですが、今まで言われていた「動物性脂質(飽和脂肪酸)が身体に悪いというのは間違い」であるというニュース。

ドクター江部の糖尿病徒然日記 

今までは「動物性脂肪の主成分の飽和脂肪酸が脳心血管イベントに良くないので、植物性脂肪を中心に不飽和脂肪酸を摂取するのがよい」と言われてきましたよね。これはオーストラリアでは特にそれが顕著だと私は常日頃感じていて、「動物性脂肪」を嫌う様は異常にも思えるくらい。これは「肉」そのものにもそれが出ていて、とにかく「脂身がない」ものが良いとされていますし、油もラードやヘットは絶対に使わない「危険物」扱いされているようにさえ感じます。

ところが最近の研究ではどうもそれが覆される内容のものが出てきた。

でもすでに2010年の時点で、それは言われていたようで、

21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生しました。

そして飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが明らかとなりました。

そして今回は

脂肪制限は冠動脈疾患死や全死亡を全く予防できていない」と結論づけた論文がOpen Heart(2015; 2: e000196)に報告されました。

詳しい内容はドクターのブログを読んで欲しいのですが、こんなことまで最近は言われているらしい。

日本人が対象の日本のコホート研究において、脂質摂取とさまざまなアウトカムとの間に相関がないか、負の相関があるそうです。

それも1件だけではなく、複数のコホート研究においてそうした負の相関が認められているとのことです。

つまり脂肪制限どころか、しっかり食べた方が総死亡率が減る可能性が高いわけです。

どうです?不飽和脂肪酸が良いどころではなくて、「負の相関がある」つまり、「良くない結果」が出ているという話。

ドクター江部は「糖質制限食」を勧める先生ですし、「脂質はしっかり取るべき」という立場ですから、彼にとっては追い風の研究発表ということになりますね。

では学会としてはどうかというと、これまた別で、それぞれがグループを作って喧々諤々やりあっているんでしょうね。

脂質制限食が、本当に心血管疾患を予防できるのか否か、近年、世界で論争となっています。

何を食べたらどうなるか、あるいはならないかってのが気になるわけですが、巷ではこれって宗教に近いものがあると私は思っていて、「信じている人はそれで幸せ」ってことなんでしょうね。(笑)

私としてはもちろん真実がどこにあるか知りたいですが、自分で確かめるすべがないのでどうにもならず。

XXXXXを食べたら、あるいは食べるのをやめたら調子が良くなったとか、悪くなったなんてのも「精神的なもの」がかなり作用しているんじゃないかと思っています。

 

 

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