壊れた圧力鍋のクレームに対応する処理が結構早い

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まだ買って1年も経たない圧力鍋が壊れましたので販売店にメールを入れたのですが、な、な、なんと次の日には返事が来ました。

嘘みたいでしょ?

オーストラリアもやればできるじゃーーん。 (笑)

「壊れた部分の写真を自分に送ってくれればサプライヤー(メーカー)に連絡を取り善処します」とのこと。

で、サプライヤーに知らん顔されたりね。 (笑)

実はですねぇ、サプライヤーのサイトを見て壊れた部品の販売をしているか?値段は?とか調べてみたんですよ。ところがTefal(日本ではT-fal)のサイトっていい加減で、ギャランティー、ワランティー、修理のページに飛ぶように出来ているバナーをクリックすると「404エラー」が出て何も生じされず。その他いろいろと不備があるサイトですし、扱う商品は減っているし、日本のメーカーなら当たり前の「過去の製品」とか「製造中止された製品」とかそういうのもないのね。販売店の扱うTefalの商品も激減している状態。

オーストラリアではやる気がないのがミエミエ。 (笑)

その点、日本のT-falのサイトはしっかりしてますね。日本はあれじゃないと商売にならないんでしょうが、やっぱり日本は凄い。でもこちらのサプライヤーってメーカーって意味でもないんですね。単なる「販売代理店」だと思ったほうが間違いがない。経済の小さな国ですから、本社がわざわざ乗り込んでこないブランドが普通。

販売店がしっかりしていそうなので(過大な期待か?)成り行きを見るしかありませんが、次の日に返事をよこす販売店って珍しいと思います。

先日、いろいろと「低糖質フード」を買った販売店なんか酷いもんで、買った時にメールも来ないし送付したという連絡も来ないし、どうなっているんだろうとネットのサイトを見たんですよ。もちろん顧客には情報がわかるようになっているんだけれど、そこで買った商品はわかるもののその後の細かいことは何もわからない。

ったくよ~~~、と思っていた昨日、突然、商品が届いた。(笑)

ま、オーストラリアってこれが普通。それどころか送付が早いだけでも喜ばないと駄目なのね。

私が不思議なのは、こういう応対でもオーストラリア人の客はなんとも思わないのかってこと。普通のお店もそうだし、つっけんどんで「お前、何をしに来た?」なんて顔をする店員こそいないけれど、「ニコリともしない」「知らん顔」は毎度のこと。サービスマンに来てもらおうと思っても約束の時間には来ないとか、修理の途中で「俺には出来ない」って帰っちゃったり。(@_@;)

こういうことって日本では絶対にあり得ないわけで、またオーストラリア流のこういういい加減さを是正するのって私にはさほど難しいことじゃないと思うんですよ。とにかく働いている人たちにやる気がないのね。どうにか「最低限の事だけ」やって終わらせようとする。面倒なことはしない。引き継ぎも自分の役目ではないとしてくれなくて「サービスセンターに電話しろ」なんてことを平気で言うのね。それじゃまた最初からやり直しじゃないかって思うわけです。

こういうのを見ていると、日本の中小企業がこちらに進出してきて日本流のサービスをしたらそれこそ「ありとあらゆる分野」で勝てると思うくらい。まぁ、サービスを向上させるのにはコストが掛かるわけですが、こちらの働き手に「サービス精神がない」のはホテル業もそうですし、日本人が進出したら本当に面白いと思っています。

こちらの商店も「薄利多売」という考え方が少ないと感じますし、ま、それは国土だけ大きくて人口も少ない、経済もついこの間までは駄目だった国だからとは思うものの、今のオーストラリアの個人所得、個人消費は日本を追い抜いていますし、面白いんじゃないかと思うんですよ。不良品でも平気で売っている商店があるくらいだし。メーカーも日本みたいに「不良率をゼロに」なんて考えてないんでしょうね。とにかく、儲けるのは一生懸命でお金を握ったら離さない系の人たちって多いのだけれど、「顧客満足度」は二の次なのははっきりしています。

よーーし、じゃぁオーストラリアで起業するか?なんて思ってもやっぱりそうは簡単に行かないのね。ま、商売ってなんでもそうだけれど、この国の働く人たちのモラルの低さ、サービス精神の無さ、商品の高さ、種類が少ないこと、不良率の高さ、そんなのを考えるとビジネスチャンスがあるような気がしちゃいます。

もう私が現場を離れてから随分経ちますが、20数年前に来た時は「宝の山」だと思いましたわ。(笑)

2つの会社を起こしてチョロチョロやっていましたが、オーストラリア人相手ではそこそこだったと思います。ところがですね、困るのが日本人の客なのね。私が上に不満を書いたようなことは「誰しもがオーストラリアで【常に】感じている」わけですよ。だからこちらが日系の会社だというのがわかると「日本流の対応」を求めるのね。「謝れ」「今、すぐ来い」なんてことを平気で言う。面白いですよ~。そんなことをオーストラリアの企業や従業員に言ったこともないのにね。 (笑)

でもま、出来る限り日本的にやれば客を取れるのは間違いがないんですが、私がメーカー、販売、サービスを一貫してやっているわけではないですから、やっぱり基本は「オーストラリアのやり方に左右される」ってことなんですね。でもそんなことには一切関知しないのが客で、それはそれで良いのだけれど、あまりにも言いたいことを言われると、そして「日頃の鬱憤を晴らそうとしている」のもたまに見えるんですね。オーストラリアを糞味噌に言い始める客もいるし、「お前は日本人なんだからどうにかしろ」とか言う。(笑)

それでもどうにかするのが客のためというよりやっている方のプライドとしてあるわけですが、私もある時、もう我慢ができなくなりました。オーストラリアのいい加減なサプライヤー(大手も)にも腹が立つし、「お客様は神様だ」と信じている日本人の客も多くて、「とにかく安さで勝負していた」私としてはいささか疲れました。で、ある時、「日本人の新規顧客は取らない」ように路線変更を決めたこともあったくらい。

そもそも海外に出て、そこの日本人を相手にする商売っておかしなもんで、ドイツ人が日本に来てドイツ人向けの商売しかしないって変ですよね?ま、特定の国の人たちをターゲットにする職種もあるわけだけれど、それが普通じゃなくて、一般的なサービスの場合は現地の人を相手にするのが「当たり前」だと私は理解しています。この辺が全く理解できない日本人が「日本人の客」を当てにして商売を始めると、ことごとく失敗するんですよね。観光・旅行業とか不動産とかそういうのは特殊ですから別にして、よくあるパターンが「飲食店」。日本人が喜ぶような店を作っても現地人を下に見ているとあっという間、気持ちが良いくらいすぐに潰れるのね。でもそういう起業家はオーストラリアでもマレーシアでもいくらでも出てくるでしょ?面白いと思います。

ということで、さてさて圧力鍋はどうなりますか。 (笑)

 

 

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